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「……平和すぎる」
公爵邸のバルコニーで、私は優雅に紅茶を啜りながら呟いた。
前回の「タライ落下未遂事件(という名のテロ組織壊滅事件)」から数日。
王都はかつてないほどの平穏に包まれていた。
サヴァラン様が過激派組織を一掃したおかげで、治安は劇的に向上。
私の配ったパンのおかげで貧民街の状況も改善し、シトロン様たちの婚約で官僚たちの士気も爆上がりしているらしい。
「おかしいわ。私が動けば動くほど、この国がユートピアになっていくなんて」
「お嬢様の存在自体が『幸運の女神』だからでは?」
給仕をしてくれるクロワッサンが、真顔でとんでもないことを言う。
「やめてクロワッサン。その呼び名は私の『悪役アイデンティティ』を傷つけるわ」
私は溜息をついた。
もう諦めるべきなのだろうか。
サヴァラン様の隣で、大人しく「愛され聖女」として生きていくべきなのか。
……いいえ、まだよ。
私の直感が告げている。
あのテロリストの捨て台詞。『もっと巨大な闇』。
それがまだ残っているはずだわ。
その時。
ドサッ。
背後で鈍い音がした。
振り返ると、クロワッサンが糸が切れた人形のように床に崩れ落ちていた。
「えっ、クロワッサン!?」
駆け寄ろうとした瞬間。
私の視界が暗転した。
後ろから、何か柔らかい布で口と鼻を覆われたのだ。
甘い、痺れるような香り。
(……これは、睡眠薬?)
薄れゆく意識の中で、低い男の声が聞こえた。
「公爵令嬢ブリオッシュを確保した」
「手間取らせやがって……。こいつがサヴァランの弱点だ」
ああ……。
これよ。
これこそが、私が待ち望んでいた展開……!
恐怖よりも先に、私の脳裏に浮かんだのは歓喜だった。
誘拐。
人質。
王太子の弱点。
(やっと……やっと私は、サヴァラン様の『足手まとい』になれるのね……!)
私は安らかな気持ちで、意識を手放した。
◇
目が覚めると、そこは薄暗い石造りの部屋だった。
カビ臭い空気。
鉄格子のハマった小さな窓。
そして、私の手足は粗末なロープで椅子に縛り付けられている。
完璧だ。
教科書通りの「地下牢」だわ!
「……目が覚めたか、公爵令嬢」
闇の中から、男が歩み出てきた。
仕立ての良い服を着た、神経質そうな痩せた男。
見覚えがある。
あれは確か、王弟派の筆頭貴族、フィナンシェ侯爵だ。
彼はサヴァラン様の才能を妬み、常に反主流派として暗躍していた古狸……!
「フィナンシェ侯爵……!」
私は演技たっぷりに怯えた声を出した(内心ワクワクしている)。
「まさか、あなたが黒幕でしたの!?」
「クックック……。いかにも。あの『黒い牙』など、私の手駒の一つに過ぎん」
フィナンシェ侯爵は、歪んだ笑みを浮かべて私を見下ろした。
「サヴァランめ……。あの小僧は優秀すぎた。奴がいる限り、私の推す王弟殿下が即位する目はない。だから、奴の唯一の弱点である貴様をさらうことにしたのだ」
「弱点……! いい響きですわ!」
「あ?」
「あ、いえ、なんでもありません。……続けて?」
フィナンシェ侯爵は訝しげな顔をしたが、すぐに気を取り直して演説を続けた。
「貴様の命が惜しければ、サヴァランは王位継承権を放棄するだろう。あの『溺愛』ぶりは有名だからな。……女一人に国を売る愚かな王子として、歴史に名を残すがいい!」
素晴らしい。
なんて完璧な「悪の計画」なの。
私が人質になることで、サヴァラン様のキャリアが終わる。
国を揺るがすスキャンダルの原因になる。
これぞ、私が目指していた「サヴァラン様の経歴の汚点」そのものじゃない!
