25 / 28
25
しおりを挟む
「……高い。高すぎます」
領主館の応接室にて。
私はテーブルに広げられた、結婚式に関する見積書の山を前に、頭を抱えていた。
「セバスチャン。この『純白の鳩・百羽リリース(訓練済み)』というオプション、金貨十枚もするのですか?」
「はい、奥様。愛と平和の象徴として、挙式のクライマックスで空に放つのが王都のトレンドでして……」
「却下です。鳩は帰巣本能がありますから、どうせ業者の元に戻るだけでしょう? 十秒の演出のために金貨十枚も払えません。代わりに、領内の鶏を放ちましょう」
「に、鶏ですか……? 飛べませんが……」
「その場でコケコッコーと鳴けば賑やかで良いでしょう。終わったら回収して、披露宴の唐揚げにします」
「食材の現地調達……!?」
セバスチャンがメモを取る手が震えている。
私は次々と赤ペンを入れていった。
「次。ウエディングケーキ。高さ五メートル? 倒壊リスクがあります。一段で十分です。その代わり、中身を発泡スチロール……いえ、木枠にして、表面だけクリームを塗りましょう」
「張りぼてですか!?」
「入刀する部分だけ本物のスポンジを入れておけばバレません。どうせゲストは酔っ払っていて味なんて分かりませんから」
「……夢も希望もございませんね」
セバスチャンが遠い目をする。
そこへ、ガチャリと扉が開いた。
「……リーリン。また削っているのか」
入ってきたのは、魔獣討伐から帰ってきたばかりのジルベール様だ。
まだ鎧を身に着けたままだが、その手には花束(野花を摘んできたらしい)が握られている。
「当然です、閣下。業者の提示額をそのまま鵜呑みにしていたら、予算が破綻します。結婚式は『見栄の張り合い』ではなく『愛の確認作業』です。コストパフォーマンスが最優先です」
「……はぁ」
ジルベール様は深いため息をつき、ドカッと私の隣に座った。
「俺は、お前に最高の式を挙げてやりたいんだ。金ならあると言っただろう? スネーク商会から没収した分も、俺のへそくりも全部使っていい」
彼はバン! と机に革袋を置いた。中には金貨がぎっしり詰まっている。
「鳩でもドラゴンでも、好きなだけ飛ばせばいい。ケーキだって天井まで積み上げろ。……一生に一度の晴れ舞台だぞ?」
彼の言葉は、紛れもない愛から来ている。
普通の令嬢なら、「嬉しい! ジルベール様、愛してる!」と抱きつく場面だ。
だが、私は眼鏡(伊達)をキラリと光らせた。
「……閣下。あなたは経営者としての自覚が足りません」
「あ?」
「『金があるから使う』というのは、成金の思考です。真の資産家は、『使うべきところに使い、削れるところは極限まで削る』のです」
私は電卓を叩いた。
「例えば、この金貨袋。これを結婚式の演出(一瞬の快楽)に使えば、何も残りません。ですが、これを『オルレアン中央銀行』の資本金に回せば、複利で増え続け、将来の私たちの子供や孫の代まで豊かに暮らせるのです」
「……またその話か」
ジルベール様が不機嫌そうに眉を寄せる。
「お前は、今この瞬間の俺の気持ちより、まだ見ぬ孫の財布が大事なのか?」
「どちらも大事です。だからこそ、最適解(ベストミックス)を探っているのです」
「理屈っぽい!」
ジルベール様が立ち上がった。
「俺はな、お前の喜ぶ顔が見たいだけなんだ! 鶏が走り回るような結婚式で、お前は本当に幸せなのか!?」
「幸せですよ! 『コストカットできたわ!』という達成感で満たされます!」
「その感性がおかしいと言ってるんだ!」
「おかしくありません! これこそが私のアイデンティティです!」
バチバチバチ……!
