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28 それから(完結)
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「「ただいまー。」」
ある日の仕事帰り。シンデレラは部屋の中へ入ると、テーブルに荷物を置きました。
(今日のご飯は~。朝のパンに、お屋敷で貰ったお昼の余りと、帰りに買ったおかず♪)
さっそく温めて食べましょう。
ご飯どきのシンデレラはご機嫌です。もう一人も嬉しそうな気配になっています。
彼は話していなくても気配が賑やかで、特に楽しい気分はなんとなくわかるのですよ。
シンデレラは帰りの市場あたりからプライベートモードに入りますが、王子さまの方は家に着いてから。気が抜けるのか、テンションがぐんと上がってきます。
連れが楽しそうになると、シンデレラも嬉しいです。
(あはははは~~~って。
いや、本当に、何でこうなった……?)
その、ですね。
王子さまは、今でも王子さまのままですが。しれっとシンデレラと暮らしを共にするようになりました。
ええ。小さな貸し家に住んで、庶民のご飯を……それも、平日はお手軽な出来合いのものを食べるようになってしまったのです。
王子さまが玉の輿を降りて来てしまった、と申しますか。珍しい状態になりました。
(毎日、豪華なお家に帰れるのにさー。なんでこっちに来るんだろ。)
疑問は尽きませんよ?
コレを貴人の気まぐれと思うほど、シンデレラは鈍くはないです。
好かれていると、思います。だからこそナゾが多いのです。
(まず、女性をそういう意味で好きになる感覚が分からないんだよなー。)
……………そこに深淵があります。
王子さまは、難しいところがどこにもなく、とても分かりやすい人のようでいて。真面目に考えると、かなり、難解なのでした。
まあシンデレラが、直接そのへんに突っ込むことはありません。何か野暮な気がしますから。
近頃は、気付けば王子さまが側にいて。だから彼女には。
ただ、一緒にいられる今が大切なのです。
こうして、舞踏会にガラスの厚底ブーツで参加した灰被りの女中さんは。
ある意味、身分を越えてしまった王子さまを捕まえましたとさ。
(おしまい)
ある日の仕事帰り。シンデレラは部屋の中へ入ると、テーブルに荷物を置きました。
(今日のご飯は~。朝のパンに、お屋敷で貰ったお昼の余りと、帰りに買ったおかず♪)
さっそく温めて食べましょう。
ご飯どきのシンデレラはご機嫌です。もう一人も嬉しそうな気配になっています。
彼は話していなくても気配が賑やかで、特に楽しい気分はなんとなくわかるのですよ。
シンデレラは帰りの市場あたりからプライベートモードに入りますが、王子さまの方は家に着いてから。気が抜けるのか、テンションがぐんと上がってきます。
連れが楽しそうになると、シンデレラも嬉しいです。
(あはははは~~~って。
いや、本当に、何でこうなった……?)
その、ですね。
王子さまは、今でも王子さまのままですが。しれっとシンデレラと暮らしを共にするようになりました。
ええ。小さな貸し家に住んで、庶民のご飯を……それも、平日はお手軽な出来合いのものを食べるようになってしまったのです。
王子さまが玉の輿を降りて来てしまった、と申しますか。珍しい状態になりました。
(毎日、豪華なお家に帰れるのにさー。なんでこっちに来るんだろ。)
疑問は尽きませんよ?
コレを貴人の気まぐれと思うほど、シンデレラは鈍くはないです。
好かれていると、思います。だからこそナゾが多いのです。
(まず、女性をそういう意味で好きになる感覚が分からないんだよなー。)
……………そこに深淵があります。
王子さまは、難しいところがどこにもなく、とても分かりやすい人のようでいて。真面目に考えると、かなり、難解なのでした。
まあシンデレラが、直接そのへんに突っ込むことはありません。何か野暮な気がしますから。
近頃は、気付けば王子さまが側にいて。だから彼女には。
ただ、一緒にいられる今が大切なのです。
こうして、舞踏会にガラスの厚底ブーツで参加した灰被りの女中さんは。
ある意味、身分を越えてしまった王子さまを捕まえましたとさ。
(おしまい)
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