「ありがとうございます、侯爵様!」
私は目を輝かせてお礼を言った。
「は?」
「感謝しますわ! 私を誘拐してくれて! これこそ私が求めていた『破滅のシナリオ』です!」
「……き、貴様、頭がおかしいのか? 殺されるかもしれないんだぞ?」
「殺す? ダメよそんなの。殺したら交渉材料にならないじゃない」
私は椅子に縛られたまま、身を乗り出した。
「いいこと? 人質作戦を成功させるには、私の価値を最大限に高める必要があるわ。……今すぐ脅迫状を送りなさい」
「な、なんだと……?」
「『王位継承権』だけじゃ安すぎるわ。もっと吹っかけるのよ!」
私は熱弁を振るった。
「『王家の秘宝である魔石』と、『国土の北半分』、あと『サヴァラン様の私財すべて』を要求なさい! それくらい言わないと、あの天才は動揺しないわよ!」
フィナンシェ侯爵が後ずさりした。
「な、なんなんだこの女は……。自分の身代金をつり上げているのか……?」
「そうよ! 私が『国を傾けるほどの価値がある女』だということを証明させなさい! そしてサヴァラン様に、泣く泣く国益を損なわせるのよ!」
想像するだけでゾクゾクする。
国よりも私を選んでしまった愚かな王太子。
その元凶である悪女ブリオッシュ。
国民からの批判は避けられない。
やっと……やっと私は、嫌われることができる!
「……おい、どうなってるんだ」
侯爵が、後ろに控えていた見張りの男たちに聞いた。
「こいつ、薬でおかしくなってるんじゃないか?」
「い、いえ、正気のようですが……」
「不気味だ……。まあいい、脅迫状はもう送ってある。今頃サヴァランは、絶望の淵に立たされているはずだ」
侯爵はニヤリと笑った。
「天才が理性を失い、無様に這いつくばる姿を見るのが楽しみだ……」
◇
一方その頃。王宮。
サヴァラン様の執務室は、物理的に凍りついていた。
「……」
サヴァラン様は、机の上に置かれた一通の手紙を見つめていた。
『貴様の婚約者ブリオッシュは預かった。返して欲しければ、明日の正午までに王位継承権を放棄しろ』
ありふれた脅迫状。
だが、それを見たサヴァラン様の反応は、「絶望」でも「動揺」でもなかった。
パキッ。
彼が手に持っていた万年筆が、粉々に砕け散った。
部屋の温度が急激に下がり、窓ガラスに霜が張り付く。
側に控えていたシトロン様が、震えながら眼鏡を押さえた。
「で、殿下……落ち着いてください。魔力が漏れ出しています。城が氷漬けになります」
「……落ち着いているよ、シトロン」
サヴァラン様は顔を上げた。
その表情は、この世の終わりのように美しく、そしてこの世の地獄のように恐ろしかった。
瞳から光が消えている。
完全に「魔王」の顔だった。
「ただ……少し、理解が追いつかないだけだ」
静かな声。
それが逆に恐ろしい。
「この世には、僕のブリオッシュに指一本でも触れたら、その瞬間に一族郎党が消滅するという『世界の理(ルール)』を知らない愚か者が、まだ生存していたとはね」
「いえ、そんなルールは法律にありませんが」
「今作った」
サヴァラン様は立ち上がった。
その背後から、ドス黒いオーラが噴き出している。
「位置特定は?」
「はい。ブリオッシュ様には、殿下が以前プレゼントした『愛の追跡リング(GPS機能付き)』が装着されています。……反応は、王都北部の廃坑です」
「よろしい」
サヴァラン様は虚空から、見たこともない禍々しい剣を取り出した。
「殲滅(せんめつ)だ」
「あ、あの、救出ではなく?」
「害虫駆除だ。……僕の玩具(ブリオッシュ)を勝手に箱詰めにした罪は、万死に値する」
天才王子が、初めて本気でブチ切れた。
国政も、法律も、知性さえも投げ捨てて。
ただの「恋人を奪われた男(バーサーカー)」として、彼は動き出した。
「待っていろ、ブリオッシュ。……今すぐ、その愚か者たちに『後悔』という言葉の意味を教えてやるから」
