Heart

星蘭

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第十二章 勇者と眠り病の村

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 星読みの街を出るときにリオニスがした予想は当たっていたようだった。

 人の住まない森や草原を抜け、辿り着いた村で彼らを見た村人が開口一番、"勇者様だ!" と声を上げたのである。容姿が伝わっていたのか、はたまた同行しているシュライクたちの特徴が伝わっていたのかは定かではない(尚且つわざわざ何故わかったのかと問うのも何か気恥ずかしい)が、きっと今後の村や街ではどうあれ、"勇者様御一行"と扱われる覚悟をしなくてはならないな、とリオニスは心の中で思う。そんな村人たちの歓待にシュライクは何処か得意げに笑い、ユスティニアは少し戸惑ったように微笑んでいた。

「宿ってあるか?」

 一頻り歓迎の声を受けた後、リオニスはそう切り出した。今立ち寄っているのは中央都市に向かう途中にある小さな村、トパス。静かな印象を受ける村に建つ建物はどれも同じに見えて、もしかしたら宿はないのかもしれない、と思ったのである。その場合野宿か、はたまた誰か奇特な人間がいれば家に上げてもらうかしかないな、と思いながらのリオニスの問いに、村長と思しき老齢の男性が頷いた。

「ありますよ、ぼろ宿で申し訳ないのですが……」

 そう言って彼が示す先には確かに少し大きめの建物がある。宿、と一目でわかる外見でないのは恐らく滅多にこうした旅人が立ち寄ることがないためだろうな、と推測しながら、リオニスは小さく笑って言った。

「いやいや、屋根があるところで寝られるだけで幸せだ」

 その言葉にはシュライクもユスティニアもうんうんと頷いている。野宿も楽しいには楽しいし、ユスティニアも慣れてきたとは言っていたが、やはり連日となるとふかふかのベッドやきちんとした寝床のある、夜に獣や野盗の襲来を恐れなくて良い場所での眠りが恋しくなるもので。それは十二分にわかっているリオニスとしても、宿があったことに安堵していた。

 早速宿泊の手続きをしていれば、そこまで案内してくれた村長の男性がほうと一つ息を吐き出して、言った。

「まさか勇者様御一行がお泊りになるとは……この辺りの異変を聞いてきてくださったのですか?」

 その言葉に宿泊台帳に名前を記入していたリオニスの手が止まる。

「異変?」
 
 この村を通ったのは完全に偶然だ。異変、などと言われてもさっぱり聞いたことがない。シュライクとユスティニアに視線を投げたが、当然彼らも首を横に振った。

「そうだったのですね」

 少し残念そうにする男性を見つめ、リオニスは言う。

「詳しく聞かせてもらえないだろうか、力になれるかはわからないが」

 想定外の事態といえばそうだが、立ち寄ったこの村で何か起きていると聞いて放っておけるほど彼らは冷淡ではない。尤も、起きている異変がどういった類いのものかによっては力になれないかもしれないけれど。そう前置いてリオニスが言えば、男性は少し表情を明るくした後、その異変について語り始めた。

「眠り病、と我々は呼んでいるのですが……村の人間が深い眠りに落ちてしまうのです。ある日突然、ことりと」
「眠り?」

 話を横で聞いていたシュライクが怪訝そうに聞き返す。死ぬ、とかではなく眠りとは……どういうことなのか、とリオニスも言葉の先を促した。

 男性は困り果てた、と言う表情で溜息を吐き出して、言葉を紡いだ。

「呼吸はしているのです。でも呼びかけようとも痛みを与えようとも目を覚まさないのです」

 彼が語るには、初めに眠りについてしまったのは村に住む一人の子供。ある朝起きてこないと思った母親が起こしに行ったが、揺すっても叩いても一向に目を覚まさない。それがもう既に二週間前のことになるという。更に、それだけでは終わらず、他にも村人の何人かが同じようにことりと深い眠りに落ちてしまって目覚めなくなってしまったのだとか。

 原因はさっぱりわからず、病の類かと心配もしたが家族や友人、眠りについた人間の近くに居たからと言って眠りについてしまう訳でもないため、恐らく病ではないのだとか。

「なるほど」

 そう呟いたのはユスティニアだった。確かにこういった分野のことに一番詳しいのは彼だ。リオニスは思案顔の彼に声をかける。

「何かわかるか、ユスティ」
「この話だけでは何とも。……あの、その眠りについてしまった方にお会いすることは可能でしょうか」

 直接診れば何かわかることがあるかもしれない、とユスティニアは言う。それを聞いて、リオニスはライラックの瞳を見開いた。

 と言うのも彼から何かを提案してくることは珍しかったためである。これまではリオニスの提案やシュライクの提案に乗ることが多く、彼から何かを言い出すことはほぼなかった。何かしたいことや立ち寄りたい場所などはないか、と言うリオニスの問いかけにも、"貴方たちの行くところに付いていくだけですよ"と笑っていた程だ。