私たちの間に火花が散る。
セバスチャンが「お、おやめください……」とオロオロしている。
これが、私たちにとって初めての「夫婦喧嘩」だった。
原因は、愛のすれ違い……ではなく、予算配分の不一致。
「……分かった。もういい」
ジルベール様が、ふいっと背を向けた。
「好きにしろ。鶏でも豚でも放てばいいだろう。……俺は頭を冷やしてくる」
彼は足音荒く部屋を出て行ってしまった。
バタン!
扉が閉まる音が、重く響く。
「……旦那様……」
セバスチャンが困った顔で私を見る。
「奥様。……少々、言い過ぎでは? 旦那様は、ただ純粋に奥様を美しく飾りたい一心で……」
「……分かっていますよ」
私はペンを置き、小さく息を吐いた。
胸の奥がチクリと痛む。
計算違いだ。彼の好意を無下にするつもりはなかったのに、つい「守銭奴スイッチ」が入ってしまった。
「……不器用な人ですね。私も、彼も」
私は窓の外を見た。
夕暮れの空。彼はどこへ行ったのだろう。
(……仲直り、しなきゃね。それもコストパフォーマンスの良い方法で)
◇
その夜。
ジルベール様は夕食の時間になっても戻らなかった。
私は一人で(といっても使用人たちはいるが)、静かな食卓でスープを飲んでいた。
「……味がしないわ」
やはり、向かいにあの不機嫌そうな顔がないと調子が狂う。
食事を終え、私は彼の執務室へ向かった。
ノックをするが、返事はない。
そっと扉を開けると、部屋は暗かった。
暖炉の火だけがパチパチと燃えている。
そして、ソファに座り込み、ブランデーグラスを傾けている大きな背中があった。
「……閣下」
私が声をかけると、彼はビクッと肩を震わせたが、振り返らなかった。
「……なんだ。見積もりの承認印か? そこらへんに置いておけ」
拗ねている。完全に拗ねている大型犬だ。
私はため息をつき、彼の隣に座った。
「印鑑をもらいに来たのではありません。……『修正案』を持ってきたのです」
「修正案?」
「はい。結婚式の予算についてです」
私は一枚の紙を差し出した。
そこには、私が午後いっぱいかけて練り直した、新しいプランが書かれていた。
「……読んでください」
ジルベール様は渋々、紙を受け取り、目を通した。
**【結婚式プラン・改】**
1.挙式の演出について
鶏の放鳥は中止。代わりに、ジルベール閣下の『魔力による光の演出(イリュージョン)』を採用。
※コストゼロ、かつ閣下のカッコよさをアピールできるため。
2.ウエディングケーキについて
張りぼては中止。領内の菓子職人を総動員し、特産品の『クリスタル・ジンジャー』やフルーツを使った、特大ケーキを作成。
※地産地消によるコスト削減と、領民のスキルアップを図る。
3.ドレスについて
王都のブランド品はレンタルしない。
その代わり……。
「……なんだ、これ」
ジルベール様が、項目3で指を止めた。
「『ジルベール閣下が選んだ生地とデザインで、オーダーメイドする』?」
「はい」
私は彼を見上げた。
「王都の既製品なんてつまらないです。……あなたが選んでくれたドレスなら、どんなに高くても着たいと思いました」
「……リーリン」
「ただし! 生地の仕入れは私がやりますよ! 中間マージンはカットしますからね!」
私が釘を刺すと、ジルベール様は数秒間ポカンとし、それから……吹き出した。
「ぶっ……くくくっ!」
「な、なんですか。笑わないでください」
「いや……お前らしいなと思って」
彼は笑いながら、私を抱き寄せた。
「やっぱり、お前には敵わないな。……悪かった。俺も意地になっていた」
「私もです。……あなたの気持ち、嬉しかったですよ」
私は彼の胸に顔を埋めた。
「でも、本当に無駄遣いはダメですよ? 私たちの未来のためなんですから」
「分かってる。……だが、指輪だけは譲らんぞ」
「指輪?」
「ああ。これだ」
ジルベール様がポケットから小さな箱を取り出し、パカッと開けた。
そこにあったのは、目がくらむほど巨大なダイヤモンドの指輪だった。
「……!!」
私は絶句した。
「こ、これ……何カラットですか!? 推定価格、金貨一千枚クラス……!?」
「俺のへそくりを全部叩いた。……これなら文句ないだろう?」
彼は私の左手を取り、強引に薬指にはめた。
サイズはぴったりだ。
ずしりとした重み。それは、彼の愛の重みそのものだった。
「……バカですね、本当に」
私は涙が出そうになるのを堪えて、憎まれ口を叩いた。
「こんな高価なものを……。私が質に入れたらどうするんですか?」
「入れたら買い戻しに行くさ。何度でもな」
ジルベール様は私の指にキスをした。
「愛してる、リーリン。……世界一の守銭奴で、世界一可愛い俺の妻」
「……私も愛していますよ。浪費家の旦那様」
私たちは暖炉の前で、仲直りのキスをした。
こうして、結婚式のプランは決定した。
「愛」と「節約」のハイブリッド案。
それは、後世まで語り継がれる伝説の結婚式となるのだが……その準備で、領民や騎士団を巻き込んだ大騒動が起きるのは、また別のお話。
(……さて、次は招待状の発送ね。会費制にして、ご祝儀もガッポリ回収するわよ!)
私の目には、再び「¥」マークが輝いていた。
領主館の応接室にて。
私はテーブルに広げられた、結婚式に関する見積書の山を前に、頭を抱えていた。
「セバスチャン。この『純白の鳩・百羽リリース(訓練済み)』というオプション、金貨十枚もするのですか?」
「はい、奥様。愛と平和の象徴として、挙式のクライマックスで空に放つのが王都のトレンドでして……」
「却下です。鳩は帰巣本能がありますから、どうせ業者の元に戻るだけでしょう? 十秒の演出のために金貨十枚も払えません。代わりに、領内の鶏を放ちましょう」
「に、鶏ですか……? 飛べませんが……」
「その場でコケコッコーと鳴けば賑やかで良いでしょう。終わったら回収して、披露宴の唐揚げにします」
「食材の現地調達……!?」
セバスチャンがメモを取る手が震えている。
私は次々と赤ペンを入れていった。
「次。ウエディングケーキ。高さ五メートル? 倒壊リスクがあります。一段で十分です。その代わり、中身を発泡スチロール……いえ、木枠にして、表面だけクリームを塗りましょう」
「張りぼてですか!?」
「入刀する部分だけ本物のスポンジを入れておけばバレません。どうせゲストは酔っ払っていて味なんて分かりませんから」
「……夢も希望もございませんね」
セバスチャンが遠い目をする。
そこへ、ガチャリと扉が開いた。
「……リーリン。また削っているのか」
入ってきたのは、魔獣討伐から帰ってきたばかりのジルベール様だ。
まだ鎧を身に着けたままだが、その手には花束(野花を摘んできたらしい)が握られている。
「当然です、閣下。業者の提示額をそのまま鵜呑みにしていたら、予算が破綻します。結婚式は『見栄の張り合い』ではなく『愛の確認作業』です。コストパフォーマンスが最優先です」
「……はぁ」
ジルベール様は深いため息をつき、ドカッと私の隣に座った。
「俺は、お前に最高の式を挙げてやりたいんだ。金ならあると言っただろう? スネーク商会から没収した分も、俺のへそくりも全部使っていい」
彼はバン! と机に革袋を置いた。中には金貨がぎっしり詰まっている。
「鳩でもドラゴンでも、好きなだけ飛ばせばいい。ケーキだって天井まで積み上げろ。……一生に一度の晴れ舞台だぞ?」
彼の言葉は、紛れもない愛から来ている。
普通の令嬢なら、「嬉しい! ジルベール様、愛してる!」と抱きつく場面だ。
だが、私は眼鏡(伊達)をキラリと光らせた。
