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地下室にて
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王城跡は変わらず漂う惑星オーガストにより日夜陰になり木々はないが人の生活の跡に苔むす状態に。それはそれは美しい。
人骨などは2000年を過ぎる間に風雨と魔物に荒らされたようで存在しないがアーチ構造の建物などはツタや苔で覆われ伝説や伝承を思わせる。足元は獣の足跡が土に残るがマリーが踏んだような人が荒らした形跡が無い事から隔絶された場所であり神聖な場所にも思える。
マリーは夜目が魔物なので効く。闇の中のその城跡や城下町は誰も人間は知らない知識としてマリーは記憶をしていく。
それは探索を続けて昼夜が分からないのでおそらく数日か一週間が経ったであろう頃。王城の地下に降りる隠し階段を見つけた。そこだけ暗さが増すのを感じるので試しに光の魔法で灯りを掌に浮かせると暗さが増した辺りから光が押しつぶされるように小さくなる。
ここに無貌の神がいるのだろうか?
なぜにこんな所に?と考えたが知識を得たいマリーはその階段を降りた。
闇に臭いがあるのか分からないが濃度の強い闇にむせそうになる。
夜目が利くマリーでも一寸先にある階下にあった扉が辛うじて見える光魔法で強く照らしドアの開閉ノブを回し開くと部屋の中は炎に巻かれていた。
床には見た事が無い言葉の呪文が中央の炎が吹き出る場所に向かい放射線を描きビッシリと書かれて炎が吹き出る場所には小型の石が円形に組んで置かれていてこれらが炎を制御している術だと得る。
その中におそらくであるが無貌の神が閉じ込められていた。
顔は黒く陰影なく人間の形であるので顔であろうと想像する黒いマントは分かるが体も黒く陰影はない
顔から身体の全てが黒で塗り潰したような黒で裸であるかどうなのか分からない。
炎による光にも陰影がないのだから、物体であるかも疑わしいとさえ思える。
「魔物の娘よ無言で固まっているようだが勇者を抱いて私を倒しに来たのか?」
ビクリとマリーは強張る摂取した少年勇者が見えるのだろうか?
その低い声は無貌の神から聞こえたのは確かだがそれが顔から発せられたのかも不十分にしか分からない。
「いえ無貌の神様、私は知識を求めここに参りましたマリーと申します。知識を求める者として無貌の神様が置かれている状況に唖然としておりました」
スウッと無貌の神が顔を前にし炎の檻に近づく
「我を知る者か。その覚悟で来たのならしばし歓談を許そう」
歓談とあるが炎の檻に閉じ込められている無貌の神の方が優位に威圧的に話を始める。
オーガストにて人間を殲滅し、その人の魂を闇に浸けて力にし目障りなこの世界の神を殺そうとしたが神と共に駆けつけた精霊と呼ばれる自然の思念体に倒され水・風・土・火と10年ずつ曝され一番に無貌の神に威力があった火の力で作った檻に投獄され2000年以上を過ごしたという。
殺すに至れなかったのは神とつく立場の者への敬意だったのかもしれない。
「マリーよ我をここから出せ。さすれば我が用意する約束を与えよう」
無貌の神はマリーに解放される事を願う
「なら行きたい場所があります」
用意する約束と違う約束に無貌の神は思わず笑う。
「面白い手品を明かすと我が用意した約束は全てハズレ… 魔物の娘よどこへでも案内しよう」
うなずく無貌の神を確認し風魔法で床の文字や石で組んだ石を破壊すると炎は立ち消えると黒い闇だけが支配する空間になり前からか上からか下からか又は心に直接かに無貌の神の声が聞こえる
「さてどこに案内する?」
ゴクリと唾を飲んだマリーは
「彼方の者様にお会いしたく思います」
それは王都神獣目録に書かれていた想像でしかないと思われる神の事である。
異界の魔物から魔物へ魔物へと長い時を経て語り継がれ最後に人の言葉が分かる魔物から人へお話として伝えた名前と概要を人間が王都神獣目録に記した。
もし存在するならと彼方の者の名前を出してみたのだ。
「面白い… わかった」
無貌の神の声が聞こえた後、マリーが立っていた床が無くなり暗闇から暗闇へ落ちていった。
人骨などは2000年を過ぎる間に風雨と魔物に荒らされたようで存在しないがアーチ構造の建物などはツタや苔で覆われ伝説や伝承を思わせる。足元は獣の足跡が土に残るがマリーが踏んだような人が荒らした形跡が無い事から隔絶された場所であり神聖な場所にも思える。
マリーは夜目が魔物なので効く。闇の中のその城跡や城下町は誰も人間は知らない知識としてマリーは記憶をしていく。
それは探索を続けて昼夜が分からないのでおそらく数日か一週間が経ったであろう頃。王城の地下に降りる隠し階段を見つけた。そこだけ暗さが増すのを感じるので試しに光の魔法で灯りを掌に浮かせると暗さが増した辺りから光が押しつぶされるように小さくなる。
ここに無貌の神がいるのだろうか?
なぜにこんな所に?と考えたが知識を得たいマリーはその階段を降りた。
闇に臭いがあるのか分からないが濃度の強い闇にむせそうになる。
夜目が利くマリーでも一寸先にある階下にあった扉が辛うじて見える光魔法で強く照らしドアの開閉ノブを回し開くと部屋の中は炎に巻かれていた。
床には見た事が無い言葉の呪文が中央の炎が吹き出る場所に向かい放射線を描きビッシリと書かれて炎が吹き出る場所には小型の石が円形に組んで置かれていてこれらが炎を制御している術だと得る。
その中におそらくであるが無貌の神が閉じ込められていた。
顔は黒く陰影なく人間の形であるので顔であろうと想像する黒いマントは分かるが体も黒く陰影はない
顔から身体の全てが黒で塗り潰したような黒で裸であるかどうなのか分からない。
炎による光にも陰影がないのだから、物体であるかも疑わしいとさえ思える。
「魔物の娘よ無言で固まっているようだが勇者を抱いて私を倒しに来たのか?」
ビクリとマリーは強張る摂取した少年勇者が見えるのだろうか?
その低い声は無貌の神から聞こえたのは確かだがそれが顔から発せられたのかも不十分にしか分からない。
「いえ無貌の神様、私は知識を求めここに参りましたマリーと申します。知識を求める者として無貌の神様が置かれている状況に唖然としておりました」
スウッと無貌の神が顔を前にし炎の檻に近づく
「我を知る者か。その覚悟で来たのならしばし歓談を許そう」
歓談とあるが炎の檻に閉じ込められている無貌の神の方が優位に威圧的に話を始める。
オーガストにて人間を殲滅し、その人の魂を闇に浸けて力にし目障りなこの世界の神を殺そうとしたが神と共に駆けつけた精霊と呼ばれる自然の思念体に倒され水・風・土・火と10年ずつ曝され一番に無貌の神に威力があった火の力で作った檻に投獄され2000年以上を過ごしたという。
殺すに至れなかったのは神とつく立場の者への敬意だったのかもしれない。
「マリーよ我をここから出せ。さすれば我が用意する約束を与えよう」
無貌の神はマリーに解放される事を願う
「なら行きたい場所があります」
用意する約束と違う約束に無貌の神は思わず笑う。
「面白い手品を明かすと我が用意した約束は全てハズレ… 魔物の娘よどこへでも案内しよう」
うなずく無貌の神を確認し風魔法で床の文字や石で組んだ石を破壊すると炎は立ち消えると黒い闇だけが支配する空間になり前からか上からか下からか又は心に直接かに無貌の神の声が聞こえる
「さてどこに案内する?」
ゴクリと唾を飲んだマリーは
「彼方の者様にお会いしたく思います」
それは王都神獣目録に書かれていた想像でしかないと思われる神の事である。
異界の魔物から魔物へ魔物へと長い時を経て語り継がれ最後に人の言葉が分かる魔物から人へお話として伝えた名前と概要を人間が王都神獣目録に記した。
もし存在するならと彼方の者の名前を出してみたのだ。
「面白い… わかった」
無貌の神の声が聞こえた後、マリーが立っていた床が無くなり暗闇から暗闇へ落ちていった。
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