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過去への旅立ち

結末はハッピーエンド?

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前回のあらすじ
過去のライトが絶体絶命のピンチ!?だけどそんな所に目的の水晶が!ムーンが取りに行ったが過去の父親に気づかれてしまう。

「どうしよう!?!?ムーンが気づかれちゃったよ!!」
「大丈夫なんでしょうか…!?」
「まずいんじゃ…ないの…?」
3人が慌てていると、
「いやはや…騎士様、俺は貴方の敵ではありませんよ。ただこちらの水晶を回収しに来ただけです…」
「信じられんな。貴様は騎士でも無い。何者だ。」
「本当にこれを回収しに来ただけなんですよ~、それでは俺はこれで、」
「逃がす訳がないだろう。貴様も残って調査を受けてもらうぞ。」
ムーンが話していると、過去のライトのナイフを持つ手が震え、ムーンに向かって走ってゆく。
「!!!ムーン!危ない!!」
とライトが叫んだけど、遅かった…ように見えた。
「おっと。」
といい、ムーンは軽々とナイフを避け、ナイフはムーンの父親に刺さった。
「なん…だと…?」
ムーンの父親はその場に倒れ込んだ。
今にも泣き出しそうな目をしている過去のライトを見たムーンは、父親に刺さったナイフを抜き、過去のライトに渡した。
「君にはこれが必要だろう?これを使って街の人を守るんだ。いいね?」
過去のライトは血の着いたナイフを持ち、他の死神を襲いに行った。
「マジか…ムーン…」
「…」
「ライトさん…」
ムーンは死にかけの父親の元に行き、話し掛けていた。
「よぉ親父。お前はどっちにしろ死ぬ運命だったんだな。」
「親父だと…貴様…一体何を…言ってるんだ?」
「お前には分かんねぇだろうけどよ。」
ムーンはフードを下ろして、自分の顔を父親に見せた。
「なっ…貴様は…まさか…優月…?」
「そうだよ。親父、将来俺は立派になってるから気にするな。後、ご愁傷さま」
と言い残し、ムーンは父親の首にガラスの破片を刺し、トドメを刺した。
やりきった顔をしてムーンがこちらに帰ってくるが、私達はそんな気分では無かった。
「ムーンさん…いいんですか?自分で…殺めてしまって、」
「いいんだよ。ユーリ。どうせあいつは殺されるんだ。これで過去が変わったのは1部だけ。」
全てがやっと終わって現代に帰れるかと思った瞬間…水晶が輝き出して光で私達を包み込んだ。
「何だ!?」
「何…これ…?」
「皆さん!大丈夫ですか!?」
すると視界が戻ったかと思ったら、また場所が変わっていた。
「ここは…どこ…?」
「分かんないな~、私達何処に飛んできちゃったんだろうね」
「どうやら研究所のようですね…?」
「また過去に飛ばされたのか?今度は見覚えないぞ?」
…私にはこの場所が見覚えがあり、もう二度と来たくない場所であった。
「私には見覚えあるよ。」
「何だと…ていう事は、今度はブルーの過去に来ちまったのか?」
「多分そうだと思う…ここにはもう戻りたくなかったけど。」
「足音がします、隠れましょう。」
私達が物陰に隠れていると、研究員の1人が誰かに話し掛けていた。
「615番!来い!今日は私達にとっても君にとっても大切な日だ。」
そう言われながら連れられていたのは髪の長い女の子。
「あれって…ブルーじゃないの?」
「そう…だね」
「…なるほどな」
みんなは私の事情を知っている。ユーリ以外…
「流石については行けないな…水晶を探してみようぜ。伯菜とユーリはここで待っててくれ。俺ら3人で探してくる」
「分かった。一緒に待っておこうね。ユーリちゃん」
「はい!」
「それじゃあ…水晶探しの開始だ!」


続く…
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