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六章 黒衣の守護者
92話
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「先ほどはベルセリオ様が、申し訳ありませんでした」
話し合いの後、ベルセリオに監視塔を追い出された俺達は、イグナスと共に里の中を歩いていた。
山と山の間に作られた里だけあり、傾斜に沿って寄り添うように家々が建てられている。
ここが逃げ延びた者達の隠れ里という事もあるだろうが、エルグランドよりも住人同士の距離が近いように思える。
先を歩くイグナスも頻繁に里の住人と挨拶を交わしていた。
ただその光景を見ていると、本当に自分達の行動がどれだけ危険だったかを思い知らされる。
一見、魔族と見分けがつかない異種族の住人もおり、下手をすれば彼らに攻撃していたかもしれなかった。
こういった問題ごとに首を突っ込む回数が増えたおかげで、妙な癖がついてしまったのか。
少しばかり自分の安易な行動に嫌気がさしてきた。
「いや、元はと言えば俺達が勝手に首を突っ込んだのが原因だからな。 ベルセリオの言うことも正しい」
「非常に仲間思いの方なのですが、それだけに今回のようによそ者を受け入れる事に強い抵抗を持っていらっしゃる様子で」
「我輩達の事は気にしなくてもよい。 だが一緒にいたドーラは戦う術を持っていない。 どうにか保護をしてもらえぬか?」
ビャクヤの言う通り、ドーラの保護は最優先事項だった。
もし上手くいけば魔族の前線基地を攻めるという、危険という言葉では片付けられない作戦が俺達には控えている。
そこに一般人のドーラを連れていくことはできない。かといって放っておくこともできない。
だがイグナスは心配ないと笑った。
「彼女に関しては里の意向で仲間として受け入れる事にしましたので、安心してください」
「すまぬ。 感謝する」
「彼女は我々と同じ境遇のいわれのない被害者ですから。 それより、皆さんはこれからどうするおつもりですか?」
「ひとまずは、ベルセリオの信頼を勝ち取る為に何かしら行動に移さないとな」
「あぁ、あの慈悲深いベルセリオ様のご機嫌取りをしなくちゃいけないわね」
忌々しげに振り返ると、アリアは監視塔の頂上を見上げた。
つられて視線を向けた先には、長い黒髪をなびかせたベルセリオが里の周辺に目を光らせていた。
そんなベルセリオの姿を見たイグナスは、声を落としていった。
「聖女様はああして、常に我々と里を見守ってくださっています」
「聖女?」
「えぇ。 ご本人はそう呼ばれることを非常に嫌っていますが、我々はベルセリオ様を黒き聖女と呼びます。 ここの里に迎えられられた者はすぐに彼女の庇護下に入り、そして目の当たりにするのです。 この里がどれだけ彼女に守られているのかを」
語るイグナスは、ベルセリオに向けて手を組んだ。
そこにはまぎれもない尊敬と敬意が込められていた。
監視塔の中でも見えたが、ベルセリオの装備には補修した跡がいくつも見て取れた。
だが、こんな山奥では修理もまともにできるはずもない。
俺から見ても、装備は十全な状態には見えなかった。
あの実力があれば、冒険者として大成を収めることができるはずだ。
冒険者としての報酬があれば継ぎ接ぎの装備など身にまとう必要はなくなる。
しかし成功を求めず、傷だらけになっても、ここでの戦いを続ける。
その気高さをこの里の人々は聖女という言葉で表しているのだろう。
「それであのベルセリオを聖女と崇めているわけか」
「いいの? 聖女って貴方達にとって憎むべき相手の旗印でしょ?」
「我々にとっての聖女とはベルセリオ様ただ一人。 あの教皇の傀儡を聖女とは認めていません」
それは、叩きつけるような嫌悪感だった。
隠れ里の人々にとって聖女ミリクシリアは、そういう風に見えているのか。
ただ一転して、イグナスは俺達に向き直った。
「それにお恥ずかしい話ですが、この里で戦える者は数える程しかいません。 魔族や魔物の襲撃を受けるたびに、ベルセリオ様は傷を負いながらも我々を守ってくれる。 そんなお方を聖女と呼ばずに、なんと呼ぶのか」
「なら俺達ができることは、その負担を減らすことだな」
「冒険者である以上、魔物の討伐に関しては任せてもらおう!」
「と言うより、それぐらいしかできることはないのよね」
冒険者ならば冒険者らしい協力の仕方というものがある。
魔物の討伐という形でこの里に協力ができるのであれば、俺達にとっても願ったりかなったりだ。
話を聞いていたイグニスも俺達のその言葉を待っていたかのように顔を綻ばせた。
「実を言うと、御三方に頼みたいことがあります。 ベルセリオ様もおそらく、その問題を解決するために先ほどの様な発言をなさったのだと思います」
