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第5章 すべての命に感謝を
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(梨央side)
今日もお昼休みが遅くなってしまった。
ランチは簡単なものにしようと思って歩いていると、ある光景が目についた。あの男が一人で歩いていたのだった。
なんだろう? 装いは普通のサラリーマンなのに、どう見てもランチや外回りには見えなかった。よせばいいのに、僕はそれとなく装って彼の歩いて行った方向に向かってみる。
歩いていくと、彼の背中が見えた。
確かに背格好が大きいのが改めて分かった。
彼は物陰から「piyo-piyo」を見ていたのだった。ちょうど、マスターがドアの前で手を振ってお客様を見送っている。
正直、彼の狙いが分からない。ただの客という訳でもないし、顔が見たいなら直接お店に行けばいいのだ。
彼女を自分のものにしたい。
結婚を夢見る男性なら、誰もが思う台詞だろう。だけども、彼は行き過ぎているような気がしてならないんだ。
たまきさんを守らないといけない。使命感に駆られた僕は声をかけてみようと思った。
ゆっくりと近づいていく。腕を伸ばせば彼の背中に手が届きそうだった......。
「......なにを、しているんですか」
僕は声を掛けられた。
・・・
僕はテーブルの向かいに座る人物を前にして小さく萎縮している。
エアコンの効いた店内は涼しいのに、暑さ以外の感情から出る汗は全身から吹き出しそうだった。
「まったく、笑っちゃうよー。
なんだかストーカーまがいなことしてるし」
彼女は細い指を口元に当てて笑っている。しっかり手入れされている、光沢のあるネイルが目についた。
僕は当然やっていないし前科ももちろんないのだけど、あのシチュエーションから見たら自分も犯罪者なのだろうか。
「まあ、きちんとこっちを見なって。
そんなことをしないのは、私も分かってるからさ」
にこっと笑ったアヤノの表情は全く昔と変わっていなかった。
彼女に声を掛けられる形で再会した僕は、こうしてカフェチェーンに入ってコーヒーを飲んでいる。
その言葉に、無意識のうちに溜めていた息を吐きだした。
「なかなか仕事大変そうだね、探偵でも始めたの?」
茶化すところも昔と変わっていない。
「転職なんかしてないよ。
大変なのは、僕よりさ......」
こうしてことの顛末を語り始めた。
アヤノの姿をはじめて見たのは、専門学校のオープンキャンパスだった。
その日は数人のグループを組んで講義を見学することになっていた。彼女はただ一人の女子生徒だったから、失礼ながらもなんとなく名前を覚えてしまっていた。
それが入学して同じクラスになるとどうなったか。真面目な性格を与えていた丸い眼鏡は無くなっていて、コンタクトレンズと明るい茶色の巻き髪になっていた。それが見事にマッチしていて、同じ年頃の生徒とは思わなかった。
授業中の彼女はしっかり質問するような真面目な性格なのだが、休み時間になると年相応の柔和な少女に戻るような一面があって、男女問わずに人気の生徒だった。自然と周りに人が集まるような雰囲気の持ち主だった。
はじめて会話したのは、ある日の学食だった。たまたま、仲良しのクラスメイトと都合が合わずにひとりで食べていた。蕎麦を箸で持ち上げたときに、彼女が目の前に座った。
「どこも席空いてないから、前座るね」
それが、アヤノが自分にかけた第一声だ。
「かけ蕎麦なんて地味ね」
「日本らしくて良いと思うけど。
パスタも美味しいけれど、ちょっと高いから」
