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第一章 ホラント独立戦争
第三話 国籍不明の飛行船団
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-- 一時間後。
アレク達は、士官学校から西へ一時間ほど飛行する。
アレクとルイーゼの乗るユニコーン01は、アレクが操縦桿を握り、ルイーゼが観測を行っていた。
望遠鏡で観測をしていたルイーゼが叫ぶ。
「アレク! 十時の方向! 地表近くよ! 雲の切れ間から見えるわ!!」
アレクは、ルイーゼが指で指し示す方向へ目を向ける。
そこには、地表近くを三隻と五隻の二つの編隊に別れて飛行する飛行船団の姿があった。
飛行船団を見たアレクは、訝しむ。
(変な飛び方だな・・・。編隊の前後の間隔が広すぎる・・・・二キロは離れているぞ?)
ルイーゼが呟く。
「あんな地表近くを飛ぶなんて・・・?」
アレクが口を開く。
「旗艦らしき先頭の飛行船と並ぶ。ルイーゼ、手旗信号を!」
「了解!!」
ルイーゼは、手旗信号で僚機に飛行船団の旗艦と並んで飛ぶ旨を伝える。
アレク達の編隊は高度を下げて、三隻の飛行船団と高度を合わせると、後方から先頭の飛行船にゆっくりと接近していく。
先頭の飛行船を見たアレクが口を開く。
「ルイーゼ。どこの国の飛行船か、判るかい?」
アレクに尋ねられ、ルイーゼは飛行船が船尾に掲げる国旗を見る。
「初めて見る国旗だわ。・・・ちょっと待ってね」
ルイーゼは、手帳サイズの識別表をパラパラとめくり、飛行船が掲げている国旗の図柄を探す。
しかし、飛行船が掲げている国旗の図柄は、識別表には掲載されていなかった。
「アレク。識別表に載っていないわ」
「帝国と国交が無い未知の国の船団って事か・・・」
アレクは警戒しながら飛空艇の速度を上げ、アレク達の編隊が飛行船団の旗艦と並ぶ。
アレクがルイーゼに指示を出す。
「ルイーゼ。旗艦に手旗信号でこっちの所属を伝えて。それと『貴船団を拿捕する。高度を下げて着陸せよ』と」
「了解!」
ルイーゼは、手旗信号で飛行船団の旗艦にアレクからの指示を伝える。
(こちらはバレンシュテット帝国中央軍教導大隊。貴船団を拿捕する。高度を下げて着陸せよ)
程なく飛行船団の旗艦が白旗を掲げる。
旗艦が白旗を掲げたのに合わせて、僚艦の二隻も白旗を掲げる。
三隻の飛行船団が白旗を掲げるのを見たアレクは、驚く一方で少し安心する。
アレクが呟く。
「良かった。彼等はこっちと交戦するつもりは無いらしい」
ルイーゼも安堵して答える。
「そうみたいね」
次の瞬間、三隻の飛行船団のうち、後続の一隻が爆発を起こす。
爆発の轟音と爆風の衝撃波にアレク達は驚く。
アレクが口を開く。
「なんだ!?」
ルイーゼが後ろを振り返り、爆発を起こした飛行船の方を見る。
すると、爆発を起こした飛行船の影から、二キロほど後ろを飛ぶ五隻の飛行船団が雁行陣に編隊を変え、船首砲で砲撃してきている姿が見える。
ルイーゼがアレクに答える。
「アレク! 後ろの五隻の飛行船団からの砲撃よ!!」
アレクは短く舌打ちすると、ルイーゼに答える。
「チッ! あっちは戦うつもりみたいだな!!」
アレク達は、編隊を二キロほど離れた後続の五隻の飛行船団に向ける。
アレク達は、後続の五隻の飛行船団の旗艦と並ぶ。
アレク達と並んでも、五隻の飛行船団は、アレク達を無視して前を飛ぶ三隻の飛行船団へ向けて砲撃を続けていた。
ルイーゼは、五隻の飛行船団が掲げる国旗を確認する。
その国旗の図柄に、ルイーゼは確かに見覚えがあった。
(あの国旗は!!)