「わざわざそんな事の為にあんな芝居を打ったの? 面倒な性格ね」
「お主が言うのか」
「その問題というのは?」
「ダイア・ウルフと呼ばれる魔物をご存知ですか? この山の麓に巣を作っているのですが、最近になってその縄張りが大幅に変わり、里の付近をうろつくようになったのです」
「何度か相手をしたことがある。 だがあのベルセリオが手を焼く相手だとは思えないが」
実際に対峙した時の記憶を引っ張り出すが、そこまで苦戦を強いられる魔物ではなかったはずだ。
ダイヤ・ウルフは原生生物が魔力に影響されて生まれる魔物で、群れでの連携が厄介な魔物でもある。
しかし各個撃破をするか、一気に広範囲を薙ぎ払う攻撃魔法があれば、対処できない相手ではない。
ベルセリオならば苦戦するどころか相性がいい相手と言えた。
しかし問題が放置されていた原因は別にあった。
「ベルセリオ様は常に里を守ってくださいますが、留守の時を狙われては困ると里から離れる事はほとんどありません」
「なるほど。 つまりベルセリオに代わって、俺達にその巣の破壊とダイヤ・ウルフの討伐を依頼したいという事か」
今後、俺達の作戦に参加してもらうとなると、ベルセリオには里を一時的に離れてもらう必要がある。
となればその間に里が危険に陥る可能性や要因を、俺達が率先して排除しておくに越したことはない。
むしろ俺達が原因で里を開けてもらうのだからこれぐらいはして当然だろう。
「お願いできますか?」
「もちろん。 俺達にとっては得意分野だ」
「頼みます。 ベルセリオ様の負担を少しでも軽減できればいいのですが」
イグナスの懸念を拭い去ることができれば、彼もベルセリオの説得に力を貸してくれるかもしれない。
たださすがに数日間の進行で疲れ切っていたのか、後方を歩いていたアリアが声を上げた。
「さすがに今日は休みましょうよ。 さすがに歩き続けてたから、疲れたわ」
「そちらのお嬢さんの言う通り、今日は少しお休みになってください。 ちょうど、空いた家がありますから」
「その、ベルセリオは大丈夫なのか?」
「部外者とはいえ、魔族から里を守ってくださったのです。 口ではああ言ってましたがベルセリオ様も少しなら里への滞在も許してくれるでしょう」
そう言ってイグナスは俺達に古い一軒家を貸し出してくれた。
内部には質素ながら家具などがそろえられており、つい最近まで人が住んでいた形跡があった。
ただ、そこの以前の住人がどうなったか。
イグナスに聞くことはできなかったが。
話し合いの後、ベルセリオに監視塔を追い出された俺達は、イグナスと共に里の中を歩いていた。
山と山の間に作られた里だけあり、傾斜に沿って寄り添うように家々が建てられている。
ここが逃げ延びた者達の隠れ里という事もあるだろうが、エルグランドよりも住人同士の距離が近いように思える。
先を歩くイグナスも頻繁に里の住人と挨拶を交わしていた。
ただその光景を見ていると、本当に自分達の行動がどれだけ危険だったかを思い知らされる。
一見、魔族と見分けがつかない異種族の住人もおり、下手をすれば彼らに攻撃していたかもしれなかった。
こういった問題ごとに首を突っ込む回数が増えたおかげで、妙な癖がついてしまったのか。
少しばかり自分の安易な行動に嫌気がさしてきた。
「いや、元はと言えば俺達が勝手に首を突っ込んだのが原因だからな。 ベルセリオの言うことも正しい」
「非常に仲間思いの方なのですが、それだけに今回のようによそ者を受け入れる事に強い抵抗を持っていらっしゃる様子で」
「我輩達の事は気にしなくてもよい。 だが一緒にいたドーラは戦う術を持っていない。 どうにか保護をしてもらえぬか?」
ビャクヤの言う通り、ドーラの保護は最優先事項だった。
もし上手くいけば魔族の前線基地を攻めるという、危険という言葉では片付けられない作戦が俺達には控えている。
そこに一般人のドーラを連れていくことはできない。かといって放っておくこともできない。
だがイグナスは心配ないと笑った。
「彼女に関しては里の意向で仲間として受け入れる事にしましたので、安心してください」
「すまぬ。 感謝する」
「彼女は我々と同じ境遇のいわれのない被害者ですから。 それより、皆さんはこれからどうするおつもりですか?」
「ひとまずは、ベルセリオの信頼を勝ち取る為に何かしら行動に移さないとな」
「あぁ、あの慈悲深いベルセリオ様のご機嫌取りをしなくちゃいけないわね」
忌々しげに振り返ると、アリアは監視塔の頂上を見上げた。
つられて視線を向けた先には、長い黒髪をなびかせたベルセリオが里の周辺に目を光らせていた。
そんなベルセリオの姿を見たイグナスは、声を落としていった。
