職場が悪役令嬢化した~後輩が職場を乗っ取ってお局化した話~

コールセンター子

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8 どこで悪役令嬢化したのか自分にツッコミながら考える

クズになりたいと思ったら、クズが横に来た話

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このコールセンターに転職した頃から心がけていたことがあった。
それは、「人が嫌い」と口にすることだ。

私は、人が苦手で一人好き。
にもかかわらず、心を癒やせばリア充になると信じていた。
心を癒やす方法を模索し、時間を費やして分かったことは、「一人好きは、大勢に囲まれることが嫌い」という事実だった。
私は傷ついた人ではなく、「一人が好き」を否定して隠したい人だったのだ。

人生を通じ、大勢に囲まれる技術を磨いては疲れ果てていた。
自分に合わない技術を磨いて使えば使うほど「自分」が消えてしまう。
そんな人生から自分の人生を取り戻すため、「人が嫌い」とわざと言うことにしていた。

それに加え、「クズになろう」という思いがあった。
私は、「正しいこと」が大好きな優等生タイプだ。
変な言動をすることもあるが、極端な答えに行き着くだけで基本的に真面目に生きている。
けれど、世の中を回すのは「クズ」だ。

何かで突き抜けた「クズ」が世の中を回す。
そうして気付けば、
周囲を味方にして、わがまま放題に生きる悪役令嬢シラコちゃんというクズが横にいた。
そして、私は「クズにはなれない」
と諦めがついた。
「クズ」になるには、周りが見えすぎる。


そして、同時に、嫌いな人ばかりに囲まれていることに気付いた。
チャンネルが合わず、優先順位が合わず、何言っているか分からない、誠実さが伝わらない上司タチウオさん。
話が合わないのに、仲良くしようと追いかけてくるシイラさん。
「人が嫌い」なんて言うから囲まれるんだよ。バチがあたったんだよ。
と思う人もいるだろう。


ところが、嫌いな人に囲まれることで、私にとって大きな学びがたくさんあった。
「嫌い」をはっきりさせたことで、「好き」が明確になったのだ。

私は、人生の知恵として「嫌いな人を作らない」ということを信条としていた。
それが私の首を絞めていたことに気付いても、なかなかやめられなかった。
けれど、今回、嫌いなタイプをはっきりさせたことで、好きな人に安心できるようになったのだ。

安心とは何か。
私は、「人にうまく話が伝わらない」というコンプレックスがある。
仲が良い人にも、たまに「全く通じていない恐怖」を感じることがあった。
けれど、私の話が通じないのは、「私が嫌いな人」だけだった。
そもそも、私は、「自分の話が通じる人」が好きなのだから、私が選んだ人に「話が通じない」なんて発生するわけがなかった。

私は、自分が嫌いな人と関わって「話が通じない」と落ち込み、人類全てと通じないと感じていたのだ。

そんな風に、「職場の人全員嫌い」と認めたら頭痛が消えた。
「人が嫌い」と言うことにも興味がなくなった。
好きな人とはちゃんと話ができるんだ、と思うとすごく楽になった。


































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