 そんな彼が積極的に動こうとしている。それは良い兆候なのだろう。リオニスはそう思いながらふっと笑みを浮かべた。

 村長の男性はユスティニアの言葉に何度も何度も頷いた。

「勿論ですとも。もし可能であれば、この異変を解決していただきたいのです」

 どうか、と深々頭を下げられてユスティニアは神妙な顔をしながら頷いたのだった。



*** 



 彼らが訪れたのは一番最初に眠りについてしまったという子供の家だった。子の看病……基様子を見続けているであろう母親はげっそりと痩せてしまい、目の下には濃い隈ができてしまっている。それでも我が子が目覚める可能性があるのなら、と縋るような視線を向けられたのはつい先刻のことだ。

 最初に"眠り病"にかかったという子供はまだ十歳程度の少年だ。すぅすぅと穏やかな寝息を立てていて、熱がある様子も、魘されている様子もない。本当に目覚めないだけ……ただそれだけ、のようだった。

 とはいえ、この手のことに精通しているのはユスティニアだけ。彼が眠っている子供の様子を見ている間に、リオニスとシュライクは詳しい当時の情報を聞くことにした。

「元々何か持病があったとかはありませんか?」
「ないはずです。とにかくやんちゃで元気な子で……本当に、目を覚さないのが可笑しいくらいで」

 リオニスの問いかけに母親はそう答え、瞳を潤ませる。力なく肩を落とす姿は痛々しい。

 傍目からみる限りには確かにただ眠っているだけのように見える。しかし話の通り、揺すっても声をかけても、少し腕を抓ったりしてみても目を覚ます様子がないのだ。母親からしてみれば、このままいずれ呼吸が止まってしまうのではないかと気が気ではないのだろう。

「この子が始まりでしたが、その後も何人か、同じように眠ってしまったそうで……元々人数が多い村ではありませんので、今ではこうも閑散としてしまって……」
「中央にも救援を要請したのですが、一向に来てくれる様子がなく、諦めかけていました」

 同行していた村長が溜息混じりにそう言う。悔し気に拳を握り、彼は掠れた声で言葉を紡いだ。

「病の類か、と思われたようで。違うと否定したのですが、万が一のことが考えられる、病であればそれを王都に持ち込む訳にはいかない、と思われたのでしょう」

 中央には優れた魔法使いや治癒術師が居るはずだ。彼らがきてくれればすぐにおさまる事態かもしれないというのに、中央はこの村からの要請を却下したらしい。

「何のための中央組織なんだか」

 吐き捨てるように言うシュライクのネモフィラの瞳は怒りに燃えている。まぁまぁ、とそれをリオニスが宥めていると。

「病、ではないようですが」

 患者である少年を診ていたユスティニアが顔をあげて、言った。

「呪いに近い何かを感じますね。明らかに邪悪なそれ、と言う訳ではありませんが厄介な類の」

 ユスティニアの見立てでは、病でないことは間違いないと言う。ただし簡単にどうこうできるものでもない、呪術に近い魔法がかけられているようだ、とのことだった。

「解くことはできるか?」

 ユスティニアは優れた治癒術師だ。悪魔の魔法からシュライクを助けた前例もある。どうにかできるか、と言うリオニスの問いかけにユスティニアは少し迷う顔をしてから、頷いた。

「少し時間をもらえれば。ただ……一度解けばそれで良いのか、という問題が残ります」
「再発するかも、ってことか?」

 シュライクの問いにユスティニアは小さく頷いた。

 彼が言うには、この"眠り病"の患者を目覚めさせること自体は可能である、ただしその後再発しない保証はない。と言うのも、原因がわからない以上、同じことになる可能性がない訳ではないのだ。それでは意味がない。ユスティニアが此処に残ることは出来ないのだから。

「患者全員を目覚めさせるまでどれだけ時間がかかるか……そもそも僕の魔力がもつか、今一つ自信がないのです。それならば、元凶を叩いた方が早いのかな、と言う気もします。どう思いますか、リオニス」

