5 / 31
5
しおりを挟む
まだ時折冷たい風の吹く春先。
いつものようにクレメンスが屋敷に来ると、興奮してリーゼロッテは彼に詰め寄った。
「聞いて!王子様のお披露目のお茶会に行くの」
両手を握りしめてふんふんと鼻息の荒いリーゼロッテに、クレメンスがきょとんと目を丸くする。
「リジーも行くの?」
「もしかしてクレメンスも?」
思わぬ言葉に、今度はリーゼロッテが目を丸くしてきょとんとする。
「殿下付きの魔法使い候補の人間も呼ばれてるんだよ」
「へえ」
「いいかいリジー、殿下のお茶会だから大丈夫とは思うけど、変なのについて行かないように。あと食べ過ぎないように」
興味なさげに相槌を打てば、倍の言葉が返ってきて。
「ええい、うっさい!」
思わず声を上げたリーゼロッテだった。
そして迎えたお茶会の日。
リーゼロッテは、気合を入れた赤に白の小花柄のふんわりしたドレスと、赤毛を白いリボンでフィッシュボーンに結んで挑んだ。
自分の外見は決して良くはないが、精いっぱいのお洒落をしたのだ。
そして王城の中庭に準備された青を基調としたテーブルセッティングに案内されて、指定された椅子へと腰かける。
庭に咲いているピンクの花が温かい風にそよそよとそよいでいるなか、こっそりと周りを見やれば、年の近い子供たちがたくさんいる。
王子付き魔法使い候補や婚約者候補だろう子供がわいわいと話していた。
男には目もくれず、チラチラと女の子たちを見やり、溜息が出る。
みんなミルクのような肌にさくらんぼの唇で、優劣はあれど可愛い子が多い。
無駄かもしれないが、リーゼロッテだって頑張った。
髪だって癖毛に奮闘しながら毎日丁寧に梳いたし、しっかり眠って隈なんて作らなかった。
それでも。
「不公平よね」
すり、と指先で鼻を撫でる。
すでに浮いている白い肌にあるそばかす。
しかしこれで負けてなんていられないと、きゅっと口を結んだ。
王子の婚約者になって、ゆくゆくは王妃になり、一生安泰の地位を手に入れるのだ。
そのためなら努力は惜しまない。
ざわりと空気が揺れたので、膝に置いてある両手を見つめていたリーゼロッテは顔を上げた。
そこには護衛の騎士二人に連れられてやってきた王子殿下がいた。
淡い銀髪に整った顔の中でも目立つ、アイスブルーの瞳。
年は確かクレメンスと同じだったはずだから、自分より三歳上かと当たりをつける。
(銀髪とは聞いてたから白髪みたいなものかと思ってたけど、だいぶ違うな)
それがリーゼロッテの感想だった。
薄い青をベースにしたカッチリとした上着に白いトラウザーズを着ている姿は、利発そうだ。
女の子たちは、軒並み頬を赤らめてそわそわしだしたが、リーゼロッテにとっては正直外見などどうでもいい。
子供の頃が美形でも、成長したら変わっていく可能性だって高いのだ。
顎が割れたりとか、筋肉おばけになったりとか。
リーゼロッテの内心はただひとつ。
自分の生活を保障してくれるかどうか。
(あれは私の獲物よ)
ギラリとおよそ六歳の女の子のする目つきではない、狩人のような眼差しで王子をきっちり見据えたのだった。
全員の視線が集まると、王子はにこりと微笑んだ。
しんなりとアイスブルーの目が細まる。
「やあ、ティモシー・フォンビレンゲルだ。今日はみんなよろしくね」
にこにこと愛想のいい王子、ティモシーは何人かずつ座っている丸テーブルをまわりだした。
最初の挨拶は平等に、ということだろう。
ティモシーがリーゼロッテのいるテーブルに来ると立ち上がり、牽制しあう間もなくリーゼロッテはいち早く淑女の礼をとって声をかけた。
「ティモシー殿下、レイーネ伯爵家のリーゼロッテと申します」
自分至上とびきりの笑顔と声で挨拶をしたが。
「ああ、よろしく」
ティモシーはひとつ頷くと、次々と他の少女たちの挨拶を受け入れさっさと次のテーブルへと移ってしまった。
(くぅっ!)
