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ダンジョン・マスター第二部
7.魔界
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魔界へ出発する当日、俺達は結界陣の前に集まっていた。
「魔王様、準備はよろしいですか?」
俺と同行するメリルが聞いてくる。
「ああ、問題ない。と言っても俺が用意するような物は剣くらいだったが……」
そう言いながら、黒を基調とした服を着た俺は背中に吊ったバスタードソードを見せてみる。
これはトレンティア商会で剣を買った時に、一緒に貰った剣帯で固定している。
最初は腰に固定するのかと思ったが、やってみたら剣先が地面を引きずってしまうことがわかった。そのため、肩から腰にかけて斜めにベルトを通し、背中と腰の二点で固定している。
ただしこのままだと鞘から抜けないので、抜く際は鞘ごと剣帯から外し、それから剣を抜くことになる。
少々面倒ではあるが、剣帯からの脱着はワンタッチで出来るので、まあ楽な方だと思う。
まぁ、元々人間用に作られた武器じゃないのだろう、サイズの問題は仕方がない。俺自身、身長は170cmそこそこしかないのだ。色んな種族がいるであろう魔族の中では低い方に違いない。
「会議に出席する際に着用する衣服は、魔界で調達致しますからね」
そう、この世界での俺の衣服といえば、召喚された時に身に着けていた部屋着──ジーンズにシャツ、ジャケットなんかだ──と、じいさん──先代魔王のランドゲルズ──が昔着ていたという俺からするとサイズのやや小さい衣服、それから最後、トレンティア商会で買った衣服なのだが、時間の都合で正装を買う時間はなかったため、魔界の店で調達することになっている。
メリルは普段と変わりないパンツスーツスタイルで、ビシっと決まっている。艶やかな肩まである赤い髪をきっちりとピンで止め、赤い瞳は鋭く光る。褐色の肌はきめ細やかで、立ち振舞は鋭く全く隙が見いだせない。完璧だ、完璧な秘書モードだ。
ちなみに下着や身の回りの品は、アーシャによって既に用意されている。この世界に来た当初は自分の下着をアーシャのような美人さんに洗濯してもらうのに抵抗があったものだが、洗濯機という文明の利器しか使ったことのない俺には、自分で洗濯するというのは難易度が高すぎて結局任せることになっている。今ではもう慣れた。でも思い出したように寝ている俺から衣服を剥ぎ取るのはやめてほしい。どうして毎回気づかないんだ俺は。
そんなことを考えている俺には気づかず、メリルがセレナ達に自分達が不在中のことについて確認していた。
「それでは、不在中のことは任せましたよ。緊急時にはアーシャが結界陣を使用して我々に伝えること」
これは何度も使えるものではなく、元々メリルとアーシャの間で使用している通信魔法を結界陣の力で増幅するというやり方で行う。通信とはいえ人間界と魔界の壁を越えるのだ、多くの魔力が必要になるのは仕方がない。
「はぁい、わかりましたぁ」
いつもの眠そうな顔で返事をするアーシャ、なんというか少し不安だ……
「セレナは防衛を頼みますよ」
「ああ、わかってる」
セレナが頷く。
「リーゼはアーシャを手伝うように」
「わかりました!」
「では魔王様、参りましょうか。陣の調整は終わっておりますので、後は起動するだけで大丈夫です」
「わかった」
返事をした俺は結界陣の中心へ立ち、呪文を唱える。
「<<開け魔界への門>>」
これで二回目のゲート起動だ。今回は魔界門へと繋がるゲートを開くことになる。
結界陣から立ち上った黒いもやが、巨大な門の形を成し、徐々にそれが開いていく。
遂に魔界へと足を踏み入れる時が来たのだ──
開ききった門の向こう側は、石造りの巨大な建物の中だった。
「何者だ!」
そして、恐らく俺達を誰何する声。
見れば全身に鎧を身につけた兵士と思しき者達が、数名でこちらに向かってくるところだった。
えっ、どういうことなの?
