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第5章 ドラゴンとの邂逅
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草原に響く剣戟の音。
私は祖父や騎士団に混じり、木剣ではなく本物の剣を手にして戦っていた。
(あ、わたし……戦えてる……!)
必死に剣を振るいながら、胸の奥に小さな感動が広がっていく。
毎朝の鍛錬で汗まみれになった日々が、今こうして力になっている。
子どもの腕前に過ぎないけれど、それでも一歩も退かず前に立てている――その事実が嬉しかった。
隣でヴィルヘルムの剣が鋭く閃き、ゲルトルートの槍が獣を薙ぐ。
二人はまさに「本物の騎士」。
私はただ必死に追いすがるしかなかった。
けれど、戦況は甘くない。
「ミニドラゴン」と呼ばれていたそれは、実際はポニーほどの大きさ。
牙は短刀のように鋭く、翼を広げれば子ども数人がすっぽり隠れるほどの迫力がある。
(……いや、全然ミニじゃないんですけど!?)
悲鳴を飲み込みながらも、必死に剣を構える。
その時――鋭い爪が私に迫った。
「エレオノーラ様!」
ヴィルヘルムが間に飛び込み、篭手で爪を受け止める。
金属がきしむ音が響き、重い衝撃が走る。
それでも冷静に剣を振るい返す姿。
(……っ、守られてる……! また私のために……!)
胸の奥が強く締めつけられる。
守られるだけでは嫌だ。
誰かが傷つく前に、自分にできることを――!
ほとんど衝動のように、私は腰に下げていた神具のオカリナを取り出した。
震える指先で笛の穴を押さえ、息を吹き込む。
澄んだ音色が戦場に響いた。
次の瞬間――ポニーサイズのミニドラゴンの瞳が柔らかく揺れ、するすると私の前に歩み寄ってきた。
「……え、えぇ?」
牙も爪も収めて、子犬のように首を傾げるミニドラゴン。
私の足元に頭を擦り寄せ、まるで従順な家畜のように甘えてきた。
(なにこれ……えっ、え?? これってそういうアイテムなの!?)
呆然と立ち尽くす私の耳に、地響きのような咆哮が轟いた。
草原の奥から姿を現したのは、さらに巨大な影。
翼を広げれば城の塔を覆い隠すほどの――家屋など比べものにならない、本物のドラゴンだ。
空気そのものが震え、騎士たちの顔から血の気が引いていく。
「こ、こんなの……絶望的……!」
ポニーサイズのミニドラゴンに頬擦りされながら、私は目の前の巨大な影に、心の中で泣き叫んでいた。
私は祖父や騎士団に混じり、木剣ではなく本物の剣を手にして戦っていた。
(あ、わたし……戦えてる……!)
必死に剣を振るいながら、胸の奥に小さな感動が広がっていく。
毎朝の鍛錬で汗まみれになった日々が、今こうして力になっている。
子どもの腕前に過ぎないけれど、それでも一歩も退かず前に立てている――その事実が嬉しかった。
隣でヴィルヘルムの剣が鋭く閃き、ゲルトルートの槍が獣を薙ぐ。
二人はまさに「本物の騎士」。
私はただ必死に追いすがるしかなかった。
けれど、戦況は甘くない。
「ミニドラゴン」と呼ばれていたそれは、実際はポニーほどの大きさ。
牙は短刀のように鋭く、翼を広げれば子ども数人がすっぽり隠れるほどの迫力がある。
(……いや、全然ミニじゃないんですけど!?)
悲鳴を飲み込みながらも、必死に剣を構える。
その時――鋭い爪が私に迫った。
「エレオノーラ様!」
ヴィルヘルムが間に飛び込み、篭手で爪を受け止める。
金属がきしむ音が響き、重い衝撃が走る。
それでも冷静に剣を振るい返す姿。
(……っ、守られてる……! また私のために……!)
胸の奥が強く締めつけられる。
守られるだけでは嫌だ。
誰かが傷つく前に、自分にできることを――!
ほとんど衝動のように、私は腰に下げていた神具のオカリナを取り出した。
震える指先で笛の穴を押さえ、息を吹き込む。
澄んだ音色が戦場に響いた。
次の瞬間――ポニーサイズのミニドラゴンの瞳が柔らかく揺れ、するすると私の前に歩み寄ってきた。
「……え、えぇ?」
牙も爪も収めて、子犬のように首を傾げるミニドラゴン。
私の足元に頭を擦り寄せ、まるで従順な家畜のように甘えてきた。
(なにこれ……えっ、え?? これってそういうアイテムなの!?)
呆然と立ち尽くす私の耳に、地響きのような咆哮が轟いた。
草原の奥から姿を現したのは、さらに巨大な影。
翼を広げれば城の塔を覆い隠すほどの――家屋など比べものにならない、本物のドラゴンだ。
空気そのものが震え、騎士たちの顔から血の気が引いていく。
「こ、こんなの……絶望的……!」
ポニーサイズのミニドラゴンに頬擦りされながら、私は目の前の巨大な影に、心の中で泣き叫んでいた。
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