なんの印象も残せなかったと、内心歯ぎしりだ。
見やれば、他の子たちも同じような顔をしている。
そして挨拶も済んだところで、テーブルを離れて自由にティモシーに声を掛けられるようになると、一斉に男も女も群がった。
リーゼロッテはそれを見ながら冷静な頭で。
(今行っても印象には残らないな。どう攻めるか)
ティモシー攻略に向けて頭を回しだす。
ついでにまだ椅子に座ったまま、焼き菓子をこっそりと口に運んだ。
しっとりした上品な甘みが、中にはいっていた蜂蜜をとろりと零れさせる。
(うっま!なにこれ、さすがお城!さすが王子のお茶会!)
感動しながら人目を引かないように、もうひとつ。
もうひとつと口に運んだ。
実は食べ続ける理由は美味しいからだけではないのだが。
しかしあまりの美味しさに表情がとろけてしまう。
いけない、いけないと思った時だった。
「あいかわらず君は美味しそうに食べるな」
後ろから声をかけられたことに驚いてオズオズと振り返れば、黒い上着に灰色のトラウザーズのやたらと綺麗な顔の少年がいた。
前髪を上げているので、その優美な顔が前面に差し出されているのだが、何だか既視感がある。
紫がかった黒髪にアメジスト色の瞳。
「リジー?」
呼ばれた名前で。
「ああ!クレメンス!」
ぽんと手を打った。
普段は長めの髪を下ろしているので気づかなかったが、正装をしたその美しい少年はよくよく見ればクレメンスだった。
「リジー……まさか」
「気づかなかった。ごめん」
バッサリ言い切ると、クレメンスはあからさまにショックを受けた。
せっかくの優雅な顔が、蒼白になっている。
しかし、仕方がないではないか。
正直、ティモシー以外の男が眼中にないのだ。
それどころか、ティモシーですら外見には興味ない。
友人がこんなに綺麗な顔をしていたなんてと、正直ギリギリと歯ぎしりしたいところだ。
「あんたそんな綺麗な顔だったのね。イラッとするわ」
ビスクドールのような整った顔をチラリと見やってぶーたれると。
「えぇ!……僕の顔は、嫌い?」
あからさまにショックを受けたクレメンスが、ふるりと睫毛を伏せた。
女でもないのにその睫毛の長さに羨ましさを感じるリーゼロッテだ。
「何でそうなるのよ」
「みんな怖がるから。僕はリジーみたいに表情豊かじゃないし」
しゅんとしたクレメンスに、リーゼロッテは肩をすくめた。
「まあ情操教育してなさそうだもんね、あんたの家。でもそのぼーっとした表情がクレメンスの個性でしょ」
リーゼロッテが言い放つと、クレメンスはパチパチと何度も不思議そうに瞬きを繰り返した。
「僕はぼーっとしてるように見える?」
「してるじゃない。それに怒るし笑うし口うるさい」
「最後は悪口になってるよ。でも……そうか、何考えてるかわからない無表情って言われてたんだ」
クレメンスの嬉し気な反応に。
「ふうん、変なの」
不思議そうな顔をすれば、ふふとクレメンスが吐息で笑った。
「それにしても服が派手過ぎるよ」
まさかの小言に、今度はリーゼロッテがショックを受けた。
今日のために用意したとびっきりのドレスだ。
赤い髪に赤いドレスは悩んだけれど、色の彩度で変化をつければ目立つだろうと打算たっぷりのお洒落姿となっている。
それに。
「いやいや、今派手にしなくていつするのよ」
思わず唇を尖らせた。
しかしクレメンスは、少し目線をずらして小さく呟いた。
「いつもので充分かわいいよ」
「生まれてずっと十把一絡げだっての」
