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第29話 質問
キオウ先生に連れて行かれたリッカとスノウだったが、授業が終わるとすぐに戻ってきた。
ほんとに仲良しだな。
スノウが『番』とか言いだすから、そういう風に意識されているのかと身構えてしまいそうになったが、やっぱり違うよなあ?
二人は授業が始まったら戻って行ったが、毎回来るつもりなのだろうか。
リッカたちの他にも、生徒たちが来てくれたのだが……。
「チハヤ先生! 頭が痛い気がします!」
気がするだけなら大丈夫!
「お腹痛いです! トイレから出られません!」
じゃあ、ここはトイレってこと!?
「先生、転んでしまって足が折れました!」
いや、さすがに折れてたらそんなに元気いっぱいで来られないでしょ!
仮病だろ! という子が入れ替わり立ち代わりやってくる。
気持ちがいいから、小回復をかけて欲しいようだ。
元気な状態にかけても問題ないし、毎日かけても問題ないようだから、今回もオレの特訓を兼ねてがんばることにした。
やっぱり個別でかけていくとすぐに疲れてしまったが、前回よりは余裕がある。
根性でかけ続けたが、限界かも……というところで次の授業が始まり、みんな戻って行ったので助かった。干からびたー!
でも、こんな状況だと本当に体調が悪い生徒や相談したい生徒が来られない。
だから、元気な生徒は朝食や夕食、オレが保健室以外にいるときに声をかけてくれと頼んでおいた。
はーい、と元気に返事をしていたから、ちゃんときいてくれるだろう。
授業中の保健室は静かで、資料を見たり勉強をしたりしていたら疲労も解消した。
自分もつい最近まで学生だったから、みんなが授業を受けている間、自由に動けるなんて変な感じだ。
チャイムが鳴り、再び休憩時間になったので、オレも一息つくことにした。
今度も生徒たちが来るかもしれないが、少し体を動かしたくなったので白衣を脱いで保健室から運動場に出る。
そして、前に見つけて確保しておいたバット代わりの木の棒で素振りを始めた。
元の世界には戻れないが、またいつか京平とバッティング対決をするかもしれないから鍛えておかないと!
日本でもやっていたが、これからもやっていこう。
「お邪魔しまー……先生、何やってんの?」
一番乗りで保健室に来たのはオオカミ獣人の……。
「えーと、股間……ハウルだ。これはお仕置きのお尻ペンペンの練習だ」
「だから、股間を先に思い出すのはやめてくださ……え、お尻ペンペン!? なんすかそれ!」
ここでは『お尻ペンペン』は通じないか?
でも、『お仕置き』というので大体察したのか、ハウルはお尻を抑えてガードしている。
「へー、先生って結構激しいんだなあ」
そんなことを言いながらハウルを追い抜いて保健室に入って来たのはライオン獣人のバリーだ。
いつものクマの子もいて……名前はシュロ先生の資料で見て覚えている。
はちみつを連想するおいしそうな名前……マヌカ……じゃなくてロンガンだ。
ロンガンは目が合うと会釈をしてくれた。
「ロンガン、どうした? 体調悪いところでもある?」
「せんせーい、俺を無視しないでよ」
ジト目で見てくるバリーににっこりと笑顔を向ける。
「ごめんごめん。ちゃんと性格の悪さは治していい子になったか?」
「ひどいな。俺は肉食寮で一番純真な心を持つ男だよ」
詐欺師が言いそうなセリフを吐くバリーはスルーしてロンガンを見ると「あ、みんな元気なんですけど……」と恐縮していた。
「何をしにきたんだ? ここをたまり場にするなよ?」
特に対応しなくてよさそうなので、素振りを続けながら話を聞く。
「そう邪険にしないでよ。先生の苦手なものとか嫌いなものって何ですかー?」
扉に寄りかかり、偉そうに腕を組んでいるバリーがニヤニヤとこちらを見ている。
何だ? オレの弱点でも探りにきたのか?
別に隠すこともないので、思い浮かんだものをすぐに答える。
「オレが嫌いなのは『負けること』!」
「ふーん、余計跪かせたいなあ」
「どんな性癖だよ」
ぽつりと零した一言だったが、ちゃんと聞こえてるからな。
やっぱり性格に難がある。
「先生。俺、悩みがあるんですよ」
「へー」
また何か嫌がらせをしようとしているのか?
