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1、尚王
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莫《ばく》沈影《ちんえい》「太華《たいか》記」は、名君として赫華《かくか》尚王《しょうおう》をあげ、賢臣を取り立てよく治めたとしている。
古代に三華あり。黎華《れいか》国、皓華《こうか》国に次いでこの太華大陸を治めたのが赫華国であった。赫華というのは後世のもので、彼らは単に「華」と名乗った。固有の国号を持つようになるのは赫華国が滅びた後、九徽《きゅうき》国時代のことだ。
赫華国の三代王が尚王である。姓を赫《かく》、付字《つけじ》を揺《よう》、名を燭《しょく》とする。付字とは、字《あざな》が一般的になる以前に名へ添えた文字を指す。成人はこれを用いて相手を敬意をもって呼んだ。
なお、尚王とは後のように諡《おくりな》ではなく即位名であった。
尚王十二年。
「天子《てんし》はいずこにおわしますか」
背中に規《さしがね》を当てたかのように姿勢の良い、背の高い男が歩いていく。彼はこの国の大宰《たいさい》であり太傅《たいふ》であった。政を一手に引き受け、成年に達していない王を指導すべき立場である。
名を赫《かく》燈《とう》という。付け字して夜燈《やとう》とする。王室と同姓の彼は、先王の弟、尚王の叔父にあたる。夜燈はその歳にしては珍しく婚姻しておらず、子もいなかった。
「また市にまで出たのか、燿《よう》様と遊ばれているか。そろそろ太師《たいし》がいらっしゃるというのに……」
朝政《ちょうせい》後、朝食をとり講義をしていたが、目を離した隙に逃げられた。昼には太師《たいし》である衡大公《こうたいこう》が来る予定だった。
まったく、王であるというのに勝手なことだ。とはいえ王は今年十四、あの年頃の子では無理もない。夜燈は苦々しく息をつき、唇を引き締めて尚王を探し始めた。
その裏で中務《なかつかさ》の官人たちがひそひそと声を立てている。
「大宰様は天子をないがしろにし、政《まつりごと》をほしいままにしておられる」
「天子も、もう十分に大きくなられたではないか」
「先王の弟君だ。代わって王にならんとしているのでは」
「仲燿《ちゅうよう》様がああであるのも、大宰様が毒を盛ったとか……」
夜燈は無視したのか、それとも聞こえていなかったのか、そのまま官人のいないほうに去っていった。その姿が見えなくなってから、官人たちはそそくさとそれぞれの仕事に戻ったのだった。
その尚王はというと、夜燈の声を聞いて物陰に逃げ込んだところだった。
「燿、こっちだ。市《いち》はやめにする。寒梅《かんばい》におやつもらおう」
「仲」は兄弟順を表す語で、次男を意味する。成人して正式な付字をつける前に用いる仮のものだ。尚王であれば『伯燭《はくしょく》』の「伯」にあたる。
素直にうなずいてついてくる仲燿は、尚王の二つ下の弟だ。いつもぼんやりとして言葉を発することがない。それでも尚王は唯一の弟をだいじに思っていた。
尚王は仲燿の手を引っ張って厨房へと進む。配膳係の女性、寒梅は人が良い。大宰の夜燈に内緒だと言いながら、料理長に頼んで芋や豆をくれる。最近では塩も砂糖も値上がりしてと不満を言っていたが、尚王は贅を尽くした揚げ菓子より隠れて食べる豆のほうが好きだ。
他に桑の実も貰ったことがあるが、服に色がついてバレてしまい、夜燈にはこっぴどく叱られた。確かに王の服は献上されたものである。絹を取って織るのにどれだけの民の労が必要かと考えて、それはさすがに悪かったと尚王は反省したものだ。
音が鳴らないよう佩玉《はいぎょく》を押さえ、隠れながら中庭を横切る。そろそろ厨房の使用人も朝の後始末が終わった頃合いだ。厨房の仕事というのは数多くあって、水汲みから籾摺《もみず》り、搗《つ》いて篩《ふるい》にかけてといとまがない。朝に米や大麦のこぼれたのを食っていた鶏は、今は丸くなって眠っていた。
