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第2章 食育の素晴らしさ
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(梨央side)
「あら、こんな時間にいらっしゃいませ!」
夜9時を迎えた「piyo-piyo」だ。
マスターであるたまきさんはいつも微笑んで出迎えてくれる。それは営業的なスマイルなのだろうけど、その表情を見てしまうとついつい和んでしまう。
店内には誰もいないようで、客は僕一人だけのようだった。
「......こんな時間ですけど、大丈夫ですか?」
「ええ、もちろんどうぞ」
彼女はレジにて何か作業をしていたが、すぐに止めた。そして、ぴんと揃えた指を店内に向けて、招き入れる姿勢を見せてくれた。
今日は忙しい一日だった。仕事をしながらずっとマスターの笑ったような表情が離れなかった。
それは「piyo-piyo」の味を食べてみたいからだと思う。あまり自炊をしないからだろうか、どこか家庭的な食卓を欲している時があるのだ。
もちろんマスターと客という立場をわきまえているつもりだ。でも、その関係性はおもしろい方向へと変わっていく。たまきさんが持ってきた、メニューではないものの存在によって。
はて? それはビール瓶だったのだ。
「まずはお疲れ様でした。
今日は花金ですので、せめて飲みませんか?」
え?
「あれ、ビールお嫌いですか?」
「えっと、むしろ好きなんですけど。
まだ何も頼んでないから......」
「大丈夫、当店からのおごりにさせて頂きますから安心してください」
そう言われてしまえば、飲まない訳にはいかない気がする。ほんと、天真爛漫な彼女はつかみどころがないな。
・・・
僕たちはテーブルで向き合っている。
お互いのグラスをコツンと乾杯するようにぶつけ合った。
「......ところで、どうしてマスターも飲んでいるのです?」
「もうお店を閉めるつもりでしたから、私も飲みたかったところですので......」
少しはにかみながら答えてくれた。つまるところ、飲みたいだけのようだった。少し頬が赤く染まっている彼女を見ると、なんだか笑わずにはいられなかった。
ちなみに、もう看板は閉店になっていて自分だけの貸し切りになっている。
テーブルの上にはオムレツとだし巻き卵、そしてサラダ代わりのトマトが並んでいる。まるで飲み会の席のようだった。
今日もたまご料理の授業に花が咲いた。お酒の効用なのか、ちょっと説明がリズミカルで早口になっている。
「オムレツは卵で包み込むこと、その調理法から広く様々なバリエーションがあります。
世界各国、様々な家庭で色んな具材やソースが使われています。
アメリカではハムや様々な野菜、中国ではカニ、台湾は牡蠣を入れると聞いたことがあります。
広い意味で言えば、"オムライス"や"かに玉"もオムレツのひとつといえるかもしれません」
そう言いながら手ごろな大きさになるように、オムレツを切ってくれた。
中から出てきたのはスライスされたジャガイモだった。
「今回、ジャガイモを入れたのはトルティージャ、スペイン風オムレツに発想を得ています。
どの食材も素材としての甘みがありますから、それに倣ってオリーブオイルで焼いています」
なるほど、それだから少し甘い香りがしたんだ。シャキシャキした食感とふわふわした卵は上品なおいしさを感じられる不思議な食感だ。
彼女は自分の分のだし巻き卵を取り分けると、箸で丁寧に割って食べている。その様子を、僕はつい見つめてしまった。
「あの、どうかなさいましたか?」
「いいえ、箸の使い方が上手いなって思って」
僕がつい正直に口にすると、彼女は少し照れくさそうに答えてくれた。
「......ありがとうございます。
知人に丁寧に食べる人がいらっしゃるので、私もしっかり真似しようと。
それに、テレビで大口を開けて食べるような姿はどうも嫌いで。