「魔王様、彼らは人間界から魔界に繋がる魔界門を守護する衛兵達です」
「なるほど、だから呼び止められたのか」
と表面上は納得して見せるが、どうも相手の雰囲気が穏やかじゃないなと疑問に思う。
「何者だと聞いている!」
「我々はダンジョン<奇人の住処>に所属する魔王と、迷宮大将のメリルです。魔王会議に参列するために魔界へ来ました。書状はこちらです」
メリルが淀みなく身分と目的を説明する。
そういえばメリルが迷宮大将と名乗っていたが、それはダンジョン内で俺の次に偉い身分である。随分前にそんなものに任命した気がするが、当時はセレナ達もいなくてメリルとアーシャだけだったので、メリルが任命されるのは当たり前と言えるだろう。
ちなみにアーシャは魔物を率いて戦闘をするわけではないので、特に階級は無い。セレナには一応迷宮隊長の階級を用意してあるのだが、メリルがOKを出すまでは階級を与えるのを待っている状態だ。完全に裏切らないということが確認出来るまでは駄目だということだった。俺は裏切らないと思うのだが。
「<奇人の住処>だと? そんなダンジョンあったか? ……ふむ、まあ書状は本物のようだ、通っていいぞ」
衛兵は何かの魔法を使って書状を確認していたが、どうやら問題無しと判断したらしい。っていうか、存在すら忘れられているなんて、どれだけうちのダンジョンは知名度が低いんだよ。
「だが、街で問題は起こすなよ!」
ギロリとメリルを睨みながら警告する衛兵。はっきり言って気分の良いものではない。
「わかっております」
だがメリルは気にした風もなく、無表情で返す。
「行きましょう、魔王様」
そんなメリルに促され、俺達は魔界門を取り囲むように作られている建物を出る。
街へ出ると、黄昏時を思わせる薄暗さに包まれた街並みが俺達を出迎えた。ダンジョンの近くにあるキリネ村と比べると、かなり大きくて石造りの建物が多い印象である。
「あれ? 俺達って出発したの午前中じゃなかったか?」
疑問に思い、メリルに聞いてみる。
「魔界は昼間でも人間界でいう夕方くらいの暗さを保っているのです。これは人間界で太陽と呼ばれるものが魔界には存在せず、代わりに沈まぬ赤い月が常に魔界を照らしているためです」
「へぇー、面白いな。俺は魔界も人間界みたいに太陽と月が回ってるのかと思ったよ」
地球で言うとどんな感じなのだろうか。白夜の夕方版とかになるのかな?
「とはいえ赤い月が照らせぬ魔界の地域もあります。そこは暗黒地域と呼ばれ、我々魔族も近寄らぬ恐ろしい生物達が住む土地となっています」
「魔族って人間に比べたら凄まじく強いのに、それでも恐れる相手がいるのか?」
俺みたいな魔王クラスになると、平地で戦うなら大規模上級魔法を使えば一人で人間を千人どころか一万人くらいは軽く倒せてもおかしくはない。そんな相手が恐れるって一体どんな生物なんだ。
「遥か昔から伝わる情報によると、魔王級以上の魔族が十人以上で挑んでも勝てぬ程の巨大な獣などが住んでいたと……」
「魔王が十人以上!? マジでどんな化け物だ……」
思わずぶるりと体を震わせてしまう。
「しかし、その者達は赤い月が照らす範囲内に自ら入ってくることはありません。ですから近寄りさえしなければ問題ありません」
「なるほど、それならまあ安心かな」
赤い月の光を嫌う性質でもあるのだろうか。今俺が考えることではないような気もするが、いざというときのためにもそいつらの研究を進めておいたほうがいいんじゃないかなぁと思ってしまう俺である。
「……それはともかく、なんか周りの目が痛いんだけど、気のせい?」
魔界門のある建物から出て、街の大通りだという道を歩いているのだが、俺達は何故かさっきから道行く人に鋭い視線を向けられている。
俺がそう聞くと、メリルが申し訳なさそうに言う。
