ヘルヴィルのまったり日和

やらぎはら響

文字の大きさ
12 / 26

12

しおりを挟む
 自室に戻ると、安定の無人だった。
 ちょうどお散歩とお茶で体力を消費したせいか、自室に戻る道すがらは眠気で頭がぐらんぐらんに揺れていたのでお昼寝することにした。
 転ばなくてよかったと思う。
 ごそりとベッドに潜り込むと、やたらフカフカしていて寝心地が抜群で感動した。
 施設は木製の二段ベッドに布団を敷いて寝ていたので、固かったのだ。
 しかもとても広いので、思わずテンション上がって左右に何度もゴロゴロ転がっていたら体力が尽きてしまい、いつのまにか爆睡してしまった。
 パカリとおもむろに開いた目が天井を見上げたことと、口の端からよだれが垂れていたことで、爆睡していたことに気づいた。

「あえ?」

 ぼんやり天井を見ながら、そうだった今はヘルヴィルになって友達が二人出来たんだったと思い出す。

「んむ」

 ごしごしと服の袖口で口元を拭いて起き上がると。

「びゃあ!」
「ひえ!」

 ベッド横に何かがうずくまっていて悲鳴を上げてしまったら、何故かその何かも悲鳴を上げた。
 バクバク動く心臓を押さえながら、その何かを確かめるために広いベッドの端へとにじり寄る。
 おそるおそる何かのいるベッドの下を覗き込むと。

「えいぷいる?」
「……はい」

 そこにはヘルヴィル付きのメイドであるエイプリルが、今にも死にそうな顔で膝を抱えて小さくなっていた。
 ヘルヴィルが名前を呼んだことで顔を上げたけれど、その大きな眼鏡の奥は泣きそうだ。
 すでに涙目なので泣くのも時間の問題といえるくらいの表情だった。

「ごようじ?」

 エイプリルが部屋にいるなんて珍しい。
 何か用があるのだろうと尋ねたら。
 くしゃりとエイプリルの顔が崩れた。

「あ、い、いいえ、その……私、ヘルヴィル様付きのメイドで……」
「う」

 こくりと頷く。
 それは知っている。
 一歳までは乳母とやらがいたらしいけれど、さすがにヘルヴィルにも生まれてしばらくの記憶はない。
 あるのは大体一歳になったあたりからの記憶だ。
 確かエイプリルはヘルヴィルが二歳になってから付いたメイドだ。
 最初は色んなメイドがついていたけれど、あまりにもヘルヴィルの反応がなくて何度も変わったのだ。
 だから、最初はベテランの大人ばかりだったけれど、最終的に十五歳のエイプリルになった。
 しかも確かエイプリルはこの屋敷に来てすぐにヘルヴィル付きになったと自己紹介された気がする。
 十五歳で働いて、初めての職場で幼児の世話を任せられる。
 とてもハードモードだ。
 大変だなあと思いながら「しょれで?」と先を促すと、エイプリルは何度か口を開閉させて唇を震わせた。

「本当なら、ヘルヴィル様から離れちゃ駄目だったんです」
「……ええ?」

 驚きである。
 ヘルヴィルにとっては、いないのが当たり前で一人で過ごすのは当然のことだ。
 今更感が凄いし、何より一人で何も問題なんてなかった。

「びう、ひとりでへーきらよ?」

 エイプリルも忙しそうにしていたから、仕事がいっぱいあるのだろうと思う。
 今まで問題がなかったし、新生ヘルヴィルは中身は一応高校生だったから幼児ではない。
 何も心配はないのだというつもりでそう言ったけれど、エイプリルの顔はくしゃりと歪んでしまった。