半眼になった緑の目に剣呑な光が宿る。
クレメンスがそれに口を開こうとした瞬間。
「クレメンス!」
ティモシーが先ほどの義務的な笑顔ではなく、年相応の少年の顔でクレメンスに声をかけてきた。
まさかの展開に、慌ててリーゼロッテはテーブルから立ち上がる。
ティモシーの呼びかけに振り向いたクレメンスは、ゆっくりと頭を下げた。
「こんにちは、殿下」
「他人行儀はやめてくれ、クレメンス」
いつもの無表情に戻ったクレメンスに、ティモシーが眉を下げる。
やたらと親し気なクレメンスへの態度に、リーゼロッテは思わず目を白黒させた。
「君は僕の友人なんだから」
「恐れ多いです」
頭を下げたままのクレメンスを横目に見やりつつ、リーゼロッテはおそるおそる声をかけた。
「お二人は初対面ではないのですか?」
「何度か会っているんだ。クレメンスは僕の初めての友人さ。君は?」
ほがらかに笑うティモシーと表情を変えないクレメンスに、こいつらだいぶ温度差あるなと感じながらも、ずいとリーゼロッテは前に進み出た。
「クレメンスの友人ですわ!」
千載一遇のチャンスを逃すものかとすれば、視界の端に映ったクレメンスが苦虫を噛み潰している。
しかしそんなことには構っていられない。
今、攻めなくては。
いつものようにクレメンスが屋敷に来ると、興奮してリーゼロッテは彼に詰め寄った。
「聞いて!王子様のお披露目のお茶会に行くの」
両手を握りしめてふんふんと鼻息の荒いリーゼロッテに、クレメンスがきょとんと目を丸くする。
「リジーも行くの?」
「もしかしてクレメンスも?」
思わぬ言葉に、今度はリーゼロッテが目を丸くしてきょとんとする。
「殿下付きの魔法使い候補の人間も呼ばれてるんだよ」
「へえ」
「いいかいリジー、殿下のお茶会だから大丈夫とは思うけど、変なのについて行かないように。あと食べ過ぎないように」
興味なさげに相槌を打てば、倍の言葉が返ってきて。
「ええい、うっさい!」
思わず声を上げたリーゼロッテだった。
そして迎えたお茶会の日。
リーゼロッテは、気合を入れた赤に白の小花柄のふんわりしたドレスと、赤毛を白いリボンでフィッシュボーンに結んで挑んだ。
自分の外見は決して良くはないが、精いっぱいのお洒落をしたのだ。
そして王城の中庭に準備された青を基調としたテーブルセッティングに案内されて、指定された椅子へと腰かける。
庭に咲いているピンクの花が温かい風にそよそよとそよいでいるなか、こっそりと周りを見やれば、年の近い子供たちがたくさんいる。
王子付き魔法使い候補や婚約者候補だろう子供がわいわいと話していた。
男には目もくれず、チラチラと女の子たちを見やり、溜息が出る。
みんなミルクのような肌にさくらんぼの唇で、優劣はあれど可愛い子が多い。
無駄かもしれないが、リーゼロッテだって頑張った。
髪だって癖毛に奮闘しながら毎日丁寧に梳いたし、しっかり眠って隈なんて作らなかった。
それでも。
「不公平よね」
すり、と指先で鼻を撫でる。
すでに浮いている白い肌にあるそばかす。
しかしこれで負けてなんていられないと、きゅっと口を結んだ。
王子の婚約者になって、ゆくゆくは王妃になり、一生安泰の地位を手に入れるのだ。
そのためなら努力は惜しまない。
ざわりと空気が揺れたので、膝に置いてある両手を見つめていたリーゼロッテは顔を上げた。
そこには護衛の騎士二人に連れられてやってきた王子殿下がいた。
