闘え☆桂ちゃん!

くにざゎゆぅ

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いきなり試験に突入です?!

どうにかクリアしたけれど

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 教室から宮城先生の姿が見えなくなったあと、わたしは力が抜けたように、椅子へと座りこんだ。
 そのまま机の上に両手を伸ばしてつっ伏す。

「終わったぁ。どうにか終わった。でも、これがあと何回かあるんだ……」

 わたしの言葉の最後が、消え入るように小さくなる。
 脱力しているわたしのそばへ、スキップするように紘一先輩が駆け寄ってきた。

「やったね! 桂ちゃん。この調子で、どんどんクリアしていこう!」

 楽しげな紘一先輩の後ろから、さすがに口もとへ笑みを浮かべた凪先輩がやってきて、言葉を続けた。

「頑張ったな」

 凪先輩にそう言われて、わたしは改めて、自分の能力を活かせるように頑張ってみようかなと心に決める。
 ならば、やっぱり試験に受かりたい。

 そう考えたとき、ドアが開いていた教室の入り口から、留城也先輩がふらりと姿をみせた。
 目ざとく見つけた紘一先輩が声をかける。

「遅いって、留城也。もう終わっちゃったよ。なんですぐに来なかったのさ。桂ちゃん、無事クリアだよ」

 紘一先輩の言葉を聞きながら、留城也先輩は、ちらりとわたしを見る。
 そして、ぼそりと口にした。

「一番最初にやるのは圧迫試験だろう? わざわざギャラリーを増やして、受験者へプレッシャーの追い打ちをかけることもねぇだろ」
「留城也には、応援してやろうって気持ちがないの?」
「落ちるときは落ちるんだよ。一回目の試験で落ちるような奴を見に来てどうする? 時間の無駄」

 そう言うと、さっさと留城也先輩は教室から出ていった。
 最後にやってきて一番に帰ってしまった留城也先輩を、呆気にとられて見送るわたしへ、紘一先輩が、顔をのぞきこむように声をかけてくる。

「留城也の言うことは気にしない! あ、良ければオレ、桂ちゃんがなにか練習したいことがあったらつきあうよ。次の試験も、桂ちゃんに受かってもらいたいもんなぁ」

 紘一先輩がどんどん話しかけてくるから、わたしの思考はすぐに違うことへ移ってしまったけれど。

 凪先輩も紘一先輩も、わたしの試験に対して応援してくれている。
 そして、あとでゆっくり考えてみたら、留城也先輩もわたしの邪魔にならないように、あの場は遠慮をしたのではないかと気がついた。

 そうだとしたら。
 もしかして留城也先輩は、意外と悪い人ではないのかもしれない。
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