その後はお互いに無言で食事を続けた。彼女は髪を押さえながら、丁寧にフォークでミートソースのパスタを巻いて食べている。たったそれだけの会話なのに、近しい雰囲気を感じたんだ。それから、ふたりの時間が少しずつ生まれていく。
情報系の学部の扉をはじめて叩いた僕と違って、アヤノは高校生の時期から興味を持っていたそうだ。いつの間にか、分からないところを僕が質問して彼女が答えてくれるようになっていた。
付き合うとか言った覚えは全くなかった。
スクールバスに乗らないでふたり歩いて下校したり、たまに僕のアパートでゲームに没頭したり。それだけでもときめいていて、恋人のような気持ちになっていたんだ。
軽くつないだ手はとても温かかった。
休日のお昼ご飯だったろうか、料理を作ってくれた彼女に訊いてみたことがあったのだ。
「目玉焼きが好きなんだね。
硬さはどれくらいが良いのかな?」
この質問がすれ違いにつながっていくとは、だれも思わないだろう。
専門学校のキャンパスライフはそう長くはなく、進級するとすぐに就職活動が始まった。
お互いの時間はどんどん減っていて、学校で顔を合わせても話すことができなかった。そのまま、付き合ってもいないのに別れてしまったカップルみたいだった。
どこにでもあるストーリーだと思う。
・・・
アヤノはテーブルに頬杖をついて、窓の外を見ながら答えた。
「......なるほどね。
良く行くお店の店主が狙われているかもしれないんだ。
私もネイリストのバイトしたことがあるからなあ。
そういうの、怖いほど分かるよ」
「でも何にも事件は起きていないよ」
彼女は僕を横目で見ながら軽く注意した。あんたバカかって。
「事件性があるかどうかじゃないでしょ。
女の子はみんな、そういうのが怖いんだよ。
昔だって、"後ろを付きまとわれて......"って言ったの覚えていないの」
そんなことあったっけな。ごめんと素直に謝った。
「まあ、昔の事は別にいいんだけどさ。
君が手を引いて、少し早歩きに歩いてくれたんだよ。
だから、お前が......」
......だからお前が。
そう呟いたアヤノは何を思ったのか、一瞬だけ硬直したみたいに言葉を閉じた。
そしてこちらの瞳をしっかり覗くように視点を合わせてくる。彼女の黒い瞳は少しきらめいていた。それは、彼女の<願い>が込められているからだった。
「......だから、お前が戦うんだよ。
正直、警察に言っても難しいかもしれないから」
「......そうか、ありがとう」
僕はそのパスを素直に受け取った。
彼女は形の良い微笑を浮かべて、からかいながらも後押ししてくれた。
「まあ、お前はひ弱かもしれないけれどな。
君が戦ったという事実さえあれば、彼女も嬉しいんじゃないかな」
勝利を願っているよ、と口角を上げた彼女は伝票を手にして立ち上がった。ここは私が奢ってあげるよ。
自信満々なアヤノの表情を見れたのは、久しぶりだった。
彼女は立ち上がったままレジの方を向いて、僕に語りかけてくる。
「ねえ、君がそこまでして守りたい人って......。
どんな人かな?」
ただのレストランのマスターだよ。そういう僕の回答は自分でも嘘だと分かっていた。
たまきさんへの想いを確かにしていること、自分でも気づいているのだから。
・・・
ふたり揃って街角を歩いていた。
僕の心になにか複雑な心境が芽生えていた。それは今まで告げるべきだった、だけども勇気のひとつも持てなかった僕には手の余る言葉だった。
私、こっちだから。交差点でアヤノは僕とは別の方角を指さした。
......もう、すぐに別れが訪れる。
そう考えたら、僕の口はひとりでに動いていた。
「アヤノ、今までありがとう」
「何よ急に、どうしたの?
