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Segue
1999年12月31日金曜日 午前10時15分
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明日ではない
昨日ではない
明日のことではない
それが起こるのは 今日
それは現代の損傷
今日を生きることに失敗した彼らは
外側を襲撃する
僕はあなた方と共にいよう
明日ではない
起こっているのは今
明日のことではない
それが起こっているのは今
熱地帯の狂乱
精神病者と女神の手
命のつかみ合い
それがアウトサイドの音楽
アウトサイドの音楽
アウトサイドで起こっている
音楽はアウトサイド
アウトサイドで起こっている
音楽はアウトサイド
それが起こっているのは今
明日ではない
昨日でもない
明日でもない
それが起こっているのは今
僕は今 君たちがほしい
僕は今日 君たちがほしい
君たちが必要なんだ
外側の音楽
それは外側で起こっている
音楽は外側にある
音楽は外側にある
外側
外側
外側
外側
どんな犯罪であれまず動機を追求し、真意を見極めることが先決だ。98年から99年にかけての、このところ相次いだ概念芸術めいた路上強盗事件のほとんどに、アート・クライムへのヒントが隠されているように思える。アート・クライムとは、まさにこの時代ならではの犯罪だ。その前例と言えるようなものは、これまでにもいくらでもあったのだ。恐らく70年代ウィーンの去勢主義者やニッチュの流血の儀式に、その起源があるのだろう。こうしたエピソードは、一般人の激しい嫌悪感を招いて一旦は下火になっていた。しかし、根っからの悪鬼を抑えつけておくことなどできないのだ。その後、クリス・バーデンは、ギャラリーで仲間に自分を銃で撃たせたり、袋詰めのままハイウェイに投げ捨てさせたり、フォルクスワーゲンの屋根に張り付けにさせたり、といったことをやらかしていた。やがて、これに触発されたらしい、ある若い韓国人アーティストの噂を、ニューヨークの薄汚いネオン街で耳にするようになった。彼は、夜な夜なわざと人目に付くような場所で、自らの体を外科手術によって切断し、血を流すという行為に及んでいる、というのだ。もしもその場所さえ特定できれば、この若者が麻酔をかけて体の一部を切断している様をこの目で見ることができたわけだ。
ある晩は指の関節、またある晩は手や足といった具合に切断し、80年代に入る頃には、もう胴体と片腕しか残っていないような有様だったという。その後彼は、自らの希望でカッツキル山地のとある洞窟に運ばれ、食事は助手の手で与えられていたのだそうだ。これ以降、彼は何をしたわけでもないが、恐らく本だけは山ほど読んだことだろう。それに、物をたくさん書いたりもしただろう。
ともかく、アーティストというものは、その感性がピークに達すると、まるで予想もつかないことをしでかすものだ。そう言えば、歌手のボウイが、ベルリンのバーに出入りする手術着姿の二人組のことを話していたのも、ちょうどこの頃のことだ。彼らの出で立ちは、帽子からエプロン、ゴム手袋、マスクに至るまでの正装だったというから、まさに最先端を行っていたと言えるだろう。そして、この後、ダミアン・ハーストが、サメや牛、羊のアートをひっさげて登場してくるというわけだ。人体を使ったアートでないぶん、これは一般大衆の嗜好にも合った儀礼的表現だったようだ。まぁ、一般人にとって許容範囲内の流血といったところだろう。その頃、1994年のアメリカでは、エイシーが自傷パフォーマンスを行っていて、私もその場に居合わせていた、、、。
昨日ではない
明日のことではない
それが起こるのは 今日
それは現代の損傷
今日を生きることに失敗した彼らは
外側を襲撃する
僕はあなた方と共にいよう
明日ではない
起こっているのは今
明日のことではない
それが起こっているのは今
熱地帯の狂乱
精神病者と女神の手
命のつかみ合い
それがアウトサイドの音楽
アウトサイドの音楽
アウトサイドで起こっている
音楽はアウトサイド
アウトサイドで起こっている
音楽はアウトサイド
それが起こっているのは今
明日ではない
昨日でもない
明日でもない
それが起こっているのは今
僕は今 君たちがほしい
僕は今日 君たちがほしい
君たちが必要なんだ
外側の音楽
それは外側で起こっている
音楽は外側にある
音楽は外側にある
外側
外側
外側
外側
どんな犯罪であれまず動機を追求し、真意を見極めることが先決だ。98年から99年にかけての、このところ相次いだ概念芸術めいた路上強盗事件のほとんどに、アート・クライムへのヒントが隠されているように思える。アート・クライムとは、まさにこの時代ならではの犯罪だ。その前例と言えるようなものは、これまでにもいくらでもあったのだ。恐らく70年代ウィーンの去勢主義者やニッチュの流血の儀式に、その起源があるのだろう。こうしたエピソードは、一般人の激しい嫌悪感を招いて一旦は下火になっていた。しかし、根っからの悪鬼を抑えつけておくことなどできないのだ。その後、クリス・バーデンは、ギャラリーで仲間に自分を銃で撃たせたり、袋詰めのままハイウェイに投げ捨てさせたり、フォルクスワーゲンの屋根に張り付けにさせたり、といったことをやらかしていた。やがて、これに触発されたらしい、ある若い韓国人アーティストの噂を、ニューヨークの薄汚いネオン街で耳にするようになった。彼は、夜な夜なわざと人目に付くような場所で、自らの体を外科手術によって切断し、血を流すという行為に及んでいる、というのだ。もしもその場所さえ特定できれば、この若者が麻酔をかけて体の一部を切断している様をこの目で見ることができたわけだ。
ある晩は指の関節、またある晩は手や足といった具合に切断し、80年代に入る頃には、もう胴体と片腕しか残っていないような有様だったという。その後彼は、自らの希望でカッツキル山地のとある洞窟に運ばれ、食事は助手の手で与えられていたのだそうだ。これ以降、彼は何をしたわけでもないが、恐らく本だけは山ほど読んだことだろう。それに、物をたくさん書いたりもしただろう。
ともかく、アーティストというものは、その感性がピークに達すると、まるで予想もつかないことをしでかすものだ。そう言えば、歌手のボウイが、ベルリンのバーに出入りする手術着姿の二人組のことを話していたのも、ちょうどこの頃のことだ。彼らの出で立ちは、帽子からエプロン、ゴム手袋、マスクに至るまでの正装だったというから、まさに最先端を行っていたと言えるだろう。そして、この後、ダミアン・ハーストが、サメや牛、羊のアートをひっさげて登場してくるというわけだ。人体を使ったアートでないぶん、これは一般大衆の嗜好にも合った儀礼的表現だったようだ。まぁ、一般人にとって許容範囲内の流血といったところだろう。その頃、1994年のアメリカでは、エイシーが自傷パフォーマンスを行っていて、私もその場に居合わせていた、、、。
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