「申し訳ありません、それは魔王様が見られているのではなく、ダークエルフである私がいるためです」
「そんな、ダークエルフってだけで見知らぬ人からも睨まれなくちゃいけないのかよ!」
日本では体験したことのない理不尽な差別に、思わず憤りの声を上げてしまう。
「仕方ないのです、魔界の住人は人間界の生物を見下していますから。人間界に住むエルフとのハーフである私は、彼らにとっては毛嫌いする生き物なのです」
「……もしかして、さっきの衛兵も?」
思い当たるのは先程の衛兵の態度。あれはメリルを完全に厄介者という目で見ていた。
「はい」
メリルが頷く。
「なんだよそれっ、ムカつくな……!」
メリルを見下す街の住人達に、苛立ちが募る。
「そのお気持ちはありがたいのですが、魔界ではこれが普通なのです、せめて今回は我慢していただけないでしょうか。次回からは案内が必要でなければ同行いたしませんので……」
「そういうことじゃないんだっ、くそっ……でも怒っても仕方ないんだな、わかった、我慢するよ……」
憮然とした顔を隠せずに了解の意を示す。
そうしてどうにか怒りを静めたところで、ふと疑問がよぎる。
「そういやトレンティア商会の人は普通だった気がするけど……」
思い返してみれば、同じ魔界の人でもトレンティア商会の人達は普通に対応していた。
「トレンティア商会は商売に邪魔な差別意識を持たぬ者しか従業員になれないのです」
それ以外にも色々と条件はありますが、とメリルが続ける。
「そのため魔界に古くから商店を持つ者達には、守銭奴やプライドを金に売ったなどと言われ、あまり評判はよくありませんが。人間界での商売も、普通の商店ならやりたがらないものです」
魔界での評判がどうであろうと、俺からしたらトレンティア商会の方が好感を持てる。
「良かったよ、トレンティア商会に変な偏見持ちがいないとわかって」
「ええ、彼らの存在はありがたいですね」
やはりメリル自身も全く気にしないという訳にはいかないのか、トレンティア商会に関しては感謝しているようだ。
「ということは、これから俺の服を買いに行くのは……」
元々服を買うために会議開催よりも数日早く出発しているのだが、その行き先は聞いていなかった。
「はい、トレンティア商会になります」
やはりそうかと頷く。
「普通の商店では私がいるために門前払いを受けてもおかしくありませんからね」
「厄介なことだな……」
また怒りが頭をもたげそうになるが、深呼吸をしてそれを押さえつける。
「という訳で到着いたしました。こちらがトレンティア商会の魔界側の店舗になります。内部には我々が以前ゲートを繋げた部屋もありますよ」
大通りを東に歩き続けて十数分、円形をした街の中心地よりは外壁よりの通りに、トレンティア商会の魔界本店はあった。
「では、参りましょう」
「ああ」
そして俺達は店の扉をくぐる。
「いらっしゃいませ! トレンティア商会へようこそ! 何がご入用ですか?」
店に入った俺は、その声を聞いて固まった。
「魔王様?」
しばし呆然とした俺に、メリルが声をかけ……って、このパターンはもう一度やったじゃないか!
「い、いや、ちょっと既視感が……」
「あ! <奇人の住処>様ですね! お久しぶりです!」
挨拶をしてきたのは前回トレンティア商会で買い物をした際に受付をしてくれた女性だった。
前回の時は剣を選んだりしていてあまり見る余裕がなかったが、こうして再び面と向かってみると、以前は気づかなかった部分も見えてくる。
ダークブラウンの髪と目を持つ彼女は、後ろ髪をポニーテールにまとめて、黄色のエプロンドレスを着用している。その姿は利発そうな目と小柄な体躯も相まって、小動物のような可愛らしさがある。
獣のような耳と尻尾が、更に小動物さを強調して……んん? 耳と尻尾!?
