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一章
~ 初恋 ~
しおりを挟む2年1組の教室。
賑やかな空気の中、いつものように雪景色を眺めながらひとりで昼休みを過ごしている優理の姿があった。
・・・また雪降ってる・・・・
・・・・瑠花さん・・何してるかな・・・・
そもそも、昨日の事は全部夢だったりして・・・・
瑠花にお姫様抱っこされた事や、足を手当てされた事や、一緒に紅茶を飲んだ事、そして・・・キスされた事をひとつひとつ思い出す度に胸をドキドキさせた。
「はぁーー・・・
・・・また会いたいな・・・・」
熱に浮かされたように溜め息をこぼし、無意識に呟いた。
「・・・?」
ふと、スカートのポケットに違和感を感じて徐ろに探ってみると・・・
あ・・このヘアピン・・・
出てきたのは瑠花に貰ったラメ入りのヘアピンで、優理はそれを静かに見つめた。
やっぱり・・夢じゃなかったんだ・・・
その放課後。
まだ静かに雪が降り積もる中、ひとりで歩いている下校途中の優理がいた。
・・・確か・・この辺だったような・・・・
昨日、瑠花と出逢った見覚えのある住宅地で足を止めた。
だが、真っ白の一軒家など見当たらなく優理は首を傾げた。
道・・間違えたのかな?
あの時吹雪いててよく見えなかったし・・・
「はぁー・・・寒い・・・」
「優理ちゃん」
背後から聞き覚えのある男の声に期待を胸に振り向くと、上着は着ていなく白いニットにジーンズ姿の瑠花がいた。
「る、瑠花さんっ・・その・・・」
何て言ったらいいんだろうっ・・・
会いに来たなんて恥ずかしくて言えないっ・・・しかも道に迷ってたし・・・
「カフェはこっちだよ」
「あ・・はい・・・」
まさか・・会いに来たのバレてるっ・・・!?
恥ずかしいっ・・・
瑠花の紳士的なエスコートで、優理は顔を赤くさせながら足を進めた。
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