脱・ぺぇぱぁどらいばぁ日記

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怠惰

クソマイペース

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運転免許を取る人が多い年代というのは大学生、もしくは大学受験なり就職活動を終えた高校生が高校卒業までにとるパターンのどちらかだろう。調べた訳ではないが、一般的に考えるとまあそうなるだろう。社会人になって時間が出来たら…というのも多いパターンだが、社会人になってしまえば時間が出来る年齢なんてバラバラである。という事で固まっているのは上記2つの年齢だ。私もそんな例に倣い…というと変だが、大学1回生の2月…ほぼ大学2回生と言えるような時期に自動車教習所に通い始めた。
教習所に在籍出来る期間=免許を取るまでの制限時間は9ヶ月。2月末にスタートした私のタイムリミットは11月末という事になる。




自分で言うのもアレだが、私はまあまあマイペースな人間だと思う。性質に近いから、こればっかりは変えようとして変えられるものではない。ただ、一概にマイペースと言っても、それが「長所・マイペース」となる人と「短所・マイペース」となる人には同じマイペースでもハッキリと分かれる。私は間違いなく後者である。こればっかりは変えようとして変えられるものではない。元々その自覚は十二分にあったが、私と運転免許を語るに於いてはここが大きなポイント…というかもはや原因なのだ。

以上の事を踏まえて、私が運転免許を取得するまでを振り返っていこう。





2月のほぼほぼ末日と言える時期にスタートしたが、個人的には極力教習所に行く回数は少なくしたかった。自転車で十分通える距離なので遠くはないが、別に近い訳でもない。そもそも時間がある時上で特に予定がない日は家でダラけたい性分でもある。だから教習所に行く時は最低でも2コマは纏めて受けたいし、技能教習も抱き合わせたいという事を前提に考えていた。

しかし技能教習の予約が想像以上に取れない。まあ取れない。これから教習所に行こうと思っている方がいれば改めて言っておきたいのだが、技能教習予約をスラスラスイスイ簡単に取れる訳ではない事は皆さんも想像していると思うし、私もそうだった。だが余程過疎な教習所でもない限り貴方の想像よりも遥かに取れない。
という訳で、ちらほらと学科教習には赴いたものの、ある程度コマの重なる2時間を受けていけば、都合よく履修していない学科が2時間連なる部分も減ってくる訳で、気が付けば1ヶ月くらい教習所にお邪魔していない期間というものまで出来ていた。1ヶ月で免許取得まで行くような人が居る中、ウサギとカメならカメどころか寝起きのウサギにすら抜かされそうなこのペース。6月のある日、教習官にチェックシートを渡すとお手本のようなリアクションをされた。

「えーと、前回の技能教習が4月…4月!?」




結局のところ、仮免許を取得したのは7月末だった。思いっきり半分を切った時期である。仮免許を取った時なんて、ガッツリ時間経過し過ぎたが為に「写真撮り直し」とまで言われた。入所の時の写真はコートを着ていた人間の仮免許の写真は半袖ポロシャツ1枚…感じるべきではないところで四季の移り変わりを感じた。




さすがにタイムリミットが近づいてきている為、ここからはさすがにペースを早めた。
しかし私の怠惰な教習生活が原因で大幅に遅れた過程はここから恐ろしく運命が襲い掛かる。タイムリミットまで残り1~2ヶ月となった辺りから外せない私用がガガガっと重なったり、10月に急性扁桃炎を患って2週間ほどダウン。教習期限は残りあと1ヶ月だというのに、10月はほとんど通えなかったのだ。受付のお姉さんに何度「期限が迫ってますが…」と言われた事か。




結局卒検をクリアしたのは教習期限の1週間前。そう、教習期間をフルで目一杯使ったのである。長袖にコートを着込んで始まった教習所生活は半袖ポロシャツで仮免許を取り、そして再び長袖とコートに戻ってから教習所を巣立った。しかも9ヶ月もいて、別に新たな知り合いが出来たとかそういう訳でもない。
何にせよ、長過ぎる教習所生活は横断歩道のない道で3回ほど飛び出してくる老人、赤信号を思いっきり突っ込んできた見知らぬ誰かの車、駐車で軽く試験監督に煽られるなどと言ったハードイベント目白押しの卒業検定を何とかクリアして幕を閉じたのだった。卒業検定ってさ、アレだよね、アレなかなかの運ゲーだよね。

最後の駐車場での試験監督に煽られ、無理矢理に合格点を叩き出したあのドライビングテクニックを振り返ると、意外と自分は勝負弱い訳ではないのかなと思ったりするが、ともかく、ここに2017年の2月に始まり2017年の11月に終わった「もう一つの学校生活」は何とか終わりを迎えた。「無事に終わった」とは言っていいのかどうか、正直わからなかった。




つづく。
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