熱でもあるのかしら」
伝統的なからかいを聞かなかったことにした僕は、思いの丈を口にした。
「今まで料理を作ってくれたのに僕の方からは何にもできなかった。
目玉焼きの硬さには文句言ったけど、僕の人生にちょっとだけども"美味しさ"を添えてくれたのは忘れることはないと思うんだ。
あの時はごめんね。
ずっと好きだった」
彼女は僕の方を見てしばらく何も言わなかった。
そして、手を軽くつないできた。ふたたび温かいぬくもりが僕らを包む。
「......ありがとう」
これだけを耳元でささやいて彼女は去っていった。
少しずつ西日になりつつ日差しが僕らに長い影をつくる。これから秋の空が覗かせる季節だ。
今日もお昼休みが遅くなってしまった。
ランチは簡単なものにしようと思って歩いていると、ある光景が目についた。あの男が一人で歩いていたのだった。
なんだろう? 装いは普通のサラリーマンなのに、どう見てもランチや外回りには見えなかった。よせばいいのに、僕はそれとなく装って彼の歩いて行った方向に向かってみる。
歩いていくと、彼の背中が見えた。
確かに背格好が大きいのが改めて分かった。
彼は物陰から「piyo-piyo」を見ていたのだった。ちょうど、マスターがドアの前で手を振ってお客様を見送っている。
正直、彼の狙いが分からない。ただの客という訳でもないし、顔が見たいなら直接お店に行けばいいのだ。
彼女を自分のものにしたい。
結婚を夢見る男性なら、誰もが思う台詞だろう。だけども、彼は行き過ぎているような気がしてならないんだ。
たまきさんを守らないといけない。使命感に駆られた僕は声をかけてみようと思った。
ゆっくりと近づいていく。腕を伸ばせば彼の背中に手が届きそうだった......。
「......なにを、しているんですか」
僕は声を掛けられた。
・・・
僕はテーブルの向かいに座る人物を前にして小さく萎縮している。
エアコンの効いた店内は涼しいのに、暑さ以外の感情から出る汗は全身から吹き出しそうだった。
「まったく、笑っちゃうよー。
なんだかストーカーまがいなことしてるし」
彼女は細い指を口元に当てて笑っている。しっかり手入れされている、光沢のあるネイルが目についた。
僕は当然やっていないし前科ももちろんないのだけど、あのシチュエーションから見たら自分も犯罪者なのだろうか。
「まあ、きちんとこっちを見なって。
そんなことをしないのは、私も分かってるからさ」
にこっと笑ったアヤノの表情は全く昔と変わっていなかった。
彼女に声を掛けられる形で再会した僕は、こうしてカフェチェーンに入ってコーヒーを飲んでいる。
その言葉に、無意識のうちに溜めていた息を吐きだした。
「なかなか仕事大変そうだね、探偵でも始めたの?」
茶化すところも昔と変わっていない。
「転職なんかしてないよ。
大変なのは、僕よりさ......」
こうしてことの顛末を語り始めた。
アヤノの姿をはじめて見たのは、専門学校のオープンキャンパスだった。
その日は数人のグループを組んで講義を見学することになっていた。彼女はただ一人の女子生徒だったから、失礼ながらもなんとなく名前を覚えてしまっていた。
それが入学して同じクラスになるとどうなったか。真面目な性格を与えていた丸い眼鏡は無くなっていて、コンタクトレンズと明るい茶色の巻き髪になっていた。それが見事にマッチしていて、同じ年頃の生徒とは思わなかった。
授業中の彼女はしっかり質問するような真面目な性格なのだが、休み時間になると年相応の柔和な少女に戻るような一面があって、男女問わずに人気の生徒だった。自然と周りに人が集まるような雰囲気の持ち主だった。
はじめて会話したのは、ある日の学食だった。たまたま、仲良しのクラスメイトと都合が合わずにひとりで食べていた。蕎麦を箸で持ち上げたときに、彼女が目の前に座った。
「どこも席空いてないから、前座るね」
それが、アヤノが自分にかけた第一声だ。
「かけ蕎麦なんて地味ね」
「日本らしくて良いと思うけど。
パスタも美味しいけれど、ちょっと高いから」
その後はお互いに無言で食事を続けた。彼女は髪を押さえながら、丁寧にフォークでミートソースのパスタを巻いて食べている。たったそれだけの会話なのに、近しい雰囲気を感じたんだ。それから、ふたりの時間が少しずつ生まれていく。
