57 / 152
第二章 動き出す
魔法陣解除
しおりを挟む
実は入ったときから気になる魔法の気配がするというニックの後を着いて、牢屋の通路と反対側の洞窟の奥へと進んでいく。こちらは先ほどの道とは違いきちんと整備されてなくゴツゴツとした岩が残され非常に足元が危ない。が、整備されてない分頑丈で、こちらはヒビ一つ入っていなかった。
「やっぱ、魔術師ってパーティーに一人いると便利だよな。後でウルマに言おう」
光がないのでニックが杖の先に小さな火の玉を浮遊させて前方を照らしている、それをサズが感心したように見ながらそう呟いていた。
「自己紹介まだだったな、俺はノルベルトっつーんだ。よろしくな!」
転ばないように慎重に歩いていると、金髪の青年が自己紹介をしてきた。ニックと違い猫を被っている様子はなく、本物の好青年のようだ。
「ライハです。よろしくお願いします」
「おう!んで、そっちのは?」
「サズだ。ウルマのパーティー所属」
「ああ、あのオッサンの。お前は何処のだ?俺はシラギクん所のだが」
「カリアさんの所です」
「あー、あのやたら背が高くてボインの姉さんん所のか」
(ボイン…)
そんな感じで駄弁りつつ黙(だんま)りのニックを追い掛けていると前方に岩の壁が。
「行き止まりか?」
サズが言う。
「いや、ちょっと待て」
ニックが壁を触り何かを探している。叩いたりもしているのだが、固そうな音が鳴るだけで特に変わった様子もない。また魔法陣でもあるのかとオレも薄暗い中隅々まで目を通すがそれらしきものはなく、本当にただの行き止まりのように感じられた。
「どうする、クラウス。引き返すか?」
と、ノルベルトが親指で来た道を指し。
「…掘るか?」
と、サズが斧をくるくる回す。
しかしニックはそれらを無視し、服の中に隠れていたリスのようなウサギのような生き物を取り出すと、そいつを壁に向けた。
しばらく耳と鼻を動かしながらニックにあちこち動かされてもされるがままだったが、壁のある場所を向けられるとピクリと反応した。
「キキッキ、キキキ!」
いや、ニックの手の中で必死に顔をそらして逃げようとしていた。
「ニックさん。何してんすか、それ」
「ん?あー、こいつはピートンっていう生き物で、魔力や危険を察知する能力に長けている。こんな感じに」
「!!、キャー!!キャー!!」
「ひどい傷付いた」
ニックがピートンをこちらへ向けたとたん、可愛い前足を頭の横に付け、まるでオーマイガッ!と言っているみたいに激しく首を振りながら悲鳴をあげ始めた。オレなにもしてないのに。
「やめろお前も狙うんじゃない」
そしてそのピートンをじっと見る猫。
「じゃあ、この変な生き物が反応した向こうに何かあるってことか」
「ただ、この岩は魔法陣で作られたものではない。純粋な、創成魔法で作られたものだ。そして生憎俺は土属性魔法が苦手でな」
「どうするんです?」
「そこで、ノルベルトが役に立つ」
「オルァ!!」
剣を顔の横で狙いをつけ、気合いと共に剣を壁に突き立てるとそこを中心に蜘蛛の巣状にヒビが入った。
「もう一丁!!」
そして一度引き抜くと大きく振りかぶって再び突き刺す。
(ここにきて地道な突貫作業、てか“ノルベルトさん”がじゃなくて、“ノルベルトさんの剣”が役に立つの間違いだわこれ)
ひたすらヒビに剣を突き刺し広げていく作業をノルベルト、サズ、オレと交代で行い(ニックは灯り担当の為不参加)三周目でようやく向こう側に到達したのかヒビの間から光が漏れてきた。
「お、あとちょっとだな」
「じゃあ最後は一緒にやりましょう」
「よし、じゃあタイミング合わせんぞ!準備は良いか?」
オレは黒刀を、ノルベルトは剣を、サズは両斧を構える。
「いっせーのっ、せ!!!」
バゴンとなんとも気持ちのよい音をさせて壁が崩れ落ちた。達成感に包まれた三人がイエーイ!とハイタッチをし合う。
「うっわ、これはまた…」
喜びを分かち合っている三人をスルーしていち早く壁の向こうへ進んだニックがソレを見て呆れた声をあげた。
部屋一杯に広がる不思議な形をした巨大な魔法陣と大量の光る石。光る石のせいか魔法陣も青白く輝き、ニックの灯りもいらない程に明るい部屋だった。
あちらこちらから蛍のようなものが壁をすり抜け魔法陣に吸収され、その代わり黒く弾ける光が魔法陣から靄のように立ち上る。
「うわぁ、綺麗だ」
その幻想的な光景と何故だか魔法陣から溢れる光がとても魅力的なものに見え、見入ってしまっていた。
「うっ、ちょっと気分わりぃ」
「俺もだ。すまんがそっから先へは行けそうにない」
だが、サズとノルベルトは眉を潜め顔色を悪くさせていた。
出来るだけ光を見ないように腕で防御し、壁があった場所から近付こうとしない。