この方がお上品に食べられる、良い作法です」
それを聞いて、大食い選手権に出ているタレントを思い出した。迫力ある姿だとは思うけれど、どうも見ていられないと気づき直した。
「なかなかできる人居ませんし、立派ですよ」
「ありがとうございます。
それに私、おうちで使っている箸は銀座の老舗のものを使っていますので。
先が細く丁寧に作られたものですから、決して恥じる所作をするわけにはいきません」
立派だと褒めたのは、僕の本心からだった。本当に立派な女性だと思ったからだ。
たまきさんは僕のグラスにビールを注いでくれた。なんだかおもしろくなってきたので、思ったことを口にしてみる。
「女性に注いでもらえるなんて、会社の飲み会以外ではありませんよ。
なんだか緊張しますね」
「私こそ、ですよ......」
そう言うなり、彼女は頬を喜ばせていた。はじめて見た彼女の表情に、少しときめいてしまった。
「飲み会、というのは仲の良い人と行きたいものですねえ」
「そうですか、ありがとうございます」
どういう訳か、彼女もそうだと良いな、と思いはじめていた。だから、それとなく聞いてみることにしたのだ。
「お酒を飲む相手は、"この人と"っていう仲の良い人物が良いですねえ。
ここだけの話、会社の飲み会は疲れますから」
「ふふっ、"大切な人"ということでしょうか......」
そう言うなり、彼女はうつむいてしまった。どういう訳か言葉数が少なくなっている。
「大切な人......」
彼女は両手の人差し指をくるくると回していた。少し寂しそうな表情がしんなりした雰囲気を作り出す。
「私には大切な人がいるんです。
昔の自分を救ってくれた方でした」
言い過ぎてしまったかもしれない、と気づいたのは当然だった。その相手は自分じゃないな、と感じたから、謝るしかなかった。
「ごめんなさい、つい口にしてしまって」
そんなこと、全く構わないですよ。こんな気の利いた一言を言えれば良かったのだけど、口をつぐんでしまった。
すると、彼女は急に席を立ってキッチンに向かった。
冷蔵庫を開けて戻ってくる。たまきさんの手の上にはふたりの共通的なアイテムがあったのだ。
それは、あの<お日様のプリン>だ。どうしてそれが今ここにあるのか。
「こないだ食べられなかったことのお詫びにどうぞ。
それに......」
......今日あたり来て下さるかなあって。そう言った彼女は笑顔のまま、少しうつむき加減に頬を赤くしていた。
どういう訳か、愛らしいなって思ってしまった。
その意識が、お酒の高揚かどうかは分からなかった。これが学生だったら"ときめく"みたいな表情なのだろうか、久しぶりに出会ったような気がした。
残っているオムレツを綺麗に食べた僕はお暇することにした。
レジに向かって歩いているところで、たまきさんがよろけてしまった。僕は慌てて肩を支える。
「えへへ......、大丈夫れすよ」
真っ赤な顔をしたたまきさんに、なんだか心配してしまう。
言葉を正確に発していないのは、ビールのほとんどを彼女が飲んでしまったからだ。
お会計を済ませると、おつりはしっかりと金額が合っていた。さすが店員だな、ここで安心を覚えた僕がいる。
「おやすみなさい、また明日です」
そう言い合って手を振って別れる。綺麗なドアチャイムの音色がほろ酔いの頭に響いていた。
・・・
(たまきside)
彼が去ってしまって、ひとりだけのキッチン。
まるで、祭りのあとのような静寂を感じさせた。
グラスの水を一口だけ飲む。もう片方の手のひらをそっと開いては閉じてみた。いつもに増して赤く見える皮膚の色が、アルコールが回っていることを証明している。
私はため息をつくしかなかった。
ふと窓の方に顔を向けてみると、月明かりが映えるウインドウが私の顔を照らしている。
まるで、取り調べをしているみたいだった。自分の行いを反省しなさい、こう言っているみたいに。
......ビールを飲ませてしまった。
