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十一回目
第5話 通学路
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俺の家を出発してすぐの公園で、あいつはふと足を止めた。
「……なあ」
足元に視線を落としたあいつは、先ほどまでの笑みを一切消して重い口を開いた。
「お前、このループから抜け出せると思ってるのか?」
あいつの口調は、表情と同様に豹変していた。
声まで低く落ち着いたものに変化している。
俺は戸惑いながら首を横に振った。
「……そうか。ところで、僕の名前は知ってる?」
「いや、わからない」
あれだけ恐れていた相手なのに、必ず知っているはずなのに、どうしてもあいつの名前が思い出せなかった。
その苛立ちから、無意識に頭を掻きむしる。
「なら、自分の名前は?」
あいつの言葉に、俺の動きが止まった。
いくらなんでも、自分の名前は忘れるはずがない。
そのはずなのに、頭に靄がかかったようになってその先に辿り着けない。
「……やっぱり。僕も同じなんだ」
あいつは力なく笑い、ブランコに腰を下ろした。
俺も彼に続いて、隣のブランコに座る。
「僕が言うのもなんだけど、……君には生き延びて欲しい」
言うと、あいつは地面を蹴った。
「何だよ、いきなり」
呆気にとられた俺は、彼の顔をまじまじと見つめた。
「思い返してごらんよ。今日までの十日間、僕らは同じことを繰り返してきた」
「……俺の、死か」
「そう。原因や手段は違っても、君はこの十日間毎日死に続けている。僕は、君が十二月九日を生き延びることがループから抜け出す手段だと思ったんだ」
淡々と語るあいつに、徐々に俺の怒りがこみ上げてきた。
「……なら、どうして俺を殺しに来る?」
グッと睨みつけると、あいつはブランコを降りて俺の前に立った。
「僕にもわからないよ。一瞬、頭が真っ白になるんだ。そして、気がついたら君が目の前で死んでる。――もしかしたら、僕は君を殺すためにこの世界へ連れてこられたのかも知れない」
冷静な分析をする彼に、更なる苛立ちが募る。
俺が呆れて首を大きく振った時、あいつの顔が引きつったのが見えた。
「逃げろ……」
あいつは一瞬よろめきうなだれると、再び顔を上げた。
その表情は先ほどまで語り合っていたあいつのものではなく、今の俺がこの世で何よりも恐れている、残忍な追跡者の顔だった。
「遊ぼうよ」
――入れ替わった!?
もしあいつの言葉が本当だとするなら、こいつが俺を殺した真犯人だ。
でも、だからといって露骨に嫌悪感を示すと彼の神経を逆撫でしかねない。
握りしめた手のひらが、汗でじっとりと滑るのを感じた。
「ねえ、聞いてる?」
あいつは笑顔のまま俺との距離をつめた。
「あ……、ああ」
俺も笑顔を作ろうと引きつる口角を持ち上げる。
あいつは満足そうに頷くと、ブランコに腰掛けたままの俺の後ろに回った。
あいつの手が俺の背を強く押す。
思いがけない彼の行動に、俺はハッとして後ろを振り向いた。
あいつは楽しそうに笑みを湛え、時折くすりと声を漏らしている。
「心配しなくてもいいよ。後ろから刺すなんて卑怯な真似はしないから」
大きく前後に揺れるブランコが後ろへ下がるたび、あいつは力強く俺の背を押す。
次第に高さを増す振り子に、徐々に恐怖感が湧き上がってきた。
「おい……っ」
焦りながら声をかけると、あいつは屈託のない笑顔を俺に向けた。
「何? もっと?」
小さく首を傾げると、あいつは手に更に力を込めた。
俺は慌てて首を横へ振り、足でブレーキをかけようとするが土が軽く抉れるだけでスピードが衰える様子はない。
「学校はどうしたんだよ」
俺が言うと、あいつは「あっ」と小さく声を上げ、背を押すのをやめた。
ザザッと音を立てながら力ずくでブランコの勢いを落とし、最後は飛ぶようにしてブランコから降りる。
ようやくあいつと正面から対峙できた俺は、その様子に何か違和感を覚えた。
明確に何が、と言い切れるわけではないが、何かがおかしい。
違和感の正体を探るも、思い当たる節はない。
俺の思い悩む表情に気付いたのか、あいつは不安そうにこちらの顔を覗き込んできた。
「どうしたの? 具合悪い?」
「いや……なんでもない。さ、学校へ行くんだろ」
「うん」
いつもの笑顔で頷くと、あいつは俺を先導するように前を歩き始めた。
太陽の高さから察するに、そろそろ正午を回る頃ではないだろうか。
平日のこんな時間に公園で遊んでいたら補導されかねないな、などと考えながら歩いていると、あいつが不意に振り向いた。
「ねえ、聞いてる?」
「……あ、ごめん」
完全に気を抜いていた。
最も危険なあいつと行動を共にしているというのに、こんなに気を抜くなんて。
普段ならありえないことだ。
「ほら、あそこ」
あいつが指さす先には、学校の少し手前にある見慣れた雑貨屋。
個人経営らしく小さな店だが、放課後になるとたくさんの女子で賑わっている店だ。
「そこがどうしたんだよ」
店のピンクの壁を眺めながら俺は返す。
「あそこ、入ってみない?」
「なんで?」
俺が怪訝に返すと、あいつは驚いたような表情を見せた。
まるで俺がそこへ入りたいと言うとでも思っていたかのような反応だ。
「前、言ってたじゃん。ここに入ってみたいって」
「いつ……?」
全く記憶にない。
俺がいつ、そんなことを言ったのだろうか。
「ほら、七日前の今日の休み時間に……」
あいつの言葉に、ゆっくりと記憶が戻ってくる。
『ほら、女子っていっつもあの店行ってるじゃん。あそこってさ、中どうなってんのか見てみたくない?』
友人の一人がそう言い、彼と共に話をしていた俺たちも同調するように相槌を打った。
……とはいえ、それはあくまで話の流れに合わせただけであって、俺の本音ではない。
そのことをあいつに告げると、あいつは「そう」と小さく呟いた。
「こんな時間に学校に行って、先生に怒られないかな」
ふと俺が漏らすと、あいつは「大丈夫。いざとなったら僕が……」と意味深に笑った。
そして、俺たちは校門をくぐり鍵の開いていた校内へ入る。
廊下を歩き教室へ向かうと、俺のクラスでは英語の授業をしているところだった。
もう何回も聞かされて聞き飽きた授業。
確か、先生がこの話をしていたのは時計が十二時三十五分を指す頃だ。
授業が終わるまでのあと五分、どうやって潰そうか。
ふと隣にいたはずのあいつに目をやると、あいつは堂々と隣の教室へ入っていくところだった。
「先生、遅れました」
いつもの笑顔のままおどけた調子で言ったあいつに、教室が笑いに包まれる。
「おいおい、いくら遅刻って言っても限度があるだろ」
先生も小言をいいながらもあいつを席に着かせ、授業を再開した。
俺は、そこで初めてあいつが隣のクラスの生徒だということを知った。
窓側の列の、前から三番目。
そこがあいつの席だった。
あいつは席に着きカバンから教科書を取り出すと、俺の方を軽く見てにこりと笑う。
そして、教科書をパラパラとめくっているとチャイムが鳴った。
委員長の号令で生徒が立ち上がり、礼をする。
当たり前の光景を教室の外から眺めていると、まるで自分がここではなくどこか遠くに存在しているような、そんな感じがした。
「おい、お前」
授業を終えて教室から出てきた先生に呼び止められた。
そこでハッと我に返ると、昼休みの喧騒が教室からあふれ出し、廊下までも侵食していたことに気付いた。
「寝坊か?」
ニヤリと笑った先生に、はい、と俯きながら小さく返す。
久しぶりに会う先生に何だか妙な懐かしさを感じたが、考えてみれば、先生はここ何日か俺が不登校だったことを知らないのだ。
もちろん、放課後の俺の身に何が起こっているかも知らない。
だから、俺は先生に助けを求めようとも思わなかった。
俺は職員室へ行くと遅刻届なる紙を書かされ、誰もいないはずの屋上へと向かった。
「……なあ」
足元に視線を落としたあいつは、先ほどまでの笑みを一切消して重い口を開いた。
「お前、このループから抜け出せると思ってるのか?」
あいつの口調は、表情と同様に豹変していた。
声まで低く落ち着いたものに変化している。
俺は戸惑いながら首を横に振った。
「……そうか。ところで、僕の名前は知ってる?」
「いや、わからない」
あれだけ恐れていた相手なのに、必ず知っているはずなのに、どうしてもあいつの名前が思い出せなかった。
その苛立ちから、無意識に頭を掻きむしる。
「なら、自分の名前は?」
あいつの言葉に、俺の動きが止まった。
いくらなんでも、自分の名前は忘れるはずがない。
そのはずなのに、頭に靄がかかったようになってその先に辿り着けない。
「……やっぱり。僕も同じなんだ」
あいつは力なく笑い、ブランコに腰を下ろした。
俺も彼に続いて、隣のブランコに座る。
「僕が言うのもなんだけど、……君には生き延びて欲しい」
言うと、あいつは地面を蹴った。
「何だよ、いきなり」
呆気にとられた俺は、彼の顔をまじまじと見つめた。
「思い返してごらんよ。今日までの十日間、僕らは同じことを繰り返してきた」
「……俺の、死か」
「そう。原因や手段は違っても、君はこの十日間毎日死に続けている。僕は、君が十二月九日を生き延びることがループから抜け出す手段だと思ったんだ」
淡々と語るあいつに、徐々に俺の怒りがこみ上げてきた。
「……なら、どうして俺を殺しに来る?」
グッと睨みつけると、あいつはブランコを降りて俺の前に立った。
「僕にもわからないよ。一瞬、頭が真っ白になるんだ。そして、気がついたら君が目の前で死んでる。――もしかしたら、僕は君を殺すためにこの世界へ連れてこられたのかも知れない」
冷静な分析をする彼に、更なる苛立ちが募る。
俺が呆れて首を大きく振った時、あいつの顔が引きつったのが見えた。
「逃げろ……」
あいつは一瞬よろめきうなだれると、再び顔を上げた。
その表情は先ほどまで語り合っていたあいつのものではなく、今の俺がこの世で何よりも恐れている、残忍な追跡者の顔だった。
「遊ぼうよ」
――入れ替わった!?
もしあいつの言葉が本当だとするなら、こいつが俺を殺した真犯人だ。
でも、だからといって露骨に嫌悪感を示すと彼の神経を逆撫でしかねない。
握りしめた手のひらが、汗でじっとりと滑るのを感じた。
「ねえ、聞いてる?」
あいつは笑顔のまま俺との距離をつめた。
「あ……、ああ」
俺も笑顔を作ろうと引きつる口角を持ち上げる。
あいつは満足そうに頷くと、ブランコに腰掛けたままの俺の後ろに回った。
あいつの手が俺の背を強く押す。
思いがけない彼の行動に、俺はハッとして後ろを振り向いた。
あいつは楽しそうに笑みを湛え、時折くすりと声を漏らしている。
「心配しなくてもいいよ。後ろから刺すなんて卑怯な真似はしないから」
大きく前後に揺れるブランコが後ろへ下がるたび、あいつは力強く俺の背を押す。
次第に高さを増す振り子に、徐々に恐怖感が湧き上がってきた。
「おい……っ」
焦りながら声をかけると、あいつは屈託のない笑顔を俺に向けた。
「何? もっと?」
小さく首を傾げると、あいつは手に更に力を込めた。
俺は慌てて首を横へ振り、足でブレーキをかけようとするが土が軽く抉れるだけでスピードが衰える様子はない。
「学校はどうしたんだよ」
俺が言うと、あいつは「あっ」と小さく声を上げ、背を押すのをやめた。
ザザッと音を立てながら力ずくでブランコの勢いを落とし、最後は飛ぶようにしてブランコから降りる。
ようやくあいつと正面から対峙できた俺は、その様子に何か違和感を覚えた。
明確に何が、と言い切れるわけではないが、何かがおかしい。
違和感の正体を探るも、思い当たる節はない。
俺の思い悩む表情に気付いたのか、あいつは不安そうにこちらの顔を覗き込んできた。
「どうしたの? 具合悪い?」
「いや……なんでもない。さ、学校へ行くんだろ」
「うん」
いつもの笑顔で頷くと、あいつは俺を先導するように前を歩き始めた。
太陽の高さから察するに、そろそろ正午を回る頃ではないだろうか。
平日のこんな時間に公園で遊んでいたら補導されかねないな、などと考えながら歩いていると、あいつが不意に振り向いた。
「ねえ、聞いてる?」
「……あ、ごめん」
完全に気を抜いていた。
最も危険なあいつと行動を共にしているというのに、こんなに気を抜くなんて。
普段ならありえないことだ。
「ほら、あそこ」
あいつが指さす先には、学校の少し手前にある見慣れた雑貨屋。
個人経営らしく小さな店だが、放課後になるとたくさんの女子で賑わっている店だ。
「そこがどうしたんだよ」
店のピンクの壁を眺めながら俺は返す。
「あそこ、入ってみない?」
「なんで?」
俺が怪訝に返すと、あいつは驚いたような表情を見せた。
まるで俺がそこへ入りたいと言うとでも思っていたかのような反応だ。
「前、言ってたじゃん。ここに入ってみたいって」
「いつ……?」
全く記憶にない。
俺がいつ、そんなことを言ったのだろうか。
「ほら、七日前の今日の休み時間に……」
あいつの言葉に、ゆっくりと記憶が戻ってくる。
『ほら、女子っていっつもあの店行ってるじゃん。あそこってさ、中どうなってんのか見てみたくない?』
友人の一人がそう言い、彼と共に話をしていた俺たちも同調するように相槌を打った。
……とはいえ、それはあくまで話の流れに合わせただけであって、俺の本音ではない。
そのことをあいつに告げると、あいつは「そう」と小さく呟いた。
「こんな時間に学校に行って、先生に怒られないかな」
ふと俺が漏らすと、あいつは「大丈夫。いざとなったら僕が……」と意味深に笑った。
そして、俺たちは校門をくぐり鍵の開いていた校内へ入る。
廊下を歩き教室へ向かうと、俺のクラスでは英語の授業をしているところだった。
もう何回も聞かされて聞き飽きた授業。
確か、先生がこの話をしていたのは時計が十二時三十五分を指す頃だ。
授業が終わるまでのあと五分、どうやって潰そうか。
ふと隣にいたはずのあいつに目をやると、あいつは堂々と隣の教室へ入っていくところだった。
「先生、遅れました」
いつもの笑顔のままおどけた調子で言ったあいつに、教室が笑いに包まれる。
「おいおい、いくら遅刻って言っても限度があるだろ」
先生も小言をいいながらもあいつを席に着かせ、授業を再開した。
俺は、そこで初めてあいつが隣のクラスの生徒だということを知った。
窓側の列の、前から三番目。
そこがあいつの席だった。
あいつは席に着きカバンから教科書を取り出すと、俺の方を軽く見てにこりと笑う。
そして、教科書をパラパラとめくっているとチャイムが鳴った。
委員長の号令で生徒が立ち上がり、礼をする。
当たり前の光景を教室の外から眺めていると、まるで自分がここではなくどこか遠くに存在しているような、そんな感じがした。
「おい、お前」
授業を終えて教室から出てきた先生に呼び止められた。
そこでハッと我に返ると、昼休みの喧騒が教室からあふれ出し、廊下までも侵食していたことに気付いた。
「寝坊か?」
ニヤリと笑った先生に、はい、と俯きながら小さく返す。
久しぶりに会う先生に何だか妙な懐かしさを感じたが、考えてみれば、先生はここ何日か俺が不登校だったことを知らないのだ。
もちろん、放課後の俺の身に何が起こっているかも知らない。
だから、俺は先生に助けを求めようとも思わなかった。
俺は職員室へ行くと遅刻届なる紙を書かされ、誰もいないはずの屋上へと向かった。
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