上 下
86 / 160
第二部 エリミア編

26 数年後

しおりを挟む
 今年も、専攻教科選びの日が来てしまった

「フィオル。何取る?」

「今年から、60教科取ろうかと」

「二人とも、将来何になりたいの?フェルムスとか?」

 フェーナが二人に聞いた

「ごめん!冗談で聞いたのに、本気で目指してるとは」

 フェーナは聞くと同時に考えを読み取った

「心読まないでくれません?」

「笑いたければ、笑えよ!」

「別に笑わないわよ。シュリオンは何になりたいの?」

 シュリオンは心を無心になろうとしたが遅かった。フェーナは爆笑しだした

「こっちは笑う。唯一王が夢は・・・笑いが・・・」

 シュリオンは恥ずかしそうに、シュッとなってしまった

「話、戻すけど。そんなに取るのか?」

「僕は、ライクルスで優勝できる自信がないですから」

「なるほど」

「今年から、リッゾルさんが出れないですから、オールロードの運転技術の勝負ではなくなりそうですし」

「あぁ。だが、僕は優勝する自信がある。強敵はシュリオンだけ」

「俺も勝つぞ!リンドルズ学園のライクルスは、星中の人が見るからな。優勝すれば売名できる」

「もう、十分すぎるほど、有名だと思うけど・・・」

 

 その時、治安維持局のフェルムスではみんな頭を悩まされていた

「どういう事だ?なぜ、犯人達を捕まえられない?!」

 隊長のアイリン・クルトナは、今までのテロ行為のデータをずっと見てる

「犯人達は自爆しますし。仕方ないかと」

「違う。犯人達に指示してる者をだ!」

「今度は、鉱山でのテロだ。何が狙いなんだろう?」

「フェルムスが全力を出しても捕まえられないって、どんな相手なんでしょう?」

「捕まえられないのは、内通者がいるかもしれん。監査室から報告ないのか?」

「ありません」

「犯人達の行動を調査すると、事件前に全員が集まって、集会をしてることは分かったのですが・・・」

「親玉が分からないと。犯人の一人でも、蘇生させますか?」

「蘇生させて、記憶を見るか?それはできればやりたいが、禁忌行為をするのは・・・」

「唯一王は何と?」

「焦ってた。テロをそろそろ隠せなくなりそうなのを」

 アイリン・クルトナ隊長を含めたフェルムス一同は、日常的にいつも忙しいのに、捜査がこんなに長引いてるのなんて初めてなことに。イライラしていた



 ガルクとフェーナはテマニーのアクトを毎日世話していたら、アクトは面白く成長した

「アクト。よくできた」

 言葉は話せないものの。物を取ってきたりと言ったことは理解しているようだった。アクトを育て初めて、2年くらいすると、翼が大きくなり。人型から鳥型に姿を変えた。そして、日に日に大きくなっていき。人間一人を飛んで運べるくらいになっていた。また、ガルクとフェーナの肩に乗るときだけ、体の大きさを小さくしていた
しおりを挟む
1 / 3

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

生まれる前から

恋愛 / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:12

保険金

現代文学 / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:0

ひつじと姫。

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:1

試し行動なんて、馬鹿ですか

恋愛 / 完結 24h.ポイント:411pt お気に入り:51

げすいの短編集

大衆娯楽 / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:0

処理中です...