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「リーリン! 貴様、一体何をしでかしたか分かっているのか!」
帰宅するなり、玄関ホールで父であるアークライト公爵の怒号が飛んできた。
深夜にもかかわらず、屋敷中の使用人が青ざめた顔で整列している。
その中心で、父は血管が切れそうなほど顔を赤くし、手には私が先ほど王子に叩きつけた請求書の(写しの)写しが握られていた。
どうやら、王宮から早馬で知らせが届いたらしい。仕事が早い。その迅速さを、なぜ普段の領地経営で発揮できないのか。
私はあくびを噛み殺しながら、冷静に答えた。
「何って、債権回収ですが」
「ふ、ふざけるな! 王家に対してあんな莫大な金額を……! しかも衆人環視の中で!」
「正当な権利です。契約書にも『一方的な破棄の場合は違約金が発生する』と明記してありますから」
「限度というものがあるだろう! これでは公爵家の面目は丸潰れだ! ジェラルド殿下は激怒しておられるぞ!」
父が書類を床に叩きつける。
「『愛のない女になど1ミクロンも未練はない』と仰っていたそうだ! ああ、なんということだ……我が家は終わりだ……」
父はその場に崩れ落ち、大袈裟に頭を抱えた。
母もオロオロとハンカチを握りしめ、「リーリン、あなたどうして……」と涙ぐんでいる。
私は冷めた目でその光景を見下ろした。
この両親は、私が王子の婚約者という立場にいる間、その恩恵を最大限に利用してきた。王家との繋がりをちらつかせて商談をまとめ、私の教育費を「先行投資」と呼んで惜しまなかった。
それが回収不能になった途端、この狼狽ぶりだ。
「お父様。終わりではありません。始まりです」
「な、何を……?」
「王子との縁は切れましたが、代わりに手切れ金が入ります。五千万金貨あれば、公爵家の借金も完済できますし、傾いた領地経営も立て直せるでしょう」
「払ってもらえるわけがないだろう! 相手は王家だぞ! 権力で揉み消されたらどうする!」
「そのための『公開処刑』でしたの。あれだけの大衆の前で恥をかかされたのですから、王家としても何らかのアクションを起こさざるを得ません。支払うか、私を消すか」
「け、消す……!?」
父がヒッと息を呑む。
「ま、まさか、お前……殺される気か!?」
「いえ。殺される前に逃げる算段はついています」
私はニヤリと笑った。
その時である。
ドォォォォン……!
屋敷の重厚な扉が、まるで破城槌でも受けたかのような音を立てて開かれた。
いや、開かれたのではない。物理的に少し歪んだ気がする。
「ひぃっ!?」
使用人たちが悲鳴を上げて左右に散る。
夜の闇を背負って現れたのは、巨大な黒い影。
毛皮のついた漆黒のマント。無造作な黒髪。そして、獲物を品定めするかのような赤い瞳。
ジルベール・フォン・オルレアン辺境伯だった。
「夜分にすまない」
低い声がホールに響く。謝罪の言葉なのに、完全に「命が惜しければ道を開けろ」というトーンだ。
父が腰を抜かして後ずさる。
「へ、へ、辺境伯閣下!? な、なぜこのようなむさ苦しい処へ……!?」
「むさ苦しい? ああ、確かにカビ臭いな。防腐処理の予算をケチっているのか?」
「ひっ……!」
ジルベール様は父を一瞥しただけで興味を失ったように視線を外し、私の方へと歩いてきた。
その足音が、死刑執行人の足音のように重く響く。
私の前で立ち止まると、彼は不敵な笑みを浮かべた。
「迎えに来たぞ、リーリン・アークライト」
「……仕事が早すぎませんか、閣下。まだ一時間も経っていませんよ」
「善は急げと言うだろう。それに、ここにいてもお前の居場所はないようだしな」
彼はチラリと腰を抜かしている父を見た。
「公爵。娘さんは俺がもらい受ける」
「は、はいぃ!?」
父が裏返った声を出す。
「も、もらい受けるとは……まさか、人質として……? それとも、王家の怒りを鎮めるための生贄……?」
「あ? 何の話だ」
ジルベール様が眉を寄せる。その顔が怖すぎて、父が泡を吹いて気絶しかけた。
私はため息をつき、割って入った。
「お父様、誤解です。私は閣下にヘッドハンティングされたのです」
「へ、へっど……?」
「再就職です。勤務地はオルレアン辺境伯領。職種は『財務統括責任者』兼『当主の妻(仮)』です」
「つまぁぁぁぁ!?」