寒梅か料理長がいればいい。いなかったら……。まあ、そのときはそのときだ。
「舟《しゅう》、じゃまだ! うろうろするな!」
太い声が叫んだ。二人がそちらを見ると、官人らしき男が下働きの男を張り倒したところだった。倒れた下働きはうずくまり、許しをこうように頭を地につけた。尚王は手を出した官人のほうを品定めする。服装からいって下級の文官。その顔に見覚えがないので、そう高い位ではない。
両手で抱えるくらいの水甕《みずがめ》が地面に転がっていた。厨房の下働きか。どうしたのかと厨房からいく人かの顔が覗く。頭に血が上った官人を見て怯えたか、そのまま動きもしない。まあ、下働きを助けるのに自分が殴られにいくやつはそういないだろう。ゆっくりと尚王は歩を進め、官人の後ろに立った。
「なにも殴ることはないだろう」
「奄人《えんじん》は牛馬と同じだ、叩かなければ覚えん」
「牛馬を叩こうが思い通りにはならんと思うがな」
振り返った官人が尚王を見とがめ、怒りのままにうなる。呆れたように尚王は鬢《みみぎわ》を掻いた。
「ガキが……!」
と怒鳴りつけたところでこの下級官人らしき男は気づいたらしい。この王宮に「子供」は二人しかいない。尚王は腰の佩玉をこれ見よがしに鳴らしてみせた。下げられた玉がそれぞれ当たってシャラシャラと高い音を立てる。
「予《よ》は、王城での横暴を許した覚えはない」
「は……」
その一人称を使える人間はこの王城にただひとりだ。多数の佩玉を下げることが許されているのも同じくひとりだけ。男はさっと蒼白になった。
「わ、わたくしは大宰様に伝令を……それをこやつが邪魔をして……」
「行け。牛馬とあなどると後足で蹴られて死ぬことになろう」
その言葉に跳ね上がって官人は逃げていく。あまりのことに王の前で一礼することさえ忘れている。ずいぶん尊大な言い方ができるようになったものだと尚王は自分でも呆れた。夜燈は尚王に常に王らしいふるまいを求めるが、形式的でまったくくだらないと思う。けれども、このような輩《やから》には効果覿面《こうかてきめん》のようであった。
「痛むか? 立てる?」
仲燿が下働きを抱き起こそうとする。尚王は手を出して引き上げた。
「……はい。申し訳ありません」
下働きの奄人は起き上がって平伏した。奄人とは後に言う宦官《かんがん》のことである。腐刑《ふけい》――つまり去勢刑に処されたものを言う。
「名は?」
「は。……舟と申します」
「大舟《たいしゅう》、悪いのに捕まったな」
彼は居心地悪そうに身を縮めた。「大」は付字のないもの、わからない者へのとりあえずの付字であった。大舟の歳は二十と少しくらいか、と尚王は見当をつけた。腐刑を受けたのはかなり幼い頃のことだろう――声の高さがそれを物語っていた。いったいどのような罪に問われたのか。
「はい。天子様の手をわずらわせ申し訳ありません……」
「それはもういい。厨房に戻りな」
水甕を拾い上げると大舟は深く頭を下げ、そのままそそくさと厨房のほうに去っていった。厨房から出ていた首も引っ込んでいた。そうか、今日は太師が来るから宴の支度に忙しいわけか。これでは、おやつはもらえそうになかった。
「やれやれ……」
「ここにおられましたか」
「げっ、叔父上」
尚王が息をついたところに、すっと現れたのは夜燈。いつも通りの無表情だが、尚王たちには怒っていることがすぐにわかった。その身長で見下ろされるととても怖い。太傅ということをおいても、小さい頃からこの叔父が二人の父がわりとなっていたのだから身に染みている。
「大師がいらっしゃると申し上げたはずです」
「ああ、聞いている。すぐに戻るつもりだった」
「それはよかった」
