職場が悪役令嬢化した~後輩が職場を乗っ取ってお局化した話~

コールセンター子

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8 どこで悪役令嬢化したのか自分にツッコミながら考える

目隠しを取る

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どこで私は間違えたのか。
タチウオさんの公平さはいつ外れたのか。
そんなことを考える。

タチウオさんは公平な人で、「ひいきする」という概念がない。
と私は信じていた。

シラコちゃんが来るまでは確かにそうだった。

シラコちゃんは、タチウオさんがやって欲しいことを全て叶えた。
タチウオさんのの指示を予想以上に美しく仕上げ、タチウオさんが興味がある雑談をしてあげていた。

対して、私は無駄口を叩かず、みんなが楽になるエクセルツールを作り続けた。
人がおちつかない間に溜まった仕事を5分で終了できるツールも作って共有した。
けど、それは私が楽になりたくてやったことだから、タチウオさんには余計なお世話だった。
たくさん業務をこなしても、「与えた仕事をやっているだけ」になってしまった。
私はタチウオさんとうまく報連相できなかった。
タチウオさんと仕事の優先順位や価値観が違うようで、何を言っているのかよく分からない。
趣味も被っていなかった。
報連相の鬼には、使いにくい人材だったに違いない。

新入社員シイラさんが入る直前、シラコちゃんをご機嫌にすることがこの部署の業務の中心になっていたが、私は見て見ぬふりをした。
「上司が笑ってれば何でもいい」と言い聞かせた。

シラコちゃんは、私を慕っていたが、私は本当にツラかった。
シラコちゃんの「慕う」は、「私を気持ちよくしろ」と同じなのだ。
人付き合いというのは、お互いに居心地よくなるように模索することだと思っていたが、こっちが気を遣うばかりでシラコちゃんはふんぞり返っていた。
たまにくれるツッコミは面白かったので、そのツッコミを中心に会話できないかなどと模索していたが、本当にツラかった。
タチウオさんは、その姿を見て、「仲がよい」と思っていた。


友人に「シラコちゃんに悪役令嬢みたい」と突っ込まれたときには、笑えなかった。
シラコちゃんは、昔、「ちょっと読んでみたけど私ならもっとやれる」と言っていたからだ。

この小説を書くとき、悲劇のヒロイン要素を入れた方が読まれるけど、自分の心を整理したかったからそういう要素を抜いた。
けど、作成するうちに、かなりやばい職場になっていたことに気付いた。

まず、私の滅多にないミスはすぐに対策が取られるのに、シラコちゃんのミスは止まらないのに対策打たない。
倒れたり様子がおかしくなっているのは、私の方が最近多いのにカウントされていない。
どう考えても私の方が体弱いのに、全く目に入らない。

そもそも、私の「シイラちゃんを見ているのがツラい」という意見が、「仕事を与えると怒る人」に変換されてる時点でアウトだ。

真面目にやっても結局人のご機嫌とれる人が全部持って行くんだな、と悲しくなってしまった。
タチウオさんをずっと助けて支え続けたことは、何の意味もなかったことに疲れてしまった。

何やってるんだろう。
もっと早くとれる対策があったのかなあ、と思うとどうしようもない気持ちでいっぱいになってしまった。

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