「うぅ……うええええん!」

 ついにはボロボロと涙をこぼして声を上げて泣き出した。

「ええ……」

 ぐしぐしと両手の甲で涙をしきりに拭うエイプリルに、突然泣き出されてどうしようとヘルヴィルは冷や汗を流した。
 生前いた施設ではドライな空気感のせいか、年下の子が泣いていても基本的に放置だった。
 職員がおざなりに少し宥めたら、泣き止むまで放置だ。
 それが繰り返されている施設だから、当然自分が泣いたときに慰められた記憶はない。
 なので慰め方がわからない。
 ヘルヴィルはどちらかといえば慰めてあげる人間ではあったけれど、そんな理由で泣いている人間の扱いは上手くない。
 ましてエイプリルは十五歳。
 幼児みたいに抱っことかでごまかしは出来ない。
 どうしようとオロオロしていると、ぐすぐすと鼻を鳴らしながらエイプリルが顔を上げた。
 目がすっかり真っ赤になっている。

「私、先輩に仕事押し付けられてただけで、サボッてたんじゃないんです。本当なんです」
「ぱわはらかな?」
「ぱわ……?」

 思わずこぼした一言に、エイプリルが首を傾げる。
 それにとりあえず気にするなと首を小さく振っておいた。

(あ、もしかして)

 突然の懺悔室みたいな展開に、ヘルヴィルはピンと閃いた。
 エイプリルはヘルヴィルから離れてはいけなかったらしい。
 しかしエイプリルは仕事を先輩に押し付けられていたと言った。

「おこりゃれた?」

 仕事をしていないということになるのではと確認すると、エイプリルは細い顎をこくりと頷かせた。

「わ、私、小さい子に関わるの初めてで、ヘルヴィル様は全然動かないし喋りもしないから、一人にしても大丈夫なんだって思って……でもクリーズさんから子供は目を離した隙に死ぬこともあるって言われて」

 エイプリルの震える声を聞きながら、ヘルヴィルは内心首を傾げた。

(くりーずってだれ)

 初めて聞く名前だけれど、とても「誰それ」と聞ける雰囲気ではない。
 ヘルヴィルは空気を読んで黙っておくことにした。
 あとで確認せねばと思いながら大人しく聞いていると、エイプリルはとうとう小刻みに震えだした。
 顔色も真っ青になっている。
 ただでさえネガティブな性格なので、もういっぱいいっぱいなのが見ていてよくわかった。

「わ、わたしがいないと、しんじゃうなんて……!」

 とうとう鳴き声混じりの声は悲鳴みたいになっていた。
 とても痛々しい。

「びうはらいじょうぶだよ?」

 慰めを口にしたけれど、エイプリルはブンブンと首を横に振った。
 そもそもエイプリルは真面目な女の子だ。
 だからヘルヴィルは純粋に仕事が立て込んでいるのだと気にしていなかったのだけれど、エイプリル自身は自分のことを許せないというように涙をこぼれさせ続けている。

「ごめんなさい……!私グズで仕事できないから、やることの少ないヘルヴィル様につけられたって、だから他の人の仕事も手伝わなきゃいけないって言われたの真に受けて……ヘルヴィル様以外を優先なんてしちゃいけなかったのに」

 ぐすぐすと鼻をならすエイプリルは、もしかしたら他の使用人と仲良くできていないのかもしれないと思う。
 別に仕事仲間だから友達になる必要はないとヘルヴィルは思うけれど。
 生前のバイト仲間の女子高生もものすごく話しかけてくる子だったし好感を持ってて一緒にいたら楽しかったけれど、友達ではなかった。
 バイト先のコンビニ以外で会ったこともないし。
 でもエイプリルは住み込みだし、いじめられているのかまではわからないけれど、仲良くは多分出来ていないのだろう。

(ちゃんとしごとないよう、おしえてもらってないし)

 ヘルヴィルから離れてはいけないことを知らなかったなんて、報連相が駄目すぎる。
 泣くエイプリルの鼻から鼻水が垂れるのを見ながら、そもそもエイプリルって学校とかはと疑問に思う。
 義務教育ってあるのだろうか。
 兄のリスタースは八歳だから、小学生だけれど学校に行っているのかわからない。
 というか、食事の時以外に家族を見ないから普段どんな生活をしているのか知らないのだが。
 それにしても生前のヘルヴィルより若いのに働いているなんて、大変だしえらいよなとヘルヴィルはエイプリルの頭を小さな手でポンポンと撫でた。

(したっぱは、しごとおしつけられりゅもんね)