表情を変えず夜燈はうなずいた。彼の小言は長くてつまらない。王は王にふさわしいふるまいをしろと言うが、俺が王だからなんだと尚王は思う。王だからといって偉そうにふるまうならば、行き着く先はさっきの官人とそう変わらないことになろう。
それに――。尚王は仲燿をちらりと見た。
「どうしました」
「いや……なんでもない」
古代に三華あり。黎華《れいか》国、皓華《こうか》国に次いでこの太華大陸を治めたのが赫華国であった。赫華というのは後世のもので、彼らは単に「華」と名乗った。固有の国号を持つようになるのは赫華国が滅びた後、九徽《きゅうき》国時代のことだ。
赫華国の三代王が尚王である。姓を赫《かく》、付字《つけじ》を揺《よう》、名を燭《しょく》とする。付字とは、字《あざな》が一般的になる以前に名へ添えた文字を指す。成人はこれを用いて相手を敬意をもって呼んだ。
なお、尚王とは後のように諡《おくりな》ではなく即位名であった。
尚王十二年。
「天子《てんし》はいずこにおわしますか」
背中に規《さしがね》を当てたかのように姿勢の良い、背の高い男が歩いていく。彼はこの国の大宰《たいさい》であり太傅《たいふ》であった。政を一手に引き受け、成年に達していない王を指導すべき立場である。
名を赫《かく》燈《とう》という。付け字して夜燈《やとう》とする。王室と同姓の彼は、先王の弟、尚王の叔父にあたる。夜燈はその歳にしては珍しく婚姻しておらず、子もいなかった。
「また市にまで出たのか、燿《よう》様と遊ばれているか。そろそろ太師《たいし》がいらっしゃるというのに……」
朝政《ちょうせい》後、朝食をとり講義をしていたが、目を離した隙に逃げられた。昼には太師《たいし》である衡大公《こうたいこう》が来る予定だった。
まったく、王であるというのに勝手なことだ。とはいえ王は今年十四、あの年頃の子では無理もない。夜燈は苦々しく息をつき、唇を引き締めて尚王を探し始めた。
その裏で中務《なかつかさ》の官人たちがひそひそと声を立てている。
「大宰様は天子をないがしろにし、政《まつりごと》をほしいままにしておられる」
「天子も、もう十分に大きくなられたではないか」
「先王の弟君だ。代わって王にならんとしているのでは」
「仲燿《ちゅうよう》様がああであるのも、大宰様が毒を盛ったとか……」
夜燈は無視したのか、それとも聞こえていなかったのか、そのまま官人のいないほうに去っていった。その姿が見えなくなってから、官人たちはそそくさとそれぞれの仕事に戻ったのだった。
その尚王はというと、夜燈の声を聞いて物陰に逃げ込んだところだった。
「燿、こっちだ。市《いち》はやめにする。寒梅《かんばい》におやつもらおう」
「仲」は兄弟順を表す語で、次男を意味する。成人して正式な付字をつける前に用いる仮のものだ。尚王であれば『伯燭《はくしょく》』の「伯」にあたる。
素直にうなずいてついてくる仲燿は、尚王の二つ下の弟だ。いつもぼんやりとして言葉を発することがない。それでも尚王は唯一の弟をだいじに思っていた。
尚王は仲燿の手を引っ張って厨房へと進む。配膳係の女性、寒梅は人が良い。大宰の夜燈に内緒だと言いながら、料理長に頼んで芋や豆をくれる。最近では塩も砂糖も値上がりしてと不満を言っていたが、尚王は贅を尽くした揚げ菓子より隠れて食べる豆のほうが好きだ。
他に桑の実も貰ったことがあるが、服に色がついてバレてしまい、夜燈にはこっぴどく叱られた。確かに王の服は献上されたものである。絹を取って織るのにどれだけの民の労が必要かと考えて、それはさすがに悪かったと尚王は反省したものだ。
音が鳴らないよう佩玉《はいぎょく》を押さえ、隠れながら中庭を横切る。そろそろ厨房の使用人も朝の後始末が終わった頃合いだ。厨房の仕事というのは数多くあって、水汲みから籾摺《もみず》り、搗《つ》いて篩《ふるい》にかけてといとまがない。朝に米や大麦のこぼれたのを食っていた鶏は、今は丸くなって眠っていた。
