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第一章 中核都市デン・ヘルダー
第九話 早朝稽古と自動人形
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--翌朝。
早朝にジカイラは目が覚める。
傍らに眠るヒナを起こさないように身支度を整えると、宿屋の一階に降りて、食堂 兼 酒場で朝食を食べる。
ジカイラが朝食を食べていると、屋外から剣戟の音とルナの掛け声が聞こえてくる。
朝食のパンをかじりながら、ジカイラは宿屋の外の様子を見る。
外では、ケニーとルナが剣術の稽古をしていた。
基本職の軽戦士のルナより、上級職の忍者であるケニーのほうが数段、格上であり、ケニーがルナの剣戟の相手をしながら、色々と剣術を教えていた。
「やぁあっ!!」
ルナが上段から振り下ろす剣をケニーは右手のショートソードで受け流すと、身を翻して間合いを詰め、左手のショートソードの剣先をルナの喉元で寸止して見せる。
「うっ!?」
ケニーに喉元に剣先を突きつけられ、ルナは身動きが取れずにいる。
試合なら、『勝負あり』といったところである。
「間合いは、こうやって詰めるんだよ」
ケニーは、そう言うとショートソードをルナの喉元から離し、腰の鞘に戻す。
「ケニーたん、強いね」
ルナも自分の剣を腰の鞘に戻すと、ケニーと腕を組んで宿屋へ戻ってくる。
ジカイラは食堂の窓から二人のやり取りを眺めて考える。
(あいつら、すっかり仲良くなっているんだな。ケニーに彼女ができたか。それに良い組み合わせだ)
ルナは軽戦士であり、暗黒騎士のジカイラのような重装甲で重い一撃を放つタイプの剣士ではない。
どちらかといえば、軽装でスピードと素早さを生かして手数で勝負するケニーのほうが、ルナの戦闘スタイルに近かった。
二人は宿屋に戻ると、朝食を食べているジカイラに気が付き、笑顔で挨拶する。
「おはようございます。ジカイラさん」
「おはよう。ジカさん」
ジカイラは二人に答える。
「二人とも、早いな。朝から剣術の稽古なんて、気合入っている」
「まぁね」
ケニーは照れながらそう言うと、ルナとカウンターに朝食を取りに行き、ジカイラと同じ席に戻る。
三人で朝食を食べていると、ヒナとティナが起きて来る。
「おはよう。みんな、早いのね」
ヒナはジカイラ達に声を掛けると、カウンターに朝食を取りに行く。
ティナがジカイラに尋ねる。
「ね。ね。この三人は、どういう組み合わせ?」
ジカイラは、鼻先でケニーとルナを指して答える。
「いあ・・・。オレが起きてきたら、この二人が早朝から剣術の稽古をしててさ・・・」
ジカイラの答えにティナが驚く。
「ええっ!? いつの間に、二人はそんな仲になってるの!?」
ティナの言葉にケニーとルナは赤面する。
ヒナが朝食を持って席に戻ると、ケニーとルナはティナから質問攻めにあっていた。
ヒナがティナを諭す。
「ティナ。あまり、他人の恋路に首を突っ込むものではないわよ」
「えー。つまんない」
ティナの返事にその場に居る一同が笑い出す。
ジカイラ達が朝食を済ませた頃、ツバキとホドラム、鮮血の涙が宿屋に迎えに来る。
ジカイラ達は幌馬車を宿屋に預け、街の外に泊めてある鮮血の涙の飛空艇に向かった。
ジカイラ達に鮮血の涙の飛空艇が見えてくる。
ジカイラが、髑髏の海賊旗を掲げた、戦列艦に飛行船を組み合わせたような形状の飛空艇を見上げる。
