33 / 43
取り引き
人外の罪 上
しおりを挟む
「コウくんだね、楽にしていいよ」
ヤマに勧められ、コウは固いパイプイスに座った。防除組合にある狭い個室だ。窓のむこうは日が落ちてすっかり暗くなっている。人工の光はまだ賑やかについているが、ここではブラインドにほとんどさえぎられていた。
「……うん」
「ああ、大丈夫だ。今日は話を聞くだけだから。それ以上のことはしない」
アオが帰ってきたその次の日。ユエンから連絡を受けた組合と鬼害対は、コウ本人から話を聞こうと組合のオフィスに来てもらっていた。
まず、医師のアゲハが脈と呼吸を測った。そこで生きた人間ではないのを確認し、採った血が塵に変わったことで妖精と判断した。吸血鬼だと結論づける。ここからはアゲハとショウケンが研究室に戻った後の話だ。
「きみをどうするか決めるのは、都の環境局……吸血鬼担当のミトラさんだ。だから、おれたちはできるかぎり、きみの言葉をそのまま伝えたい。いいかな?」
緊張して座っているコウに向かって、ヤマは大柄な体を丸めた。彼は自分の優しい顔の使い方を知っている。カナヤがココアを入れて差しだした。コウはためらいがちにカップをとって、口をつける。
「話したくないなら話さなくてもいい。それで決めたりはしないよ」
「うん」
ココアを飲みこむとじんわり胸が温かくなる。思いだすのは怖い。でも、この人たちにちゃんと話したいと思った。アオにもシガンにもうまく話せなかったことを。
「アオさんを助けてくれてありがとう。よくがんばったね」
ヤマは静かに声をかける。それは自分を落ちつかせる意味もあった。先入観を自覚しようとする。人を殺した吸血鬼という事実と、気弱な子供のようなふるまい。過剰に恐れず、安易に同情もしないように。
アオからは五、六歳の子と聞いてたが、今のコウは十歳過ぎに見える。ユエンが言うには、吸血鬼の見た目はそのありかたに引きずられるという。ここ数ヶ月でずいぶん成長したということだろう。
三日月が西の空に傾いている。アオとシァオミン以外の組合と鬼害対のメンバーがオフィスに集まっていた。アゲハは吸血鬼への興味を優先してしまうと除外され、ショウケンは自分がいたって何にもならないと塵の成分分析のために戻った。
アオはゲンを連れてシァオミンと見回りに行った。アオから普段のコウのことを聞きたかったが、この件に口を出したくなさそうなのは明らかだった。追求も擁護も私情が入ってしまうと考えているのかもしれない。
「……アオさんを助けたんだから、いい子だと思うんですけど」
個室のほうを見ながら、モモカがつぶやいた。しんと静まりかえったオフィスでは、誰かに聞いてほしいと言ったも同然だった。すかさず、トモエが言いかえす。
「なら、人を殺したから悪いやつというわけだ。そうだろう?」
「まだ子供です。それに、それが悪いことだってわかってなかったからで……あの子にはどうしようもなかったんですよ。事故のようなものです」
「あれだけ残虐に殺しておいて、過失もなにもない」
「人の力であれば、です。クマが遊びでじゃれただけで人は死ぬ」
トモエが厳しく言い切ると、イチコが静かに返した。
聞いていて気難しい顔をさらにしかめたのは水宮タカノリ。長い髪をとめる赤クリップは「噛みつきグセ」と陰で言われている。都の鬼害担当者である彼が聴取を行うべきだったが、子供の相手は向いていないと締めだされた。実際、そのとおりだとタカノリも思っているので異議はない。
「誰だって、自分が絶対に悪いことをしないとは言えないじゃないですか。間違ったって、きっとやりなおせるはずです」
「それがとりかえしのつかないことでもか? 人を殺すことを覚えた化け物を野放しにしろって?」
モモカはたじろぎつつも言い返す。
「それでも……たぶん、あの子なりに深く受けとめてるんです。もう、こんなことはやらないって思いますし……」