「……閣下。あなたは経営者としての自覚が足りません」
「あ?」
「『金があるから使う』というのは、成金の思考です。真の資産家は、『使うべきところに使い、削れるところは極限まで削る』のです」
私は電卓を叩いた。
「例えば、この金貨袋。これを結婚式の演出(一瞬の快楽)に使えば、何も残りません。ですが、これを『オルレアン中央銀行』の資本金に回せば、複利で増え続け、将来の私たちの子供や孫の代まで豊かに暮らせるのです」
「……またその話か」
ジルベール様が不機嫌そうに眉を寄せる。
「お前は、今この瞬間の俺の気持ちより、まだ見ぬ孫の財布が大事なのか?」
「どちらも大事です。だからこそ、最適解(ベストミックス)を探っているのです」
「理屈っぽい!」
ジルベール様が立ち上がった。
「俺はな、お前の喜ぶ顔が見たいだけなんだ! 鶏が走り回るような結婚式で、お前は本当に幸せなのか!?」
「幸せですよ! 『コストカットできたわ!』という達成感で満たされます!」
「その感性がおかしいと言ってるんだ!」
「おかしくありません! これこそが私のアイデンティティです!」
バチバチバチ……!
私たちの間に火花が散る。
セバスチャンが「お、おやめください……」とオロオロしている。
これが、私たちにとって初めての「夫婦喧嘩」だった。
原因は、愛のすれ違い……ではなく、予算配分の不一致。
「……分かった。もういい」
ジルベール様が、ふいっと背を向けた。
「好きにしろ。鶏でも豚でも放てばいいだろう。……俺は頭を冷やしてくる」
彼は足音荒く部屋を出て行ってしまった。
バタン!
扉が閉まる音が、重く響く。
「……旦那様……」
セバスチャンが困った顔で私を見る。
「奥様。……少々、言い過ぎでは? 旦那様は、ただ純粋に奥様を美しく飾りたい一心で……」
「……分かっていますよ」
私はペンを置き、小さく息を吐いた。
胸の奥がチクリと痛む。
計算違いだ。彼の好意を無下にするつもりはなかったのに、つい「守銭奴スイッチ」が入ってしまった。
「……不器用な人ですね。私も、彼も」
私は窓の外を見た。
夕暮れの空。彼はどこへ行ったのだろう。
(……仲直り、しなきゃね。それもコストパフォーマンスの良い方法で)
◇
その夜。
ジルベール様は夕食の時間になっても戻らなかった。
私は一人で(といっても使用人たちはいるが)、静かな食卓でスープを飲んでいた。
「……味がしないわ」
やはり、向かいにあの不機嫌そうな顔がないと調子が狂う。
食事を終え、私は彼の執務室へ向かった。
ノックをするが、返事はない。
そっと扉を開けると、部屋は暗かった。
暖炉の火だけがパチパチと燃えている。
そして、ソファに座り込み、ブランデーグラスを傾けている大きな背中があった。
「……閣下」
私が声をかけると、彼はビクッと肩を震わせたが、振り返らなかった。
「……なんだ。見積もりの承認印か? そこらへんに置いておけ」
拗ねている。完全に拗ねている大型犬だ。
私はため息をつき、彼の隣に座った。
「印鑑をもらいに来たのではありません。……『修正案』を持ってきたのです」
「修正案?」
「はい。結婚式の予算についてです」
私は一枚の紙を差し出した。
そこには、私が午後いっぱいかけて練り直した、新しいプランが書かれていた。
「……読んでください」
ジルベール様は渋々、紙を受け取り、目を通した。
**【結婚式プラン・改】**
1.挙式の演出について
鶏の放鳥は中止。代わりに、ジルベール閣下の『魔力による光の演出(イリュージョン)』を採用。
※コストゼロ、かつ閣下のカッコよさをアピールできるため。
2.ウエディングケーキについて
張りぼては中止。領内の菓子職人を総動員し、特産品の『クリスタル・ジンジャー』やフルーツを使った、特大ケーキを作成。