 よくある、よくあると内心頷きまくる。
 ちなみに女子高生は何を押し付けられそうになっても、自分が仕事をしていたら。

『自分でお願いしまーす』

 とバッサリ切り捨て、時間外労働を求められても。

『時給発生しないんなら無理ですねー』

 と颯爽と帰っていた。
 見習いたいし、エイプリルにお手本として見せてあげたい。

「よしよし」

 うえっ、ひっく、と喉を鳴らすエイプリルの頭を撫で続ける。
 髪がくしゃっとなってきたし、腕が疲れてきたのには早すぎないかと驚いた。

「ごめんなさい、グズで役立たずで、私……私……!」
「だいじょぶ、えいぷいる」

 よしよしとしながら大丈夫ともう一度繰り返すと、すびりと鼻をすすりながらエイプリルが伏せていた目線を上げた。
 眼鏡をかけているのに、その下に手をいれて涙を拭っていたから目の周りまで真っ赤に腫れている。
 不安げなそのガラス越しの瞳を緑色の眼差しがまっすぐ見つめて、力強く頷いた。

「そゆこともありゅ」

 ハッキリ言い切ると、しばらく沈黙が漂った。

「え……」

 エイプリルの固まった姿から、とまどうような声が漏れる。

「そゆこともありゅ」
「ええ……」

 再びこくりと頷いて繰り返すと、エイプリルはパチパチと目を忙しなくまばたきしまくった。

「そんなこと……」
「びう、おこってないよ」

 腕が疲れたので、最後にもう一度だけよしよしと頭を撫でた。

「しっぱいは、だれにでもありゅ」

 ヘルヴィルだって生前コンビニで働いていたのだ。
 仕事に失敗はつきものだったし、ましてエイプリルは仕事を教えてもらえていなかった。
 それに失敗しても結構何とかなるものだ。
 コンビニ店員として数々の失敗をしたけれど、案外シフトは減らなかった。
 そもそもヘルヴィル自身は自我が芽生えたのが今日の朝なのだから、次頑張ったらいいというスタンスだ。
 以前のヘルヴィルが傷ついたり悲しんだりしていれば心象は違っただろうけれど、そんなものはないので気にならないという選択肢しかない。

「だいじょぶ、なるよーになる!」

 エイプリルは十五歳でフォクライースト家で働き始めたばかり。
 カラのついたヒヨコ同然なので、伸びしろしかないのだ。

「なるように……」
「う!」

 呆然と呟いたエイプリルの頭から手をおろす。

「えいぷいる、がんばりょ」

 ヘルヴィルも覚醒したばかりだし二歳なので、伸びしろしかない。
 エイプリルとおそろいだ。
 主従そろって伸びしろがあるなら、一緒に成長できる。
 そんな気持ちでにへらと笑うと、エイプリルはぐっと唇を引き結んでから眼鏡を取って、乱暴に袖口で目元をゴシゴシとこすった。
 眼鏡をかけなおした顔には、何か決意をしたような真剣な表情を浮かべている。

「ヘルヴィル様の傍にいて、役に立てるよう頑張ります!」

 エイプリルにしてはハッキリとした大きな声で言い切った。
 ヘルヴィルは何だか急にやる気に溢れたなと思ったけれど、それはそれでいいことだと頷いておいた。

 (ありぇ?そばに、というと)

 エイプリルの言葉を反芻してうむむと考え、ヘルヴィルはそっとエイプリルの顔を見上げた。
 その顔にはどこか期待を含んでいる。

「……これかや、びうといっしょ?」
「はい!私はヘルヴィル様のメイドですから、これからはずっと傍にいます」

 問いかけに大きく笑顔で頷かれたので、ヘルヴィルはパアッと顔を輝かせた。
 以前のヘルヴィルのように周りに誰もいない生活をこれから送るのかと思っていたからだ。
 まあ生前、人とのコミュニケーションに飢えていたので自分から気になる人には突撃する気満々だったけれど、いつも傍にいる人がいるようになるのはとても嬉しかった。

「しょっか!えいぷいる、なかよししよう」

 にぱっと笑うと、じわじわとエイプリルの表情に笑みが広がっていった。

「はい、ヘルヴィル様」

 そこでハッとヘルヴィルは我にかえった。
 素朴な疑問がわいたからだ。

(えいぷいるは、ともだちわくなのか、かぞくわくなのか、どっち?)