「『誰かが殺されたおかげで成長できてよかった』って言うのかよ?」
「そんなこと……」
トモエに詰め寄られ、モモカが言葉を失う。とりかえしがつかなくても、やりなおせないと諦めるよりずっといい。人死にと釣りあいがとれるのかはわからないけれど、ここで彼を助けられなかったらなにも残らないじゃないか。
「コウくんが全部やったわけじゃない、それでいいかな?」
「うん」
「男の人と……女の人、シガンさん、男の子。この四件がそうだね?」
「……たぶん。あんまり覚えていないけど、ユエンが来てからはやってないから」
そうかとカナヤはうなずいた。一件の殺人と三件の傷害事件。他の鬼害と違い、吸血されてないものだ。なるほど、吸血鬼が一体いて、人間をひとり吸血鬼にした。その吸血鬼がさらに人間を襲い……このため、おかしな事件に見えたのだろう。
「じゃあ、コウくんがどういうことをしたのか、聞いてもいい?」
ヤマは威圧感を与えないよう柔らかい口調でたずねた。コウを見たとき、やったことに反してとても繊細な子だと思った。コウは言いにくそうにしながらも、言葉を確かめるようにして言いあらわそうとする。
「人をね、殺したの。手が、爪が大きくなって……それで……」
「……そうか。思いだせるだけ最初から話してほしいな」
あまり感情を入れない声でヤマは聞いた。コウは話したかったけれど、どこから話せばいいのか困った。最初というのは吸血鬼になるより以前、おかあさんがいたときだろうか。その記憶はかすんでいて、はるか遠くにあるようだった。
「まず、『そうする』前、コウくんはどこにいたのかな?」
「部屋のなかだと思う。おかあさんとそこにいた。でも吸血鬼が来て、おかあさんが食べられて、ぼくも痛くて怖くて動けなかったけど、気づいたら部屋から出ていた。どこにいるかわからなくて、おかあさんがいなくて、だから待ってた。雨がふってたけど、ずっとむかえにきてくれるのを待ってた。それで、人が来て……怖くて、悪いやつだと思って……。それで殺したんだと思う」
殺したという言葉にカナヤがそっと息を飲んだ。一方、ヤマは動揺などおくびにも出さず、穏やかに質問を続ける。
「それは殺そうとしたのかな? それともたまたま? ……手が当たっちゃった?」
自分は悪くないと言えればどんなによかっただろう。コウ以外、それを誰も見ていない。でも、コウはウソをつくことができなかった。ちゃんと答えなければならないと思った。
「わかんない……殺そうとは思ってなかったけど、それは『殺す』ってわかってなくって……だけど、殺したかったんだと思う」
「もう少し詳しく話してくれるかな?」
コウは言葉を探して、自分にちょうどよい言葉がないことがわかった。だから、今もっている言葉をたくさん使って伝えようとする。
「ぼくは、それが『死ぬ』ことだってわからなかった。『嫌だ』って思って、手を動かしたら血が出て……その人が逃げた。『なんで逃げるんだ』って、手を振りおろした。そしたら皮がさけて、もっと血が出て、すごく気持ちいいと思った。だからたくさんやった。その人が動かなくなるまでやった。……『死ぬ』ってことは知らなかったけど、動かなくなるまで、『死ぬ』までやろうと思ったのは、本当」
そこまでをとぎれとぎれに話した。コウは「死」を知らなかった。殺そうと思ったわけではないけれど、それは「死ぬ」「殺す」という言葉を知らなかっただけだ。それがわかってしまったら、コウは自分が怖くてしかたなかった。
「そうだったんだね」
カナヤがうなずいた。責めることもなぐさめることもしない。自分の価値判断を入れる必要はなかった。ヤマもカナヤもじっとコウの言葉を待つ。
「おかあさんは、部屋の外にいるのは悪いやつだって言ってた。おかあさんがしあわせになれないのはそいつらのせいだって。だから、動かなくしたらおかあさんは喜んでくれるって思った。思いっきりつぶしたら……自分が強くてすごいものになった気がした。もう弱くないって思えた。おかあさんを助けてあげられるって……」