※地産地消によるコスト削減と、領民のスキルアップを図る。
3.ドレスについて
王都のブランド品はレンタルしない。
その代わり……。
「……なんだ、これ」
ジルベール様が、項目3で指を止めた。
「『ジルベール閣下が選んだ生地とデザインで、オーダーメイドする』?」
「はい」
私は彼を見上げた。
「王都の既製品なんてつまらないです。……あなたが選んでくれたドレスなら、どんなに高くても着たいと思いました」
「……リーリン」
「ただし! 生地の仕入れは私がやりますよ! 中間マージンはカットしますからね!」
私が釘を刺すと、ジルベール様は数秒間ポカンとし、それから……吹き出した。
「ぶっ……くくくっ!」
「な、なんですか。笑わないでください」
「いや……お前らしいなと思って」
彼は笑いながら、私を抱き寄せた。
「やっぱり、お前には敵わないな。……悪かった。俺も意地になっていた」
「私もです。……あなたの気持ち、嬉しかったですよ」
私は彼の胸に顔を埋めた。
「でも、本当に無駄遣いはダメですよ? 私たちの未来のためなんですから」
「分かってる。……だが、指輪だけは譲らんぞ」
「指輪?」
「ああ。これだ」
ジルベール様がポケットから小さな箱を取り出し、パカッと開けた。
そこにあったのは、目がくらむほど巨大なダイヤモンドの指輪だった。
「……!!」
私は絶句した。
「こ、これ……何カラットですか!? 推定価格、金貨一千枚クラス……!?」
「俺のへそくりを全部叩いた。……これなら文句ないだろう?」
彼は私の左手を取り、強引に薬指にはめた。
サイズはぴったりだ。
ずしりとした重み。それは、彼の愛の重みそのものだった。
「……バカですね、本当に」
私は涙が出そうになるのを堪えて、憎まれ口を叩いた。
「こんな高価なものを……。私が質に入れたらどうするんですか?」
「入れたら買い戻しに行くさ。何度でもな」
ジルベール様は私の指にキスをした。
「愛してる、リーリン。……世界一の守銭奴で、世界一可愛い俺の妻」
「……私も愛していますよ。浪費家の旦那様」
私たちは暖炉の前で、仲直りのキスをした。
こうして、結婚式のプランは決定した。
「愛」と「節約」のハイブリッド案。
それは、後世まで語り継がれる伝説の結婚式となるのだが……その準備で、領民や騎士団を巻き込んだ大騒動が起きるのは、また別のお話。
(……さて、次は招待状の発送ね。会費制にして、ご祝儀もガッポリ回収するわよ!)
私の目には、再び「¥」マークが輝いていた。
0
あなたにおすすめの小説
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
美男美女の同僚のおまけとして異世界召喚された私、ゴミ無能扱いされ王城から叩き出されるも、才能を見出してくれた隣国の王子様とスローライフ
さら
恋愛
会社では地味で目立たない、ただの事務員だった私。
ある日突然、美男美女の同僚二人のおまけとして、異世界に召喚されてしまった。
けれど、測定された“能力値”は最低。
「無能」「お荷物」「役立たず」と王たちに笑われ、王城を追い出されて――私は一人、行くあてもなく途方に暮れていた。
そんな私を拾ってくれたのは、隣国の第二王子・レオン。
優しく、誠実で、誰よりも人の心を見てくれる人だった。
彼に導かれ、私は“癒しの力”を持つことを知る。
人の心を穏やかにし、傷を癒す――それは“無能”と呼ばれた私だけが持っていた奇跡だった。
やがて、王子と共に過ごす穏やかな日々の中で芽生える、恋の予感。
不器用だけど優しい彼の言葉に、心が少しずつ満たされていく。
婚約破棄されたので契約を終了しただけですが? ~王国が崩壊したのは私のせいではありません~
しおしお
恋愛
王立学園の卒業舞踏会。
王太子レオナードは突然、婚約者である公爵令嬢アデリーナとの婚約破棄を宣言する。
隣に立つのは、涙を流す義妹ミレイナ。
「お姉様に虐げられてきました」と訴える彼女の言葉を、貴族たちは信じてしまう。
悪女として断罪され、追放を宣告されるアデリーナ。
だが彼女は怒りも悲しみも見せず、ただ静かに微笑んだ。
「承知いたしました。では――契約を終了いたします」
その一言が、すべての始まりだった。
公爵家による融資、貿易、軍需支援。
王国を支えていたすべてが、静かに停止する。
財務は崩壊し、軍は止まり、商人は離反。
王都は混乱に包まれていく。
やがて明らかになる義妹の嘘。
そして王太子の責任。
すべてが暴かれたとき、二人を待っていたのは――
完全な破滅だった。
一方アデリーナは、隣国で静かな紅茶の時間を過ごしていた。
これは、
婚約破棄された公爵令嬢が“何もしなかった”ことで始まる、
王国崩壊と地獄のざまぁの物語。
――その報告書を、彼女が読むことは一度もなかった。
夫と愛し合った翌朝、一方的に離縁されました【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
美しい公爵夫人マルグリートは、冷徹な夫ディートリヒと共に、王国の裏で密かに任務をこなす“悪女”。
だがある日、突然夫から離婚を言い渡される。しかもその裏には、平民の愛人の存在が──。
失意の中、王命で新たな婚約者・エルンストと結ばれることに。
どうやら今回の離婚再婚は、王家の陰謀があるよう。
「悪女に、遠慮はいらない」
そう決意した彼女は、華やかな舞踏会で王に真っ向から言い放つ。
「わたくし、人の家庭を壊しておきながら悪びれない方に、下げる頭は持っていませんの。
王族であられる前に、人におなりくださいませ。……失礼」
愛も、誇りも奪われたなら──
今度はこの手で、すべてを取り戻すだけ。
裏切りに燃える、痛快リベンジ・ロマンス!
⚠️本作は AI の生成した文章を一部に使っています。タイトル変えました。コメディーです。主人公は悪女です。
幼馴染みの婚約者が「学生時代は愛する恋人と過ごさせてくれ」と言ってきたので、秒で婚約解消を宣言した令嬢の前世が、社畜のおっさんだった件。
灯乃
ファンタジー
子爵家の総領娘である令嬢の前に、巨乳美少女と腕を組んだ婚約者がやってきた。
曰く、「学生時代くらいは、心から愛する恋人と自由に過ごしたい。それくらい、黙って許容しろ」と。
婚約者を甘やかし過ぎていたことに気付いた彼女は、その場で婚約解消を宣言する。
前半はたぶん普通の令嬢もの、後半はおっさんコメディーです。
投資の天才”を名乗る臣民たちよ。 その全財産、確かに受け取った。 我が民のために活かそう』 〜虚飾を砕く女王の経済鉄槌〜
しおしお
恋愛
バブルに沸くアルビオン王国。
「エルドラド株」を持たぬ者は時代遅れ――
そう嘲笑いながら、実体のない海外権益へ全財産を注ぎ込む貴族たち。
自らを“投資の天才”と称し、増税に苦しむ民を見下す日々。
若き女王リリアーナは、その狂騒を静かに見つめていた。
やがて始まる王室監査。
暴かれる虚偽契約。
崩れ落ちる担保。
連鎖する破綻。
昨日まで「時代の勝者」を気取っていた特権階級は、一夜にして無一文へ。
泣きつく彼らに、女王はただ微笑む。
――“皆様の尊いご投資、確かに受け取りましたわ”
没収された富は国庫へ。
再配分された資源は民へ。
虚飾を砕き、制度を再設計し、王国を立て直す。
これは復讐譚ではない。
清算と再建の物語。
泡沫の王国に、女王の鉄槌が下される。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる