職場が悪役令嬢化した~後輩が職場を乗っ取ってお局化した話~

コールセンター子

文字の大きさ
13 / 24
4 悪役令嬢化前 新入社員入社

宣言

しおりを挟む
私は、シラコちゃんに宣言した。
何を宣言したのかは、苦しすぎて詳しく覚えていない。
確か、
「休み続けることに我慢できない。
でも、シラコちゃんは出社し続けることはできないんだと思う。
この部署ではそれは悪いことではないから、完全に私のわがままです。
関係をやめさせてもらう。
ごめんね」
というようなことを言った。
シラコちゃんは動揺して「ごめん…」と言ったあと口をつぐんだ。

そこから完全に無視をすることにした。
ものすごく心は軽くなり、どんなにサボっても気にならなくなった。

動揺したのは、私よりもヒラメさんだった。
「あんな宣言聞いたことない」
などとテレビのコメンテーターのように興奮してしゃべり続けた。

私は、ヒラメさんに謝罪した。
「入社して早々嫌な思いをさせてごめんなさい。
気にせずシラコちゃんと仲良くしてください。
私より話が合うと思います」
と告げた私に、
「私はシラコちゃんと好きなカテゴリーが違うから話しにくいです」
と言い始めた。
「芸能ゴシップ、食べ物、ドラマ」という同じジャンルが好きだけれど、好きなカテゴリーが重なっていないと説明してくれたが、全く興味がない私よりは話が合うとしか思えなかった。
さらに、ヒラメさんは、
「鯛さんの話の方がいろいろな知識が得られて面白いです」
と言ってくれた。
私が出すちょっとした例えが知らないことすぎて楽しいと言ってくれたのだ。
けれど、私としては愚痴以外につながれず、常に
「新しい事知りたい」
「でもあなたは忙しいから無理じゃない?」
「そうなんです」
という会話を無意識に要求してくる人と話すことはもうやめたかった。


そして、とんでもないことを私に迫ってきた。
「私に愚痴って今まで通りにすればいいじゃない」
と言い始めたのだ。
私は頭にきた。
悪口を言うのは好きではない。
私は、もっとやりたいことに時間を割きたいのに。
「それやって私のどこにメリットがあるんですか」
「人付き合いはメリットじゃないじゃない」
――それ、鬱まっしぐらなやつ。
怒りを通り超して呆れてしまった。

自分が嫌いな人とは距離を取り、自分が好きな人に声をかける。
これは、大人が健康に生きる基本だ。
自分が嫌いな人を断ち切ることが、楽しく成功するための秘訣でもある。
それなのに、この人はかなりいい年になって何を言っているんだろうと恐ろしくなった。

私は派遣二人と距離を取ることにした。

それまで会話もないのに、昼を同じ場所で取っていたのだが、私だけ別の場所で食べることにした。
帰宅も誰も待たずさっさと職場を出た。
バスの乗り継ぎがよくなり帰宅時間が30分変わった。
本当に心が楽になった。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

だってお義姉様が

砂月ちゃん
恋愛
『だってお義姉様が…… 』『いつもお屋敷でお義姉様にいじめられているの!』と言って、高位貴族令息達に助けを求めて来た可憐な伯爵令嬢。 ところが正義感あふれる彼らが、その意地悪な義姉に会いに行ってみると…… 他サイトでも掲載中。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

熟女教師に何度も迫られて…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
二度と味わえない体験をした実話中心のショート・ショート集です

真面目な女性教師が眼鏡を掛けて誘惑してきた

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
仲良くしていた女性達が俺にだけ見せてくれた最も可愛い瞬間のほっこり実話です

投稿インセンティブで月額23万円を稼いだ方法。

克全
エッセイ・ノンフィクション
「カクヨム」にも投稿しています。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

処理中です...