淡い銀髪に整った顔の中でも目立つ、アイスブルーの瞳。
年は確かクレメンスと同じだったはずだから、自分より三歳上かと当たりをつける。
(銀髪とは聞いてたから白髪みたいなものかと思ってたけど、だいぶ違うな)
それがリーゼロッテの感想だった。
薄い青をベースにしたカッチリとした上着に白いトラウザーズを着ている姿は、利発そうだ。
女の子たちは、軒並み頬を赤らめてそわそわしだしたが、リーゼロッテにとっては正直外見などどうでもいい。
子供の頃が美形でも、成長したら変わっていく可能性だって高いのだ。
顎が割れたりとか、筋肉おばけになったりとか。
リーゼロッテの内心はただひとつ。
自分の生活を保障してくれるかどうか。
(あれは私の獲物よ)
ギラリとおよそ六歳の女の子のする目つきではない、狩人のような眼差しで王子をきっちり見据えたのだった。
全員の視線が集まると、王子はにこりと微笑んだ。
しんなりとアイスブルーの目が細まる。
「やあ、ティモシー・フォンビレンゲルだ。今日はみんなよろしくね」
にこにこと愛想のいい王子、ティモシーは何人かずつ座っている丸テーブルをまわりだした。
最初の挨拶は平等に、ということだろう。
ティモシーがリーゼロッテのいるテーブルに来ると立ち上がり、牽制しあう間もなくリーゼロッテはいち早く淑女の礼をとって声をかけた。
「ティモシー殿下、レイーネ伯爵家のリーゼロッテと申します」
自分至上とびきりの笑顔と声で挨拶をしたが。
「ああ、よろしく」
ティモシーはひとつ頷くと、次々と他の少女たちの挨拶を受け入れさっさと次のテーブルへと移ってしまった。
(くぅっ!)
なんの印象も残せなかったと、内心歯ぎしりだ。
見やれば、他の子たちも同じような顔をしている。
そして挨拶も済んだところで、テーブルを離れて自由にティモシーに声を掛けられるようになると、一斉に男も女も群がった。
リーゼロッテはそれを見ながら冷静な頭で。
(今行っても印象には残らないな。どう攻めるか)
ティモシー攻略に向けて頭を回しだす。
ついでにまだ椅子に座ったまま、焼き菓子をこっそりと口に運んだ。
しっとりした上品な甘みが、中にはいっていた蜂蜜をとろりと零れさせる。
(うっま!なにこれ、さすがお城!さすが王子のお茶会!)
感動しながら人目を引かないように、もうひとつ。
もうひとつと口に運んだ。
実は食べ続ける理由は美味しいからだけではないのだが。
しかしあまりの美味しさに表情がとろけてしまう。
いけない、いけないと思った時だった。
「あいかわらず君は美味しそうに食べるな」
後ろから声をかけられたことに驚いてオズオズと振り返れば、黒い上着に灰色のトラウザーズのやたらと綺麗な顔の少年がいた。
前髪を上げているので、その優美な顔が前面に差し出されているのだが、何だか既視感がある。
紫がかった黒髪にアメジスト色の瞳。
「リジー?」
呼ばれた名前で。
「ああ!クレメンス!」
ぽんと手を打った。
普段は長めの髪を下ろしているので気づかなかったが、正装をしたその美しい少年はよくよく見ればクレメンスだった。
「リジー……まさか」
「気づかなかった。ごめん」
バッサリ言い切ると、クレメンスはあからさまにショックを受けた。
せっかくの優雅な顔が、蒼白になっている。
しかし、仕方がないではないか。
正直、ティモシー以外の男が眼中にないのだ。
それどころか、ティモシーですら外見には興味ない。