 一緒の家にいるし、ずっと傍にいるなら家族枠だろうか。
 けれどそこで、そういえばエイプリルは仕事だったと気づく。
 仕事で傍にいるなら家族枠にも友人枠にも勝手にいれたら迷惑だろう。
 でもお喋りする相手が出来たと思えば嬉しい。
 女子高生には機関銃のようによく喋られていたけれど、相槌もほとんど挟めなかった。
 コンビニでの来客との会話が一番生活のなかで話していた気がする。
 なので、幸運にも今日は友達が一人と暫定友達が一人出来て、さらに話し相手が出来たことはとても嬉しかった。
 今生は盛り上がる会話を楽しみたいなと思う。
 ちなみにクリーズとは父の傍にいた執事のこと
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜

上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。 体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。 両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。 せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない? しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……? どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに? 偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも? ……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない?? ――― 病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。 ※別名義で連載していた作品になります。 (名義を統合しこちらに移動することになりました)

希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう

水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」 辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。 ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。 「お前のその特異な力を、帝国のために使え」 強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。 しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。 運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。 偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!

魔王の息子を育てることになった俺の話

お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。 「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」 現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません? 魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。 BL大賞エントリー中です。

借金のカタで二十歳上の実業家に嫁いだΩ。鳥かごで一年過ごすだけの契約だったのに、氷の帝王と呼ばれた彼に激しく愛され、唯一無二の番になる

水凪しおん
BL
名家の次男として生まれたΩ(オメガ)の青年、藍沢伊織。彼はある日突然、家の負債の肩代わりとして、二十歳も年上のα(アルファ)である実業家、久遠征四郎の屋敷へと送られる。事実上の政略結婚。しかし伊織を待ち受けていたのは、愛のない契約だった。 「一年間、俺の『鳥』としてこの屋敷で静かに暮らせ。そうすれば君の家族は救おう」 過去に愛する番を亡くし心を凍てつかせた「氷の帝王」こと征四郎。伊織はただ美しい置物として鳥かごの中で生きることを強いられる。しかしその瞳の奥に宿る深い孤独に触れるうち、伊織の心には反発とは違う感情が芽生え始める。 ひたむきな優しさは、氷の心を溶かす陽だまりとなるか。 孤独なαと健気なΩが、偽りの契約から真実の愛を見出すまでの、切なくも美しいシンデレラストーリー。

この世界は僕に甘すぎる 〜ちんまい僕(もふもふぬいぐるみ付き)が溺愛される物語〜

COCO
BL
「ミミルがいないの……?」 涙目でそうつぶやいた僕を見て、 騎士団も、魔法団も、王宮も──全員が本気を出した。 前世は政治家の家に生まれたけど、 愛されるどころか、身体目当ての大人ばかり。 最後はストーカーの担任に殺された。 でも今世では…… 「ルカは、僕らの宝物だよ」 目を覚ました僕は、 最強の父と美しい母に全力で愛されていた。 全員190cm超えの“男しかいない世界”で、 小柄で可愛い僕(とウサギのぬいぐるみ)は、今日も溺愛されてます。 魔法全属性持ち? 知識チート? でも一番すごいのは── 「ルカ様、可愛すぎて息ができません……!!」 これは、世界一ちんまい天使が、世界一愛されるお話。

愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない

了承
BL
卒業パーティー。 皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。 青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。 皇子が目を向けた、その瞬間——。 「この瞬間だと思った。」 すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。   IFストーリーあり 誤字あれば報告お願いします!

ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました

あと
BL
「お兄ちゃん!人肌脱ぎます!」 完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け 可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…? 攻め:ヴィクター・ローレンツ 受け:リアム・グレイソン 弟:リチャード・グレイソン  pixivにも投稿しています。 ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。

批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。

【完結済】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている

キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。 今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。 魔法と剣が支配するリオセルト大陸。 平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。 過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。 すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。 ――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。 切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。 全8話 お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /c

処理中です...