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転生した子供部屋悪役令嬢は、悠々快適溺愛ライフを満喫したい!
第9話「紫のストールが、運命を決める」
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威厳に包まれているのに、不思議と柔らかい。
これが……国を背負う者の余裕ってやつ?
見た目は父と同じくらいの年齢だろうか。
父を初めて見た時は『どこのハリウッド俳優!?』と思ったけれど、この王様もまた、めちゃくちゃイケおじ。
黒の髪は陽光を受けて輝き、涼やかなサファイアブルーの瞳は深い影を宿す。
口元には整えられた髭が刻まれ、強面にも見えるが、不思議と心を和ませる。
戦場の将の精悍さと、父親のような温和さ。その両方を兼ね備えた人物だった。
そして何より……声が良い!
低音のイケボすぎんか!?
湯気の立ちのぼる淡い琥珀色の紅茶が運ばれてくる。
絶対これ、高いやつ。
うっかりこぼしたら死刑とか無いよね!?
小皿には、宝石みたいに輝く砂糖菓子まで添えられている。
緊張で手が震えそうになるのを必死に堪え、なんとかカップを持ち上げた。
「アリエル嬢、体調はもうよいか?」
ひぇっ!?
国王の穏やかな声に、思わず背筋をピンと伸ばす。
「陛下、この度はご心配を賜りまして、誠にありがとうございます」
身体が覚えている所作はどうにかなる。
でも言葉遣いなんて、正直まるでわからない!
……もう勘弁してくれ!!!
「おかげさまで、もうすっかり良くなりました」
国王の顔に、威厳の奥から柔らかな笑みが浮かぶ。
その表情に少しだけ気が楽になった。
「この度は災難だったな。だが、無事な姿を見られて安心した」
思わず胸の奥が熱くなり、自然と声がこぼれる。
「ご心配をおかけしました……」
国王は小さく頷き、穏やかな視線を注いでくる。
「ふふ……その様子なら、もはや心配いらぬな」
……な、なんか思っていたより、そこまで怖い人じゃないのかもしれない。
でも、でもやっぱり早く帰りたい!!
もう完全に談笑モードに入ってるけど、私としては一秒でも早く切り上げたい!
緊張しすぎて、ずっと吐きそうなんだよ、こっちは!!
あ、コルセットのせいか……?
もう紅茶の味すらわからない!!!
「あまり長居させるのも悪いな。今日は無理せず休め」
父が立ち上がり、恭しく頭を下げた。
「恐れ入ります。失礼いたします」
私もドレスの裾をつまみ、深くカーテシーをする。
「……失礼いたします」
扉が閉じた瞬間、肩から力が抜けていった。
やっと……やっと解放されたぁぁぁぁあ!!
実際には十分程度だったはずなのに、体感では何時間にも感じた。
緊張で全身がガッチガチになって、どっと疲労が押し寄せる。
……これのために、夜明け前から叩き起こされて、あんな準備させられたんだよ!?
もう二度と来たくないわ!!
執務室を出るとすぐ、案内役の侍従が恭しく頭を下げる。
「閣下、こちらへ」
来た道を戻るように進み、庭園に面した通路に差し掛かると……柱の影から一人の男性が現れた。
年の頃は20歳前後だろうか。
背はゆうに180を超える長身。
黒色の髪に澄んだ氷青色の瞳。端正すぎる顔立ち。
白を基調とした軍服にマント。
銀糸の刺繍が規律を思わせ、黒い髪が日に透けて紫がかる色と相まって、まるで絵画の中から抜け出してきたみたい。
この世界に来てから、何人もの美男美女に会ったけど、桁が違う。思わず息をのんで立ち尽くした。
あれ、王様の髪と瞳も、確か同じだったような……
「殿下、ご機嫌麗しく」
……殿下!?殿下って何!?
公爵である父が敬意を払うってことは……お、おまえ……王子か!?
やばっ!挨拶しないと!!
「ご機嫌麗しく存じます」
慌てて裾をつまみ、カーテシーをする。
「クローバー公爵閣下。娘君に、少しだけ言葉をかけてもよろしいか」
えぇぇぇ!?やだよ!父よ!頼むから断って!!