父の絶叫が屋敷にこだまする。
ジルベール様は懐から一枚の羊皮紙を取り出した。
今度はくしゃくしゃの請求書ではなく、きちんとした書式で書かれた『雇用契約書』だ。
「これが条件だ。目を通せ」
私は契約書を受け取り、素早く視線を走らせる。
さすがは辺境伯。字は汚いが、内容は合理的だ。
【契約条項】
1.リーリン・アークライトは、オルレアン辺境伯領の財政再建を全権委任される。
2.ジルベール・フォン・オルレアンは、リーリンの提案する改革案に対し、一切の拒否権を持たない。
3.報酬は、再建によって生じた利益の20%とする。
4.本契約を円滑に遂行するため、両名は婚姻関係(形式上)を結ぶものとする。
5.ただし、寝室は別とする。
「……ほう」
私は感嘆の声を漏らした。
「悪くない条件です。特に第三条、利益の20%というのは破格ですね」
「俺は数字には弱いが、成果を出した人間に報いることの重要性は知っている。……どうだ、乗るか?」
ジルベール様が、試すような目で私を見る。
私はポケットからマイ万年筆を取り出した。
「二点ほど、修正をお願いします」
「なんだ?」
「第四条の婚姻関係について。『契約終了後、あるいは一方が破棄を望んだ場合、速やかに離婚に応じること』。それと、第六条を追加してください。『夜食および糖分補給のための経費は、領の経費として無制限に計上できる』」
「……プッ」
ジルベール様が吹き出した。
怖い顔が崩れ、少年のような無邪気な笑みが浮かぶ。
「お前、面白いな。金の話ばかりするかと思えば、菓子か」
「脳の活動には糖分が必須ですから。……それで、可否は?」
「いいだろう。承認する」
「では」
私はサラサラとサインをし、拇印を押した。
「契約成立ですね、旦那様(ボス)」
「ああ。よろしく頼む、奥方(経理担当)」
ガシッ。
私たちは固い握手を交わした。そこには愛の欠片もなく、あるのは利害の一致と、プロフェッショナル同士の信頼(予定)のみ。
「では、行くぞ。馬車を待たせている」
ジルベール様が私の手首を引く。
「え、今すぐですか? 荷造りが……」
「必要なものは現地で買えばいい。経費で落としてやる」
「行きます」
私は即答した。経費で新品が揃うなら、このカビ臭い実家の古道具など未練はない。
呆然とする両親を振り返り、私は優雅にカーテシーをした。
「そういうわけですので、お父様、お母様。私は嫁に行きます。結納金はありませんが、代わりに私が王家に喧嘩を売った件は、辺境伯家の権力でうやむやにしてもらえるそうです」
「おい、そんな契約した覚えはないぞ」
「あら、私の福利厚生に『身の安全の保障』は含まれていないのですか?」
「……チッ。分かったよ。その代わり、死ぬ気で働け」
「望むところです」
私は父に向かってニッコリと笑った。
「それでは、ごきげんよう。老後の資金は自分で貯めてくださいね」
言い捨てて、私は辺境伯の背中を追った。
背後で「待て! リーリン! 行くなぁぁぁ! 計算ができるお前がいなくなったら、誰が帳簿をつけるんだぁぁぁ!」という父の悲痛な叫びが聞こえたが、私は振り返らなかった。
屋敷の外には、漆黒の馬車が停まっていた。
御者台に座っていた強面の従者が、私を見るなりギョッとして敬礼する。
「か、閣下! そのご婦人は……!?」
「新しい金庫番だ。丁重に扱え」
「は、はっ!」
ジルベール様のエスコート(という名の荷物扱い)で馬車に乗り込む。
座席はふかふかで、クッションの反発係数も申し分ない。これなら長旅でも腰を痛めることはなさそうだ。
「出発する」
ジルベール様が乗り込み、扉が閉まる。
馬車が動き出すと同時に、私は懐から手帳を取り出した。
「さて、閣下。移動時間は約三日。到着までに、現在の領地の財務状況をヒアリングさせていただきたいのですが」
「……おい。今からか? 少しは感傷に浸るとか……」
「時間は金なり(タイム・イズ・マネー)。一秒たりとも無駄にはできません。さあ、まずは昨年度の税収と、軍事費の内訳を」
私がペンを構えると、ジルベール様はあきれたように天を仰ぎ、それから低く笑った。
「……とんでもない女を拾ったもんだ」
「お買い得だったと後悔させませんよ」
揺れる馬車の中、私の新たな戦いが始まろうとしていた。
目指すは辺境。
待っているのは、赤字と借金と、過労死寸前のブラックな職場。
(燃えるわ……!)