(・・・デカい。飛空艇というより飛行戦艦だろう。それに四軸八連プロペラか。速度重視仕様だな)
「こっちよ」
鮮血の涙の案内で、ジカイラ達は飛空艇に乗り込み、応接室に案内される。
ジカイラ達に船の乗組員達は、皆、水着姿の綺麗な女性のように見えた。
しかし、乗組員達は、皆、一様に表情が無い。無言で黙々と働き続ける。
ジカイラが鮮血の涙に尋ねる。
「この乗組員達は? 全員、女か??」
鮮血の涙が微笑みながら答える。
「自動人形よ。私の指示通り、命令通り動くわ」
ジカイラ達が驚いて乗組員を見る。
ジカイラは、飲み物を持ってきた乗組員の胸を右手の人差指でぷにぷにと突っ突きながら考える。
(・・・自動人形。魔法で動く自動人形か。まるで人間みたいだ。良くできているな・・・)
ヒナがジカイラを咎める。
「ちょっと! 自動人形にイタズラしちゃ、ダメよ!」
ジカイラがヒナをからかう。
「人形相手に妬くなよ。 お前の胸と同じくらいかなと・・・」
ヒナがジカイラをヒジで小突く。
「もうっ!!」
その様子を見ていたツバキがヒナに尋ねる。
「その・・・。ジカイラさんとヒナさんは、恋人同士なのですか?」
ツバキからの問いにヒナは照れながら答える。
「・・・はい」
照れ隠しにジカイラは話題を変えようとツバキに話す。
「ケニーとルナ。あの二人もだぞ」
ツバキが驚いてケニーとルナに尋ねる。
「まぁ。お二人も恋人同士なのですか」
ケニーとルナも照れながら答える。
「・・・うん」
「・・・はい」
皆の答えを聞いたツバキが目を輝かせる。
「素晴らしいわ! 愛し合う者同士が片時も離れず一緒に居て、互いに協力しながら各地を巡礼する旅をしているなんて。私もしてみたいです!!」
鮮血の涙の飛空艇が海賊旗を翻しながら、ゆっくりと地上から上昇し始める。
飛び上がった飛空艇は、進路を南に向け、蜥蜴人達の集落へ向かう。
早朝にジカイラは目が覚める。
傍らに眠るヒナを起こさないように身支度を整えると、宿屋の一階に降りて、食堂 兼 酒場で朝食を食べる。
ジカイラが朝食を食べていると、屋外から剣戟の音とルナの掛け声が聞こえてくる。
朝食のパンをかじりながら、ジカイラは宿屋の外の様子を見る。
外では、ケニーとルナが剣術の稽古をしていた。
基本職の軽戦士のルナより、上級職の忍者であるケニーのほうが数段、格上であり、ケニーがルナの剣戟の相手をしながら、色々と剣術を教えていた。
「やぁあっ!!」
ルナが上段から振り下ろす剣をケニーは右手のショートソードで受け流すと、身を翻して間合いを詰め、左手のショートソードの剣先をルナの喉元で寸止して見せる。
「うっ!?」
ケニーに喉元に剣先を突きつけられ、ルナは身動きが取れずにいる。
試合なら、『勝負あり』といったところである。
「間合いは、こうやって詰めるんだよ」
ケニーは、そう言うとショートソードをルナの喉元から離し、腰の鞘に戻す。
「ケニーたん、強いね」
ルナも自分の剣を腰の鞘に戻すと、ケニーと腕を組んで宿屋へ戻ってくる。
ジカイラは食堂の窓から二人のやり取りを眺めて考える。
(あいつら、すっかり仲良くなっているんだな。ケニーに彼女ができたか。それに良い組み合わせだ)
ルナは軽戦士であり、暗黒騎士のジカイラのような重装甲で重い一撃を放つタイプの剣士ではない。
どちらかといえば、軽装でスピードと素早さを生かして手数で勝負するケニーのほうが、ルナの戦闘スタイルに近かった。
二人は宿屋に戻ると、朝食を食べているジカイラに気が付き、笑顔で挨拶する。