この感じなら、どうせ真剣な悩みじゃないのだろう。
でも、オレは保健室の先生だし、一応聞いてやるか。
「それで? どんな悩みなんだ?」
「俺、先生のことが頭から離れないんだよ。恋、かなあ」
オレが「はあ?」と零すと同時に、保健室に入ってきたリッカとスノウの飛び蹴りが、バリーの体に思い切り入った。
二人が一緒に攻撃しているこの光景、よく見るなあ。
「痛えな! 馬鹿兄弟、何しやがる!」
「「兄弟じゃない」」
綺麗にシンクロしているあたり、やっぱり兄弟だから波長が合うのかもしれない。
「殺してもしなないようなお前は保健室にくる必要がないだろ」
スノウがバリーに「出ていけ」と促しているが……。
「お前の代わりに悩みを相談してやったんだよ。自分のことなのに『友達の話なんだけど……』って相談する奴がいるだろ? あれの逆だ」
そんなことを言いながら、バリーはスノウに肩を組んでいった。
「は? 何の話だ?」
「だから、お前が先生のことばっか考え――」
スノウはバリーの顔を裏拳で殴ると、バリーを引っ張って保健室から出て行った。
廊下で二人が言い争っている声が聞こえてきたが、それも小さくなっていって消えた。
「な、何だったんだ?」
「あ、大丈夫っす。あの二人、いつもああいう感じなんで」
つるんでいる仲間がそう言うのなら大丈夫……だよな?
まあ、怪我したらオレが治すか……。
「先生、おいらがあげた魚、まだ食べてないっすよね?」
「あ、ごめん。そうなんだ。今日試してみる予定」
三日間もぐっすり寝ていたので心配だったが、シュロ先生がちゃんと処理をして調理室に置いてくれているらしい。
「おいらも食べてみたいんすけど!」
「もちろん。口に合うかは分からないけど、ちゃんと用意しておくよ」
「やった! じゃあ、一応バリーたち見てきます! お邪魔しました!」
バタバタと出て行ったハウルに続き、ロンガンもまた軽く会釈してから去った。
一気に静かになった保健室には、リッカだけが残った。
ある程度満足するだけ素振りができたので、オレも保健室に戻る。
白衣に袖を通しながらリッカに聞く。
「休憩の度にくるつもりか?」
「用事がなければ」
即答するリッカに思わず笑ってしまった。
「オレが来る前の休憩時間は、今までどうしていたんだ?」
「何もしてない」
リッカらしい想像通りの答えにまた笑った。
そして、椅子に座っているリッカの姿がふと目に留まった。
「前から思っていたけど……それ、可愛いな」
今は制服姿なので黒ズボンに白シャツなのだが、長いしっぼをぐるりと腰に巻いている。
たびたびそういう姿を見ていたが、ずっといいなと思っていた。
「そうか?」
何でもないような顔をしているが、嬉しさがにじみ出ている。
そういうところもクールな外見とギャップがあって可愛いかも。
……なんて思ったところで、気になっていることを率直に聞いてみようかな、と思った。
うだうだ考えていても仕方ないし……。
「リッカ。お前、オレと番になりたいのか?」
ほんとに仲良しだな。
スノウが『番』とか言いだすから、そういう風に意識されているのかと身構えてしまいそうになったが、やっぱり違うよなあ?
二人は授業が始まったら戻って行ったが、毎回来るつもりなのだろうか。
リッカたちの他にも、生徒たちが来てくれたのだが……。
「チハヤ先生! 頭が痛い気がします!」
気がするだけなら大丈夫!
「お腹痛いです! トイレから出られません!」
じゃあ、ここはトイレってこと!?
「先生、転んでしまって足が折れました!」
いや、さすがに折れてたらそんなに元気いっぱいで来られないでしょ!
仮病だろ! という子が入れ替わり立ち代わりやってくる。
気持ちがいいから、小回復をかけて欲しいようだ。
元気な状態にかけても問題ないし、毎日かけても問題ないようだから、今回もオレの特訓を兼ねてがんばることにした。
やっぱり個別でかけていくとすぐに疲れてしまったが、前回よりは余裕がある。
根性でかけ続けたが、限界かも……というところで次の授業が始まり、みんな戻って行ったので助かった。干からびたー!
でも、こんな状況だと本当に体調が悪い生徒や相談したい生徒が来られない。
だから、元気な生徒は朝食や夕食、オレが保健室以外にいるときに声をかけてくれと頼んでおいた。
はーい、と元気に返事をしていたから、ちゃんときいてくれるだろう。
授業中の保健室は静かで、資料を見たり勉強をしたりしていたら疲労も解消した。
自分もつい最近まで学生だったから、みんなが授業を受けている間、自由に動けるなんて変な感じだ。
チャイムが鳴り、再び休憩時間になったので、オレも一息つくことにした。
今度も生徒たちが来るかもしれないが、少し体を動かしたくなったので白衣を脱いで保健室から運動場に出る。
そして、前に見つけて確保しておいたバット代わりの木の棒で素振りを始めた。
元の世界には戻れないが、またいつか京平とバッティング対決をするかもしれないから鍛えておかないと!
日本でもやっていたが、これからもやっていこう。
「お邪魔しまー……先生、何やってんの?」
一番乗りで保健室に来たのはオオカミ獣人の……。
「えーと、股間……ハウルだ。これはお仕置きのお尻ペンペンの練習だ」
「だから、股間を先に思い出すのはやめてくださ……え、お尻ペンペン!? なんすかそれ!」
ここでは『お尻ペンペン』は通じないか?
