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夜の闇に包まれたヴァインベルク公爵邸は、静寂に満ちていた。
パーティー会場から王家の紋章が入った馬車ではなく、わざわざ辻馬車を拾って帰宅したわたくしを、長年の執事であるセバスが驚いた顔で出迎えた。
「お嬢様、これは一体…?殿下との馬車では…」
「セバス、話は後よ。お父様はどちらに?」
「旦那様でしたら、書斎にてお待ちでございます」
やはり、か。
報告の早さにはいつも驚かされる。
わたくしは覚悟を決め、重厚なマホガニーの扉をノックした。
「入れ」
低く、威厳のある声が響く。
わたくしの父、ダリウス・フォン・ヴァインベルク公爵。
王国の宰相も務める彼は、その鋭い眼光と常に険しい表情から「氷の公爵」と恐れられている。わたくしの無表情と口下手は、完全にこの父からの遺伝だ。
書斎に入ると、父は巨大な執務机の向こうで静かに本を読んでいた。
「ただいま戻りました、お父様」
「うむ。…ルミア、戻ったか」
父は本から顔を上げると、その氷のような瞳でわたくしをじっと見つめた。
「パーティーでのこと、聞いたぞ」
空気が、張り詰める。
この父のことだ。「家の恥だ」と勘当されるか、あるいはすぐさま別の有力貴族との縁談を進められるか。どちらにせよ、わたくしの夢が許される可能性は低いだろう。
「王太子も、見る目がない。我がヴァインベルク家の才媛の価値を理解できぬとはな」
予想外の言葉に、わたくしは思わず目を見開く。
「…お怒りでは、ないのですか?」
「無論、腹は立っている。だがそれは、私の可愛い娘に泥を塗った愚かな王太子と、それをそそのかした小娘に対してだ。お前にではない」
父は静かに立ち上がると、窓辺に歩み寄り、月明かりに照らされた庭園を見下ろした。
「…それで、ルミア。お前は、これからどうしたい?」
来た。運命の質問だ。
わたくしは、きゅっと拳を握りしめる。どうせ許されないのなら、言ってしまった方がいい。ここで言わなければ、一生後悔する。
わたくしは大きく息を吸い込んだ。
「お父様!お願いがございます!」
驚いたように振り返る父の視線を、まっすぐに受け止める。
「わたくし、かねてからの夢でした、魔道具を使ったカフェを開きたいのです!」
一気に、言いきった。
書斎に、再び沈黙が落ちる。
父は何も言わず、ただわたくしを見ている。その表情からは、何も読み取れない。
(やはり、ダメか…)
貴族令嬢が、商売を始めるなど。前代未聞だ。ましてや、王太子に婚約破棄されたばかりの「傷物」の令嬢が。
わたくしが諦めかけた、その時だった。
「…ふむ。カフェ、か」
父が、ぽつりと呟いた。
「面白い」
「……え?」
「お前の作る魔道具は、いつも私の生活を豊かにしてくれたからな」
父はそう言うと、机の上に置いてあったカップに視線を移した。
それは、わたくしが数年前に開発した「自動温度調整機能付きティーカップ」だ。中に入れた飲み物が、最も美味しいとされる温度を常に保ってくれる優れものだ。
「このカップもそうだし、書斎の埃を自動で吸い取るあの丸い機械も、寝室のベッドを最適な硬さに調整してくれる魔道具も、今や私の生活になくてはならないものだ」
「お父様…」
「王太子妃などという窮屈な立場に収まるより、お前の才能を存分に活かせる道の方が、よほどお前らしい」
父は、わたくしの前に戻ってくると、その大きな手で、ぽん、とわたくしの頭を優しく撫でた。
「…いいだろう。やってみなさい」
「!ほ、本当ですか!?」
「私がいつ、お前に嘘をついたことがある?」
信じられなかった。
あれほど厳格だった父が、こんなにもあっさりと。
嬉しさに、思わず涙が滲む。
「ありがとうございます…!お父様!」
「うむ」
