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やっぱり俺は指示されるがままに、理生の中に吐き出した己の熱を掻き出す後始末まで教わって。本当に、どっちが年上なんだろう。
「気持ちよかったですか? 馨」
情交の余韻を残しながら、いつの間にか立場は逆転していて、俺は理生に後ろから抱きしめられていた。時折、耳の裏を舐められて「んっ」と声が漏れてしまう。
「うん……理生、大丈夫だった? ごめん、俺、歯止めが効かなくなっちゃって」
「僕も気持ちよかったですよ? でも、やっぱり馨はネコね。僕は中学の時に三回、一人の人とネコをやったけど、性に合わなかったから」
俺はその聞き慣れない猫という単語に「猫?」と訊き返す。
何故今、猫が出てくるのだ。
「挿れられる方ってことです。僕はやっぱり馨を抱きたいから」
理生の真っ直ぐな言葉に俺は頬に熱を集めて俯いてしまう。
でも、言わなきゃいけないことをすぐに思い出して、抱きしめられている理生の細い腕をそっと掴んだ。
「ねぇ、理生。俺、清宮さんに謝ろうと思うんだ」
「謝るって……馨は何か悪いことをしたんですか?」
そう問われて後ろを振り向くと、すぐに唇を塞がれた。
舌を絡め取られ、クチュッと音を立てて俺も理生の舌にそっと絡みついて、もう今日だけで何度結び付けたかわからないそれを享受する。
でも──。
いつまで経っても唇を剥がしてくれなくて、また下半身が疼きそうになってしまって慌てて理生の胸を押しやる。
「理……生っ、も、話、聞いて」
「だって謝る必要ないですもん。たまたま見られちゃっただけでしょ?」
理生が何でもないようにそんなことを言うから。
俺はちょっとだけ語気を強めて「生徒会室であんなことしてたのが悪いから」と答える。
すると理生が途端に真面目な顔をして。
「それなら謝るのは僕じゃないですか。僕が無理やり生徒会室で馨を抱いたんだから」
「それは……」
俺は何も言えなくなってしまって閉口した。
確かにそうだけれど、今にして思えば理生が好きだったから強く拒めなかったんだから、俺だって悪い。
「馨がどうしても謝りたいって言うなら、三人で話しましょ?」
「三人で?」
理生がまたぎゅっと後ろから俺を抱きしめた。
耳朶を食むように噛まれて、また吐息が漏れてしまう。
「馨と清宮さんを二人にしたくないですし。それに僕も生徒会は辞めるから」
「いや、だから理生が辞める必要はないんだよ。俺はもう卒業だから生徒会はどの道、引退だったし」
すると理生が少しだけムッとした声を出した。
「馨は僕が計良先輩と一緒にいてもいいんですか? 何とも思わない? 僕が馨の立場だったら絶対に嫌です」
その言葉に、俺は二の句が継げなくなってしまった──。
「気持ちよかったですか? 馨」
情交の余韻を残しながら、いつの間にか立場は逆転していて、俺は理生に後ろから抱きしめられていた。時折、耳の裏を舐められて「んっ」と声が漏れてしまう。
「うん……理生、大丈夫だった? ごめん、俺、歯止めが効かなくなっちゃって」
「僕も気持ちよかったですよ? でも、やっぱり馨はネコね。僕は中学の時に三回、一人の人とネコをやったけど、性に合わなかったから」
俺はその聞き慣れない猫という単語に「猫?」と訊き返す。
何故今、猫が出てくるのだ。
「挿れられる方ってことです。僕はやっぱり馨を抱きたいから」
理生の真っ直ぐな言葉に俺は頬に熱を集めて俯いてしまう。
でも、言わなきゃいけないことをすぐに思い出して、抱きしめられている理生の細い腕をそっと掴んだ。
「ねぇ、理生。俺、清宮さんに謝ろうと思うんだ」
「謝るって……馨は何か悪いことをしたんですか?」
そう問われて後ろを振り向くと、すぐに唇を塞がれた。
舌を絡め取られ、クチュッと音を立てて俺も理生の舌にそっと絡みついて、もう今日だけで何度結び付けたかわからないそれを享受する。
でも──。
いつまで経っても唇を剥がしてくれなくて、また下半身が疼きそうになってしまって慌てて理生の胸を押しやる。
「理……生っ、も、話、聞いて」
「だって謝る必要ないですもん。たまたま見られちゃっただけでしょ?」
理生が何でもないようにそんなことを言うから。
俺はちょっとだけ語気を強めて「生徒会室であんなことしてたのが悪いから」と答える。
すると理生が途端に真面目な顔をして。
「それなら謝るのは僕じゃないですか。僕が無理やり生徒会室で馨を抱いたんだから」
「それは……」
俺は何も言えなくなってしまって閉口した。
確かにそうだけれど、今にして思えば理生が好きだったから強く拒めなかったんだから、俺だって悪い。
「馨がどうしても謝りたいって言うなら、三人で話しましょ?」
「三人で?」
理生がまたぎゅっと後ろから俺を抱きしめた。
耳朶を食むように噛まれて、また吐息が漏れてしまう。
「馨と清宮さんを二人にしたくないですし。それに僕も生徒会は辞めるから」
「いや、だから理生が辞める必要はないんだよ。俺はもう卒業だから生徒会はどの道、引退だったし」
すると理生が少しだけムッとした声を出した。
「馨は僕が計良先輩と一緒にいてもいいんですか? 何とも思わない? 僕が馨の立場だったら絶対に嫌です」
その言葉に、俺は二の句が継げなくなってしまった──。
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