「あれ、その耳と尻尾……」
前はなかったよね?と続けようとした俺を、彼女は遮って叫んだ。
「ああ! ちょ、直前まで力仕事をしていたので、しまうのを忘れていました! 申し訳ありません!」
耳をせわしなくピクピクさせながら謝る彼女。
そして困惑する俺。
「魔王様、彼女は獣人の血が入っているのだと思われます。獣人は人型形態をとることが可能ですが、その状態だと肉体能力も相応のものになってしまうため、戦いの際は獣形態で戦います。しかし、普通は出来ないはずですが、彼女は体の一部を獣形態に戻すことで肉体能力の調整を行なっているのではないでしょうか」
メリルが補足してくれたので、ようやく理解出来た俺である。
「そうです! お客様のおっしゃるとおりです! でも、それが原因で一族からは気味悪がられちゃって……」
獣の耳と尻尾をしまった彼女が、しゅんとうなだれる。
「君も大変なんだな」
「うう、お客さまぁ」
彼女に同情する俺と、ちょっと涙目な彼女。
「……それよりも、買い物をしたいのですが」
その奇妙なやり取りは、メリルが止めるまで続けられた。
「も、申し訳ありません! 何がご入用でしょうか!」
彼女はしゅばっと姿勢を正して挨拶をする。
「魔王会議に出席するための、魔王様の正装を作っていただけますか」
「かしこまりました! では採寸から入らせていただきます! 専門のスタッフをお連れいたしますので、少々お待ち下さい!」
元気よく答えると、素早く彼女は裏に引っ込んでいった。
「慌ただしい娘だなぁ……」
「まだ子供なのでしょう。仕方ありませんね」
メリルがフォローする。
「魔界の人は見た目と年齢が一致しないから年とかわかんないな」
横目でチラっとメリルを確認する。
「……何か?」
「い、いえ……」
メリルから鋭い眼光が返ってきて、目を伏せてしまう俺。ちょっと情けない。でも俺だってまだ二十二歳だもん、メリルから見たら(きっと)子供だもん……
落ち込みながら自分に言い訳をする姿は中々惨めである。
そうしていると、受付嬢の彼女が、他の店員を連れて戻ってきた。
「お待たせいたしました。採寸を担当するキルミと申します」
挨拶をしたのはスラっとした背の高いモデルのような人だった。パリコレとかに居そうな感じである。見たこと無いからしらんけど。
「よろしく」
「こちらへどうぞ」
彼女に促され、部屋を移動する。
移動した部屋でサイズを測られつつ、メリルが服に色々な注文をつけていく。俺はよくわからないので完全に他人任せだ。一体どんな服になるのだろうか。
そんなこんなで様々な作業が終了し、後は服の完成を待つことになった。
メリルが急ぎでお願いしていたため、早ければ二日で完成するらしい。日本でオーダーメイドの服なんて買ったことはないが、かなり早いのではないだろうか。
「トレンティア商会の服飾担当は、他店のほうが人気なのであまり仕事がないのですよ。だから魔王様の服を作成するのにかかりっきりで作業出来ます、手は抜いてないので安心してください!」
聞いてみた俺に答えてくれたのは、受付嬢の彼女だ。
「ふぅん、まぁちゃんとやってくれるならいいや、よろしく頼むよ」
「はい! お任せください!」
トレンティア商会での用事を済ませ、少し遅い昼食を摂った俺達は、今日泊まる宿へと向かった。
メリルによると、現在いる魔界の首都、帝都グランヴェインは円形をしており、中心部には帝国の運営に必要な建物が密集し、そこから外周に向かうほど、商店や住宅街といった建物が立ち並ぶのだという。
治安も外周より内周のほうが良く、宿についても中心部に近いほうが格的にも良い宿なのだそうだ。
ちなみにトレンティア商会は様々な店が立ち並ぶ通りで言うとやや外周寄りだが、店の立地は大通りに面しているため中堅そこそこくらいの規模らしい。
俺達が今回泊まる宿はそれよりも内周側。ランク的には下級貴族が泊まる程度のものらしいが、これは俺が安全なら無理して高い宿に泊まらなくていいとメリルに言ったためである。根っからの庶民な俺には、あまり高い宿に連れて行かれても緊張して休めない。
そんな訳で連れて行かれた宿だが、やはりというべきか、俺の主観では結構豪華な宿だった。