でも、『お仕置き』というので大体察したのか、ハウルはお尻を抑えてガードしている。
「へー、先生って結構激しいんだなあ」
そんなことを言いながらハウルを追い抜いて保健室に入って来たのはライオン獣人のバリーだ。
いつものクマの子もいて……名前はシュロ先生の資料で見て覚えている。
はちみつを連想するおいしそうな名前……マヌカ……じゃなくてロンガンだ。
ロンガンは目が合うと会釈をしてくれた。
「ロンガン、どうした? 体調悪いところでもある?」
「せんせーい、俺を無視しないでよ」
ジト目で見てくるバリーににっこりと笑顔を向ける。
「ごめんごめん。ちゃんと性格の悪さは治していい子になったか?」
「ひどいな。俺は肉食寮で一番純真な心を持つ男だよ」
詐欺師が言いそうなセリフを吐くバリーはスルーしてロンガンを見ると「あ、みんな元気なんですけど……」と恐縮していた。
「何をしにきたんだ? ここをたまり場にするなよ?」
特に対応しなくてよさそうなので、素振りを続けながら話を聞く。
「そう邪険にしないでよ。先生の苦手なものとか嫌いなものって何ですかー?」
扉に寄りかかり、偉そうに腕を組んでいるバリーがニヤニヤとこちらを見ている。
何だ? オレの弱点でも探りにきたのか?
別に隠すこともないので、思い浮かんだものをすぐに答える。
「オレが嫌いなのは『負けること』!」
「ふーん、余計跪かせたいなあ」
「どんな性癖だよ」
ぽつりと零した一言だったが、ちゃんと聞こえてるからな。
やっぱり性格に難がある。
「先生。俺、悩みがあるんですよ」
「へー」
また何か嫌がらせをしようとしているのか?
この感じなら、どうせ真剣な悩みじゃないのだろう。
でも、オレは保健室の先生だし、一応聞いてやるか。
「それで? どんな悩みなんだ?」
「俺、先生のことが頭から離れないんだよ。恋、かなあ」
オレが「はあ?」と零すと同時に、保健室に入ってきたリッカとスノウの飛び蹴りが、バリーの体に思い切り入った。
二人が一緒に攻撃しているこの光景、よく見るなあ。
「痛えな! 馬鹿兄弟、何しやがる!」
「「兄弟じゃない」」
綺麗にシンクロしているあたり、やっぱり兄弟だから波長が合うのかもしれない。
「殺してもしなないようなお前は保健室にくる必要がないだろ」
スノウがバリーに「出ていけ」と促しているが……。
「お前の代わりに悩みを相談してやったんだよ。自分のことなのに『友達の話なんだけど……』って相談する奴がいるだろ? あれの逆だ」
そんなことを言いながら、バリーはスノウに肩を組んでいった。
「は? 何の話だ?」
「だから、お前が先生のことばっか考え――」
スノウはバリーの顔を裏拳で殴ると、バリーを引っ張って保健室から出て行った。
廊下で二人が言い争っている声が聞こえてきたが、それも小さくなっていって消えた。
「な、何だったんだ?」
「あ、大丈夫っす。あの二人、いつもああいう感じなんで」
つるんでいる仲間がそう言うのなら大丈夫……だよな?
まあ、怪我したらオレが治すか……。
「先生、おいらがあげた魚、まだ食べてないっすよね?」
「あ、ごめん。そうなんだ。今日試してみる予定」
三日間もぐっすり寝ていたので心配だったが、シュロ先生がちゃんと処理をして調理室に置いてくれているらしい。
「おいらも食べてみたいんすけど!」
「もちろん。口に合うかは分からないけど、ちゃんと用意しておくよ」
「やった! じゃあ、一応バリーたち見てきます! お邪魔しました!」
バタバタと出て行ったハウルに続き、ロンガンもまた軽く会釈してから去った。
一気に静かになった保健室には、リッカだけが残った。
ある程度満足するだけ素振りができたので、オレも保健室に戻る。
白衣に袖を通しながらリッカに聞く。
「休憩の度にくるつもりか?」
「用事がなければ」
即答するリッカに思わず笑ってしまった。
「オレが来る前の休憩時間は、今までどうしていたんだ?」
「何もしてない」
リッカらしい想像通りの答えにまた笑った。
そして、椅子に座っているリッカの姿がふと目に留まった。
「前から思っていたけど……それ、可愛いな」
今は制服姿なので黒ズボンに白シャツなのだが、長いしっぼをぐるりと腰に巻いている。
たびたびそういう姿を見ていたが、ずっといいなと思っていた。
「そうか?」
何でもないような顔をしているが、嬉しさがにじみ出ている。
そういうところもクールな外見とギャップがあって可愛いかも。
……なんて思ったところで、気になっていることを率直に聞いてみようかな、と思った。
うだうだ考えていても仕方ないし……。
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