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一章
~ 初恋 ~
しおりを挟む無事に瑠花のカフェに辿り着いた優理は、U型の白いソファーに座ってジンジャーレモンティーを飲んでいた。
「はぁーー・・・美味しい・・・」
粉末なんか比べものにならないくらいずーーっと美味しいっ!!
「ふふ、少しは温まったかな?」
気がつくと瑠花が隣に座っていて、チョコレートケーキが乗った皿を持っていた。
「あっ、はいっ・・・」
い、いつのまにっ・・・
「ガトーショコラ焼いたからどうぞ」
「あ、ありがとうございます・・・」
「はい」
瑠花は優しすぎる微笑みを浮かべながら、ケーキが乗ったフォークを優理の口元に近付けた。
あ・・また・・・恥ずかしいっ・・・
「・・あ・・えーと・・・」
「どうしたの?」
「・・・じ、自分で・・食べるんで・・・」
クッキーの時もだけど、わたしには刺激が強すぎるっ・・・
「ふふ・・じゃあ、一口だけ」
「え・・・」
どうしようっ・・・2回断るのも気まずいし・・・・
悩んだ末、優理は恥ずかしそうにケーキが乗ったフォークを口にした。
しっとりしたスポンジに、ビターな程よい甘さが口の中に広がり自然と笑みがこぼれた。
「・・・美味しいっ!」
「口に合って良かった・・・もう一口食べる?」
「えっ・・あ、あとは自分でっ・・・」
食べさそうとする瑠花に、慌ててケーキが乗った皿を強引に受け取った。
そんな姿に、瑠花は優しく微笑みながら頭を撫でた。
「あ・・・」
えーーっ!
あ、頭っ・・撫でられっ・・・
「ふふ、優理ちゃんって本当に可愛いね
・・・・あのヘアピンは・・気にいらなかったのかな・・?」
「えっ!?あっ・・・そんなことっ・・・」
どうしようっ・・・カフェの前に着いたら付けようと思っててっ・・・
焦る優理の姿に、瑠花は悟ったように微笑んだと思ったらいきなり制服のスカートのポケットに手を入れた。
「きゃっ」
えっ!なにっ!?
「せっかく可愛いのに隠しちゃうのはもったいないよ・・・」
そう優しく言いながら、ポケットから取り出したヘアピンを優理の顔を隠していた前髪をとめた。
和風な可愛らしい顔が露わになり、優理は恥ずかしそうに顔を赤くさせながら俯いた。
「・・・か、かわいくなんて・・ないです・・・・」
「なんでそう思うの?」
「え・・・」
そう言われると・・・誰かに陰口とか悪口は言われたことないかも・・・
「もっと自分に自信をもって・・・」
瑠花の美しい顔がゆっくりと近付いてきて、優しく澄んだ瞳が優理を捕らえた。
ま、またキスされるっ!?
やっ・・恥ずかしいっ・・・・
近付いてくる美しい顔に優理は思わず顔を背けるが、首筋に柔らかな感触を感じた。
っ!?く、首にキスっ!?
「優理ちゃんの肌・・ツルツルして気持ちいいね・・・
・・・今度はここにキスしてもいい?」
微かに熱を帯びた瞳でみつめながら、人差し指で唇をなぞるように触れた。
その爽やかな色気にあてられた優理は、耳まで顔を真っ赤にさせてフリーズしたみたいに固まってしまっていた。
えっ・・な、なんて答えたらっ・・・
顔近いしっ・・恥ずかしいっ!
「・・・優理ちゃん・・・」
瑠花の顔がゆっくり近付いてきて、そっと唇が重ねられた。
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