友人がこんなに綺麗な顔をしていたなんてと、正直ギリギリと歯ぎしりしたいところだ。
「あんたそんな綺麗な顔だったのね。イラッとするわ」
ビスクドールのような整った顔をチラリと見やってぶーたれると。
「えぇ!……僕の顔は、嫌い?」
あからさまにショックを受けたクレメンスが、ふるりと睫毛を伏せた。
女でもないのにその睫毛の長さに羨ましさを感じるリーゼロッテだ。
「何でそうなるのよ」
「みんな怖がるから。僕はリジーみたいに表情豊かじゃないし」
しゅんとしたクレメンスに、リーゼロッテは肩をすくめた。
「まあ情操教育してなさそうだもんね、あんたの家。でもそのぼーっとした表情がクレメンスの個性でしょ」
リーゼロッテが言い放つと、クレメンスはパチパチと何度も不思議そうに瞬きを繰り返した。
「僕はぼーっとしてるように見える?」
「してるじゃない。それに怒るし笑うし口うるさい」
「最後は悪口になってるよ。でも……そうか、何考えてるかわからない無表情って言われてたんだ」
クレメンスの嬉し気な反応に。
「ふうん、変なの」
不思議そうな顔をすれば、ふふとクレメンスが吐息で笑った。
「それにしても服が派手過ぎるよ」
まさかの小言に、今度はリーゼロッテがショックを受けた。
今日のために用意したとびっきりのドレスだ。
赤い髪に赤いドレスは悩んだけれど、色の彩度で変化をつければ目立つだろうと打算たっぷりのお洒落姿となっている。
それに。
「いやいや、今派手にしなくていつするのよ」
思わず唇を尖らせた。
しかしクレメンスは、少し目線をずらして小さく呟いた。
「いつもので充分かわいいよ」
「生まれてずっと十把一絡げだっての」
半眼になった緑の目に剣呑な光が宿る。
クレメンスがそれに口を開こうとした瞬間。
「クレメンス!」
ティモシーが先ほどの義務的な笑顔ではなく、年相応の少年の顔でクレメンスに声をかけてきた。
まさかの展開に、慌ててリーゼロッテはテーブルから立ち上がる。
ティモシーの呼びかけに振り向いたクレメンスは、ゆっくりと頭を下げた。
「こんにちは、殿下」
「他人行儀はやめてくれ、クレメンス」
いつもの無表情に戻ったクレメンスに、ティモシーが眉を下げる。
やたらと親し気なクレメンスへの態度に、リーゼロッテは思わず目を白黒させた。
「君は僕の友人なんだから」
「恐れ多いです」
頭を下げたままのクレメンスを横目に見やりつつ、リーゼロッテはおそるおそる声をかけた。
「お二人は初対面ではないのですか?」
「何度か会っているんだ。クレメンスは僕の初めての友人さ。君は?」
ほがらかに笑うティモシーと表情を変えないクレメンスに、こいつらだいぶ温度差あるなと感じながらも、ずいとリーゼロッテは前に進み出た。
「クレメンスの友人ですわ!」
千載一遇のチャンスを逃すものかとすれば、視界の端に映ったクレメンスが苦虫を噛み潰している。
しかしそんなことには構っていられない。
今、攻めなくては。
0
あなたにおすすめの小説
やけに居心地がいいと思ったら、私のための愛の巣でした。~いつの間にか約束された精霊婚~
小桜
恋愛
ルディエル・アレンフォードは森に住む麗しの精霊守。
そんな彼が、いよいよ伴侶を迎えようと準備を始めているらしい。
幼馴染という関係に甘んじていたネネリア・ソルシェは、密かにショックを受けていた。
そろそろ彼との関係も終わらせなければならないけれど、ルディエルも精霊達もネネリアだけに優しくて――?