コウは一度口を閉ざし、それからはっきりと言った。
「だいじなものが壊されるのは悲しい。だからダメだ」
「……うん。そうだね」
「でも、覚えてるんだ。殺したとき、すごく嬉しかったの。胸がいっぱいになって、軽くなって、楽しいって思った。だから、またやっちゃうかもしれない。ダメなのに、だいじだって思うのに、『殺したい』って思っちゃうかも」
コウは唇を噛んでうつむいた。一度やってしまえば、次は抑えがきかなくなる。たとえどんなに後悔して「もうやらない」と思ったとしても、それはすでに「やる」ことを考えてしまっている。思考に「殺す」ことが入りこんでいる。
「……よく考えたね。自分の思ったことを知ろうとしたんだね」
ヤマがそっと声をかけた。かつてはこんなことを考えてはいなかっただろう。自分がどう思ったのかさえ、わからなかったかもしれない。それを、今は誰かにわかるように説明しようとしている。
その横で、カナヤは思いだす。飼っていた鳥が、家に入ってきた猫に殺されたときのことを。小さかったカナヤは怒って猫を追い回した。そして猫の飼い主に怒られた。猫が悪いのか、飼い主が悪いのか、カナヤが悪かったのか。今でも、あのときどうすればよかったのかわからない。それと似たような感情になった。
ヤマに勧められ、コウは固いパイプイスに座った。防除組合にある狭い個室だ。窓のむこうは日が落ちてすっかり暗くなっている。人工の光はまだ賑やかについているが、ここではブラインドにほとんどさえぎられていた。
「……うん」
「ああ、大丈夫だ。今日は話を聞くだけだから。それ以上のことはしない」
アオが帰ってきたその次の日。ユエンから連絡を受けた組合と鬼害対は、コウ本人から話を聞こうと組合のオフィスに来てもらっていた。
まず、医師のアゲハが脈と呼吸を測った。そこで生きた人間ではないのを確認し、採った血が塵に変わったことで妖精と判断した。吸血鬼だと結論づける。ここからはアゲハとショウケンが研究室に戻った後の話だ。
「きみをどうするか決めるのは、都の環境局……吸血鬼担当のミトラさんだ。だから、おれたちはできるかぎり、きみの言葉をそのまま伝えたい。いいかな?」
緊張して座っているコウに向かって、ヤマは大柄な体を丸めた。彼は自分の優しい顔の使い方を知っている。カナヤがココアを入れて差しだした。コウはためらいがちにカップをとって、口をつける。
「話したくないなら話さなくてもいい。それで決めたりはしないよ」
「うん」
ココアを飲みこむとじんわり胸が温かくなる。思いだすのは怖い。でも、この人たちにちゃんと話したいと思った。アオにもシガンにもうまく話せなかったことを。
「アオさんを助けてくれてありがとう。よくがんばったね」
ヤマは静かに声をかける。それは自分を落ちつかせる意味もあった。先入観を自覚しようとする。人を殺した吸血鬼という事実と、気弱な子供のようなふるまい。過剰に恐れず、安易に同情もしないように。
アオからは五、六歳の子と聞いてたが、今のコウは十歳過ぎに見える。ユエンが言うには、吸血鬼の見た目はそのありかたに引きずられるという。ここ数ヶ月でずいぶん成長したということだろう。
三日月が西の空に傾いている。アオとシァオミン以外の組合と鬼害対のメンバーがオフィスに集まっていた。アゲハは吸血鬼への興味を優先してしまうと除外され、ショウケンは自分がいたって何にもならないと塵の成分分析のために戻った。
アオはゲンを連れてシァオミンと見回りに行った。アオから普段のコウのことを聞きたかったが、この件に口を出したくなさそうなのは明らかだった。追求も擁護も私情が入ってしまうと考えているのかもしれない。
「……アオさんを助けたんだから、いい子だと思うんですけど」