執務室の窓がガシャンと割れ、サヴァラン様は風魔法を纏って空へと飛び出した。
一方、廃坑の地下牢。
私はそんなことになっているとは露知らず、フィナンシェ侯爵相手にダメ出しを続けていた。
「ちょっと! このお茶、ぬるいですわよ! 人質への待遇が悪すぎます!」
「う、うるさいっ! 黙っていろ!」
本当の恐怖が迫っているのは、私ではなく誘拐犯たちの方だということに、まだ誰も気づいていなかった。
公爵邸のバルコニーで、私は優雅に紅茶を啜りながら呟いた。
前回の「タライ落下未遂事件(という名のテロ組織壊滅事件)」から数日。
王都はかつてないほどの平穏に包まれていた。
サヴァラン様が過激派組織を一掃したおかげで、治安は劇的に向上。
私の配ったパンのおかげで貧民街の状況も改善し、シトロン様たちの婚約で官僚たちの士気も爆上がりしているらしい。
「おかしいわ。私が動けば動くほど、この国がユートピアになっていくなんて」
「お嬢様の存在自体が『幸運の女神』だからでは?」
給仕をしてくれるクロワッサンが、真顔でとんでもないことを言う。
「やめてクロワッサン。その呼び名は私の『悪役アイデンティティ』を傷つけるわ」
私は溜息をついた。
もう諦めるべきなのだろうか。
サヴァラン様の隣で、大人しく「愛され聖女」として生きていくべきなのか。
……いいえ、まだよ。
私の直感が告げている。
あのテロリストの捨て台詞。『もっと巨大な闇』。
それがまだ残っているはずだわ。
その時。
ドサッ。
背後で鈍い音がした。
振り返ると、クロワッサンが糸が切れた人形のように床に崩れ落ちていた。
「えっ、クロワッサン!?」
駆け寄ろうとした瞬間。
私の視界が暗転した。
後ろから、何か柔らかい布で口と鼻を覆われたのだ。
甘い、痺れるような香り。
(……これは、睡眠薬?)
薄れゆく意識の中で、低い男の声が聞こえた。
「公爵令嬢ブリオッシュを確保した」
「手間取らせやがって……。こいつがサヴァランの弱点だ」
ああ……。
これよ。
これこそが、私が待ち望んでいた展開……!
恐怖よりも先に、私の脳裏に浮かんだのは歓喜だった。
誘拐。
人質。
王太子の弱点。
(やっと……やっと私は、サヴァラン様の『足手まとい』になれるのね……!)
私は安らかな気持ちで、意識を手放した。
◇
目が覚めると、そこは薄暗い石造りの部屋だった。
カビ臭い空気。
鉄格子のハマった小さな窓。
そして、私の手足は粗末なロープで椅子に縛り付けられている。
完璧だ。
教科書通りの「地下牢」だわ!
「……目が覚めたか、公爵令嬢」
闇の中から、男が歩み出てきた。
仕立ての良い服を着た、神経質そうな痩せた男。
見覚えがある。
あれは確か、王弟派の筆頭貴族、フィナンシェ侯爵だ。
彼はサヴァラン様の才能を妬み、常に反主流派として暗躍していた古狸……!
「フィナンシェ侯爵……!」
私は演技たっぷりに怯えた声を出した(内心ワクワクしている)。
「まさか、あなたが黒幕でしたの!?」
「クックック……。いかにも。あの『黒い牙』など、私の手駒の一つに過ぎん」
フィナンシェ侯爵は、歪んだ笑みを浮かべて私を見下ろした。
「サヴァランめ……。あの小僧は優秀すぎた。奴がいる限り、私の推す王弟殿下が即位する目はない。だから、奴の唯一の弱点である貴様をさらうことにしたのだ」
「弱点……! いい響きですわ!」
「あ?」
「あ、いえ、なんでもありません。……続けて?」
フィナンシェ侯爵は訝しげな顔をしたが、すぐに気を取り直して演説を続けた。
「貴様の命が惜しければ、サヴァランは王位継承権を放棄するだろう。あの『溺愛』ぶりは有名だからな。……女一人に国を売る愚かな王子として、歴史に名を残すがいい!」
素晴らしい。
なんて完璧な「悪の計画」なの。
私が人質になることで、サヴァラン様のキャリアが終わる。
国を揺るがすスキャンダルの原因になる。
これぞ、私が目指していた「サヴァラン様の経歴の汚点」そのものじゃない!
「ありがとうございます、侯爵様!」
私は目を輝かせてお礼を言った。
「は?」
「感謝しますわ! 私を誘拐してくれて! これこそ私が求めていた『破滅のシナリオ』です!」
「……き、貴様、頭がおかしいのか? 殺されるかもしれないんだぞ?」
「殺す? ダメよそんなの。殺したら交渉材料にならないじゃない」
私は椅子に縛られたまま、身を乗り出した。
「いいこと? 人質作戦を成功させるには、私の価値を最大限に高める必要があるわ。……今すぐ脅迫状を送りなさい」
「な、なんだと……?」
「『王位継承権』だけじゃ安すぎるわ。もっと吹っかけるのよ!」
私は熱弁を振るった。
「『王家の秘宝である魔石』と、『国土の北半分』、あと『サヴァラン様の私財すべて』を要求なさい! それくらい言わないと、あの天才は動揺しないわよ!」
フィナンシェ侯爵が後ずさりした。
「な、なんなんだこの女は……。自分の身代金をつり上げているのか……?」
「そうよ! 私が『国を傾けるほどの価値がある女』だということを証明させなさい! そしてサヴァラン様に、泣く泣く国益を損なわせるのよ!」
想像するだけでゾクゾクする。
国よりも私を選んでしまった愚かな王太子。
その元凶である悪女ブリオッシュ。
国民からの批判は避けられない。
やっと……やっと私は、嫌われることができる!
「……おい、どうなってるんだ」
侯爵が、後ろに控えていた見張りの男たちに聞いた。
「こいつ、薬でおかしくなってるんじゃないか?」
「い、いえ、正気のようですが……」
「不気味だ……。まあいい、脅迫状はもう送ってある。今頃サヴァランは、絶望の淵に立たされているはずだ」
侯爵はニヤリと笑った。
「天才が理性を失い、無様に這いつくばる姿を見るのが楽しみだ……」
◇
一方その頃。王宮。
サヴァラン様の執務室は、物理的に凍りついていた。
「……」
サヴァラン様は、机の上に置かれた一通の手紙を見つめていた。
『貴様の婚約者ブリオッシュは預かった。返して欲しければ、明日の正午までに王位継承権を放棄しろ』
ありふれた脅迫状。
だが、それを見たサヴァラン様の反応は、「絶望」でも「動揺」でもなかった。
パキッ。
彼が手に持っていた万年筆が、粉々に砕け散った。
部屋の温度が急激に下がり、窓ガラスに霜が張り付く。
側に控えていたシトロン様が、震えながら眼鏡を押さえた。
「で、殿下……落ち着いてください。魔力が漏れ出しています。城が氷漬けになります」
「……落ち着いているよ、シトロン」
サヴァラン様は顔を上げた。
その表情は、この世の終わりのように美しく、そしてこの世の地獄のように恐ろしかった。
瞳から光が消えている。
完全に「魔王」の顔だった。
「ただ……少し、理解が追いつかないだけだ」
静かな声。
それが逆に恐ろしい。
「この世には、僕のブリオッシュに指一本でも触れたら、その瞬間に一族郎党が消滅するという『世界の理(ルール)』を知らない愚か者が、まだ生存していたとはね」
「いえ、そんなルールは法律にありませんが」
「今作った」
サヴァラン様は立ち上がった。
その背後から、ドス黒いオーラが噴き出している。
「位置特定は?」
「はい。ブリオッシュ様には、殿下が以前プレゼントした『愛の追跡リング(GPS機能付き)』が装着されています。……反応は、王都北部の廃坑です」
「よろしい」
サヴァラン様は虚空から、見たこともない禍々しい剣を取り出した。
「殲滅(せんめつ)だ」
「あ、あの、救出ではなく?」
「害虫駆除だ。……僕の玩具(ブリオッシュ)を勝手に箱詰めにした罪は、万死に値する」
天才王子が、初めて本気でブチ切れた。
国政も、法律も、知性さえも投げ捨てて。
ただの「恋人を奪われた男(バーサーカー)」として、彼は動き出した。
「待っていろ、ブリオッシュ。……今すぐ、その愚か者たちに『後悔』という言葉の意味を教えてやるから」
執務室の窓がガシャンと割れ、サヴァラン様は風魔法を纏って空へと飛び出した。
一方、廃坑の地下牢。
私はそんなことになっているとは露知らず、フィナンシェ侯爵相手にダメ出しを続けていた。
「ちょっと! このお茶、ぬるいですわよ! 人質への待遇が悪すぎます!」
「う、うるさいっ! 黙っていろ!」
本当の恐怖が迫っているのは、私ではなく誘拐犯たちの方だということに、まだ誰も気づいていなかった。
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