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「あっ……、宇大くんっ、そこ、ゃっ……」
「嫌じゃなくて、悦いの間違いだろう?」
ぐずぐずに融けている狭隘な進路に自身を挿入すると、快楽を追うためだけに一心不乱な恋人は、俺の背に爪を立てて抽挿のリズムに合わせて揺れている己の脈打つ欲望を片手で握ろうとするから。
意地悪く片手を掴んで制してやれば、涙に濡れた瞳で「な、……んで……?」と抗議の声を漏らした。
「自分で触らなくていいから俺に触らせろ」
同性の性器など見るだけで萎えてしまわないかと心配していた以前の俺はもうどこにもいなくて、むしろ真夜の一部なのだと思ったら、グロテスクなはずのそれが何か神聖な、手を触れるだけでも汚してしまうのではないかというほど無垢なものに思えて。
淫らな腰使いで喰い荒らしながら、ぷつりぷつりと次々先走りが浮かぶ熱い脈も合わせて悪戯してやれば、前後の激しい責めに脳内の何かが爆ぜたかのようにあられもなく身体中を震わせて、背がシーツの上から離れてしまいそうなほど、びくびくと反り返った。
染み一つない真っ白な肌に刻みつけたいくつもの朱に、重ねるように上から更に唇で吸い上げると、より鮮やかな印となり全てを掌握した気分になる。
「ぁ……ん、宇大くんっ……もっと……」
「ああ、そうだな……真夜がもう勘弁って泣き出すまで潰してやるから心配するな」
(いや、もう勘弁と泣き出したいのは俺の方なんだが……。ここで降参すれば真夜を満たしてやれん……頑張れ、俺の愚息!)
粘膜が擦れ合う音と、真夜の可愛い嬌声だけを頼りに、飽きるまで、体力と精神力の限界まで自分を高める作業に余念がない俺は、今日も気力を振り絞る。
「ぁっ、も、駄目っ……達っちゃう……んっ……出ちゃ……!」
(よし、達け。すぐに達け。俺が潰れる!)
身体を震わせてギュッと俺を締め付けながら極めた真夜の中にもう何度目かもわからぬ迸りで濡らしてやれば、息を整える間もなく「宇大くんっ……はぁ……超気持ちぃ……もう一回」と腰に脚を絡めてくるから。
体内の柔らかな粘膜が余韻で震えて収縮しているのを自身で感じ取りながら、汗で額に張り付いた柔らかなハニーベージュの髪を掻き分けて唇を押し付ける。
「真夜……愛してる」
「……うん、俺も」
その返事が一拍遅れてきたことを少しだけ訝しみながらも、愛おしい真夜の身体に再び手を伸ばせば、何だかんだと言いつつ濡れた肉襞に包まれて己は懲りずに昂った。
「あっ……、宇大くんっ、そこ、ゃっ……」
「嫌じゃなくて、悦いの間違いだろう?」
ぐずぐずに融けている狭隘な進路に自身を挿入すると、快楽を追うためだけに一心不乱な恋人は、俺の背に爪を立てて抽挿のリズムに合わせて揺れている己の脈打つ欲望を片手で握ろうとするから。
意地悪く片手を掴んで制してやれば、涙に濡れた瞳で「な、……んで……?」と抗議の声を漏らした。
「自分で触らなくていいから俺に触らせろ」
同性の性器など見るだけで萎えてしまわないかと心配していた以前の俺はもうどこにもいなくて、むしろ真夜の一部なのだと思ったら、グロテスクなはずのそれが何か神聖な、手を触れるだけでも汚してしまうのではないかというほど無垢なものに思えて。
淫らな腰使いで喰い荒らしながら、ぷつりぷつりと次々先走りが浮かぶ熱い脈も合わせて悪戯してやれば、前後の激しい責めに脳内の何かが爆ぜたかのようにあられもなく身体中を震わせて、背がシーツの上から離れてしまいそうなほど、びくびくと反り返った。
染み一つない真っ白な肌に刻みつけたいくつもの朱に、重ねるように上から更に唇で吸い上げると、より鮮やかな印となり全てを掌握した気分になる。
「ぁ……ん、宇大くんっ……もっと……」
「ああ、そうだな……真夜がもう勘弁って泣き出すまで潰してやるから心配するな」
(いや、もう勘弁と泣き出したいのは俺の方なんだが……。ここで降参すれば真夜を満たしてやれん……頑張れ、俺の愚息!)
粘膜が擦れ合う音と、真夜の可愛い嬌声だけを頼りに、飽きるまで、体力と精神力の限界まで自分を高める作業に余念がない俺は、今日も気力を振り絞る。
「ぁっ、も、駄目っ……達っちゃう……んっ……出ちゃ……!」
(よし、達け。すぐに達け。俺が潰れる!)
身体を震わせてギュッと俺を締め付けながら極めた真夜の中にもう何度目かもわからぬ迸りで濡らしてやれば、息を整える間もなく「宇大くんっ……はぁ……超気持ちぃ……もう一回」と腰に脚を絡めてくるから。
体内の柔らかな粘膜が余韻で震えて収縮しているのを自身で感じ取りながら、汗で額に張り付いた柔らかなハニーベージュの髪を掻き分けて唇を押し付ける。
「真夜……愛してる」
「……うん、俺も」
その返事が一拍遅れてきたことを少しだけ訝しみながらも、愛おしい真夜の身体に再び手を伸ばせば、何だかんだと言いつつ濡れた肉襞に包まれて己は懲りずに昂った。
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