満足げに頷いた父だったが、次の瞬間、その目の色が変わった。
「それで?場所はどこがいい?王都の一等地にある商業ギルド所有のビルを丸ごと買い取ってやろう。資金は?いくらでも援助するぞ。金貨で満たした蔵が5つほどあるが、足りるか?それから護衛だ。家の騎士団を一つ、まるごとカフェの警備に…」
「け、結構です!お気持ちだけ、ありがたく頂戴いたします!」
わたくしは慌てて父の言葉を遮った。
氷の公爵の仮面の下に隠された、この極端なまでの親バカっぷりは、昔から健在だった。
「場所も、資金も、まずは自分のできる範囲でやってみたいのです。自分のお金で、自分の力で、夢を叶えたいのですわ」
「…そうか。お前は、昔からそういう子だったな」
父は少しだけ寂しそうな顔をしたが、すぐにいつもの威厳ある表情に戻った。
「だが、覚えておけ。ヴァインベルク家は、常にお前の味方だ。困ったことがあれば、いつでも言うがいい」
「はい…!ありがとうございます、お父様!」
わたくしは、今度こそ心からの感謝を込めて、深く頭を下げた。
書斎を辞し、自分の部屋へと続く長い廊下を歩く。
足取りは、羽のように軽かった。
扉を開けると、そこはもう「公爵令嬢の部屋」ではなかった。壁にはカフェの設計図が貼られ、机の上には開発途中の魔道具やアイデアを書きなぐった羊皮紙が山のように積まれている。
(婚約破棄、万々歳だわ)
王太子妃になるための窮屈な教育から解放された今、わたくしの頭の中は、作りたい魔道具のアイデアでいっぱいだった。
全自動パンケーキ焼き機。
客の好みを記憶して、最適な濃さのコーヒーを淹れる魔道具。
空飛ぶおしぼり。
「ふふっ…」
自然と笑みがこぼれる。
「待っててね、わたくしだけの、小さなお城…!」
窓の外で輝く月に向かって、わたくしはそっと呟いた。
崖っぷち悪役令嬢の、華麗なる逆転劇。
その幕は、今、静かに上がったのだ。
パーティー会場から王家の紋章が入った馬車ではなく、わざわざ辻馬車を拾って帰宅したわたくしを、長年の執事であるセバスが驚いた顔で出迎えた。
「お嬢様、これは一体…?殿下との馬車では…」
「セバス、話は後よ。お父様はどちらに?」
「旦那様でしたら、書斎にてお待ちでございます」
やはり、か。
報告の早さにはいつも驚かされる。
わたくしは覚悟を決め、重厚なマホガニーの扉をノックした。
「入れ」
低く、威厳のある声が響く。
わたくしの父、ダリウス・フォン・ヴァインベルク公爵。
王国の宰相も務める彼は、その鋭い眼光と常に険しい表情から「氷の公爵」と恐れられている。わたくしの無表情と口下手は、完全にこの父からの遺伝だ。
書斎に入ると、父は巨大な執務机の向こうで静かに本を読んでいた。
「ただいま戻りました、お父様」
「うむ。…ルミア、戻ったか」
父は本から顔を上げると、その氷のような瞳でわたくしをじっと見つめた。
「パーティーでのこと、聞いたぞ」
空気が、張り詰める。
この父のことだ。「家の恥だ」と勘当されるか、あるいはすぐさま別の有力貴族との縁談を進められるか。どちらにせよ、わたくしの夢が許される可能性は低いだろう。
「王太子も、見る目がない。我がヴァインベルク家の才媛の価値を理解できぬとはな」
予想外の言葉に、わたくしは思わず目を見開く。
「…お怒りでは、ないのですか?」
「無論、腹は立っている。だがそれは、私の可愛い娘に泥を塗った愚かな王太子と、それをそそのかした小娘に対してだ。お前にではない」
父は静かに立ち上がると、窓辺に歩み寄り、月明かりに照らされた庭園を見下ろした。
「…それで、ルミア。お前は、これからどうしたい?」
来た。運命の質問だ。
わたくしは、きゅっと拳を握りしめる。どうせ許されないのなら、言ってしまった方がいい。ここで言わなければ、一生後悔する。
