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馬車の旅
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ゴロゴロゴロゴロ・・・・
複数台の大きな馬車が連れ立って道を走っていた。
その馬車群は最終目的地である商業都市に向かっている。
商業都市までは2週間の旅程だが、道中の村や町にも立ち寄る予定だ。
そして、レイズもその馬車の1つに乗っていた。
鍛冶師達の工房で淫靡な交流をした彼は、その後風呂を借りて身体を清潔にした。
その後は、旅に必要な物資の買い物をし、この馬車に乗ったのだ。
旅に必要な物資としては、なんでも物が入れられるマジックバッグ。
魔道具屋の目玉商品で、丈夫な作りの荷袋には各種の耐性がついて長い年月の使用に耐えうる頑丈なものだ。
そして、その中は高度な時空間魔法によって、入れたものを時が止まった状態の時空間に収納するという特別な仕掛けがされている。
かなり値が張るもので、金額は目玉が飛びでるほど高いが、魔王討伐の報酬を使って購入した。
その中に、ごっそりと買い込んだ食料品や各種必要な物を収納したため、今のレイズはこのマジックバック一つだけを持った身軽な状態だ。
そんなレイズだが、彼は馬車の椅子に目を瞑って黙って座っていた。
レイズが乗ったのは6人乗りの相席の馬車で、他にも5人の乗客がいたが、5人は1塊のグループだったのだ。
レイズ以外に乗っているのは、ゆったりとした服を着た妙齢の美女と、小綺麗な服装をした15歳くらいの4人の美少女達だ。
5人とも人目を惹くほどの美麗さで、馬車の中は彼女達の華やかな香りで充満していた。
少女達ははしゃいだ声でワイワイおしゃべりをしており、時折妙齢の美女も会話に加わっていた。
そんな状態のため、レイズは目を瞑って寝たふりをしていたのだ。
だが、寝たふりに気づいていたのか、向かい側に座っている美女が彼に話かけてきたのだった。
「お兄さん逞しい身体してるわね。冒険者?」
「・・・ええ。そんなところです」
美女が自分よりも少し年上だと思ったレイズは、敬語で答える。
「やっぱりね。私、あなたみたいな逞しい身体の男の人を見るとドキドキしちゃうわ。・・・みんなもそう思わない?」
美女はレイズに熱い視線を送った後、横に座っている4人の美少女達に話を振った。
「ボクも好きだなぁ」
「逞しい腕で抱かれたい♡」
「胸板も厚そう♪」
「冒険者さん、顔もかっこよくて、身体つきも逞しくて、オレの理想の男性像とぴったりです!」
先ほどまでおしゃべりに興じていた4人の美少女達も、美女の会話に乗って口々に褒めてきた。
こんな少女達からも褒められてレイズは照れて頬を染めた。
美少女達の1人称が「ボク」や「オレ」と言ってるのには疑問を感じたが。
「ああ・・・冒険者さんの裸、見てみたいなぁ・・・♡」
「僕も♡たぶんすっごい筋肉だよ♡」
「俺も見たいな♪たぶん股間もすごいと思うよ♡」
「はぁ♡はぁ♡なんだか興奮してきちゃった!♡」
気づけば、美少女達の会話がとんでもない内容になっていた。
そして、彼女達は一様にレイズに期待の目を向けている。
「おいおい、何を言って・・・うぅぅ!」
レイズが口を開いた、その時だった。
突然、彼の身体が熱くなり始めたのである。
それは、淫呪の発動を示していた。
(嘘だろ!?俺以外、ここにいるのは女ばかりなのに・・・なぜだ!?)
レイズは突如発動した淫呪に困惑するのだった。
複数台の大きな馬車が連れ立って道を走っていた。
その馬車群は最終目的地である商業都市に向かっている。
商業都市までは2週間の旅程だが、道中の村や町にも立ち寄る予定だ。
そして、レイズもその馬車の1つに乗っていた。
鍛冶師達の工房で淫靡な交流をした彼は、その後風呂を借りて身体を清潔にした。
その後は、旅に必要な物資の買い物をし、この馬車に乗ったのだ。
旅に必要な物資としては、なんでも物が入れられるマジックバッグ。
魔道具屋の目玉商品で、丈夫な作りの荷袋には各種の耐性がついて長い年月の使用に耐えうる頑丈なものだ。
そして、その中は高度な時空間魔法によって、入れたものを時が止まった状態の時空間に収納するという特別な仕掛けがされている。
かなり値が張るもので、金額は目玉が飛びでるほど高いが、魔王討伐の報酬を使って購入した。
その中に、ごっそりと買い込んだ食料品や各種必要な物を収納したため、今のレイズはこのマジックバック一つだけを持った身軽な状態だ。
そんなレイズだが、彼は馬車の椅子に目を瞑って黙って座っていた。
レイズが乗ったのは6人乗りの相席の馬車で、他にも5人の乗客がいたが、5人は1塊のグループだったのだ。
レイズ以外に乗っているのは、ゆったりとした服を着た妙齢の美女と、小綺麗な服装をした15歳くらいの4人の美少女達だ。
5人とも人目を惹くほどの美麗さで、馬車の中は彼女達の華やかな香りで充満していた。
少女達ははしゃいだ声でワイワイおしゃべりをしており、時折妙齢の美女も会話に加わっていた。
そんな状態のため、レイズは目を瞑って寝たふりをしていたのだ。
だが、寝たふりに気づいていたのか、向かい側に座っている美女が彼に話かけてきたのだった。
「お兄さん逞しい身体してるわね。冒険者?」
「・・・ええ。そんなところです」
美女が自分よりも少し年上だと思ったレイズは、敬語で答える。
「やっぱりね。私、あなたみたいな逞しい身体の男の人を見るとドキドキしちゃうわ。・・・みんなもそう思わない?」
美女はレイズに熱い視線を送った後、横に座っている4人の美少女達に話を振った。
「ボクも好きだなぁ」
「逞しい腕で抱かれたい♡」
「胸板も厚そう♪」
「冒険者さん、顔もかっこよくて、身体つきも逞しくて、オレの理想の男性像とぴったりです!」
先ほどまでおしゃべりに興じていた4人の美少女達も、美女の会話に乗って口々に褒めてきた。
こんな少女達からも褒められてレイズは照れて頬を染めた。
美少女達の1人称が「ボク」や「オレ」と言ってるのには疑問を感じたが。
「ああ・・・冒険者さんの裸、見てみたいなぁ・・・♡」
「僕も♡たぶんすっごい筋肉だよ♡」
「俺も見たいな♪たぶん股間もすごいと思うよ♡」
「はぁ♡はぁ♡なんだか興奮してきちゃった!♡」
気づけば、美少女達の会話がとんでもない内容になっていた。
そして、彼女達は一様にレイズに期待の目を向けている。
「おいおい、何を言って・・・うぅぅ!」
レイズが口を開いた、その時だった。
突然、彼の身体が熱くなり始めたのである。
それは、淫呪の発動を示していた。
(嘘だろ!?俺以外、ここにいるのは女ばかりなのに・・・なぜだ!?)
レイズは突如発動した淫呪に困惑するのだった。
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