必死に祈るように父を見上げたけど、数秒の沈黙の後、父は片手を胸に当てて深々と一礼した。
「……殿下の仰せとあらば。アリエル、失礼のないように」
私の願いも虚しく、父は歩き出す。
パパぁぁぁぁぁ!!置いていかないでぇぇぇ!!!
「……初めまして、殿下。アリエル・C・ラバーでございます」
「……あぁ」
王子は小さく頷き、胸に手を当て、静かに名を告げた。
「エドガー・ルクス・アストリア。アストリア王国の第一王子にして、王太子だ」
その声音は厳かで、けれど不思議と耳に心地よく響いた。
続けて、ほんのわずか、柔らかな微笑を浮かべる。
「顔を上げてくれ、アリエル嬢」
促されるままに顔を上げると、まっすぐに見下ろす青の瞳に射抜かれる。
一呼吸置いて、王子は問いかけてきた。
「体調はもう良いのか?」
「おかげさまで、もうすっかり良くなりました」
……さっき国王に答えたのと、一言一句同じ返答。
これ以外の言葉が出てこない。
王子は一瞬だけ安堵の色を浮かべ、そしてふぅ……と息を吐くように間を置いた。
「そうか……良かったら、この品を受け取ってもらえないか?」
意を決したように差し出されたのは、深い紫色の布。
見た瞬間、息をのんだ。
触れなくても伝わる、上質な手触り。
思わず手を伸ばして、頬ずりしたくなるほど惹かれる。
これ、絶対高いやつ。
なんで私なんかに……?
でも、断ったら不敬にあたる?ここは無難に受け取るべき?
「……よろしいのですか?」
私の返答に、王子は一瞬だけ驚愕の表情を見せた。
けれどすぐに、ふわっと優しい微笑みに変わる。その笑顔に、心臓がドキリと跳ねた。
……な、なんだこれ。
本物の王子様って、こんな破壊力あるの!?
「君に……アリエル嬢に、ぜひ受け取ってもらいたい」
そう言って、布をふわりと広げ、私の肩を優しく包む。
……これ、ストール!?
王子の手が、名残惜しそうに空を泳ぐように離れていった気がした。
予想通り、とろんとした柔らかい肌触り。
よく見れば、細かな刺繍と繊細なレースが施されている。
しかも、ほんのりと心地よい香りが漂ってくる。お香……?それとも王子自身の香り?
思わず手に取って頬に寄せる。
うわ……クセになる……!
これに包まれながら本を読んだら、絶対に捗る。
帰宅後の楽しみがまたひとつ増えて、自然と笑みがこぼれた。
「殿下。お心遣いありがとうございます、大切に致します」
そう言葉を添えた時、王子の氷青色の瞳から向けられた視線に……ほんの少し、特別な色を感じたのは気のせいだろうか。
「呼び止めて申し訳ない、気をつけて」
「……それでは、失礼いたします」
改めて挨拶を交わし、出口に向かう。
……やっと帰れる!!
頭の中では既に、速攻でネグリジェに着替えて、このストールに包まれて本読みタイム突入だ……とにやけそうになるのを必死にこらえる。
朝から着替えに時間をかけて散々疲れたけど、あと少しでドレスを脱げると思うと足取りも軽くなる。
廊下を歩く間、すれ違う侍従や侍女の視線が一様に肩へ集まる。
ざわりとした空気の変化も感じるが、鈍感な私は気付かないし、気にもしない。
馬車の前に待っていた父の顔が、一瞬ひどく驚いたように見えた。
けれどそれにも気付かず、私は足早に馬車へ乗り込んだ。
帰宅の馬車の中では、もう「本読み放題タイム」のことで頭がいっぱい。
玄関ホールに足を踏み入れた瞬間、出迎えた侍女たちが一斉に息を呑む。
その視線が、やっぱり私の肩にかかるストールへ吸い寄せられていた。
「お、お嬢様……!」
「あ!着替えるから!部屋に食事お願い!!」
慌てて言い捨て、階段を駆け上がる。
長い廊下を突き進み、部屋の扉を勢いよく開け放った。
「お帰りなさいませ、お嬢様」
……あああ、もう苦しい!!
後ろ、後ろぉぉ!手が届かない!!
「ごめん!ドレス脱ぐの手伝ってーー!!」
「え……!?お、お嬢様……このストールは……」
「ん?あ、これね」
なんとなく、これはぞんざいに扱っちゃダメな気がした。
そっと手触りを確かめながら、きれいに畳んでベッドに置く。
これが……国を背負う者の余裕ってやつ?