「大丈夫。ずっと居たいと思えるような場所にしてみせるから」
鈍感なネネリアと、一途で奥手なルディエル。
精霊に導かれた恋は、本人だけが気づかない。
転生賢妻は最高のスパダリ辺境伯の愛を独占し、やがて王国を救う〜現代知識で悪女と王都の陰謀を打ち砕く溺愛新婚記〜
紅葉山参
恋愛
ブラック企業から辺境伯夫人アナスタシアとして転生した私は、愛する完璧な夫マクナル様と溺愛の新婚生活を送っていた。私は前世の「合理的常識」と「科学知識」を駆使し、元公爵令嬢ローナのあらゆる悪意を打ち破り、彼女を辺境の落ちぶれた貴族の元へ追放した。
第一の試練を乗り越えた辺境伯領は、私の導入した投資戦略とシンプルな経営手法により、瞬く間に王国一の経済力を確立する。この成功は、王都の中央貴族、特に王弟公爵とその腹心である奸猾な財務大臣の強烈な嫉妬と警戒を引き寄せる。彼らは、辺境伯領の富を「危険な独立勢力」と見なし、マクナル様を王都へ召喚し、アナスタシアを孤立させる第二の試練を仕掛けてきた。
夫が不在となる中、アナスタシアは辺境領の全ての重責を一人で背負うことになる。王都からの横暴な監査団の干渉、領地の資源を狙う裏切り者、そして辺境ならではの飢饉と疫病の発生。アナスタシアは「現代のインフラ技術」と「危機管理広報」を駆使し、夫の留守を完璧に守り抜くだけでなく、王都の監査団を論破し、辺境領の半独立的な経済圏を確立する。
第三の試練として、隣国との緊張が高まり、王国全体が未曽有の財政危機に瀕する。マクナル様は王国の窮地を救うため王都へ戻るが、保守派の貴族に阻まれ無力化される。この時、アナスタシアは辺境伯夫人として王都へ乗り込むことを決意する。彼女は前世の「国家予算の再建理論」や「国際金融の知識」を武器に、王国の経済再建計画を提案する。
最終的に、アナスタシアとマクナル様は、王国の腐敗した権力構造と対峙し、愛と知恵、そして辺境の強大な経済力を背景に、全ての敵対勢力を打ち砕く。王国の危機を救った二人は、辺境伯としての地位を王国の基盤として確立し、二人の愛の結晶と共に、永遠に続く溺愛と繁栄の歴史を築き上げる。 予定です……
異世界もふもふ死にかけライフ☆異世界転移して毛玉な呪いにかけられたら、凶相騎士団長様に拾われました。
和島逆
恋愛
社会人一年目、休日の山登り中に事故に遭った私は、気づけばひとり見知らぬ森の中にいた。そしてなぜか、姿がもふもふな小動物に変わっていて……?
しかも早速モンスターっぽい何かに襲われて死にかけてるし!
危ういところを助けてくれたのは、大剣をたずさえた無愛想な大男。
彼の緋色の瞳は、どうやらこの世界では凶相と言われるらしい。でもでも、地位は高い騎士団長様。
頼む騎士様、どうか私を保護してください!
あれ、でもこの人なんか怖くない?
心臓がバクバクして止まらないし、なんなら息も苦しいし……?
どうやら私は恐怖耐性のなさすぎる聖獣に変身してしまったらしい。いや恐怖だけで死ぬってどんだけよ!
人間に戻るためには騎士団長の助けを借りるしかない。でも騎士団長の側にいると死にかける!