広々としたロビーに、豪華なシャンデリア。調度品には年季と美しさが同居しており、ソファーは座ることがためらわれるほどの作り。
思わずメリルに値段を確認してしまったが、これでも下級貴族が泊まるレベルの宿で間違いないらしい。うーん、一体上級まで行ったらどうなっちまうんだ。
おっかなびっくりしながらも、荷物を置くために部屋へと向かう。もちろんメリルとは別室だ。誰に言い訳しているのかは知らないが。
その後はホテル内を散策したり、メリルと雑談したりして過ごした。
魔界に来て一日目だが、無事にダンジョンに帰れればいいなと、早くも思っている俺である。
「魔王様、準備はよろしいですか?」
俺と同行するメリルが聞いてくる。
「ああ、問題ない。と言っても俺が用意するような物は剣くらいだったが……」
そう言いながら、黒を基調とした服を着た俺は背中に吊ったバスタードソードを見せてみる。
これはトレンティア商会で剣を買った時に、一緒に貰った剣帯で固定している。
最初は腰に固定するのかと思ったが、やってみたら剣先が地面を引きずってしまうことがわかった。そのため、肩から腰にかけて斜めにベルトを通し、背中と腰の二点で固定している。
ただしこのままだと鞘から抜けないので、抜く際は鞘ごと剣帯から外し、それから剣を抜くことになる。
少々面倒ではあるが、剣帯からの脱着はワンタッチで出来るので、まあ楽な方だと思う。
まぁ、元々人間用に作られた武器じゃないのだろう、サイズの問題は仕方がない。俺自身、身長は170cmそこそこしかないのだ。色んな種族がいるであろう魔族の中では低い方に違いない。
「会議に出席する際に着用する衣服は、魔界で調達致しますからね」
そう、この世界での俺の衣服といえば、召喚された時に身に着けていた部屋着──ジーンズにシャツ、ジャケットなんかだ──と、じいさん──先代魔王のランドゲルズ──が昔着ていたという俺からするとサイズのやや小さい衣服、それから最後、トレンティア商会で買った衣服なのだが、時間の都合で正装を買う時間はなかったため、魔界の店で調達することになっている。
メリルは普段と変わりないパンツスーツスタイルで、ビシっと決まっている。艶やかな肩まである赤い髪をきっちりとピンで止め、赤い瞳は鋭く光る。褐色の肌はきめ細やかで、立ち振舞は鋭く全く隙が見いだせない。完璧だ、完璧な秘書モードだ。
ちなみに下着や身の回りの品は、アーシャによって既に用意されている。この世界に来た当初は自分の下着をアーシャのような美人さんに洗濯してもらうのに抵抗があったものだが、洗濯機という文明の利器しか使ったことのない俺には、自分で洗濯するというのは難易度が高すぎて結局任せることになっている。今ではもう慣れた。でも思い出したように寝ている俺から衣服を剥ぎ取るのはやめてほしい。どうして毎回気づかないんだ俺は。
そんなことを考えている俺には気づかず、メリルがセレナ達に自分達が不在中のことについて確認していた。
「それでは、不在中のことは任せましたよ。緊急時にはアーシャが結界陣を使用して我々に伝えること」
これは何度も使えるものではなく、元々メリルとアーシャの間で使用している通信魔法を結界陣の力で増幅するというやり方で行う。通信とはいえ人間界と魔界の壁を越えるのだ、多くの魔力が必要になるのは仕方がない。
「はぁい、わかりましたぁ」
いつもの眠そうな顔で返事をするアーシャ、なんというか少し不安だ……
「セレナは防衛を頼みますよ」
「ああ、わかってる」
セレナが頷く。
「リーゼはアーシャを手伝うように」
「わかりました!」
「では魔王様、参りましょうか。陣の調整は終わっておりますので、後は起動するだけで大丈夫です」
「わかった」
返事をした俺は結界陣の中心へ立ち、呪文を唱える。
「<<開け魔界への門>>」
これで二回目のゲート起動だ。今回は魔界門へと繋がるゲートを開くことになる。
結界陣から立ち上った黒いもやが、巨大な門の形を成し、徐々にそれが開いていく。
遂に魔界へと足を踏み入れる時が来たのだ──
開ききった門の向こう側は、石造りの巨大な建物の中だった。
「何者だ!」
そして、恐らく俺達を誰何する声。
見れば全身に鎧を身につけた兵士と思しき者達が、数名でこちらに向かってくるところだった。
えっ、どういうことなの?