情報系の学部の扉をはじめて叩いた僕と違って、アヤノは高校生の時期から興味を持っていたそうだ。いつの間にか、分からないところを僕が質問して彼女が答えてくれるようになっていた。
付き合うとか言った覚えは全くなかった。
スクールバスに乗らないでふたり歩いて下校したり、たまに僕のアパートでゲームに没頭したり。それだけでもときめいていて、恋人のような気持ちになっていたんだ。
軽くつないだ手はとても温かかった。
休日のお昼ご飯だったろうか、料理を作ってくれた彼女に訊いてみたことがあったのだ。
「目玉焼きが好きなんだね。
硬さはどれくらいが良いのかな?」
この質問がすれ違いにつながっていくとは、だれも思わないだろう。
専門学校のキャンパスライフはそう長くはなく、進級するとすぐに就職活動が始まった。
お互いの時間はどんどん減っていて、学校で顔を合わせても話すことができなかった。そのまま、付き合ってもいないのに別れてしまったカップルみたいだった。
どこにでもあるストーリーだと思う。
・・・
アヤノはテーブルに頬杖をついて、窓の外を見ながら答えた。
「......なるほどね。
良く行くお店の店主が狙われているかもしれないんだ。
私もネイリストのバイトしたことがあるからなあ。
そういうの、怖いほど分かるよ」
「でも何にも事件は起きていないよ」
彼女は僕を横目で見ながら軽く注意した。あんたバカかって。
「事件性があるかどうかじゃないでしょ。
女の子はみんな、そういうのが怖いんだよ。
昔だって、"後ろを付きまとわれて......"って言ったの覚えていないの」
そんなことあったっけな。ごめんと素直に謝った。
「まあ、昔の事は別にいいんだけどさ。
君が手を引いて、少し早歩きに歩いてくれたんだよ。
だから、お前が......」
......だからお前が。
そう呟いたアヤノは何を思ったのか、一瞬だけ硬直したみたいに言葉を閉じた。
そしてこちらの瞳をしっかり覗くように視点を合わせてくる。彼女の黒い瞳は少しきらめいていた。それは、彼女の<願い>が込められているからだった。
「......だから、お前が戦うんだよ。
正直、警察に言っても難しいかもしれないから」
「......そうか、ありがとう」
僕はそのパスを素直に受け取った。
彼女は形の良い微笑を浮かべて、からかいながらも後押ししてくれた。
「まあ、お前はひ弱かもしれないけれどな。
君が戦ったという事実さえあれば、彼女も嬉しいんじゃないかな」
勝利を願っているよ、と口角を上げた彼女は伝票を手にして立ち上がった。ここは私が奢ってあげるよ。
自信満々なアヤノの表情を見れたのは、久しぶりだった。
彼女は立ち上がったままレジの方を向いて、僕に語りかけてくる。
「ねえ、君がそこまでして守りたい人って......。
どんな人かな?」
ただのレストランのマスターだよ。そういう僕の回答は自分でも嘘だと分かっていた。
たまきさんへの想いを確かにしていること、自分でも気づいているのだから。
・・・
ふたり揃って街角を歩いていた。
僕の心になにか複雑な心境が芽生えていた。それは今まで告げるべきだった、だけども勇気のひとつも持てなかった僕には手の余る言葉だった。
私、こっちだから。交差点でアヤノは僕とは別の方角を指さした。
......もう、すぐに別れが訪れる。
そう考えたら、僕の口はひとりでに動いていた。
「アヤノ、今までありがとう」
「何よ急に、どうしたの?
熱でもあるのかしら」
伝統的なからかいを聞かなかったことにした僕は、思いの丈を口にした。
「今まで料理を作ってくれたのに僕の方からは何にもできなかった。
目玉焼きの硬さには文句言ったけど、僕の人生にちょっとだけども"美味しさ"を添えてくれたのは忘れることはないと思うんだ。
あの時はごめんね。
ずっと好きだった」
彼女は僕の方を見てしばらく何も言わなかった。
そして、手を軽くつないできた。ふたたび温かいぬくもりが僕らを包む。
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