見た目は父と同じくらいの年齢だろうか。
父を初めて見た時は『どこのハリウッド俳優!?』と思ったけれど、この王様もまた、めちゃくちゃイケおじ。
黒の髪は陽光を受けて輝き、涼やかなサファイアブルーの瞳は深い影を宿す。
口元には整えられた髭が刻まれ、強面にも見えるが、不思議と心を和ませる。
戦場の将の精悍さと、父親のような温和さ。その両方を兼ね備えた人物だった。
そして何より……声が良い!
低音のイケボすぎんか!?
湯気の立ちのぼる淡い琥珀色の紅茶が運ばれてくる。
絶対これ、高いやつ。
うっかりこぼしたら死刑とか無いよね!?
小皿には、宝石みたいに輝く砂糖菓子まで添えられている。
緊張で手が震えそうになるのを必死に堪え、なんとかカップを持ち上げた。
「アリエル嬢、体調はもうよいか?」
ひぇっ!?
国王の穏やかな声に、思わず背筋をピンと伸ばす。
「陛下、この度はご心配を賜りまして、誠にありがとうございます」
身体が覚えている所作はどうにかなる。
でも言葉遣いなんて、正直まるでわからない!
……もう勘弁してくれ!!!
「おかげさまで、もうすっかり良くなりました」
国王の顔に、威厳の奥から柔らかな笑みが浮かぶ。
その表情に少しだけ気が楽になった。
「この度は災難だったな。だが、無事な姿を見られて安心した」
思わず胸の奥が熱くなり、自然と声がこぼれる。
「ご心配をおかけしました……」
国王は小さく頷き、穏やかな視線を注いでくる。
「ふふ……その様子なら、もはや心配いらぬな」
……な、なんか思っていたより、そこまで怖い人じゃないのかもしれない。
でも、でもやっぱり早く帰りたい!!
もう完全に談笑モードに入ってるけど、私としては一秒でも早く切り上げたい!
緊張しすぎて、ずっと吐きそうなんだよ、こっちは!!
あ、コルセットのせいか……?
もう紅茶の味すらわからない!!!
「あまり長居させるのも悪いな。今日は無理せず休め」
父が立ち上がり、恭しく頭を下げた。
「恐れ入ります。失礼いたします」
私もドレスの裾をつまみ、深くカーテシーをする。
「……失礼いたします」
扉が閉じた瞬間、肩から力が抜けていった。
やっと……やっと解放されたぁぁぁぁあ!!
実際には十分程度だったはずなのに、体感では何時間にも感じた。
緊張で全身がガッチガチになって、どっと疲労が押し寄せる。
……これのために、夜明け前から叩き起こされて、あんな準備させられたんだよ!?
もう二度と来たくないわ!!
執務室を出るとすぐ、案内役の侍従が恭しく頭を下げる。
「閣下、こちらへ」
来た道を戻るように進み、庭園に面した通路に差し掛かると……柱の影から一人の男性が現れた。
年の頃は20歳前後だろうか。
背はゆうに180を超える長身。
黒色の髪に澄んだ氷青色の瞳。端正すぎる顔立ち。
白を基調とした軍服にマント。
銀糸の刺繍が規律を思わせ、黒い髪が日に透けて紫がかる色と相まって、まるで絵画の中から抜け出してきたみたい。
この世界に来てから、何人もの美男美女に会ったけど、桁が違う。思わず息をのんで立ち尽くした。
あれ、王様の髪と瞳も、確か同じだったような……
「殿下、ご機嫌麗しく」
……殿下!?殿下って何!?
公爵である父が敬意を払うってことは……お、おまえ……王子か!?
やばっ!挨拶しないと!!
「ご機嫌麗しく存じます」
慌てて裾をつまみ、カーテシーをする。
「クローバー公爵閣下。娘君に、少しだけ言葉をかけてもよろしいか」
えぇぇぇ!?やだよ!父よ!頼むから断って!!
必死に祈るように父を見上げたけど、数秒の沈黙の後、父は片手を胸に当てて深々と一礼した。
「……殿下の仰せとあらば。アリエル、失礼のないように」
私の願いも虚しく、父は歩き出す。
パパぁぁぁぁぁ!!置いていかないでぇぇぇ!!!
「……初めまして、殿下。アリエル・C・ラバーでございます」
「……あぁ」
王子は小さく頷き、胸に手を当て、静かに名を告げた。
「エドガー・ルクス・アストリア。アストリア王国の第一王子にして、王太子だ」
その声音は厳かで、けれど不思議と耳に心地よく響いた。
続けて、ほんのわずか、柔らかな微笑を浮かべる。
「顔を上げてくれ、アリエル嬢」
促されるままに顔を上げると、まっすぐに見下ろす青の瞳に射抜かれる。
一呼吸置いて、王子は問いかけてきた。
「体調はもう良いのか?」
「おかげさまで、もうすっかり良くなりました」
……さっき国王に答えたのと、一言一句同じ返答。
これ以外の言葉が出てこない。
王子は一瞬だけ安堵の色を浮かべ、そしてふぅ……と息を吐くように間を置いた。
「そうか……良かったら、この品を受け取ってもらえないか?」
意を決したように差し出されたのは、深い紫色の布。
見た瞬間、息をのんだ。
触れなくても伝わる、上質な手触り。
思わず手を伸ばして、頬ずりしたくなるほど惹かれる。
これ、絶対高いやつ。
なんで私なんかに……?
でも、断ったら不敬にあたる?ここは無難に受け取るべき?
「……よろしいのですか?」
私の返答に、王子は一瞬だけ驚愕の表情を見せた。
けれどすぐに、ふわっと優しい微笑みに変わる。その笑顔に、心臓がドキリと跳ねた。
……な、なんだこれ。
本物の王子様って、こんな破壊力あるの!?
「君に……アリエル嬢に、ぜひ受け取ってもらいたい」
そう言って、布をふわりと広げ、私の肩を優しく包む。
……これ、ストール!?
王子の手が、名残惜しそうに空を泳ぐように離れていった気がした。
予想通り、とろんとした柔らかい肌触り。
よく見れば、細かな刺繍と繊細なレースが施されている。
しかも、ほんのりと心地よい香りが漂ってくる。お香……?それとも王子自身の香り?
思わず手に取って頬に寄せる。
うわ……クセになる……!
これに包まれながら本を読んだら、絶対に捗る。
帰宅後の楽しみがまたひとつ増えて、自然と笑みがこぼれた。
「殿下。お心遣いありがとうございます、大切に致します」
そう言葉を添えた時、王子の氷青色の瞳から向けられた視線に……ほんの少し、特別な色を感じたのは気のせいだろうか。
「呼び止めて申し訳ない、気をつけて」
「……それでは、失礼いたします」
改めて挨拶を交わし、出口に向かう。
……やっと帰れる!!
頭の中では既に、速攻でネグリジェに着替えて、このストールに包まれて本読みタイム突入だ……とにやけそうになるのを必死にこらえる。
朝から着替えに時間をかけて散々疲れたけど、あと少しでドレスを脱げると思うと足取りも軽くなる。
廊下を歩く間、すれ違う侍従や侍女の視線が一様に肩へ集まる。
ざわりとした空気の変化も感じるが、鈍感な私は気付かないし、気にもしない。
馬車の前に待っていた父の顔が、一瞬ひどく驚いたように見えた。
けれどそれにも気付かず、私は足早に馬車へ乗り込んだ。
帰宅の馬車の中では、もう「本読み放題タイム」のことで頭がいっぱい。
玄関ホールに足を踏み入れた瞬間、出迎えた侍女たちが一斉に息を呑む。
その視線が、やっぱり私の肩にかかるストールへ吸い寄せられていた。
「お、お嬢様……!」
「あ!着替えるから!部屋に食事お願い!!」
慌てて言い捨て、階段を駆け上がる。
長い廊下を突き進み、部屋の扉を勢いよく開け放った。
「お帰りなさいませ、お嬢様」
……あああ、もう苦しい!!
後ろ、後ろぉぉ!手が届かない!!
「ごめん!ドレス脱ぐの手伝ってーー!!」
「え……!?お、お嬢様……このストールは……」
「ん?あ、これね」
なんとなく、これはぞんざいに扱っちゃダメな気がした。
そっと手触りを確かめながら、きれいに畳んでベッドに置く。
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