わたくしは大きく息を吸い込んだ。
「お父様!お願いがございます!」
驚いたように振り返る父の視線を、まっすぐに受け止める。
「わたくし、かねてからの夢でした、魔道具を使ったカフェを開きたいのです!」
一気に、言いきった。
書斎に、再び沈黙が落ちる。
父は何も言わず、ただわたくしを見ている。その表情からは、何も読み取れない。
(やはり、ダメか…)
貴族令嬢が、商売を始めるなど。前代未聞だ。ましてや、王太子に婚約破棄されたばかりの「傷物」の令嬢が。
わたくしが諦めかけた、その時だった。
「…ふむ。カフェ、か」
父が、ぽつりと呟いた。
「面白い」
「……え?」
「お前の作る魔道具は、いつも私の生活を豊かにしてくれたからな」
父はそう言うと、机の上に置いてあったカップに視線を移した。
それは、わたくしが数年前に開発した「自動温度調整機能付きティーカップ」だ。中に入れた飲み物が、最も美味しいとされる温度を常に保ってくれる優れものだ。
「このカップもそうだし、書斎の埃を自動で吸い取るあの丸い機械も、寝室のベッドを最適な硬さに調整してくれる魔道具も、今や私の生活になくてはならないものだ」
「お父様…」
「王太子妃などという窮屈な立場に収まるより、お前の才能を存分に活かせる道の方が、よほどお前らしい」
父は、わたくしの前に戻ってくると、その大きな手で、ぽん、とわたくしの頭を優しく撫でた。
「…いいだろう。やってみなさい」
「!ほ、本当ですか!?」
「私がいつ、お前に嘘をついたことがある?」
信じられなかった。
あれほど厳格だった父が、こんなにもあっさりと。
嬉しさに、思わず涙が滲む。
「ありがとうございます…!お父様!」
「うむ」
満足げに頷いた父だったが、次の瞬間、その目の色が変わった。
「それで?場所はどこがいい?王都の一等地にある商業ギルド所有のビルを丸ごと買い取ってやろう。資金は?いくらでも援助するぞ。金貨で満たした蔵が5つほどあるが、足りるか?それから護衛だ。家の騎士団を一つ、まるごとカフェの警備に…」
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わたくしは慌てて父の言葉を遮った。
氷の公爵の仮面の下に隠された、この極端なまでの親バカっぷりは、昔から健在だった。
「場所も、資金も、まずは自分のできる範囲でやってみたいのです。自分のお金で、自分の力で、夢を叶えたいのですわ」
「…そうか。お前は、昔からそういう子だったな」
父は少しだけ寂しそうな顔をしたが、すぐにいつもの威厳ある表情に戻った。
「だが、覚えておけ。ヴァインベルク家は、常にお前の味方だ。困ったことがあれば、いつでも言うがいい」
「はい…!ありがとうございます、お父様!」
わたくしは、今度こそ心からの感謝を込めて、深く頭を下げた。
書斎を辞し、自分の部屋へと続く長い廊下を歩く。
足取りは、羽のように軽かった。
扉を開けると、そこはもう「公爵令嬢の部屋」ではなかった。壁にはカフェの設計図が貼られ、机の上には開発途中の魔道具やアイデアを書きなぐった羊皮紙が山のように積まれている。
(婚約破棄、万々歳だわ)
王太子妃になるための窮屈な教育から解放された今、わたくしの頭の中は、作りたい魔道具のアイデアでいっぱいだった。
全自動パンケーキ焼き機。
客の好みを記憶して、最適な濃さのコーヒーを淹れる魔道具。
空飛ぶおしぼり。
「ふふっ…」
自然と笑みがこぼれる。
「待っててね、わたくしだけの、小さなお城…!」
窓の外で輝く月に向かって、わたくしはそっと呟いた。
崖っぷち悪役令嬢の、華麗なる逆転劇。
その幕は、今、静かに上がったのだ。
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