「おはようございます。ジカイラさん」
「おはよう。ジカさん」
ジカイラは二人に答える。
「二人とも、早いな。朝から剣術の稽古なんて、気合入っている」
「まぁね」
ケニーは照れながらそう言うと、ルナとカウンターに朝食を取りに行き、ジカイラと同じ席に戻る。
三人で朝食を食べていると、ヒナとティナが起きて来る。
「おはよう。みんな、早いのね」
ヒナはジカイラ達に声を掛けると、カウンターに朝食を取りに行く。
ティナがジカイラに尋ねる。
「ね。ね。この三人は、どういう組み合わせ?」
ジカイラは、鼻先でケニーとルナを指して答える。
「いあ・・・。オレが起きてきたら、この二人が早朝から剣術の稽古をしててさ・・・」
ジカイラの答えにティナが驚く。
「ええっ!? いつの間に、二人はそんな仲になってるの!?」
ティナの言葉にケニーとルナは赤面する。
ヒナが朝食を持って席に戻ると、ケニーとルナはティナから質問攻めにあっていた。
ヒナがティナを諭す。
「ティナ。あまり、他人の恋路に首を突っ込むものではないわよ」
「えー。つまんない」
ティナの返事にその場に居る一同が笑い出す。
ジカイラ達が朝食を済ませた頃、ツバキとホドラム、鮮血の涙が宿屋に迎えに来る。
ジカイラ達は幌馬車を宿屋に預け、街の外に泊めてある鮮血の涙の飛空艇に向かった。
ジカイラ達に鮮血の涙の飛空艇が見えてくる。
ジカイラが、髑髏の海賊旗を掲げた、戦列艦に飛行船を組み合わせたような形状の飛空艇を見上げる。
(・・・デカい。飛空艇というより飛行戦艦だろう。それに四軸八連プロペラか。速度重視仕様だな)
「こっちよ」
鮮血の涙の案内で、ジカイラ達は飛空艇に乗り込み、応接室に案内される。
ジカイラ達に船の乗組員達は、皆、水着姿の綺麗な女性のように見えた。
しかし、乗組員達は、皆、一様に表情が無い。無言で黙々と働き続ける。
ジカイラが鮮血の涙に尋ねる。
「この乗組員達は? 全員、女か??」
鮮血の涙が微笑みながら答える。
「自動人形よ。私の指示通り、命令通り動くわ」
ジカイラ達が驚いて乗組員を見る。
ジカイラは、飲み物を持ってきた乗組員の胸を右手の人差指でぷにぷにと突っ突きながら考える。
(・・・自動人形。魔法で動く自動人形か。まるで人間みたいだ。良くできているな・・・)
ヒナがジカイラを咎める。
「ちょっと! 自動人形にイタズラしちゃ、ダメよ!」
ジカイラがヒナをからかう。
「人形相手に妬くなよ。 お前の胸と同じくらいかなと・・・」
ヒナがジカイラをヒジで小突く。
「もうっ!!」
その様子を見ていたツバキがヒナに尋ねる。
「その・・・。ジカイラさんとヒナさんは、恋人同士なのですか?」
ツバキからの問いにヒナは照れながら答える。
「・・・はい」
照れ隠しにジカイラは話題を変えようとツバキに話す。
「ケニーとルナ。あの二人もだぞ」
ツバキが驚いてケニーとルナに尋ねる。
「まぁ。お二人も恋人同士なのですか」
ケニーとルナも照れながら答える。
「・・・うん」
「・・・はい」
皆の答えを聞いたツバキが目を輝かせる。
「素晴らしいわ! 愛し合う者同士が片時も離れず一緒に居て、互いに協力しながら各地を巡礼する旅をしているなんて。私もしてみたいです!!」
鮮血の涙の飛空艇が海賊旗を翻しながら、ゆっくりと地上から上昇し始める。
飛び上がった飛空艇は、進路を南に向け、蜥蜴人達の集落へ向かう。
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