……うん、詰んだ。
★「小説家になろう」先行投稿中です★
冷徹と噂の辺境伯令嬢ですが、幼なじみ騎士の溺愛が重すぎます
藤原遊
恋愛
冷徹と噂される辺境伯令嬢リシェル。
彼女の隣には、幼い頃から護衛として仕えてきた幼なじみの騎士カイがいた。
直系の“身代わり”として鍛えられたはずの彼は、誰よりも彼女を想い、ただ一途に追い続けてきた。
だが政略婚約、旧婚約者の再来、そして魔物の大規模侵攻――。
責務と愛情、嫉妬と罪悪感が交錯する中で、二人の絆は試される。
「縛られるんじゃない。俺が望んでここにいることを選んでいるんだ」
これは、冷徹と呼ばれた令嬢と、影と呼ばれた騎士が、互いを選び抜く物語。
枯れ専令嬢、喜び勇んで老紳士に後妻として嫁いだら、待っていたのは二十歳の青年でした。なんでだ~⁉
狭山ひびき
恋愛
ある日、イアナ・アントネッラは父親に言われた。
「来月、フェルナンド・ステファーニ公爵に嫁いでもらう」と。
フェルナンド・ステファーニ公爵は御年六十二歳。息子が一人いるが三十年ほど前に妻を亡くしてからは独り身だ。
対してイアナは二十歳。さすがに年齢が離れすぎているが、父はもっともらしい顔で続けた。
「ジョルジアナが慰謝料を請求された。ステファーニ公爵に嫁げば支度金としてまとまった金が入る。これは当主である私の決定だ」
聞けば、妹のジョルジアナは既婚者と不倫して相手の妻から巨額の慰謝料を請求されたらしい。
「お前のような年頃の娘らしくない人間にはちょうどいい縁談だろう。向こうはどうやらステファーニ公爵の介護要員が欲しいようだからな。お前にはぴったりだ」
そう言って父はステファーニ公爵の肖像画を差し出した。この縁談は公爵自身ではなく息子が持ちかけてきたものらしい。
イオナはその肖像画を見た瞬間、ぴしゃーんと雷に打たれたような衝撃を受けた。
ロマンスグレーの老紳士。なんて素敵なのかしら‼
そう、前世で六十歳まで生きたイオナにとって、若い男は眼中にない。イオナは枯れ専なのだ!
イオナは傷つくと思っていた両親たちの思惑とは裏腹に、喜び勇んでステファーニ公爵家に向かった。
しかし……。
「え? ロマンスグレーの紳士はどこ⁉」
そこでイオナを待ち受けていたのは、どこからどう見ても二十歳くらいにしか見えない年若い紳士だったのだ。
「25歳OL、異世界で年上公爵の甘々保護対象に!? 〜女神ルミエール様の悪戯〜」
透子(とおるこ)
恋愛
25歳OL・佐神ミレイは、仕事も恋も完璧にこなす美人女子。しかし本当は、年上の男性に甘やかされたい願望を密かに抱いていた。
そんな彼女の前に現れたのは、気まぐれな女神ルミエール。理由も告げず、ミレイを異世界アルデリア王国の公爵家へ転移させる。そこには恐ろしく気難しいと評判の45歳独身公爵・アレクセイが待っていた。
最初は恐怖を覚えるミレイだったが、公爵の手厚い保護に触れ、次第に心を許す。やがて彼女は甘く溺愛される日々に――。
仕事も恋も頑張るOLが、異世界で年上公爵にゴロニャン♡ 甘くて胸キュンなラブストーリー、開幕!
---
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
女嫌いな辺境伯と歴史狂いの子爵令嬢の、どうしようもなくマイペースな婚姻
野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
恋愛
「友好と借金の形に、辺境伯家に嫁いでくれ」
行き遅れの私・マリーリーフに、突然婚約話が持ち上がった。
相手は女嫌いに社交嫌いな若き辺境伯。子爵令嬢の私にはまたとない好条件ではあるけど、相手の人柄が心配……と普通は思うでしょう。
でも私はそんな事より、嫁げば他に時間を取られて大好きな歴史研究に没頭できない事の方が問題!
それでも互いの領地の友好と借金の形として仕方がなく嫁いだ先で、「家の事には何も手出し・口出しするな」と言われて……。
え、「何もしなくていい」?!
じゃあ私、今まで通り、歴史研究してていいの?!
こうして始まる結婚(ただの同居)生活が、普通なわけはなく……?
どうやらプライベートな時間はずっと剣を振っていたい旦那様と、ずっと歴史に浸っていたい私。
二人が歩み寄る日は、来るのか。
得意分野が文と武でかけ離れている二人だけど、マイペース過ぎるところは、どこか似ている?
意外とお似合いなのかもしれません。笑
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる