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人類と大雪崩の闘い
真っ白なパーカーの少女
しおりを挟む弟ギガスは、雪崩ともにクレバスの深い暗黒の中へ消えていった・・・・
ゼウス「ギ、ギガス・・・・お、おい・・噓だろ・・・」
頭が真っ白になるゼウス・・・もう何も考えられなかった・・足が絶望的に硬直して動かない・・・
俺は・・・・・・・・・・・・・1人だ・・・・・・・・・・・・・
ゼウスの頭の中で走馬灯のように、弟の優しい笑顔が浮かんでいる・・・
だが、自然は、ゼウスに悲しむ暇を与えることなく、またもや壮大な試練をぶつけてきた・・・
雪崩が人々と一緒に、クレバスの中へ落ちていったことにより、地下で巨大な振動が起き、またもや地上が
ひび割れ始めたのだ・・・
先程よりも、速いスピードで新たなクレバスが、生み出されていく・・・
当然、ゼウスの立っている場所にも
ピキッ!
とひびが入り始めた・・・
だが、今のゼウスは思考も身体も動くことはなかった・・・危険から逃げようとしなかった・・・
もう、どうでもいい・・全てどうでもいい・・・
この世界でたった1人取り残されるぐらいなら、もう生きる意味なんて・・・・・
バキッ!バキッ!!
ゼウスの足元には、巨大なクレバスが出来上がり、彼の身体は、その深い闇へ落ちていく・・・
その時だった!!
ガシ!!
「まだ、やるべきことがあるんじゃないの?」
周りの雪原と同じ色である真っ白なパーカーを着た美少女が、死の穴へ落ちようとするゼウスの手を固く掴んで彼を引き止めた・・・・・・
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