「魔王様、彼らは人間界から魔界に繋がる魔界門を守護する衛兵達です」
「なるほど、だから呼び止められたのか」
と表面上は納得して見せるが、どうも相手の雰囲気が穏やかじゃないなと疑問に思う。
「何者だと聞いている!」
「我々はダンジョン<奇人の住処>に所属する魔王と、迷宮大将のメリルです。魔王会議に参列するために魔界へ来ました。書状はこちらです」
メリルが淀みなく身分と目的を説明する。
そういえばメリルが迷宮大将と名乗っていたが、それはダンジョン内で俺の次に偉い身分である。随分前にそんなものに任命した気がするが、当時はセレナ達もいなくてメリルとアーシャだけだったので、メリルが任命されるのは当たり前と言えるだろう。
ちなみにアーシャは魔物を率いて戦闘をするわけではないので、特に階級は無い。セレナには一応迷宮隊長の階級を用意してあるのだが、メリルがOKを出すまでは階級を与えるのを待っている状態だ。完全に裏切らないということが確認出来るまでは駄目だということだった。俺は裏切らないと思うのだが。
「<奇人の住処>だと? そんなダンジョンあったか? ……ふむ、まあ書状は本物のようだ、通っていいぞ」
衛兵は何かの魔法を使って書状を確認していたが、どうやら問題無しと判断したらしい。っていうか、存在すら忘れられているなんて、どれだけうちのダンジョンは知名度が低いんだよ。
「だが、街で問題は起こすなよ!」
ギロリとメリルを睨みながら警告する衛兵。はっきり言って気分の良いものではない。
「わかっております」
だがメリルは気にした風もなく、無表情で返す。
「行きましょう、魔王様」
そんなメリルに促され、俺達は魔界門を取り囲むように作られている建物を出る。
街へ出ると、黄昏時を思わせる薄暗さに包まれた街並みが俺達を出迎えた。ダンジョンの近くにあるキリネ村と比べると、かなり大きくて石造りの建物が多い印象である。
「あれ? 俺達って出発したの午前中じゃなかったか?」
疑問に思い、メリルに聞いてみる。
「魔界は昼間でも人間界でいう夕方くらいの暗さを保っているのです。これは人間界で太陽と呼ばれるものが魔界には存在せず、代わりに沈まぬ赤い月が常に魔界を照らしているためです」
「へぇー、面白いな。俺は魔界も人間界みたいに太陽と月が回ってるのかと思ったよ」
地球で言うとどんな感じなのだろうか。白夜の夕方版とかになるのかな?
「とはいえ赤い月が照らせぬ魔界の地域もあります。そこは暗黒地域と呼ばれ、我々魔族も近寄らぬ恐ろしい生物達が住む土地となっています」
「魔族って人間に比べたら凄まじく強いのに、それでも恐れる相手がいるのか?」
俺みたいな魔王クラスになると、平地で戦うなら大規模上級魔法を使えば一人で人間を千人どころか一万人くらいは軽く倒せてもおかしくはない。そんな相手が恐れるって一体どんな生物なんだ。
「遥か昔から伝わる情報によると、魔王級以上の魔族が十人以上で挑んでも勝てぬ程の巨大な獣などが住んでいたと……」
「魔王が十人以上!? マジでどんな化け物だ……」
思わずぶるりと体を震わせてしまう。
「しかし、その者達は赤い月が照らす範囲内に自ら入ってくることはありません。ですから近寄りさえしなければ問題ありません」
「なるほど、それならまあ安心かな」
赤い月の光を嫌う性質でもあるのだろうか。今俺が考えることではないような気もするが、いざというときのためにもそいつらの研究を進めておいたほうがいいんじゃないかなぁと思ってしまう俺である。
「……それはともかく、なんか周りの目が痛いんだけど、気のせい?」
魔界門のある建物から出て、街の大通りだという道を歩いているのだが、俺達は何故かさっきから道行く人に鋭い視線を向けられている。
俺がそう聞くと、メリルが申し訳なさそうに言う。
