感情を求めて

はるま

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一つ目の感情

本の行方

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「あ、あれ?本どこいったかな。あ、あった」
隣にある机の上へ目をやると本があった。
手を伸ばしまた本を読み始めた。
53ページくらい読んだが面白くもないし悲しくもならない。この本を読んだ看護師の気持ちがわかる日はいつになるんだ?まぁいい。どうせもう感情が戻る日なんて無いと思ってる。
今気づいたが病室の自分から見て左側にアヤメが壺に入っている。さっき葉月の心が紫だった。
葉月は悲しそうだったし怒っていた。
え?あのもやって混ざるの?赤が怒りで青が悲しみ系だとしたら赤と青を組み合わせると紫になる
「あぁー……」
相槌を打ち、納得した。
段々と眠くなり、俺深い眠りについた……と、思ったが明日の準備をしてないことに気づいた。そんなに持ち物は無かったのですぐにベッドに戻り今度こそ深い眠りについた。今日は夢を見なかった。
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