 と、ユスティニアはリオニスに意見を求める。リオニスはその言葉に深く頷いた。

「俺もそう思う。ユスティが頑張ってくれたところで原因になってるものを取り除かないことには安心できないだろう」

 その場限りの解決ではなく、根本的な解決を。そうリオニスが言うのを聞いて、村長の男性も深く頷いていた。

「……なぁ」

 ふと思いついたようにシュライクが口を開いた。

「今のとこ、原因がわかんないってことはさ、俺たちが同じ状態になる可能性もあるってことか?」

 その言葉に眉を下げたユスティニアは、頷いた。

「……原因がわからない以上はあり得ますね。一応防護の魔法はかけておきますが……」
「まぁ、それで俺たちが倒れるようならそれまで、だな。それを理由に中央にもう一度救援要請を出してもらうしかない」

 リオニスはそう言って苦笑を漏らし、肩を竦める。

「そんな、縁起でもない……」

 被害者の子供の母親である女性が顔を青くして呟く。そんな彼女を見て、にぱっと明るく笑ったシュライクはとんと自分の胸を叩いて、言った。

「そうならないって自信があるってことさ! な、リオ、ユスティ!」

 得意げに、明るく笑う彼を見て、リオニスとユスティニアも笑って頷いて見せる。それを見た女性は少しだけ、安堵したように表情を綻ばせる。

―― こういうときシュライクの明るさには本当に助けられるな。

 そんなことを思いながらリオニスはそっと目を細めたのだった。



***



 それから三人は手分けをして、村の中で眠りについてしまった人々の家を回った。眠りについてしまった日、眠りにつく前の行動、何か変わった兆候はなかったか、などの聞き込みをする。その情報を持ち寄ったところで、一つだけ、共通していることが見つかった。

「共通してることは、眠りにつく前に南の森に入ったことですね。最初に眠りに落ちた子が入った場所だから、と調査に行って眠りに落ちてしまったという形のようですが」

 眠りに落ちた村人は年齢も性別も様々だったが、皆眠りについてしまう前に村の南にある森に入ったらしい、と言う情報を得ることが出来たのだ。そのお蔭でどうやら、原因はこの村の南にある森の中にあるようだ、と言う推測が立った。ユスティニアの言葉にシュライクは小さく首を傾げ、問いかける。

「森、といえば魔獣の領域だろ? 魔獣にそんな厄介な魔法使える奴っているのか?」

 その言葉にユスティニアは小さく首を振った。困ったように眉を下げ、小さく溜息を吐き、彼は言う。

「わかりません。僕はまだ魔獣と言うものをあまり見たことがないので……知識もあまりないのです」

 ユスティニアはそもそもまだ外の世界に不慣れだ。書物による勉強や訓練は散々してきたが、魔獣の生態などに関する知識は乏しいのだ、と彼は言った。

 確かにそうか、と頷いたシュライクは一番この手のことに精通しているであろうリオニスに視線を向けた。

「どうだ、リオ」
「どうだろうな。普通の魔獣なら牙や爪で襲ってくる程度だけど……」

 自分の記憶を思い返す限り、そんな厄介な魔法を使う魔獣は見たことがない。せいぜい炎を吐きかけてくる竜種が存在する程度だろう。それこそ人間の呪術師が使っても可笑しくないような今回の規模の魔法を使う魔獣が存在するとは考えにくい。

「でも」

 と、彼は言葉を続けた。

「ユスティの街に居た悪魔みたいな存在が関わっているなら十分在り得る話だし、もしかしたら複雑な魔法を使う魔獣が居るのかも知れない。俺も言うほどたくさんの魔獣を狩ってきた訳じゃあないからな」

 自分もあくまで旅に出たばかりの身。これまでも魔獣を狩ってはきたが全ての種類を狩れるはずもない。出会ったこともないような魔獣も当然居るだろうし、その中にはもしかしたら器用に魔法を使うものが存在するかもしれない。獣でなくとも、ヒトを誑かす悪魔のような存在が関わっているのなら、呪いじみた魔法、と言うのも十二分に考えられる。

 そこまで総合し、結論を述べるのであれば。

「とにかく気を付けて調査する他ないよな……」

 ふう、と溜息を吐いて、リオニスは呟く。あれやこれやと想像したところで、どうしようもない。調査を進めて今後の方針を決める他ないのだ。

「南の森に行ってみるのが早いとは思うのですが……情報が少なすぎますよね。僕の魔法も万全とは言い難いですし……」

 ユスティニアはリオニスの言葉に同意を示しつつ、少し不安そうな表情だ。彼は守護の魔法を使うことが出来る。それでおおよその魔法ははじくことが出来るはずだが万全だ、と言える程自信がある訳ではないらしい。もし万が一ユスティニアの魔法が不十分であった場合、このまま森に入って三人とも眠りに落ちてしまう可能性が否定できない。そうなっては元も子もない。

 どうしたものか、と顔を突き合わせ悩んでいた……その時。

「あっ」

 不意に、声を上げたシュライクが駆け出した。

「あっシュライク!?」
「気を付けて、って言った傍から……!」

 リオニスとユスティニアは驚いた声を上げる。そんな彼らの方へ一瞬振り向いて、彼は叫んだ。

「すぐ戻るから待っててくれ!」

 そう言って、彼は走って行ってしまう。その背が見えなくなるのはあっと言う間で、言われずとも待つ他なくなった。やれやれ、とリオニスは溜息を一つ吐き出した。

「一体何なんだ彼奴……」
「帰ってきたらお説教ですね」

 心配そうに眉を下げたユスティニアは珍しく少し怒ったような声音で呟いたのだった。



***



 走って、走って、追いかける。その視線の先を駆けていくのは、最初に訪れた家で眠っていた子供と同じ年頃と思しき少年。追ってくるシュライクを時折振り返りながらやや青ざめた顔で走っていく。

 その追いかけっこは然して長くは続かなかった。シュライクは筋金入りの悪ガキ(だった)訳で、足の速さには自信があった。村の地理と言う点では少年の方が詳しかったが、シュライクの身体能力には到底適わなかったようで、村の外れで彼は足を止めた。

 ぜえぜえと息を整える彼を見て、シュライクはけろりとしたまま、笑った。

「はははっ、鬼ごっこは俺の勝ちだな!」

 得意げに笑う彼を見て、少年はやや化け物を見るような視線を向ける。

「兄ちゃん速すぎねぇ?」

 怖い、と呟く彼。シュライクはぽんぽんと自分の腿を叩いて、笑った。

「鍛えてるからな。……さて、と」

 ふうっと一つ息を吐いた彼はまだ肩で息をしている少年に視線を合わせた。そして、小さく首を傾げ、問いかける。

「何で逃げたんだ? 俺と目が合った時、逃げただろ?」 

 そう言ってシュライクは笑う。

 リオニス達と今後の相談をしていた時、視線を向けたシュライクと目が合った瞬間、この少年は逃げ出したのだ。絶対に何か訳がある……そう思ったシュライクはリオニスやユスティニアに許可を求めることもなく、ああして走り出したのだった。

 シュライクの問いかけに少年はすっかり小さく縮こまり、消え入りそうな声で言う。

「お、怒られる、と思って」
「何で? 俺たち、話したこともなかったじゃん? お前に気付いてたの、俺だけだし」
「…………」

 黙り込んでしまう少年。ふむ、とシュライクは考え込む顔をする。

 こうなった子供の口を割らせるのはなかなか難しい、と言うことをシュライクは知っている。ずっと一緒に住んでいたロビンやスラッシュも何かやらかした時、大抵こうして黙り込んでしまったものである。少し懐かしい想いにかられながら、ふっとシュライクは笑った。

 シュライクが笑っているのを見て、少年は少しだけ顔を上げる。おどおどとした素振りのそれを見つめ、彼は緩く首を傾げて見せた。

「南の森に何かあるのか?」

 問い詰めるのとは違う、あくまでも確認するかのように問えば、少年は眉を下げた。

「……あった、っていうか、今も、っていうか」

 ぽつり、と呟く彼。今にも泣き出しそうな顔になっている少年を見つめ、シュライクはその頭に優しく手を置いた。そのままくしゃりと頭を撫でてやりながら、言う。

「どういう意味だ? 村の大人ひとたちには秘密にしてやるから俺にだけこっそり教えてくれねぇ?」

 悪戯っぽく笑って首を傾げるシュライク。少年はぱちぱちと瞬いて、そんな彼を見つめた。

 眼前のやたら足の速い少年が勇者の仲間だということを村の子供である彼も知っていた。そして、今村で起きている異変の原因を探っているということも。だから、"怒られる"と思って逃げたのだけれど……眼前の彼からは、そんな威圧感は一切、感じないのだ。まるで、昔からの友達と言うか、頼もしい兄貴分のようにさえ感じて……

 迷うように揺れる瞳。シュライクはそれ以上何を言うこともせず、急かすこともせず、頭を撫でながらただその瞳を見つめ続ける。

 やがて、根負けしたようにそっと溜息を吐いて……少年は口を開いたのだった。 

 
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