個室のほうを見ながら、モモカがつぶやいた。しんと静まりかえったオフィスでは、誰かに聞いてほしいと言ったも同然だった。すかさず、トモエが言いかえす。
「なら、人を殺したから悪いやつというわけだ。そうだろう?」
「まだ子供です。それに、それが悪いことだってわかってなかったからで……あの子にはどうしようもなかったんですよ。事故のようなものです」
「あれだけ残虐に殺しておいて、過失もなにもない」
「人の力であれば、です。クマが遊びでじゃれただけで人は死ぬ」
トモエが厳しく言い切ると、イチコが静かに返した。
聞いていて気難しい顔をさらにしかめたのは水宮タカノリ。長い髪をとめる赤クリップは「噛みつきグセ」と陰で言われている。都の鬼害担当者である彼が聴取を行うべきだったが、子供の相手は向いていないと締めだされた。実際、そのとおりだとタカノリも思っているので異議はない。
「誰だって、自分が絶対に悪いことをしないとは言えないじゃないですか。間違ったって、きっとやりなおせるはずです」
「それがとりかえしのつかないことでもか? 人を殺すことを覚えた化け物を野放しにしろって?」
モモカはたじろぎつつも言い返す。
「それでも……たぶん、あの子なりに深く受けとめてるんです。もう、こんなことはやらないって思いますし……」
「『誰かが殺されたおかげで成長できてよかった』って言うのかよ?」
「そんなこと……」
トモエに詰め寄られ、モモカが言葉を失う。とりかえしがつかなくても、やりなおせないと諦めるよりずっといい。人死にと釣りあいがとれるのかはわからないけれど、ここで彼を助けられなかったらなにも残らないじゃないか。
「コウくんが全部やったわけじゃない、それでいいかな?」
「うん」
「男の人と……女の人、シガンさん、男の子。この四件がそうだね?」
「……たぶん。あんまり覚えていないけど、ユエンが来てからはやってないから」
そうかとカナヤはうなずいた。一件の殺人と三件の傷害事件。他の鬼害と違い、吸血されてないものだ。なるほど、吸血鬼が一体いて、人間をひとり吸血鬼にした。その吸血鬼がさらに人間を襲い……このため、おかしな事件に見えたのだろう。
「じゃあ、コウくんがどういうことをしたのか、聞いてもいい?」
ヤマは威圧感を与えないよう柔らかい口調でたずねた。コウを見たとき、やったことに反してとても繊細な子だと思った。コウは言いにくそうにしながらも、言葉を確かめるようにして言いあらわそうとする。
「人をね、殺したの。手が、爪が大きくなって……それで……」
「……そうか。思いだせるだけ最初から話してほしいな」
あまり感情を入れない声でヤマは聞いた。コウは話したかったけれど、どこから話せばいいのか困った。最初というのは吸血鬼になるより以前、おかあさんがいたときだろうか。その記憶はかすんでいて、はるか遠くにあるようだった。
「まず、『そうする』前、コウくんはどこにいたのかな?」
「部屋のなかだと思う。おかあさんとそこにいた。でも吸血鬼が来て、おかあさんが食べられて、ぼくも痛くて怖くて動けなかったけど、気づいたら部屋から出ていた。どこにいるかわからなくて、おかあさんがいなくて、だから待ってた。雨がふってたけど、ずっとむかえにきてくれるのを待ってた。それで、人が来て……怖くて、悪いやつだと思って……。それで殺したんだと思う」
殺したという言葉にカナヤがそっと息を飲んだ。一方、ヤマは動揺などおくびにも出さず、穏やかに質問を続ける。
「それは殺そうとしたのかな? それともたまたま? ……手が当たっちゃった?」
自分は悪くないと言えればどんなによかっただろう。コウ以外、それを誰も見ていない。でも、コウはウソをつくことができなかった。ちゃんと答えなければならないと思った。
「わかんない……殺そうとは思ってなかったけど、それは『殺す』ってわかってなくって……だけど、殺したかったんだと思う」
「もう少し詳しく話してくれるかな?」