寒梅か料理長がいればいい。いなかったら……。まあ、そのときはそのときだ。
「舟《しゅう》、じゃまだ! うろうろするな!」
太い声が叫んだ。二人がそちらを見ると、官人らしき男が下働きの男を張り倒したところだった。倒れた下働きはうずくまり、許しをこうように頭を地につけた。尚王は手を出した官人のほうを品定めする。服装からいって下級の文官。その顔に見覚えがないので、そう高い位ではない。
両手で抱えるくらいの水甕《みずがめ》が地面に転がっていた。厨房の下働きか。どうしたのかと厨房からいく人かの顔が覗く。頭に血が上った官人を見て怯えたか、そのまま動きもしない。まあ、下働きを助けるのに自分が殴られにいくやつはそういないだろう。ゆっくりと尚王は歩を進め、官人の後ろに立った。
「なにも殴ることはないだろう」
「奄人《えんじん》は牛馬と同じだ、叩かなければ覚えん」
「牛馬を叩こうが思い通りにはならんと思うがな」
振り返った官人が尚王を見とがめ、怒りのままにうなる。呆れたように尚王は鬢《みみぎわ》を掻いた。
「ガキが……!」
と怒鳴りつけたところでこの下級官人らしき男は気づいたらしい。この王宮に「子供」は二人しかいない。尚王は腰の佩玉をこれ見よがしに鳴らしてみせた。下げられた玉がそれぞれ当たってシャラシャラと高い音を立てる。
「予《よ》は、王城での横暴を許した覚えはない」
「は……」
その一人称を使える人間はこの王城にただひとりだ。多数の佩玉を下げることが許されているのも同じくひとりだけ。男はさっと蒼白になった。
「わ、わたくしは大宰様に伝令を……それをこやつが邪魔をして……」
「行け。牛馬とあなどると後足で蹴られて死ぬことになろう」
その言葉に跳ね上がって官人は逃げていく。あまりのことに王の前で一礼することさえ忘れている。ずいぶん尊大な言い方ができるようになったものだと尚王は自分でも呆れた。夜燈は尚王に常に王らしいふるまいを求めるが、形式的でまったくくだらないと思う。けれども、このような輩《やから》には効果覿面《こうかてきめん》のようであった。
「痛むか? 立てる?」
仲燿が下働きを抱き起こそうとする。尚王は手を出して引き上げた。
「……はい。申し訳ありません」
下働きの奄人は起き上がって平伏した。奄人とは後に言う宦官《かんがん》のことである。腐刑《ふけい》――つまり去勢刑に処されたものを言う。
「名は?」
「は。……舟と申します」
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「はい。天子様の手をわずらわせ申し訳ありません……」
「それはもういい。厨房に戻りな」
水甕を拾い上げると大舟は深く頭を下げ、そのままそそくさと厨房のほうに去っていった。厨房から出ていた首も引っ込んでいた。そうか、今日は太師が来るから宴の支度に忙しいわけか。これでは、おやつはもらえそうになかった。
「やれやれ……」
「ここにおられましたか」
「げっ、叔父上」
尚王が息をついたところに、すっと現れたのは夜燈。いつも通りの無表情だが、尚王たちには怒っていることがすぐにわかった。その身長で見下ろされるととても怖い。太傅ということをおいても、小さい頃からこの叔父が二人の父がわりとなっていたのだから身に染みている。
「大師がいらっしゃると申し上げたはずです」
「ああ、聞いている。すぐに戻るつもりだった」
「それはよかった」
表情を変えず夜燈はうなずいた。彼の小言は長くてつまらない。王は王にふさわしいふるまいをしろと言うが、俺が王だからなんだと尚王は思う。王だからといって偉そうにふるまうならば、行き着く先はさっきの官人とそう変わらないことになろう。
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