ルイーゼが叫ぶ。
「アレク! こっちはカスパニアの飛行船団よ!!」
アレクが答える。
「くそっ! こいつら、前の三隻を狙っている追手か! ・・・ルイーゼ、手旗信号を! こっちの所属と『直ちに戦闘を中止せよ。貴船団を拿捕する。高度を下げて着陸せよ』と!!」
「了解!」
ルイーゼは、手旗信号でカスパニア飛行船団の旗艦にアレクからの指示を伝える。
(こちらはバレンシュテット帝国中央軍教導大隊。直ちに戦闘を中止せよ。貴船団を拿捕する。高度を下げて着陸せよ)
ルイーゼからの手旗信号を確認したカスパニア飛行船団の旗艦は、前方を飛ぶ三隻の飛行船団への砲撃を止め、アレク達に向けて砲撃してくる。
ルイーゼが叫ぶ。
「撃ってきたわ!!」
旗艦がアレク達に向けて砲撃を始めたのを受けて、他の四隻もアレク達に向けて砲撃してくる。
アレクは、飛空艇で回避行動を取りながら指示を出す。
「ルイーゼ。各機へ伝達。『全機散開、カスパニア飛行船団へ攻撃開始。撃沈を許可する』と。赤の信号弾もだ」
「了解!」
ルイーゼは、手旗信号で僚機にアレクからの指示を伝えると、発射装置から赤の信号弾を打ち上げる。
打ち上げられた信号弾は、赤い煙を引きながら虚空に大きな弧を描いて飛んで行く。
ルイーゼが打ち上げた赤の信号弾を合図に、アレク達は編隊を崩して散開し、カスパニア飛行船団へ攻撃を開始する。
アルとナタリーの乗るユニコーン02は、五隻の飛行船の砲撃による弾幕を掻い潜りながらカスパニア飛行船団に接近していく。
アルは軽口を叩く。
「そんな大きな鉄の玉が飛空艇に当たるかよ!!」
ナタリーが口を開く。
「アル! 気を付けてね!!」
アルは笑顔でナタリーに答える。
「任せとけって!」
アルは、カスパニアの五隻の飛行船団の内の一隻を照準に捕らえると、飛空艇の主砲の引き金を引く。
主砲から発射された二発の砲弾は真っ直ぐに飛んで行き、照準が捕らえた飛行船に命中する。
砲弾が命中した飛行船は爆発を起こしたが、黒煙を噴きあげながら飛行を継続していた。
アルとナタリーのユニコーン02に続いて、ドミトリーとナディアのユニコーン03、トゥルムとエルザのユニコーン04、アレクとルイーゼのユニコーン01が連続で同じ飛行船に主砲による砲撃を行う。
ユニコーン小隊の四機の飛空艇から連続で八発の砲撃を受けたカスパニアの飛行船は、空中で大爆発を起こすと船体が中央から二つに折れ、地表に激突した。
アレク達は、士官学校から西へ一時間ほど飛行する。
アレクとルイーゼの乗るユニコーン01は、アレクが操縦桿を握り、ルイーゼが観測を行っていた。
望遠鏡で観測をしていたルイーゼが叫ぶ。
「アレク! 十時の方向! 地表近くよ! 雲の切れ間から見えるわ!!」
アレクは、ルイーゼが指で指し示す方向へ目を向ける。
そこには、地表近くを三隻と五隻の二つの編隊に別れて飛行する飛行船団の姿があった。
飛行船団を見たアレクは、訝しむ。
(変な飛び方だな・・・。編隊の前後の間隔が広すぎる・・・・二キロは離れているぞ?)
ルイーゼが呟く。
「あんな地表近くを飛ぶなんて・・・?」
アレクが口を開く。
「旗艦らしき先頭の飛行船と並ぶ。ルイーゼ、手旗信号を!」
「了解!!」
ルイーゼは、手旗信号で僚機に飛行船団の旗艦と並んで飛ぶ旨を伝える。
アレク達の編隊は高度を下げて、三隻の飛行船団と高度を合わせると、後方から先頭の飛行船にゆっくりと接近していく。
先頭の飛行船を見たアレクが口を開く。
「ルイーゼ。どこの国の飛行船か、判るかい?」
アレクに尋ねられ、ルイーゼは飛行船が船尾に掲げる国旗を見る。
「初めて見る国旗だわ。・・・ちょっと待ってね」
ルイーゼは、手帳サイズの識別表をパラパラとめくり、飛行船が掲げている国旗の図柄を探す。
しかし、飛行船が掲げている国旗の図柄は、識別表には掲載されていなかった。
「アレク。識別表に載っていないわ」
「帝国と国交が無い未知の国の船団って事か・・・」
アレクは警戒しながら飛空艇の速度を上げ、アレク達の編隊が飛行船団の旗艦と並ぶ。
アレクがルイーゼに指示を出す。
「ルイーゼ。旗艦に手旗信号でこっちの所属を伝えて。それと『貴船団を拿捕する。高度を下げて着陸せよ』と」
「了解!」
ルイーゼは、手旗信号で飛行船団の旗艦にアレクからの指示を伝える。
(こちらはバレンシュテット帝国中央軍教導大隊。貴船団を拿捕する。高度を下げて着陸せよ)
程なく飛行船団の旗艦が白旗を掲げる。
旗艦が白旗を掲げたのに合わせて、僚艦の二隻も白旗を掲げる。
三隻の飛行船団が白旗を掲げるのを見たアレクは、驚く一方で少し安心する。
アレクが呟く。
「良かった。彼等はこっちと交戦するつもりは無いらしい」
ルイーゼも安堵して答える。
「そうみたいね」
次の瞬間、三隻の飛行船団のうち、後続の一隻が爆発を起こす。
爆発の轟音と爆風の衝撃波にアレク達は驚く。
アレクが口を開く。
「なんだ!?」
ルイーゼが後ろを振り返り、爆発を起こした飛行船の方を見る。
すると、爆発を起こした飛行船の影から、二キロほど後ろを飛ぶ五隻の飛行船団が雁行陣に編隊を変え、船首砲で砲撃してきている姿が見える。
ルイーゼがアレクに答える。
「アレク! 後ろの五隻の飛行船団からの砲撃よ!!」
アレクは短く舌打ちすると、ルイーゼに答える。
「チッ! あっちは戦うつもりみたいだな!!」
アレク達は、編隊を二キロほど離れた後続の五隻の飛行船団に向ける。
アレク達は、後続の五隻の飛行船団の旗艦と並ぶ。
アレク達と並んでも、五隻の飛行船団は、アレク達を無視して前を飛ぶ三隻の飛行船団へ向けて砲撃を続けていた。
ルイーゼは、五隻の飛行船団が掲げる国旗を確認する。
その国旗の図柄に、ルイーゼは確かに見覚えがあった。
(あの国旗は!!)
ルイーゼが叫ぶ。
「アレク! こっちはカスパニアの飛行船団よ!!」
アレクが答える。
「くそっ! こいつら、前の三隻を狙っている追手か! ・・・ルイーゼ、手旗信号を! こっちの所属と『直ちに戦闘を中止せよ。貴船団を拿捕する。高度を下げて着陸せよ』と!!」
「了解!」
ルイーゼは、手旗信号でカスパニア飛行船団の旗艦にアレクからの指示を伝える。
(こちらはバレンシュテット帝国中央軍教導大隊。直ちに戦闘を中止せよ。貴船団を拿捕する。高度を下げて着陸せよ)
ルイーゼからの手旗信号を確認したカスパニア飛行船団の旗艦は、前方を飛ぶ三隻の飛行船団への砲撃を止め、アレク達に向けて砲撃してくる。
ルイーゼが叫ぶ。
「撃ってきたわ!!」
旗艦がアレク達に向けて砲撃を始めたのを受けて、他の四隻もアレク達に向けて砲撃してくる。
アレクは、飛空艇で回避行動を取りながら指示を出す。
「ルイーゼ。各機へ伝達。『全機散開、カスパニア飛行船団へ攻撃開始。撃沈を許可する』と。赤の信号弾もだ」
「了解!」
ルイーゼは、手旗信号で僚機にアレクからの指示を伝えると、発射装置から赤の信号弾を打ち上げる。
打ち上げられた信号弾は、赤い煙を引きながら虚空に大きな弧を描いて飛んで行く。
ルイーゼが打ち上げた赤の信号弾を合図に、アレク達は編隊を崩して散開し、カスパニア飛行船団へ攻撃を開始する。
アルとナタリーの乗るユニコーン02は、五隻の飛行船の砲撃による弾幕を掻い潜りながらカスパニア飛行船団に接近していく。
アルは軽口を叩く。
「そんな大きな鉄の玉が飛空艇に当たるかよ!!」
ナタリーが口を開く。
「アル! 気を付けてね!!」
アルは笑顔でナタリーに答える。
「任せとけって!」
アルは、カスパニアの五隻の飛行船団の内の一隻を照準に捕らえると、飛空艇の主砲の引き金を引く。
主砲から発射された二発の砲弾は真っ直ぐに飛んで行き、照準が捕らえた飛行船に命中する。
砲弾が命中した飛行船は爆発を起こしたが、黒煙を噴きあげながら飛行を継続していた。
アルとナタリーのユニコーン02に続いて、ドミトリーとナディアのユニコーン03、トゥルムとエルザのユニコーン04、アレクとルイーゼのユニコーン01が連続で同じ飛行船に主砲による砲撃を行う。
ユニコーン小隊の四機の飛空艇から連続で八発の砲撃を受けたカスパニアの飛行船は、空中で大爆発を起こすと船体が中央から二つに折れ、地表に激突した。
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