「申し訳ありません、それは魔王様が見られているのではなく、ダークエルフである私がいるためです」
「そんな、ダークエルフってだけで見知らぬ人からも睨まれなくちゃいけないのかよ!」
日本では体験したことのない理不尽な差別に、思わず憤りの声を上げてしまう。
「仕方ないのです、魔界の住人は人間界の生物を見下していますから。人間界に住むエルフとのハーフである私は、彼らにとっては毛嫌いする生き物なのです」
「……もしかして、さっきの衛兵も?」
思い当たるのは先程の衛兵の態度。あれはメリルを完全に厄介者という目で見ていた。
「はい」
メリルが頷く。
「なんだよそれっ、ムカつくな……!」
メリルを見下す街の住人達に、苛立ちが募る。
「そのお気持ちはありがたいのですが、魔界ではこれが普通なのです、せめて今回は我慢していただけないでしょうか。次回からは案内が必要でなければ同行いたしませんので……」
「そういうことじゃないんだっ、くそっ……でも怒っても仕方ないんだな、わかった、我慢するよ……」
憮然とした顔を隠せずに了解の意を示す。
そうしてどうにか怒りを静めたところで、ふと疑問がよぎる。
「そういやトレンティア商会の人は普通だった気がするけど……」
思い返してみれば、同じ魔界の人でもトレンティア商会の人達は普通に対応していた。
「トレンティア商会は商売に邪魔な差別意識を持たぬ者しか従業員になれないのです」
それ以外にも色々と条件はありますが、とメリルが続ける。
「そのため魔界に古くから商店を持つ者達には、守銭奴やプライドを金に売ったなどと言われ、あまり評判はよくありませんが。人間界での商売も、普通の商店ならやりたがらないものです」
魔界での評判がどうであろうと、俺からしたらトレンティア商会の方が好感を持てる。
「良かったよ、トレンティア商会に変な偏見持ちがいないとわかって」
「ええ、彼らの存在はありがたいですね」
やはりメリル自身も全く気にしないという訳にはいかないのか、トレンティア商会に関しては感謝しているようだ。
「ということは、これから俺の服を買いに行くのは……」
元々服を買うために会議開催よりも数日早く出発しているのだが、その行き先は聞いていなかった。
「はい、トレンティア商会になります」
やはりそうかと頷く。
「普通の商店では私がいるために門前払いを受けてもおかしくありませんからね」
「厄介なことだな……」
また怒りが頭をもたげそうになるが、深呼吸をしてそれを押さえつける。
「という訳で到着いたしました。こちらがトレンティア商会の魔界側の店舗になります。内部には我々が以前ゲートを繋げた部屋もありますよ」
大通りを東に歩き続けて十数分、円形をした街の中心地よりは外壁よりの通りに、トレンティア商会の魔界本店はあった。
「では、参りましょう」
「ああ」
そして俺達は店の扉をくぐる。
「いらっしゃいませ! トレンティア商会へようこそ! 何がご入用ですか?」
店に入った俺は、その声を聞いて固まった。
「魔王様?」
しばし呆然とした俺に、メリルが声をかけ……って、このパターンはもう一度やったじゃないか!
「い、いや、ちょっと既視感が……」
「あ! <奇人の住処>様ですね! お久しぶりです!」
挨拶をしてきたのは前回トレンティア商会で買い物をした際に受付をしてくれた女性だった。
前回の時は剣を選んだりしていてあまり見る余裕がなかったが、こうして再び面と向かってみると、以前は気づかなかった部分も見えてくる。
ダークブラウンの髪と目を持つ彼女は、後ろ髪をポニーテールにまとめて、黄色のエプロンドレスを着用している。その姿は利発そうな目と小柄な体躯も相まって、小動物のような可愛らしさがある。
獣のような耳と尻尾が、更に小動物さを強調して……んん? 耳と尻尾!?
