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第一話 二人の少年
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蝉の声が煩い八月。風鈴な音とともに、僕の母親は亡くなった。
僕の名前はレント・ルイス。半獣半人の16歳だ。僕の母親は原因不明の病気によって亡くなってしまった。その病気が何なのか判明するまでに然程時間はかからなかった。なぜならその病気はまだ日本でしか見つかっておらず、分かっていることは感染したら確実に”死ぬ”ということだ。
とある研究施設がこのウイルスのワクチンを生み出す為マウスを厳重な箱に入れ、その中にウイルスを放った。…結果は奇妙な事に、感染したマウスと感染しなかったマウスが現れた。この結果により研究者達は頭を抱えた。
そして初めてウイルスが発見されたのも奇妙な場所だった。発生源はT県I市の刑務所で、ネズミはおろかホコリ一つもない懲罰房で初めての感染者が現れた。そしてその感染者に近づいた警官から徐々に広がっていったのだ。
政府はそのウイルスの名前を、”ストレンジ”と名付けた。理由はシンプルで、とても奇妙なウイルスだからだ。
改めて、僕は母親を失い学校を休みがちになってしまった。そして、このままではダメだと思ったんだ。
10月15日。僕は父さんの魔導書と少しばかりのお金を持って家出した。多分父さんは落ち込むと思う、だけど父さんに話せば絶対に僕を止めるだろう。
こうするしかなかったんだ。例え無駄だとしても僕はただ見ているだけは嫌なんだ。
朝日に照らされる家族写真に背を向け、僕は玄関のドアを開けた。現在時刻午前6時、
僕は長い旅を始めた。
__________________________
________________
_________
とは言ったものの僕はあまり詳しい予定を立てずに家を出てしまった。
既に途方に暮れていたが、ふと目に入った国立図書館に情報収集をする事にした。
蔵書数約1500万冊の国立図書館で、ちょっとした学校ほどの大きさだ。図書館に入り医療関係の本棚から気になった本を手に取り、パラパラとめくった。
1時間ほど読み漁ったが、あまりピンとくるような情報はなかった。そもそも、ウイルスに感染した後どの細胞にどのような影響を及ぼして身体を蝕むのかが判明していない。
目が眩むほどに文字を読んでいると、隣に見覚えのある制服を着た男が居た。
銀髪の髪で片目を隠し、不健康そうな顔立ちとは反対に、制服の装飾がライトによりキラキラと輝いている。
「…さっきからジロジロと…何か用ですか?」
「あーっ、いやー、その制服!あの名門魔法学校イネルティアのですよね?」
「そうだけど、この辺だったら珍しくもないだろう?」
「そうなんですけれども、平日の朝からこんな所で何をしているのかなーと、、学校は?」
「…ノーコメントだ。君には関係ないだろう。」
あまり聞いてはいけない事を聞いたようで、彼はすぐに顔を背けてしまった。少しの沈黙を置いた後、僕は彼に質問をした。
「…最近流行っている、”ストレンジ”というウイルスのこと、知っていますか?」
その話題をした瞬間、彼はこちらをバッと向き、先程まで暗かった表情がまるで希望を見つけたかのような顔になった。
「君!何か知っているのか!!?教えてくれ!」
「い、いや、僕も今情報を探しているところで…」
そう答えると、彼の表情はまた先程のような暗い顔に戻ってしまった。深呼吸をし、彼は口を開く。
「そうか…俺は…親友がそのウイルスによって死んだんだ…だから、情報を探している。君は?」
「…大体同じですよ。僕も母親が犠牲になった。これ以上は…何がなんでも止めなければいけない。」
「同感だね。」
「…良ければ、僕と手を組みませんか?」
そう提案すると、少し考え、そして決断された。
「その方が効率が良いな。是非手を組もう。」
「やったー!それじゃあこれからはタメ口でいい?」
「…君は予想以上に軽い男だったよ。」
「えっ!?なんで!?さっきまでいい感じだったじゃん!」
「君の目の中には信念はあっても緊張感が無いんだよ」
「そんなー!!」
少し突き放されたような気もするが、彼の顔には笑みが浮かんでいた。
ここから、僕と彼の長いようで短い物語が始まる。
僕の名前はレント・ルイス。半獣半人の16歳だ。僕の母親は原因不明の病気によって亡くなってしまった。その病気が何なのか判明するまでに然程時間はかからなかった。なぜならその病気はまだ日本でしか見つかっておらず、分かっていることは感染したら確実に”死ぬ”ということだ。
とある研究施設がこのウイルスのワクチンを生み出す為マウスを厳重な箱に入れ、その中にウイルスを放った。…結果は奇妙な事に、感染したマウスと感染しなかったマウスが現れた。この結果により研究者達は頭を抱えた。
そして初めてウイルスが発見されたのも奇妙な場所だった。発生源はT県I市の刑務所で、ネズミはおろかホコリ一つもない懲罰房で初めての感染者が現れた。そしてその感染者に近づいた警官から徐々に広がっていったのだ。
政府はそのウイルスの名前を、”ストレンジ”と名付けた。理由はシンプルで、とても奇妙なウイルスだからだ。
改めて、僕は母親を失い学校を休みがちになってしまった。そして、このままではダメだと思ったんだ。
10月15日。僕は父さんの魔導書と少しばかりのお金を持って家出した。多分父さんは落ち込むと思う、だけど父さんに話せば絶対に僕を止めるだろう。
こうするしかなかったんだ。例え無駄だとしても僕はただ見ているだけは嫌なんだ。
朝日に照らされる家族写真に背を向け、僕は玄関のドアを開けた。現在時刻午前6時、
僕は長い旅を始めた。
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とは言ったものの僕はあまり詳しい予定を立てずに家を出てしまった。
既に途方に暮れていたが、ふと目に入った国立図書館に情報収集をする事にした。
蔵書数約1500万冊の国立図書館で、ちょっとした学校ほどの大きさだ。図書館に入り医療関係の本棚から気になった本を手に取り、パラパラとめくった。
1時間ほど読み漁ったが、あまりピンとくるような情報はなかった。そもそも、ウイルスに感染した後どの細胞にどのような影響を及ぼして身体を蝕むのかが判明していない。
目が眩むほどに文字を読んでいると、隣に見覚えのある制服を着た男が居た。
銀髪の髪で片目を隠し、不健康そうな顔立ちとは反対に、制服の装飾がライトによりキラキラと輝いている。
「…さっきからジロジロと…何か用ですか?」
「あーっ、いやー、その制服!あの名門魔法学校イネルティアのですよね?」
「そうだけど、この辺だったら珍しくもないだろう?」
「そうなんですけれども、平日の朝からこんな所で何をしているのかなーと、、学校は?」
「…ノーコメントだ。君には関係ないだろう。」
あまり聞いてはいけない事を聞いたようで、彼はすぐに顔を背けてしまった。少しの沈黙を置いた後、僕は彼に質問をした。
「…最近流行っている、”ストレンジ”というウイルスのこと、知っていますか?」
その話題をした瞬間、彼はこちらをバッと向き、先程まで暗かった表情がまるで希望を見つけたかのような顔になった。
「君!何か知っているのか!!?教えてくれ!」
「い、いや、僕も今情報を探しているところで…」
そう答えると、彼の表情はまた先程のような暗い顔に戻ってしまった。深呼吸をし、彼は口を開く。
「そうか…俺は…親友がそのウイルスによって死んだんだ…だから、情報を探している。君は?」
「…大体同じですよ。僕も母親が犠牲になった。これ以上は…何がなんでも止めなければいけない。」
「同感だね。」
「…良ければ、僕と手を組みませんか?」
そう提案すると、少し考え、そして決断された。
「その方が効率が良いな。是非手を組もう。」
「やったー!それじゃあこれからはタメ口でいい?」
「…君は予想以上に軽い男だったよ。」
「えっ!?なんで!?さっきまでいい感じだったじゃん!」
「君の目の中には信念はあっても緊張感が無いんだよ」
「そんなー!!」
少し突き放されたような気もするが、彼の顔には笑みが浮かんでいた。
ここから、僕と彼の長いようで短い物語が始まる。
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