こんなことをするのは久しぶりだった。どうしてだろうか、つい楽しくなっちゃったんだ。
あなたの帰りを心配しています、梨央さんが無事だと良いな。
「あら、こんな時間にいらっしゃいませ!」
夜9時を迎えた「piyo-piyo」だ。
マスターであるたまきさんはいつも微笑んで出迎えてくれる。それは営業的なスマイルなのだろうけど、その表情を見てしまうとついつい和んでしまう。
店内には誰もいないようで、客は僕一人だけのようだった。
「......こんな時間ですけど、大丈夫ですか?」
「ええ、もちろんどうぞ」
彼女はレジにて何か作業をしていたが、すぐに止めた。そして、ぴんと揃えた指を店内に向けて、招き入れる姿勢を見せてくれた。
今日は忙しい一日だった。仕事をしながらずっとマスターの笑ったような表情が離れなかった。
それは「piyo-piyo」の味を食べてみたいからだと思う。あまり自炊をしないからだろうか、どこか家庭的な食卓を欲している時があるのだ。
もちろんマスターと客という立場をわきまえているつもりだ。でも、その関係性はおもしろい方向へと変わっていく。たまきさんが持ってきた、メニューではないものの存在によって。
はて? それはビール瓶だったのだ。
「まずはお疲れ様でした。
今日は花金ですので、せめて飲みませんか?」
え?
「あれ、ビールお嫌いですか?」
「えっと、むしろ好きなんですけど。
まだ何も頼んでないから......」
「大丈夫、当店からのおごりにさせて頂きますから安心してください」
そう言われてしまえば、飲まない訳にはいかない気がする。ほんと、天真爛漫な彼女はつかみどころがないな。
・・・
僕たちはテーブルで向き合っている。
お互いのグラスをコツンと乾杯するようにぶつけ合った。
「......ところで、どうしてマスターも飲んでいるのです?」
「もうお店を閉めるつもりでしたから、私も飲みたかったところですので......」
少しはにかみながら答えてくれた。つまるところ、飲みたいだけのようだった。少し頬が赤く染まっている彼女を見ると、なんだか笑わずにはいられなかった。
ちなみに、もう看板は閉店になっていて自分だけの貸し切りになっている。
テーブルの上にはオムレツとだし巻き卵、そしてサラダ代わりのトマトが並んでいる。まるで飲み会の席のようだった。
今日もたまご料理の授業に花が咲いた。お酒の効用なのか、ちょっと説明がリズミカルで早口になっている。
「オムレツは卵で包み込むこと、その調理法から広く様々なバリエーションがあります。
世界各国、様々な家庭で色んな具材やソースが使われています。
アメリカではハムや様々な野菜、中国ではカニ、台湾は牡蠣を入れると聞いたことがあります。
広い意味で言えば、"オムライス"や"かに玉"もオムレツのひとつといえるかもしれません」
そう言いながら手ごろな大きさになるように、オムレツを切ってくれた。
中から出てきたのはスライスされたジャガイモだった。
「今回、ジャガイモを入れたのはトルティージャ、スペイン風オムレツに発想を得ています。
どの食材も素材としての甘みがありますから、それに倣ってオリーブオイルで焼いています」
なるほど、それだから少し甘い香りがしたんだ。シャキシャキした食感とふわふわした卵は上品なおいしさを感じられる不思議な食感だ。
彼女は自分の分のだし巻き卵を取り分けると、箸で丁寧に割って食べている。その様子を、僕はつい見つめてしまった。
「あの、どうかなさいましたか?」
「いいえ、箸の使い方が上手いなって思って」
僕がつい正直に口にすると、彼女は少し照れくさそうに答えてくれた。
「......ありがとうございます。
知人に丁寧に食べる人がいらっしゃるので、私もしっかり真似しようと。
それに、テレビで大口を開けて食べるような姿はどうも嫌いで。
この方がお上品に食べられる、良い作法です」
それを聞いて、大食い選手権に出ているタレントを思い出した。迫力ある姿だとは思うけれど、どうも見ていられないと気づき直した。
「なかなかできる人居ませんし、立派ですよ」
「ありがとうございます。
それに私、おうちで使っている箸は銀座の老舗のものを使っていますので。
先が細く丁寧に作られたものですから、決して恥じる所作をするわけにはいきません」
立派だと褒めたのは、僕の本心からだった。本当に立派な女性だと思ったからだ。
たまきさんは僕のグラスにビールを注いでくれた。なんだかおもしろくなってきたので、思ったことを口にしてみる。
「女性に注いでもらえるなんて、会社の飲み会以外ではありませんよ。
なんだか緊張しますね」
「私こそ、ですよ......」
そう言うなり、彼女は頬を喜ばせていた。はじめて見た彼女の表情に、少しときめいてしまった。
「飲み会、というのは仲の良い人と行きたいものですねえ」
「そうですか、ありがとうございます」
どういう訳か、彼女もそうだと良いな、と思いはじめていた。だから、それとなく聞いてみることにしたのだ。
「お酒を飲む相手は、"この人と"っていう仲の良い人物が良いですねえ。
ここだけの話、会社の飲み会は疲れますから」
「ふふっ、"大切な人"ということでしょうか......」
そう言うなり、彼女はうつむいてしまった。どういう訳か言葉数が少なくなっている。
「大切な人......」
彼女は両手の人差し指をくるくると回していた。少し寂しそうな表情がしんなりした雰囲気を作り出す。
「私には大切な人がいるんです。
昔の自分を救ってくれた方でした」
言い過ぎてしまったかもしれない、と気づいたのは当然だった。その相手は自分じゃないな、と感じたから、謝るしかなかった。
「ごめんなさい、つい口にしてしまって」
そんなこと、全く構わないですよ。こんな気の利いた一言を言えれば良かったのだけど、口をつぐんでしまった。
すると、彼女は急に席を立ってキッチンに向かった。
冷蔵庫を開けて戻ってくる。たまきさんの手の上にはふたりの共通的なアイテムがあったのだ。
それは、あの<お日様のプリン>だ。どうしてそれが今ここにあるのか。
「こないだ食べられなかったことのお詫びにどうぞ。
それに......」
......今日あたり来て下さるかなあって。そう言った彼女は笑顔のまま、少しうつむき加減に頬を赤くしていた。
どういう訳か、愛らしいなって思ってしまった。
その意識が、お酒の高揚かどうかは分からなかった。これが学生だったら"ときめく"みたいな表情なのだろうか、久しぶりに出会ったような気がした。
残っているオムレツを綺麗に食べた僕はお暇することにした。
レジに向かって歩いているところで、たまきさんがよろけてしまった。僕は慌てて肩を支える。
「えへへ......、大丈夫れすよ」
真っ赤な顔をしたたまきさんに、なんだか心配してしまう。
言葉を正確に発していないのは、ビールのほとんどを彼女が飲んでしまったからだ。
お会計を済ませると、おつりはしっかりと金額が合っていた。さすが店員だな、ここで安心を覚えた僕がいる。
「おやすみなさい、また明日です」
そう言い合って手を振って別れる。綺麗なドアチャイムの音色がほろ酔いの頭に響いていた。
・・・
(たまきside)
彼が去ってしまって、ひとりだけのキッチン。
まるで、祭りのあとのような静寂を感じさせた。
グラスの水を一口だけ飲む。もう片方の手のひらをそっと開いては閉じてみた。いつもに増して赤く見える皮膚の色が、アルコールが回っていることを証明している。
私はため息をつくしかなかった。
ふと窓の方に顔を向けてみると、月明かりが映えるウインドウが私の顔を照らしている。
まるで、取り調べをしているみたいだった。自分の行いを反省しなさい、こう言っているみたいに。
......ビールを飲ませてしまった。
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