【R-18】初夜の前に……

黒子猫

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〈ミニストーリー〉「エリス様の悪巧み……?」

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[作者より]
このお話は、もし本を作ることがあったら、ミニ漫画として載せれたらいいなと思って書きました♪

――――――――――――――――――――――――
〈☆ある日、お城に行商の調香師がやって来た。
その日は王子が不在だったため、エリスが対応することに……〉


エリス「王子に用件があるとのことですが、あいにく不在なので、私が対応致します。
どのようなご用件ですか?」
調香師「えぇ……、王子様がご結婚されたばかりということで……。是非ともこの催淫香を王子様にご使用頂きたいのです……」
エリス「催淫香……」
調香師「えぇ……。ご存じとは思いますが、媚薬効果のあるお香です。
王子様は新婚ということなので、是非こちらをお使いになって情熱的な夜を過ごして頂きたいと思いまして……。催淫香の香りをかぐと気持ちは高ぶり、その……、王子様の持続力も格段に上がりますので……、より濃厚な一夜を過ごせるかと思います」
(調香師、ニヤリと笑う)
エリス「……必要ない」
調香師「……っえ……あぁ……。(動揺する)……これは失礼なことを申し上げたかもしれません……。王子様は充分、情熱的な夜を過ごされていらっしゃることと思いますが、これは今後のマンネリ打破のためにも……」
エリス「……必要ない」
(表情を変えずに、言い切る)
調香師「……あ、あぁ……(冷や汗をかく)。……そうですか……とても残念です……」
(調香師、肩を落とす)
エリス「……王子は……、絶倫なんです。今まで結婚を予定していた姫達が逃げ出すほどに……。
それで、もし……催淫香など使ったら……。
それこそ、姫の体はもたないでしょう……」
調香師「……そうでしたか……。それは失礼致しました……」
(調香師、深々と頭を下げる)
エリス「……ですが……、王子が不在の際に、私と姫が練習するのには、いいかもしれません……」
(エリス、小さい声で呟く)
調香師「ん……?れん…しゅう……ですか……?」
(エリス、大きく1回咳払いをする)
エリス「……せっかく持って来たのだから、そちらは買い取りましょう。あなたは遠方からはるばる来ているとのことですし……。
もしかしたら、王子が使われることもあるかもしれない」
調香師「ありがとうございます!」
エリス「ちなみに……他にはどういった効果のものを作れるのですか……?」
調香師「それはもう……、おっしゃって頂ければ、用途に合わせてどんなタイプのものでも調合致します。
ちなみに……どういったものが、お望みですか?」
エリス「そうですね……。少し大胆になると言うか……。自分を解放するようなお香を……。
ちなみに女性だけに効果を発揮させることも、できますか?」
調香師「もちろん、可能でございます」
エリス「素晴らしい!是非、作って頂きたい。できれば、近日中に……」
調香師「かしこまりました!」
(調香師、ほくほく)

〈その頃、部屋でくつろぐ姫……〉
姫「……なんか……悪寒がする……」
(姫、身震いする)


……その後どうなったかは、ご想像にお任せ致します。
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