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第2章/アイシクル王国
第15話/君の願い
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ゼノンは見たこともないくらい、強い
攻撃を、ゲーテに当てた。
そして、ゼノンは最後の攻撃をしてその場に
倒れ込んでしまった。
だが、ゼノンの攻撃は、ゲーテに当たって
いたのだ。
ゲーテは冷や汗をかき始めた。
「ゼノン、ここまでして、俺を殺そうと…」
だからと言って、ゲーテが倒れたわけじゃ
なかったのだ。
でも、ここまでゼノンが、ゲーテに攻撃を
与えてくれている。
ここからは、僕がやらないといけないんだ。
「おい、ゲーテ。まだ終わってないだろ?」
今までずっと、ゼノンの戦いを、遠くから
眺めることしか出来なかった。
あの”セラフィム ゼファー”と言う攻撃を
受けてから、負けることしか考えられな
かったが、ゼノンのおかげで分かった。
どんなに相手が強くても、抗わないと
いけないって。
「だから、今度は僕がっ…!
ゼノンの思いを僕がつなぐんだ。
絶対にお前を殺すっ…!」
自分でも、殺気立っている事が分かった。
この怒りは、どうしても抑えきれない。
魔力解放60%”神炎/紫 デュアル”
だめだ、これじゃ足りない…
もっと強い攻撃を、与えないと。
「お前には、勝てないっ…!
なら、この魔術を使うしかない…
固有スキル:ディープ メシア
魔力解放70%”魔炎/紫”
そうだ、僕は魔王と互角に渡り合える
力を持っているんだ。
お前にビビってなんかいられない…」
紫色の炎は、ゲーテを包み込み、そこに
黒い光の斬撃は、容赦なく襲いかかる。
さっきも、この攻撃は十分効いていた。
「なんだよ、魔王軍の幹部ゲーテ。
こんな攻撃で、よろけちゃってさ。
な~んだ。幹部も大した事ないね。
魔力解放80%”ヴァルキリー ネア”」
魔力が大量に込められた攻撃。
虹色の光が、ゲーテの身体を破壊する。
「あ、あぁっ?
負ける、のか?ここで…?」
ゲーテは、静かに目を瞑り始めた。
「俺は、ここで死ぬ、だろうな…
でもな、俺たちディバイン•ラメントの
目的が潰えることは、ない…」
ゲーテはもう、動かない。
僕とゼノンの勝ちだ。
「倒したのか、ついに。ゲーテを。」
でも、安心するのはまだ早かった。
こんなに激しい戦闘をゲーテと繰り広げ
たのだ。
アイシクル王国の兵も、この音に気づいて
いない訳がない。
そろそろ、国の兵がここに来るだろう。
「おい、ゼノン。立てるか、動けるか?
早くしないと、見つかるぞ…!」
すると、国の門から、アイシクル王国の兵が
何人も現れた。
「噂をすれば…!逃げ切れるか?
ゼノンはまだ目を覚ましていない。
僕が、ゼノンを運ばないといけない。」
どうする?僕はどうすれば、この場を切り抜ける事が出来るんだ…?
「昨日から全く姿を見ないと思ったら…
こんな所で何してるんですか?」
誰の声だ?兵の足音が大きくて、良く声が
聞き取れない。
「パーティなんですから、少しくらい私を
頼ってくれても良いんですよ?」
「セレネ…?何で、わざわざ助けに?」
「何でって、パーティだから?