「おい、呪いの」
「ライハです、ニックさん」
「お前は平気か」
「あー、はい。特に何も」
むしろ逆に体が楽になってくる。
恐らく反転の呪いが作用しているのだろう。
「ニックさんは?」
「俺も一応まだ平気だが、魔力耐性や適応能力の低い奴らにはただの毒のようなものだ。魔力中毒になっちまう。ったく、これ使って何をしようとしてんだか…」
「なんの魔法陣なんですか?これ」
「座標固定、広域指定、特定収集、移送、一部反転、凝縮、放出に召喚補佐と自己防御…、と、色んな魔法陣の複合したやつだ。描く時恐ろしく時間と魔力を消費するが、一度起動させちまえば厄介な品物だな。この大量の魔宝石も自己防御の為にしか使ってない、この辺りの魔力を集めてどっかに流している。その一部を害のある魔力に変えて放出し耐性の低い人間を遠ざけ、万が一見付かっても結界を張ってるから容易に破壊できないようにしてやがる。つか、この召喚補佐の陣はなんだ?こんな大掛かりなもの使って何を召喚するつもりなんだよ、これ作ったやつ絶対色々狂ってる」
ブツブツと呟きながらニックは灯りを消した杖の先を魔法陣に近付けると、途中見えない何かに阻まれたかのように押し戻されている。結界というやつだろうか。
「やっぱお前連れてきて正解だった」
ニックが立ち上がりこちらを見る。
「時間がない、さっさとこの魔法陣解除するぞ」
「了解です」
「やっぱ、魔術師ってパーティーに一人いると便利だよな。後でウルマに言おう」
光がないのでニックが杖の先に小さな火の玉を浮遊させて前方を照らしている、それをサズが感心したように見ながらそう呟いていた。
「自己紹介まだだったな、俺はノルベルトっつーんだ。よろしくな!」
転ばないように慎重に歩いていると、金髪の青年が自己紹介をしてきた。ニックと違い猫を被っている様子はなく、本物の好青年のようだ。
「ライハです。よろしくお願いします」
「おう!んで、そっちのは?」
「サズだ。ウルマのパーティー所属」
「ああ、あのオッサンの。お前は何処のだ?俺はシラギクん所のだが」
「カリアさんの所です」
「あー、あのやたら背が高くてボインの姉さんん所のか」
(ボイン…)
そんな感じで駄弁りつつ黙(だんま)りのニックを追い掛けていると前方に岩の壁が。
「行き止まりか?」
サズが言う。
「いや、ちょっと待て」
ニックが壁を触り何かを探している。叩いたりもしているのだが、固そうな音が鳴るだけで特に変わった様子もない。また魔法陣でもあるのかとオレも薄暗い中隅々まで目を通すがそれらしきものはなく、本当にただの行き止まりのように感じられた。
「どうする、クラウス。引き返すか?」
と、ノルベルトが親指で来た道を指し。
「…掘るか?」
と、サズが斧をくるくる回す。
しかしニックはそれらを無視し、服の中に隠れていたリスのようなウサギのような生き物を取り出すと、そいつを壁に向けた。
しばらく耳と鼻を動かしながらニックにあちこち動かされてもされるがままだったが、壁のある場所を向けられるとピクリと反応した。
「キキッキ、キキキ!」
いや、ニックの手の中で必死に顔をそらして逃げようとしていた。
「ニックさん。何してんすか、それ」
「ん?あー、こいつはピートンっていう生き物で、魔力や危険を察知する能力に長けている。こんな感じに」
「!!、キャー!!キャー!!」
「ひどい傷付いた」
ニックがピートンをこちらへ向けたとたん、可愛い前足を頭の横に付け、まるでオーマイガッ!と言っているみたいに激しく首を振りながら悲鳴をあげ始めた。オレなにもしてないのに。
「やめろお前も狙うんじゃない」
そしてそのピートンをじっと見る猫。
「じゃあ、この変な生き物が反応した向こうに何かあるってことか」
「ただ、この岩は魔法陣で作られたものではない。純粋な、創成魔法で作られたものだ。そして生憎俺は土属性魔法が苦手でな」
「どうするんです?」
「そこで、ノルベルトが役に立つ」
「オルァ!!」
剣を顔の横で狙いをつけ、気合いと共に剣を壁に突き立てるとそこを中心に蜘蛛の巣状にヒビが入った。
「もう一丁!!」
そして一度引き抜くと大きく振りかぶって再び突き刺す。
(ここにきて地道な突貫作業、てか“ノルベルトさん”がじゃなくて、“ノルベルトさんの剣”が役に立つの間違いだわこれ)
ひたすらヒビに剣を突き刺し広げていく作業をノルベルト、サズ、オレと交代で行い(ニックは灯り担当の為不参加)三周目でようやく向こう側に到達したのかヒビの間から光が漏れてきた。
「お、あとちょっとだな」
「じゃあ最後は一緒にやりましょう」
「よし、じゃあタイミング合わせんぞ!準備は良いか?」
オレは黒刀を、ノルベルトは剣を、サズは両斧を構える。
「いっせーのっ、せ!!!」
バゴンとなんとも気持ちのよい音をさせて壁が崩れ落ちた。達成感に包まれた三人がイエーイ!とハイタッチをし合う。
「うっわ、これはまた…」
喜びを分かち合っている三人をスルーしていち早く壁の向こうへ進んだニックがソレを見て呆れた声をあげた。
部屋一杯に広がる不思議な形をした巨大な魔法陣と大量の光る石。光る石のせいか魔法陣も青白く輝き、ニックの灯りもいらない程に明るい部屋だった。
あちらこちらから蛍のようなものが壁をすり抜け魔法陣に吸収され、その代わり黒く弾ける光が魔法陣から靄のように立ち上る。
「うわぁ、綺麗だ」
その幻想的な光景と何故だか魔法陣から溢れる光がとても魅力的なものに見え、見入ってしまっていた。
「うっ、ちょっと気分わりぃ」
「俺もだ。すまんがそっから先へは行けそうにない」
だが、サズとノルベルトは眉を潜め顔色を悪くさせていた。
出来るだけ光を見ないように腕で防御し、壁があった場所から近付こうとしない。
「おい、呪いの」
「ライハです、ニックさん」
「お前は平気か」
「あー、はい。特に何も」
むしろ逆に体が楽になってくる。
恐らく反転の呪いが作用しているのだろう。
「ニックさんは?」
「俺も一応まだ平気だが、魔力耐性や適応能力の低い奴らにはただの毒のようなものだ。魔力中毒になっちまう。ったく、これ使って何をしようとしてんだか…」
「なんの魔法陣なんですか?これ」
「座標固定、広域指定、特定収集、移送、一部反転、凝縮、放出に召喚補佐と自己防御…、と、色んな魔法陣の複合したやつだ。描く時恐ろしく時間と魔力を消費するが、一度起動させちまえば厄介な品物だな。この大量の魔宝石も自己防御の為にしか使ってない、この辺りの魔力を集めてどっかに流している。その一部を害のある魔力に変えて放出し耐性の低い人間を遠ざけ、万が一見付かっても結界を張ってるから容易に破壊できないようにしてやがる。つか、この召喚補佐の陣はなんだ?こんな大掛かりなもの使って何を召喚するつもりなんだよ、これ作ったやつ絶対色々狂ってる」
ブツブツと呟きながらニックは灯りを消した杖の先を魔法陣に近付けると、途中見えない何かに阻まれたかのように押し戻されている。結界というやつだろうか。
「やっぱお前連れてきて正解だった」
ニックが立ち上がりこちらを見る。
「時間がない、さっさとこの魔法陣解除するぞ」
「了解です」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。
しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。
彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。
一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
無能認定され王宮から追放された俺、実は竜の言葉が話せたのでSSS級最凶竜種に懐かれ、気がついたら【竜人王】になってました。
霞杏檎
ファンタジー
田舎の村から上京して王宮兵士となって1年半……
まだまだ新人だったレイクは自身がスキルもろくに発動できない『無能力者』だと周りから虐げられる日々を送っていた。
そんなある日、『スキルが発動しない無能はこの王宮から出て行け』と自身が働いていたイブニクル王国の王宮から解雇・追放されてしまった。
そして挙げ句の果てには、道中の森でゴブリンに襲われる程の不遇様。
だが、レイクの不運はまだ続く……なんと世界を破壊する力を持つ最強の竜種"破滅古竜"と出会ってしまったのである!!
しかし、絶体絶命の状況下で不意に出た言葉がレイクの運命を大きく変えた。
ーーそれは《竜族語》
レイクが竜族語を話せると知った破滅古竜はレイクと友達になりたいと諭され、友達の印としてレイクに自身の持つ魔力とスキルを与える代わりにレイクの心臓を奪ってしまう。
こうしてレイクは"ヴィルヘリア"と名乗り美少女の姿へと変えた破滅古竜の眷属となったが、与えられた膨大なスキルの量に力を使いこなせずにいた。
それを見たヴィルヘリアは格好がつかないと自身が師匠代わりとなり、旅をしながらレイクを鍛え上げること決める。
一方で、破滅古竜の悪知恵に引っかかったイブニクル王国では国存続の危機が迫り始めていた……
これは"無能"と虐げられた主人公レイクと最強竜種ヴィルヘリアの師弟コンビによる竜種を統べ、レイクが『竜人王』になるまでを描いた物語である。
※30話程で完結します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる