怪談短歌

牧田紗矢乃

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023、本業が……

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 本業が できず自宅で コツコツと
 マスクを作る 口裂け女





 あの病気が流行り始めて、不要不急の外出を自粛してくださいとお触れが出ていた頃に書いたものですね。
 あの頃はいろいろな場所でたくさんの制限がありました。

 未知の病気に対する言い知れぬ恐怖感が蔓延し、店からトイレットペーパーが消えたり。
 外出する時には絶対にマスクをしてくださいと言われるのにマスクの供給が追い付かなくて高騰してしまったり。
 今思うと滑稽だったのかもしれませんが、あの頃はそういう空気・・・・・・がありましたよね。

 妖怪だって人間と接触してなんぼの存在なわけですから、ソーシャルディスタンス! なんて言われて制限をかけられたら何もできないまま忘れられてしまいます。
 そんな中、口裂け女だったら自分がいつも使っているマスクを作る技術を生かしてマスク屋さん(?)をやったりするんじゃないかなぁと思った私なのでした。

 ※イラストは仲良くしていただいている方からいただいたファンアートです。
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