いいや、それだけじゃないですね。
助けたかったから。」
それを聞いて、少し嬉しかった。
僕とパーティを組んでから、セレネは
随分と強くなった気がするな。
「ありがとう、セレネ。
それじゃ、1つお願いがあるんだ。
この兵がたちを、止めてほしい。
僕はまだやる事が残ってる。」
「分かりました、兵を止めるだけですね。」
「うん、よろしく。後でちゃんと、この事
については話すから。」
僕は、動けないゼノンを背負って、再び王国
の門を潜り抜けた。
女王ヴィーネを、倒すために。
ゼノンの目的を、叶えるために。
* * *(セレネ視点)
「じぁ、兵隊たちを倒しますか…」
私は、ライメルに頼まれた通り、兵隊たちを
全て倒す。
見た感じ、兵の数はざっと300くらいかな。
これくらいなら、全く問題ない。
じゃ、早く終わらせてしまおう。
「兵隊さんたち、逃げるなら今のうちだよ?
魔力解放30%”紫電”」
兵隊たちは、雷の影響で身体が硬直して、
動けなくなっている。
これなら、あと一撃で終わらせれそうだね。
「もう1回で、終わらせるから…我慢して。
魔力解放50%”迅雷”」
平原には、紫色に輝く雷が、ものすごい
速さで駆け巡った。
周辺に生えている、木々や草花は焼けこげ
てしまった。
兵はほとんどが動かなくなっていたが、その
中で1人だけ、平原に立っている者が居た。
確か、アイシクル王国の兵隊のリーダーの、
“ウェーデル”だったかな…
噂によると、風魔術を操るとか。
しかも、かなりの実力を持っている。
ドラゴンと呼ばれる魔物は、普通の冒険者
なら、3人がかりで、やっと1体倒せる。
その魔物を、1分で3体討伐した化け物だ。
私は以前、ライメルに”最強の雷魔術師”って
言われた事がある。
それならウェーデルは”最強の風魔術師”だ。
「さあ、見せてもらうよ、風魔術を。
私は雷魔術師のセレネだよ。」
「そうか…俺は風魔術師のウェーデルだ。
君の事は知っているよ。
魔王軍の幹部”ディバイン•ラメント”の
1人、ニエンテとの戦いで生き残った。
相当の実力があるのだろう…
さあ、その力を見せておくれ…」
望む所だよ、ウェーデル。
「全力で戦うからね…!
準備は、良いですか?」
そして、私とウェーデルの戦いが始まる。
第15話/君の願い
攻撃を、ゲーテに当てた。
そして、ゼノンは最後の攻撃をしてその場に
倒れ込んでしまった。
だが、ゼノンの攻撃は、ゲーテに当たって
いたのだ。
ゲーテは冷や汗をかき始めた。
「ゼノン、ここまでして、俺を殺そうと…」
だからと言って、ゲーテが倒れたわけじゃ
なかったのだ。
でも、ここまでゼノンが、ゲーテに攻撃を
与えてくれている。
ここからは、僕がやらないといけないんだ。
「おい、ゲーテ。まだ終わってないだろ?」
今までずっと、ゼノンの戦いを、遠くから
眺めることしか出来なかった。
あの”セラフィム ゼファー”と言う攻撃を
受けてから、負けることしか考えられな
かったが、ゼノンのおかげで分かった。
どんなに相手が強くても、抗わないと
いけないって。
「だから、今度は僕がっ…!
ゼノンの思いを僕がつなぐんだ。
絶対にお前を殺すっ…!」
自分でも、殺気立っている事が分かった。
この怒りは、どうしても抑えきれない。
魔力解放60%”神炎/紫 デュアル”
だめだ、これじゃ足りない…
もっと強い攻撃を、与えないと。
「お前には、勝てないっ…!
なら、この魔術を使うしかない…
固有スキル:ディープ メシア
魔力解放70%”魔炎/紫”
そうだ、僕は魔王と互角に渡り合える
力を持っているんだ。
お前にビビってなんかいられない…」
紫色の炎は、ゲーテを包み込み、そこに
黒い光の斬撃は、容赦なく襲いかかる。
さっきも、この攻撃は十分効いていた。
「なんだよ、魔王軍の幹部ゲーテ。
こんな攻撃で、よろけちゃってさ。
な~んだ。幹部も大した事ないね。
魔力解放80%”ヴァルキリー ネア”」
魔力が大量に込められた攻撃。
虹色の光が、ゲーテの身体を破壊する。
「あ、あぁっ?
負ける、のか?ここで…?」
ゲーテは、静かに目を瞑り始めた。
「俺は、ここで死ぬ、だろうな…
でもな、俺たちディバイン•ラメントの
目的が潰えることは、ない…」
ゲーテはもう、動かない。
僕とゼノンの勝ちだ。
「倒したのか、ついに。ゲーテを。」
でも、安心するのはまだ早かった。
こんなに激しい戦闘をゲーテと繰り広げ
たのだ。
アイシクル王国の兵も、この音に気づいて
いない訳がない。
そろそろ、国の兵がここに来るだろう。
「おい、ゼノン。立てるか、動けるか?
早くしないと、見つかるぞ…!」
すると、国の門から、アイシクル王国の兵が
何人も現れた。
「噂をすれば…!逃げ切れるか?
ゼノンはまだ目を覚ましていない。
僕が、ゼノンを運ばないといけない。」
どうする?僕はどうすれば、この場を切り抜ける事が出来るんだ…?
「昨日から全く姿を見ないと思ったら…
こんな所で何してるんですか?」
誰の声だ?兵の足音が大きくて、良く声が
聞き取れない。
「パーティなんですから、少しくらい私を
頼ってくれても良いんですよ?」
「セレネ…?何で、わざわざ助けに?」
「何でって、パーティだから?
いいや、それだけじゃないですね。
助けたかったから。」
それを聞いて、少し嬉しかった。
僕とパーティを組んでから、セレネは
随分と強くなった気がするな。
「ありがとう、セレネ。
それじゃ、1つお願いがあるんだ。
この兵がたちを、止めてほしい。
僕はまだやる事が残ってる。」
「分かりました、兵を止めるだけですね。」
「うん、よろしく。後でちゃんと、この事
については話すから。」
僕は、動けないゼノンを背負って、再び王国
の門を潜り抜けた。
女王ヴィーネを、倒すために。
ゼノンの目的を、叶えるために。
* * *(セレネ視点)
「じぁ、兵隊たちを倒しますか…」
私は、ライメルに頼まれた通り、兵隊たちを
全て倒す。
見た感じ、兵の数はざっと300くらいかな。
これくらいなら、全く問題ない。
じゃ、早く終わらせてしまおう。
「兵隊さんたち、逃げるなら今のうちだよ?
魔力解放30%”紫電”」
兵隊たちは、雷の影響で身体が硬直して、
動けなくなっている。
これなら、あと一撃で終わらせれそうだね。
「もう1回で、終わらせるから…我慢して。
魔力解放50%”迅雷”」
平原には、紫色に輝く雷が、ものすごい
速さで駆け巡った。
周辺に生えている、木々や草花は焼けこげ
てしまった。
兵はほとんどが動かなくなっていたが、その
中で1人だけ、平原に立っている者が居た。
確か、アイシクル王国の兵隊のリーダーの、
“ウェーデル”だったかな…
噂によると、風魔術を操るとか。
しかも、かなりの実力を持っている。
ドラゴンと呼ばれる魔物は、普通の冒険者
なら、3人がかりで、やっと1体倒せる。
その魔物を、1分で3体討伐した化け物だ。
私は以前、ライメルに”最強の雷魔術師”って
言われた事がある。
それならウェーデルは”最強の風魔術師”だ。
「さあ、見せてもらうよ、風魔術を。
私は雷魔術師のセレネだよ。」
「そうか…俺は風魔術師のウェーデルだ。
君の事は知っているよ。
魔王軍の幹部”ディバイン•ラメント”の
1人、ニエンテとの戦いで生き残った。
相当の実力があるのだろう…
さあ、その力を見せておくれ…」
望む所だよ、ウェーデル。
「全力で戦うからね…!
準備は、良いですか?」
そして、私とウェーデルの戦いが始まる。
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