「聖女様はああして、常に我々と里を見守ってくださっています」
「聖女?」
「えぇ。 ご本人はそう呼ばれることを非常に嫌っていますが、我々はベルセリオ様を黒き聖女と呼びます。 ここの里に迎えられられた者はすぐに彼女の庇護下に入り、そして目の当たりにするのです。 この里がどれだけ彼女に守られているのかを」
語るイグナスは、ベルセリオに向けて手を組んだ。
そこにはまぎれもない尊敬と敬意が込められていた。
監視塔の中でも見えたが、ベルセリオの装備には補修した跡がいくつも見て取れた。
だが、こんな山奥では修理もまともにできるはずもない。
俺から見ても、装備は十全な状態には見えなかった。
あの実力があれば、冒険者として大成を収めることができるはずだ。
冒険者としての報酬があれば継ぎ接ぎの装備など身にまとう必要はなくなる。
しかし成功を求めず、傷だらけになっても、ここでの戦いを続ける。
その気高さをこの里の人々は聖女という言葉で表しているのだろう。
「それであのベルセリオを聖女と崇めているわけか」
「いいの? 聖女って貴方達にとって憎むべき相手の旗印でしょ?」
「我々にとっての聖女とはベルセリオ様ただ一人。 あの教皇の傀儡を聖女とは認めていません」
それは、叩きつけるような嫌悪感だった。
隠れ里の人々にとって聖女ミリクシリアは、そういう風に見えているのか。
ただ一転して、イグナスは俺達に向き直った。
「それにお恥ずかしい話ですが、この里で戦える者は数える程しかいません。 魔族や魔物の襲撃を受けるたびに、ベルセリオ様は傷を負いながらも我々を守ってくれる。 そんなお方を聖女と呼ばずに、なんと呼ぶのか」
「なら俺達ができることは、その負担を減らすことだな」
「冒険者である以上、魔物の討伐に関しては任せてもらおう!」
「と言うより、それぐらいしかできることはないのよね」
冒険者ならば冒険者らしい協力の仕方というものがある。
魔物の討伐という形でこの里に協力ができるのであれば、俺達にとっても願ったりかなったりだ。
話を聞いていたイグニスも俺達のその言葉を待っていたかのように顔を綻ばせた。
「実を言うと、御三方に頼みたいことがあります。 ベルセリオ様もおそらく、その問題を解決するために先ほどの様な発言をなさったのだと思います」
「わざわざそんな事の為にあんな芝居を打ったの? 面倒な性格ね」
「お主が言うのか」
「その問題というのは?」
「ダイア・ウルフと呼ばれる魔物をご存知ですか? この山の麓に巣を作っているのですが、最近になってその縄張りが大幅に変わり、里の付近をうろつくようになったのです」
「何度か相手をしたことがある。 だがあのベルセリオが手を焼く相手だとは思えないが」
実際に対峙した時の記憶を引っ張り出すが、そこまで苦戦を強いられる魔物ではなかったはずだ。
ダイヤ・ウルフは原生生物が魔力に影響されて生まれる魔物で、群れでの連携が厄介な魔物でもある。
しかし各個撃破をするか、一気に広範囲を薙ぎ払う攻撃魔法があれば、対処できない相手ではない。
ベルセリオならば苦戦するどころか相性がいい相手と言えた。
しかし問題が放置されていた原因は別にあった。
「ベルセリオ様は常に里を守ってくださいますが、留守の時を狙われては困ると里から離れる事はほとんどありません」
「なるほど。 つまりベルセリオに代わって、俺達にその巣の破壊とダイヤ・ウルフの討伐を依頼したいという事か」
今後、俺達の作戦に参加してもらうとなると、ベルセリオには里を一時的に離れてもらう必要がある。
となればその間に里が危険に陥る可能性や要因を、俺達が率先して排除しておくに越したことはない。
むしろ俺達が原因で里を開けてもらうのだからこれぐらいはして当然だろう。
「お願いできますか?」
「もちろん。 俺達にとっては得意分野だ」
「頼みます。 ベルセリオ様の負担を少しでも軽減できればいいのですが」
イグナスの懸念を拭い去ることができれば、彼もベルセリオの説得に力を貸してくれるかもしれない。
たださすがに数日間の進行で疲れ切っていたのか、後方を歩いていたアリアが声を上げた。
「さすがに今日は休みましょうよ。 さすがに歩き続けてたから、疲れたわ」
「そちらのお嬢さんの言う通り、今日は少しお休みになってください。 ちょうど、空いた家がありますから」
「その、ベルセリオは大丈夫なのか?」
「部外者とはいえ、魔族から里を守ってくださったのです。 口ではああ言ってましたがベルセリオ様も少しなら里への滞在も許してくれるでしょう」
そう言ってイグナスは俺達に古い一軒家を貸し出してくれた。
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