チートな親子と変な仲間たち

目的

勇者を取り込んだ事によりレベルという概念をマリーは得た。
少年勇者を得た瞬間に
《コーン》
という木琴の様な音が何度も鳴る。何事かと周りを確認するが静寂があり気配は鳥やネズミやの小動物のみであった。

少年勇者を得た後から考えて少年勇者の記憶を探るが早いかと知識を反芻すると、これがレベルアップというものだと解決する。
なるほど自分のステータスのレベルが加算されている。少年勇者一行の経験値が入りレベルが上がったのだろう。

少年勇者の能力は実りが多く
勇者である身分が開示された場合に問題が起こるかもしれないという事であるかステータスを偽装する能力を得た。これで自分のステータスを操作出来るだろうが熟練度という物が低くこれは上げないとならない。
魔法も光という勇者が扱える物を修得した。
老魔法使いは欲しい能力はないがただ一つエナジードレインという魔法を得た事に強い喜びを感じた。これは対象の命を融解し自分の物にするもので試しにナイフで瀕死に貶めたリスにエナジードレインを唱えたら、いつもの相手を摂取する行為無しにリスの知識と能力を得れた。

これは使える。準備と施行に時間がかかり血濡れになる今までの摂取は色々と危険が大きかった。

印可騎士は若騎士の剣の技より良い知識を得た程度であった。修練に次ぐ修練の日々であったようだがマリーとしては人間時間の修練の歴史など取るに足りない。

さてと東の王国へ向かうかと考えたが老魔法使いの記憶に自国の王国間の友好があると分かりしばらく時間をつぶさなくてはならなくなった。
ならば老魔法使いの知識にあった人間が踏み入れていない地域にある伝説の魔物を見たいと旅を始めたのだ。

まずは雲でありながら生きているイタカという魔物を見に行こうと考えた。
イタカは様々な神獣と同じで段階を踏まなければ会う事ができない。しかし道具が必要ではなくまた近く住んでいるという事でイタカに決めたのだった。