私の胸は、恋のときめきなどよりも遥かに熱い、再建への情熱で高鳴っていた。
帰宅するなり、玄関ホールで父であるアークライト公爵の怒号が飛んできた。
深夜にもかかわらず、屋敷中の使用人が青ざめた顔で整列している。
その中心で、父は血管が切れそうなほど顔を赤くし、手には私が先ほど王子に叩きつけた請求書の(写しの)写しが握られていた。
どうやら、王宮から早馬で知らせが届いたらしい。仕事が早い。その迅速さを、なぜ普段の領地経営で発揮できないのか。
私はあくびを噛み殺しながら、冷静に答えた。
「何って、債権回収ですが」
「ふ、ふざけるな! 王家に対してあんな莫大な金額を……! しかも衆人環視の中で!」
「正当な権利です。契約書にも『一方的な破棄の場合は違約金が発生する』と明記してありますから」
「限度というものがあるだろう! これでは公爵家の面目は丸潰れだ! ジェラルド殿下は激怒しておられるぞ!」
父が書類を床に叩きつける。
「『愛のない女になど1ミクロンも未練はない』と仰っていたそうだ! ああ、なんということだ……我が家は終わりだ……」
父はその場に崩れ落ち、大袈裟に頭を抱えた。
母もオロオロとハンカチを握りしめ、「リーリン、あなたどうして……」と涙ぐんでいる。
私は冷めた目でその光景を見下ろした。
この両親は、私が王子の婚約者という立場にいる間、その恩恵を最大限に利用してきた。王家との繋がりをちらつかせて商談をまとめ、私の教育費を「先行投資」と呼んで惜しまなかった。
それが回収不能になった途端、この狼狽ぶりだ。
「お父様。終わりではありません。始まりです」
「な、何を……?」
「王子との縁は切れましたが、代わりに手切れ金が入ります。五千万金貨あれば、公爵家の借金も完済できますし、傾いた領地経営も立て直せるでしょう」
「払ってもらえるわけがないだろう! 相手は王家だぞ! 権力で揉み消されたらどうする!」
「そのための『公開処刑』でしたの。あれだけの大衆の前で恥をかかされたのですから、王家としても何らかのアクションを起こさざるを得ません。支払うか、私を消すか」
「け、消す……!?」
父がヒッと息を呑む。
「ま、まさか、お前……殺される気か!?」
「いえ。殺される前に逃げる算段はついています」
私はニヤリと笑った。
その時である。
ドォォォォン……!
屋敷の重厚な扉が、まるで破城槌でも受けたかのような音を立てて開かれた。
いや、開かれたのではない。物理的に少し歪んだ気がする。
「ひぃっ!?」
使用人たちが悲鳴を上げて左右に散る。
夜の闇を背負って現れたのは、巨大な黒い影。
毛皮のついた漆黒のマント。無造作な黒髪。そして、獲物を品定めするかのような赤い瞳。
ジルベール・フォン・オルレアン辺境伯だった。
「夜分にすまない」
低い声がホールに響く。謝罪の言葉なのに、完全に「命が惜しければ道を開けろ」というトーンだ。
父が腰を抜かして後ずさる。
「へ、へ、辺境伯閣下!? な、なぜこのようなむさ苦しい処へ……!?」
「むさ苦しい? ああ、確かにカビ臭いな。防腐処理の予算をケチっているのか?」
「ひっ……!」
ジルベール様は父を一瞥しただけで興味を失ったように視線を外し、私の方へと歩いてきた。
その足音が、死刑執行人の足音のように重く響く。
私の前で立ち止まると、彼は不敵な笑みを浮かべた。
「迎えに来たぞ、リーリン・アークライト」
「……仕事が早すぎませんか、閣下。まだ一時間も経っていませんよ」
「善は急げと言うだろう。それに、ここにいてもお前の居場所はないようだしな」
彼はチラリと腰を抜かしている父を見た。
「公爵。娘さんは俺がもらい受ける」
「は、はいぃ!?」
父が裏返った声を出す。
「も、もらい受けるとは……まさか、人質として……? それとも、王家の怒りを鎮めるための生贄……?」
「あ? 何の話だ」
ジルベール様が眉を寄せる。その顔が怖すぎて、父が泡を吹いて気絶しかけた。
私はため息をつき、割って入った。
「お父様、誤解です。私は閣下にヘッドハンティングされたのです」
「へ、へっど……?」
「再就職です。勤務地はオルレアン辺境伯領。職種は『財務統括責任者』兼『当主の妻(仮)』です」
「つまぁぁぁぁ!?」
父の絶叫が屋敷にこだまする。
ジルベール様は懐から一枚の羊皮紙を取り出した。
今度はくしゃくしゃの請求書ではなく、きちんとした書式で書かれた『雇用契約書』だ。
「これが条件だ。目を通せ」
私は契約書を受け取り、素早く視線を走らせる。
さすがは辺境伯。字は汚いが、内容は合理的だ。
【契約条項】
1.リーリン・アークライトは、オルレアン辺境伯領の財政再建を全権委任される。
2.ジルベール・フォン・オルレアンは、リーリンの提案する改革案に対し、一切の拒否権を持たない。
3.報酬は、再建によって生じた利益の20%とする。
4.本契約を円滑に遂行するため、両名は婚姻関係(形式上)を結ぶものとする。
5.ただし、寝室は別とする。
「……ほう」
私は感嘆の声を漏らした。
「悪くない条件です。特に第三条、利益の20%というのは破格ですね」
「俺は数字には弱いが、成果を出した人間に報いることの重要性は知っている。……どうだ、乗るか?」
ジルベール様が、試すような目で私を見る。
私はポケットからマイ万年筆を取り出した。
「二点ほど、修正をお願いします」
「なんだ?」
「第四条の婚姻関係について。『契約終了後、あるいは一方が破棄を望んだ場合、速やかに離婚に応じること』。それと、第六条を追加してください。『夜食および糖分補給のための経費は、領の経費として無制限に計上できる』」
「……プッ」
ジルベール様が吹き出した。
怖い顔が崩れ、少年のような無邪気な笑みが浮かぶ。
「お前、面白いな。金の話ばかりするかと思えば、菓子か」
「脳の活動には糖分が必須ですから。……それで、可否は?」
「いいだろう。承認する」
「では」
私はサラサラとサインをし、拇印を押した。
「契約成立ですね、旦那様(ボス)」
「ああ。よろしく頼む、奥方(経理担当)」
ガシッ。
私たちは固い握手を交わした。そこには愛の欠片もなく、あるのは利害の一致と、プロフェッショナル同士の信頼(予定)のみ。
「では、行くぞ。馬車を待たせている」
ジルベール様が私の手首を引く。
「え、今すぐですか? 荷造りが……」
「必要なものは現地で買えばいい。経費で落としてやる」
「行きます」
私は即答した。経費で新品が揃うなら、このカビ臭い実家の古道具など未練はない。
呆然とする両親を振り返り、私は優雅にカーテシーをした。
「そういうわけですので、お父様、お母様。私は嫁に行きます。結納金はありませんが、代わりに私が王家に喧嘩を売った件は、辺境伯家の権力でうやむやにしてもらえるそうです」
「おい、そんな契約した覚えはないぞ」
「あら、私の福利厚生に『身の安全の保障』は含まれていないのですか?」
「……チッ。分かったよ。その代わり、死ぬ気で働け」
「望むところです」
私は父に向かってニッコリと笑った。
「それでは、ごきげんよう。老後の資金は自分で貯めてくださいね」
言い捨てて、私は辺境伯の背中を追った。
背後で「待て! リーリン! 行くなぁぁぁ! 計算ができるお前がいなくなったら、誰が帳簿をつけるんだぁぁぁ!」という父の悲痛な叫びが聞こえたが、私は振り返らなかった。
屋敷の外には、漆黒の馬車が停まっていた。
御者台に座っていた強面の従者が、私を見るなりギョッとして敬礼する。
「か、閣下! そのご婦人は……!?」
「新しい金庫番だ。丁重に扱え」
「は、はっ!」
ジルベール様のエスコート(という名の荷物扱い)で馬車に乗り込む。
座席はふかふかで、クッションの反発係数も申し分ない。これなら長旅でも腰を痛めることはなさそうだ。
「出発する」
ジルベール様が乗り込み、扉が閉まる。
馬車が動き出すと同時に、私は懐から手帳を取り出した。
「さて、閣下。移動時間は約三日。到着までに、現在の領地の財務状況をヒアリングさせていただきたいのですが」
「……おい。今からか? 少しは感傷に浸るとか……」
「時間は金なり(タイム・イズ・マネー)。一秒たりとも無駄にはできません。さあ、まずは昨年度の税収と、軍事費の内訳を」
私がペンを構えると、ジルベール様はあきれたように天を仰ぎ、それから低く笑った。
「……とんでもない女を拾ったもんだ」
「お買い得だったと後悔させませんよ」
揺れる馬車の中、私の新たな戦いが始まろうとしていた。
目指すは辺境。
待っているのは、赤字と借金と、過労死寸前のブラックな職場。
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