コウは言葉を探して、自分にちょうどよい言葉がないことがわかった。だから、今もっている言葉をたくさん使って伝えようとする。
「ぼくは、それが『死ぬ』ことだってわからなかった。『嫌だ』って思って、手を動かしたら血が出て……その人が逃げた。『なんで逃げるんだ』って、手を振りおろした。そしたら皮がさけて、もっと血が出て、すごく気持ちいいと思った。だからたくさんやった。その人が動かなくなるまでやった。……『死ぬ』ってことは知らなかったけど、動かなくなるまで、『死ぬ』までやろうと思ったのは、本当」
そこまでをとぎれとぎれに話した。コウは「死」を知らなかった。殺そうと思ったわけではないけれど、それは「死ぬ」「殺す」という言葉を知らなかっただけだ。それがわかってしまったら、コウは自分が怖くてしかたなかった。
「そうだったんだね」
カナヤがうなずいた。責めることもなぐさめることもしない。自分の価値判断を入れる必要はなかった。ヤマもカナヤもじっとコウの言葉を待つ。
「おかあさんは、部屋の外にいるのは悪いやつだって言ってた。おかあさんがしあわせになれないのはそいつらのせいだって。だから、動かなくしたらおかあさんは喜んでくれるって思った。思いっきりつぶしたら……自分が強くてすごいものになった気がした。もう弱くないって思えた。おかあさんを助けてあげられるって……」
コウは一度口を閉ざし、それからはっきりと言った。
「だいじなものが壊されるのは悲しい。だからダメだ」
「……うん。そうだね」
「でも、覚えてるんだ。殺したとき、すごく嬉しかったの。胸がいっぱいになって、軽くなって、楽しいって思った。だから、またやっちゃうかもしれない。ダメなのに、だいじだって思うのに、『殺したい』って思っちゃうかも」
コウは唇を噛んでうつむいた。一度やってしまえば、次は抑えがきかなくなる。たとえどんなに後悔して「もうやらない」と思ったとしても、それはすでに「やる」ことを考えてしまっている。思考に「殺す」ことが入りこんでいる。
「……よく考えたね。自分の思ったことを知ろうとしたんだね」
ヤマがそっと声をかけた。かつてはこんなことを考えてはいなかっただろう。自分がどう思ったのかさえ、わからなかったかもしれない。それを、今は誰かにわかるように説明しようとしている。
その横で、カナヤは思いだす。飼っていた鳥が、家に入ってきた猫に殺されたときのことを。小さかったカナヤは怒って猫を追い回した。そして猫の飼い主に怒られた。猫が悪いのか、飼い主が悪いのか、カナヤが悪かったのか。今でも、あのときどうすればよかったのかわからない。それと似たような感情になった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
🥕おしどり夫婦として12年間の結婚生活を過ごしてきたが一波乱あり、妻は夫を誰かに譲りたくなるのだった。
設楽理沙
ライト文芸
☘ 累計ポイント/ 180万pt 超えました。ありがとうございます。
―― 備忘録 ――
第8回ライト文芸大賞では大賞2位ではじまり2位で終了。 最高 57,392 pt
〃 24h/pt-1位ではじまり2位で終了。 最高 89,034 pt
◇ ◇ ◇ ◇
紳士的でいつだって私や私の両親にやさしくしてくれる
素敵な旦那さま・・だと思ってきたのに。
隠された夫の一面を知った日から、眞奈の苦悩が
始まる。
苦しくて、悲しくてもののすごく惨めで・・
消えてしまいたいと思う眞奈は小さな子供のように
大きな声で泣いた。
泣きながらも、よろけながらも、気がつけば
大地をしっかりと踏みしめていた。
そう、立ち止まってなんていられない。
☆-★-☆-★+☆-★-☆-★+☆-★-☆-★
2025.4.19☑~
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる