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#22
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#22
「なんだかんだ言って私達って似た者同士だよね」
「和希だって隠して嘘ついて、辛くなって...私と同じ」
「でも結花は受け止めて前を向いてる。僕は違う受け止められないし前も向けない」
「じゃあ和希にこれあげる」
結花は繋いでない方の手をポケットにいれると
「私のお守り」
「カッター...?」
「うん。これを持ってるとね、すっごく落ち着くの」
「ありがとう」
和希はそれを受け取ると大事にそうにポケットにしまった
「私..変だよね、これで落ち着くなんて」
「大丈夫だよ、僕も同じだから」
「和希と同じなら変でも良いや」
結花は笑顔を見せた。僕は何も言えずにじっとその笑顔を見つめた
「大好きだよ」
結花は和希の方に体を倒してそっと抱きしめる
「泣きたい時は泣いて良いって和希が言ったんだから」
「幼稚園の時、私が一人で泣いていた時に和希がそう言って頭を撫でてくれたから私は今日まで生きてこれた」
「僕も大好き」
和希もそっと結花を抱きしめる。
「和希こっち来て!」
数分後に空気を一新するように放たれた結花の言葉に釣られて顔を上げると
海に向かって走る結花がいた
「ほら和希、早く!早く!」
急かされて反射的に結花の後を辿った
「ほら!」
パシャ!という音と同時に冷たい水が体に掛かった
「へへっ」
いたずらっ子みたいな笑顔でこっちを見つめる結花
「やったな!」
和希もやり返すように水を飛ばした
「こっちこそ!」
結花をまた水を飛ばす
高校生とは思えないほど子供みたいにはしゃいでびしょ濡れになった
「前に雪奈ともこうやって遊んだんだ」
「こういうゆうのも楽しいな」
「思ったより濡れたね、電車乗れるかな?」
「ちょっと厳しいかもな」
「じゃあ乾くまでお散歩しよ」
「うん」
海辺から少し離れた頃
「雪奈ともお散歩したんだ」
「本当に二人は仲良しだよな」
「ずっと一緒だったから....そう思ってたのは私だけかな」
「どうして」
「雪奈は私以外にも親友って言える人がたくさんいる、でも私には雪奈しかいないし雪奈がいないと雪奈がいないと生きていける気がしない」
結花は涙ぐんだ。最近は精神的に不安定なことも多く頻繁に涙が止まらなくなることがあると前から聞いていた
「ごめん...また止まらないや」
「大丈夫だよ、僕がずっとそばにいるから」
その場に蹲ってしまった
「これ」
和希はポケットから結花から貰ったお守りのカッターを結花の手に置いて手を閉じた
結花は刃を目一杯出してじっと見つめた
「落ち着くなぁ」
刃をそっと手首にあてる
「自分を傷つけてる時が一番安心する....おかしいよね、こんなの」
結花は手首にあてたカッターに力をいれた
「やめて」
和希はカッターを持った手を握って動きを止めた
「離して」
「結花が傷つくところを黙って見てるなんてできない」
「じゃあ一人にして」
「それもできない」
「どうして?」
「だって一人にしたら、また..」
「死のうとなんてしないよ」
「本当?」
「うん...ちょっと叫びたいだけ」
「わかった」
雪奈は一人で海に向かった。
和希は結花にバレないように少し離れたところから見守ることにした
暗くなった海辺で思いっきり息を吸って
「どうして!ずっとトラウマに怯えて!生きるって決めたのに..何回も死のうとして!和希のおかげで自分のことが好きになれて、でも大切な人を傷つけて.....」
そのまま砂浜に手をつくように足から崩れ落ちた
「それで、それで.....もう嫌..でもさ"生きて良いんだよ"って言うから、生きるって決めたから!」
息を切らした結花が嗚咽でさらに上手く呼吸ができずに吐きそうになりながらも続ける
「でも好きだから!和希も雪奈も..バンドメンバーも家族も!」
結花の声は夜の海に響いて消えていった。
「和希...聞いてるんでしょ」
結花にはお見通しだった
「バレバレだったか」
和希は結花に近づくと結花は言った
「聞かれちゃった、へへっ」
相変わらずのいたずらっ子みたいな笑顔を見せた。
和希は結花をぎゅっと抱きしめた
「結花、辛くないか?悲しくなってないか?なんかあったらすぐに言ってくれ、僕が絶対に助けるから」
結花はそっと和希の手をほどいてから言った
「うーん、ちょっと辛くなっちゃった」
和希に体を寄せて和希の背中に手を回した
「だから...抱きしめてほしいな」
「もちろんだ」
「ありがとう」
しばらく抱きしめ合った後に和希は言った
「それで良い。一人で抱え込む必要なんてない」
「それでも私のこと嫌いにならない?」
「もちろん、絶対に嫌いになんかならない」
「他のみんなも?」
「もちろんだ、僕が約束する」
「和希がそう言ってくれるなら信じる」
「ありがとう」
「でもさ...雪奈には嫌われちゃったよね.....傷つけちゃったから」
「そんなことないよ、だって結花と僕が屋上から教室に戻った時笑って迎えてくれたじゃないか」
「あれはきっと..周りを気にしただけ心の中では軽蔑されてたに決まってる」
「じゃあ本人に訊いてみるか」
そう言うと和希はスマホを取り出して雪奈に電話をかけ始めた
「ちょっと!止めて!」
止めようと手を伸ばしても和希も手を伸ばした、和希より身長が低い結花には届かなかった
"もしもし、夜遅くにどうしたの?"
"結花が雪奈に訊きたいことがあるって言うから今替わるね"
「ちょっと無理だって」
拒む結花の耳に無理矢理スマホをあてて手を離した、結花は慌ててスマホを押さえた。
「もしもし..雪奈」
"どうしたの結花?"
「えっと..その......私のこと嫌い?」
「そんなわけないでしょ!」
突然の大きな声に結花は思わずスマホを耳から少し遠ざける
「結花のことだからそんな事だろうと思ったけど...安心して、私は結花のこと大好きだから」
「本当?嘘じゃない?」
「絶対に嘘じゃない」
「ありがとう..もう遅いのに突然ごめんね、また明日」
「うん!また明日!」
「なんだかんだ言って私達って似た者同士だよね」
「和希だって隠して嘘ついて、辛くなって...私と同じ」
「でも結花は受け止めて前を向いてる。僕は違う受け止められないし前も向けない」
「じゃあ和希にこれあげる」
結花は繋いでない方の手をポケットにいれると
「私のお守り」
「カッター...?」
「うん。これを持ってるとね、すっごく落ち着くの」
「ありがとう」
和希はそれを受け取ると大事にそうにポケットにしまった
「私..変だよね、これで落ち着くなんて」
「大丈夫だよ、僕も同じだから」
「和希と同じなら変でも良いや」
結花は笑顔を見せた。僕は何も言えずにじっとその笑顔を見つめた
「大好きだよ」
結花は和希の方に体を倒してそっと抱きしめる
「泣きたい時は泣いて良いって和希が言ったんだから」
「幼稚園の時、私が一人で泣いていた時に和希がそう言って頭を撫でてくれたから私は今日まで生きてこれた」
「僕も大好き」
和希もそっと結花を抱きしめる。
「和希こっち来て!」
数分後に空気を一新するように放たれた結花の言葉に釣られて顔を上げると
海に向かって走る結花がいた
「ほら和希、早く!早く!」
急かされて反射的に結花の後を辿った
「ほら!」
パシャ!という音と同時に冷たい水が体に掛かった
「へへっ」
いたずらっ子みたいな笑顔でこっちを見つめる結花
「やったな!」
和希もやり返すように水を飛ばした
「こっちこそ!」
結花をまた水を飛ばす
高校生とは思えないほど子供みたいにはしゃいでびしょ濡れになった
「前に雪奈ともこうやって遊んだんだ」
「こういうゆうのも楽しいな」
「思ったより濡れたね、電車乗れるかな?」
「ちょっと厳しいかもな」
「じゃあ乾くまでお散歩しよ」
「うん」
海辺から少し離れた頃
「雪奈ともお散歩したんだ」
「本当に二人は仲良しだよな」
「ずっと一緒だったから....そう思ってたのは私だけかな」
「どうして」
「雪奈は私以外にも親友って言える人がたくさんいる、でも私には雪奈しかいないし雪奈がいないと雪奈がいないと生きていける気がしない」
結花は涙ぐんだ。最近は精神的に不安定なことも多く頻繁に涙が止まらなくなることがあると前から聞いていた
「ごめん...また止まらないや」
「大丈夫だよ、僕がずっとそばにいるから」
その場に蹲ってしまった
「これ」
和希はポケットから結花から貰ったお守りのカッターを結花の手に置いて手を閉じた
結花は刃を目一杯出してじっと見つめた
「落ち着くなぁ」
刃をそっと手首にあてる
「自分を傷つけてる時が一番安心する....おかしいよね、こんなの」
結花は手首にあてたカッターに力をいれた
「やめて」
和希はカッターを持った手を握って動きを止めた
「離して」
「結花が傷つくところを黙って見てるなんてできない」
「じゃあ一人にして」
「それもできない」
「どうして?」
「だって一人にしたら、また..」
「死のうとなんてしないよ」
「本当?」
「うん...ちょっと叫びたいだけ」
「わかった」
雪奈は一人で海に向かった。
和希は結花にバレないように少し離れたところから見守ることにした
暗くなった海辺で思いっきり息を吸って
「どうして!ずっとトラウマに怯えて!生きるって決めたのに..何回も死のうとして!和希のおかげで自分のことが好きになれて、でも大切な人を傷つけて.....」
そのまま砂浜に手をつくように足から崩れ落ちた
「それで、それで.....もう嫌..でもさ"生きて良いんだよ"って言うから、生きるって決めたから!」
息を切らした結花が嗚咽でさらに上手く呼吸ができずに吐きそうになりながらも続ける
「でも好きだから!和希も雪奈も..バンドメンバーも家族も!」
結花の声は夜の海に響いて消えていった。
「和希...聞いてるんでしょ」
結花にはお見通しだった
「バレバレだったか」
和希は結花に近づくと結花は言った
「聞かれちゃった、へへっ」
相変わらずのいたずらっ子みたいな笑顔を見せた。
和希は結花をぎゅっと抱きしめた
「結花、辛くないか?悲しくなってないか?なんかあったらすぐに言ってくれ、僕が絶対に助けるから」
結花はそっと和希の手をほどいてから言った
「うーん、ちょっと辛くなっちゃった」
和希に体を寄せて和希の背中に手を回した
「だから...抱きしめてほしいな」
「もちろんだ」
「ありがとう」
しばらく抱きしめ合った後に和希は言った
「それで良い。一人で抱え込む必要なんてない」
「それでも私のこと嫌いにならない?」
「もちろん、絶対に嫌いになんかならない」
「他のみんなも?」
「もちろんだ、僕が約束する」
「和希がそう言ってくれるなら信じる」
「ありがとう」
「でもさ...雪奈には嫌われちゃったよね.....傷つけちゃったから」
「そんなことないよ、だって結花と僕が屋上から教室に戻った時笑って迎えてくれたじゃないか」
「あれはきっと..周りを気にしただけ心の中では軽蔑されてたに決まってる」
「じゃあ本人に訊いてみるか」
そう言うと和希はスマホを取り出して雪奈に電話をかけ始めた
「ちょっと!止めて!」
止めようと手を伸ばしても和希も手を伸ばした、和希より身長が低い結花には届かなかった
"もしもし、夜遅くにどうしたの?"
"結花が雪奈に訊きたいことがあるって言うから今替わるね"
「ちょっと無理だって」
拒む結花の耳に無理矢理スマホをあてて手を離した、結花は慌ててスマホを押さえた。
「もしもし..雪奈」
"どうしたの結花?"
「えっと..その......私のこと嫌い?」
「そんなわけないでしょ!」
突然の大きな声に結花は思わずスマホを耳から少し遠ざける
「結花のことだからそんな事だろうと思ったけど...安心して、私は結花のこと大好きだから」
「本当?嘘じゃない?」
「絶対に嘘じゃない」
「ありがとう..もう遅いのに突然ごめんね、また明日」
「うん!また明日!」
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