没落領地の転生令嬢ですが、領地を立て直していたら序列一位の騎士に婿入りされました

藤原遊

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第7章 序列十七位の衝撃と模擬戦

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森の奥へと退避し、散開していた仲間が次々と合流してきた。
小さな開けた場所に腰を下ろし、息を整えながら負傷の有無を確認する。

「クラベル、そっちはどう?」
「はい、数名が離脱ですが……戦闘続行に支障はありません!」

安堵の吐息を漏らしかけた、そのときだった。

――轟音。

空気が裂けるような音が響き、次の瞬間、眩い光弾が頭上から降り注いだ。

「――っ!?」

反射的に剣を振り抜く。
火花と轟音。押し返した衝撃で、腕が痺れる。

「ソフィ、下がって!」

咄嗟に声を張り上げるが、矢継ぎ早に魔法が降ってきた。
剣を振り、叩き落とし、必死に防ぐ――だが、数が多すぎる。

(見えない……!? どこから撃ってきてるの……!)

森の向こう、敵影すら視認できない。
ただ一方的に撃ち込まれる、正体不明の砲火。

「きゃっ!」
ソフィが慌てて身を伏せる。
私も必死に杖を庇いながら剣を構え続けた。

だが――。

「……っ!!」

鋭い衝撃音。
握っていた杖が、光弾を受けて粉々に砕け散った。
破片が舞い散り、森の土へと吸い込まれていく。

一瞬、呼吸が止まった。

その直後、冷たい放送が響き渡る。

《序列十七位、アイリシア領――杖破壊により敗北!》

「……!」

心臓を鷲掴みにされたような衝撃。
仲間たちの顔に、絶望と悔しさが同時に浮かぶ。

さらに放送は続いた。

《攻撃者――序列七位、サルビア領による遠距離魔法》

(……サルビア……!)

胸の奥がきゅっと縮み上がる。
姿すら見えぬ場所から、圧倒的な火力で一方的に撃ち抜かれた。
序列十七位――上がったばかりのアイリシアには、到底届かない距離。

「順位が……上がるほど……」

呟きが漏れる。呼吸が震え、剣を握る指先に汗が滲む。

「戦いは……どんどん厳しくなる……」

杖を失った喪失感と、敗北を突きつけられた無力感が、胸を冷たく締めつけていった。
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