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首筋を噛まれ続けたまま、ワイシャツの上から胸の尖りを摘まれれば、また「ぁっ……」なんて小さな喘ぎ声が漏れてしまって僕は焦る。
流されちゃいけないと思うのに、身体は言うことを聞いてはくれず。
暖人がそっと僕の背を抱えてフローリングに縫い留める。
首筋と胸を責め立てられて、既に屹立しかけている下腹部のそれに手が這うと、ビクンと腰が反り返って。
「首筋と乳首が敏感なとこ、ほんと変わってねぇな」
言いながら、僕のスラックスのベルトを外して下着の中に手を忍ばせてきて、熱くなりかけているそれをゆっくり握りしめられて。
「ゃ……めっ……はる……下着……汚れるからっ……」
いや、そこは手を止めろと言うべきなんだろうけれど、僕は久しぶりに他者から享受する、その快楽を全身で受け止めてしまって、行為を制御することが出来ない。
すると暖人がスラックスと下着を膝まで下げた。
次第に無遠慮に激しく扱かれるとビクビクと痙攣を始めるそれに、僕に出来ることといえば必死で喘ぎ声を噛み殺すことだけで。
けれど、暖人の指の中でやがて小刻みに震える昂りに、腰を仰け反らせながら「ぁっ……ん」と堪え切れない吐息と共に精を吐き出してしまう。
最後に畳みかけるように首筋を噛まれて、トロトロとこぼれる白濁が最後の一滴まで手の平に搾り尽くされて。暖人がそれを僕に見せつけるように掲げた。
「すっげぇ、濃いの出たな。一人でシてなかったのか?」
ふざけんな。こっちはお前のせいで傷心して自慰行為なんてする気にもなれないくらい落ち込んでいたっていうのに人の気も知らないで。
「も、お前帰れよ!」
「いや、だから言ったろ? 俺、今、無職なんだって。新しい職場から遠いから部屋も引き払っちまったんだ。仕事が始まるまで葵晴の家に置いてくれ」
は? こいつは正気?
浮気して捨てていった元カレの家に置いてくれ? どの面下げてそんなことが言えるの?
「バカなのはわかってるけど、そこまでバカなの?」
「俺の新しい職場、どこだと思う?」
暖人が何故かニヤニヤしながら問うので何事かと思う。
お前の就職先なんて知るかよ、と言いたいところだけど、そのニヤニヤ顔がやけに癪に触って。
「どこ?」
「林原事務機器販売総合サポート」
こいつ、今、何て言った?
それは、僕の会社じゃないか──。
流されちゃいけないと思うのに、身体は言うことを聞いてはくれず。
暖人がそっと僕の背を抱えてフローリングに縫い留める。
首筋と胸を責め立てられて、既に屹立しかけている下腹部のそれに手が這うと、ビクンと腰が反り返って。
「首筋と乳首が敏感なとこ、ほんと変わってねぇな」
言いながら、僕のスラックスのベルトを外して下着の中に手を忍ばせてきて、熱くなりかけているそれをゆっくり握りしめられて。
「ゃ……めっ……はる……下着……汚れるからっ……」
いや、そこは手を止めろと言うべきなんだろうけれど、僕は久しぶりに他者から享受する、その快楽を全身で受け止めてしまって、行為を制御することが出来ない。
すると暖人がスラックスと下着を膝まで下げた。
次第に無遠慮に激しく扱かれるとビクビクと痙攣を始めるそれに、僕に出来ることといえば必死で喘ぎ声を噛み殺すことだけで。
けれど、暖人の指の中でやがて小刻みに震える昂りに、腰を仰け反らせながら「ぁっ……ん」と堪え切れない吐息と共に精を吐き出してしまう。
最後に畳みかけるように首筋を噛まれて、トロトロとこぼれる白濁が最後の一滴まで手の平に搾り尽くされて。暖人がそれを僕に見せつけるように掲げた。
「すっげぇ、濃いの出たな。一人でシてなかったのか?」
ふざけんな。こっちはお前のせいで傷心して自慰行為なんてする気にもなれないくらい落ち込んでいたっていうのに人の気も知らないで。
「も、お前帰れよ!」
「いや、だから言ったろ? 俺、今、無職なんだって。新しい職場から遠いから部屋も引き払っちまったんだ。仕事が始まるまで葵晴の家に置いてくれ」
は? こいつは正気?
浮気して捨てていった元カレの家に置いてくれ? どの面下げてそんなことが言えるの?
「バカなのはわかってるけど、そこまでバカなの?」
「俺の新しい職場、どこだと思う?」
暖人が何故かニヤニヤしながら問うので何事かと思う。
お前の就職先なんて知るかよ、と言いたいところだけど、そのニヤニヤ顔がやけに癪に触って。
「どこ?」
「林原事務機器販売総合サポート」
こいつ、今、何て言った?
それは、僕の会社じゃないか──。
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