「あれ、その耳と尻尾……」
前はなかったよね?と続けようとした俺を、彼女は遮って叫んだ。
「ああ! ちょ、直前まで力仕事をしていたので、しまうのを忘れていました! 申し訳ありません!」
耳をせわしなくピクピクさせながら謝る彼女。
そして困惑する俺。
「魔王様、彼女は獣人の血が入っているのだと思われます。獣人は人型形態をとることが可能ですが、その状態だと肉体能力も相応のものになってしまうため、戦いの際は獣形態で戦います。しかし、普通は出来ないはずですが、彼女は体の一部を獣形態に戻すことで肉体能力の調整を行なっているのではないでしょうか」
メリルが補足してくれたので、ようやく理解出来た俺である。
「そうです! お客様のおっしゃるとおりです! でも、それが原因で一族からは気味悪がられちゃって……」
獣の耳と尻尾をしまった彼女が、しゅんとうなだれる。
「君も大変なんだな」
「うう、お客さまぁ」
彼女に同情する俺と、ちょっと涙目な彼女。
「……それよりも、買い物をしたいのですが」
その奇妙なやり取りは、メリルが止めるまで続けられた。
「も、申し訳ありません! 何がご入用でしょうか!」
彼女はしゅばっと姿勢を正して挨拶をする。
「魔王会議に出席するための、魔王様の正装を作っていただけますか」
「かしこまりました! では採寸から入らせていただきます! 専門のスタッフをお連れいたしますので、少々お待ち下さい!」
元気よく答えると、素早く彼女は裏に引っ込んでいった。
「慌ただしい娘だなぁ……」
「まだ子供なのでしょう。仕方ありませんね」
メリルがフォローする。
「魔界の人は見た目と年齢が一致しないから年とかわかんないな」
横目でチラっとメリルを確認する。
「……何か?」
「い、いえ……」
メリルから鋭い眼光が返ってきて、目を伏せてしまう俺。ちょっと情けない。でも俺だってまだ二十二歳だもん、メリルから見たら(きっと)子供だもん……
落ち込みながら自分に言い訳をする姿は中々惨めである。
そうしていると、受付嬢の彼女が、他の店員を連れて戻ってきた。
「お待たせいたしました。採寸を担当するキルミと申します」
挨拶をしたのはスラっとした背の高いモデルのような人だった。パリコレとかに居そうな感じである。見たこと無いからしらんけど。
「よろしく」
「こちらへどうぞ」
彼女に促され、部屋を移動する。
移動した部屋でサイズを測られつつ、メリルが服に色々な注文をつけていく。俺はよくわからないので完全に他人任せだ。一体どんな服になるのだろうか。
そんなこんなで様々な作業が終了し、後は服の完成を待つことになった。
メリルが急ぎでお願いしていたため、早ければ二日で完成するらしい。日本でオーダーメイドの服なんて買ったことはないが、かなり早いのではないだろうか。
「トレンティア商会の服飾担当は、他店のほうが人気なのであまり仕事がないのですよ。だから魔王様の服を作成するのにかかりっきりで作業出来ます、手は抜いてないので安心してください!」
聞いてみた俺に答えてくれたのは、受付嬢の彼女だ。
「ふぅん、まぁちゃんとやってくれるならいいや、よろしく頼むよ」
「はい! お任せください!」
トレンティア商会での用事を済ませ、少し遅い昼食を摂った俺達は、今日泊まる宿へと向かった。
メリルによると、現在いる魔界の首都、帝都グランヴェインは円形をしており、中心部には帝国の運営に必要な建物が密集し、そこから外周に向かうほど、商店や住宅街といった建物が立ち並ぶのだという。
治安も外周より内周のほうが良く、宿についても中心部に近いほうが格的にも良い宿なのだそうだ。
ちなみにトレンティア商会は様々な店が立ち並ぶ通りで言うとやや外周寄りだが、店の立地は大通りに面しているため中堅そこそこくらいの規模らしい。
俺達が今回泊まる宿はそれよりも内周側。ランク的には下級貴族が泊まる程度のものらしいが、これは俺が安全なら無理して高い宿に泊まらなくていいとメリルに言ったためである。根っからの庶民な俺には、あまり高い宿に連れて行かれても緊張して休めない。
そんな訳で連れて行かれた宿だが、やはりというべきか、俺の主観では結構豪華な宿だった。
広々としたロビーに、豪華なシャンデリア。調度品には年季と美しさが同居しており、ソファーは座ることがためらわれるほどの作り。
思わずメリルに値段を確認してしまったが、これでも下級貴族が泊まるレベルの宿で間違いないらしい。うーん、一体上級まで行ったらどうなっちまうんだ。
おっかなびっくりしながらも、荷物を置くために部屋へと向かう。もちろんメリルとは別室だ。誰に言い訳しているのかは知らないが。
その後はホテル内を散策したり、メリルと雑談したりして過ごした。
魔界に来て一日目だが、無事にダンジョンに帰れればいいなと、早くも思っている俺である。
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でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
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それでも戦わなければならない。
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そしていつか湊は責任とは何かを知り、多くの命を背負う事になっていくのだった。
挿絵:夢路ぽに様
https://www.pixiv.net/users/14840570
※注 「」「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています。
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