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第3章/幻想物語 魔女の夢(過去の記憶)
第25話/忘れじの記憶 05-天才[ライメル]
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「あのさ、フォルトゥーナ。」
「んー、どしたの?
あ、この飴美味しいね。」
僕は飲食店の試験を受けたあと、その店で
働く事になり、お金も貰えるから、生活も
安定してきたところだ。
今は、家を借りて生活している。
流石に宿ばかりだと高いから…
そして、その家で生活し始めてから、1年が
経過しようとしていた。
その間に、フォルトゥーナとの仲もかなり
深める事が出来た。もう立派な友達同士。
「1つ、フォルトゥーナにお願いしたい
事があってさ。」
「え?ライメルから頼んでくるなんて
珍しいね。また甘えたいの?」
「違うってば!もー//
いや、ほんとに違うから。
僕が頼みたいのは、魔術の練習だよ。」
魔術の練習に付き合ってほしいと言うのも、
まだ先の話だが、あと2年経ったら、冒険者
協会に登録する事が出来る。(今13歳)
その前に、出来るだけ力を付けておきたいと
思ったからだ。
この前は”15歳以下はダメ!”とか言われて
追い出されちゃったし。
「なるほど、そう言うことね!
よし、フォルトゥーナに任せなさい!
私は貴方の守護神、必ず貴方を、最強の
魔術師にしてあげる!」
フォルトゥーナもやる気を出してくれて
僕も嬉しい。
「マジで?ありがとう!
じゃあさ、早速練習したいんだけど…」
「うん、早く行くよー!」
なんだか、僕よりフォルトゥーナの方が
やる気になっているみたいだな。
僕も、負けずに頑張らないと!
* * *
「じゃあ、一回私に攻撃してみて?」
「え、いいの?いや、僕の攻撃じゃ
痛くも痒くもないのか。
じゃ、遠慮なくいくよっ!
魔力解放40%”魔炎/赤”」
久しぶりの魔力解放だ。
戦闘は1年ぶりだろうか…
恐らく最後に戦ったのは、魔女と戦った
あの日かな。
自分の体の周りに、赤い炎が出現して、
バラバラだった炎は、一気に1つに固まって
フォルトゥーナを目掛けて放たれた。
「うーん、最初にしては悪くないかな。
でも、”最初”なら良い方なだけ。
まだまだ弱い。」
「分かってるさ。次も、良い?」
僕のやる気は、今まで生きてきた中で、1番
高くなっている。
今なら、飽きずに練習が出来るはず。
「あの、次は…?」
「…うん、次は違う事をする。
魔力操作に関しては、ほとんど問題は
ないはずだからね。
でも最後に、もう一度だけ攻撃して。
今度はもっと、丁寧に魔力を操作して。
どこかのポイントで、威力が2倍になる
はずだから。」
何を言っているかは、よく分からないけど、
一旦言われた通りにやってみよう。
まずは、魔力解放。
さっきと同じ様に、体の周囲に炎が出現。
そして、その炎を操作する。
でも、その操作をもう少し丁寧に行う。
「具体的に、どうすれば良いんだろ。
いや、やるしかないんだ。」
弱音は吐くな。
炎はさっきの様に、1つになった。
でもこれじゃ、さっきと全く同じだ。
恐らく、違う事をしないといけないんだ。
炎をもう一度、バラバラに戻す。
今度は違う形に操作してみよう。
丸、四角、三角、菱形、様々な形を試す。
その瞬間、僕の頭に何かの音が響く。
まるで、ガラスが割れた様な音だ。
「…え、今何か、音がした気がする…
いいや、気がしたんじゃない。
確かに頭の中で響いていた。」
「そこだよライメル!
今すぐその炎を放ってみて!」
僕は言われるがままに、炎をフォルトゥーナ
に向けて放つ。
すると、さっきよりも確実に、威力が増して
いるのが分かる。
「僕は今、何をしたの…?」
「今のが、魔力解放の攻撃力を2倍にする
魔力操作の方法。
魔力解放デュアルって言う技だね。
でも、1発で出来るとは思わなかったな。
大体の人は、習得までに1年は掛かる。
まさかライメルって、天才?」
まあ、すごく難しい技なんだなってことは
伝わったから、良いや。
「ライメル、もう一度私に目掛けて、
魔術を放ってみて?
また、さっきの”デュアル”を使って。」
「分かった、やってみる。
魔力解放50%”魔炎/赤 デュアル”」
これがまた、成功すれば良いけど…
いいや、そんな心配はいらないな。
何故か分からないけど、感覚で出来るな。
さっきと同じ事をすれば良い。
僕はまた、デュアルを成功させた。
フォルトゥーナはひどく驚いていた。
「…なるほど、これが君の強さの根源か。
今さ、2連続でデュアルを成功させた
でしょ。それ、初めてやった人なら
普通はあり得ないよ?
普通の人なら、何度も何度も練習を重ねて
その感覚を、時間をかけて掴むもの。
でも、それを君は、すぐに成し遂げた。
恐らく君は、1度見たものや感じたことは
絶対に忘れないでしょ?
一瞬で全てのことを完全に記憶する力。
それが君の、1番の強さだと思う。
それに加えて、圧倒的な魔術のセンス。
今の君なら、魔炎を次の段階に進化させる
事も容易いと思う。」
これが、僕の才能なのかな。
一瞬で全てのことを完全に記憶する力。
そして、魔術のセンス…
「あのさ、フォルトゥーナ。
本当に今、魔炎を次の段階に進化出来る
のかな…」
「うん、でも、今すぐは無理だね。
魔術の進化は、戦闘時以外起こらない。
進化のためには、まずは戦闘。
実践が大切ってことだよ!」
なるほどね、結局は実践か。
「でも、今日はこれでおしまいにしよ?
魔力操作も、初めてだと疲れるし。」
フォルトゥーナが僕に言う。
「まあ、確かにいつもより疲れたなぁ。
じゃあ今日は、練習に付き合ってくれたし
美味しい食べ物作るね!」
「え!ヤッター!
付き合った甲斐があったよ~!」
そして僕らは、帰路に着いた。
でも、今日のフォルトゥーナは、少しだけ
怖かった様な気がする…
* * *
その後僕らは、ご飯を食べたあと、すぐに
寝てしまったのだ。
今外では、悲惨な出来事が起こっていた
なんて知らずに。
第25話/忘れじの記憶 05-天才[ライメル]
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あ、この飴美味しいね。」
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働く事になり、お金も貰えるから、生活も
安定してきたところだ。
今は、家を借りて生活している。
流石に宿ばかりだと高いから…
そして、その家で生活し始めてから、1年が
経過しようとしていた。
その間に、フォルトゥーナとの仲もかなり
深める事が出来た。もう立派な友達同士。
「1つ、フォルトゥーナにお願いしたい
事があってさ。」
「え?ライメルから頼んでくるなんて
珍しいね。また甘えたいの?」
「違うってば!もー//
いや、ほんとに違うから。
僕が頼みたいのは、魔術の練習だよ。」
魔術の練習に付き合ってほしいと言うのも、
まだ先の話だが、あと2年経ったら、冒険者
協会に登録する事が出来る。(今13歳)
その前に、出来るだけ力を付けておきたいと
思ったからだ。
この前は”15歳以下はダメ!”とか言われて
追い出されちゃったし。
「なるほど、そう言うことね!
よし、フォルトゥーナに任せなさい!
私は貴方の守護神、必ず貴方を、最強の
魔術師にしてあげる!」
フォルトゥーナもやる気を出してくれて
僕も嬉しい。
「マジで?ありがとう!
じゃあさ、早速練習したいんだけど…」
「うん、早く行くよー!」
なんだか、僕よりフォルトゥーナの方が
やる気になっているみたいだな。
僕も、負けずに頑張らないと!
* * *
「じゃあ、一回私に攻撃してみて?」
「え、いいの?いや、僕の攻撃じゃ
痛くも痒くもないのか。
じゃ、遠慮なくいくよっ!
魔力解放40%”魔炎/赤”」
久しぶりの魔力解放だ。
戦闘は1年ぶりだろうか…
恐らく最後に戦ったのは、魔女と戦った
あの日かな。
自分の体の周りに、赤い炎が出現して、
バラバラだった炎は、一気に1つに固まって
フォルトゥーナを目掛けて放たれた。
「うーん、最初にしては悪くないかな。
でも、”最初”なら良い方なだけ。
まだまだ弱い。」
「分かってるさ。次も、良い?」
僕のやる気は、今まで生きてきた中で、1番
高くなっている。
今なら、飽きずに練習が出来るはず。
「あの、次は…?」
「…うん、次は違う事をする。
魔力操作に関しては、ほとんど問題は
ないはずだからね。
でも最後に、もう一度だけ攻撃して。
今度はもっと、丁寧に魔力を操作して。
どこかのポイントで、威力が2倍になる
はずだから。」
何を言っているかは、よく分からないけど、
一旦言われた通りにやってみよう。
まずは、魔力解放。
さっきと同じ様に、体の周囲に炎が出現。
そして、その炎を操作する。
でも、その操作をもう少し丁寧に行う。
「具体的に、どうすれば良いんだろ。
いや、やるしかないんだ。」
弱音は吐くな。
炎はさっきの様に、1つになった。
でもこれじゃ、さっきと全く同じだ。
恐らく、違う事をしないといけないんだ。
炎をもう一度、バラバラに戻す。
今度は違う形に操作してみよう。
丸、四角、三角、菱形、様々な形を試す。
その瞬間、僕の頭に何かの音が響く。
まるで、ガラスが割れた様な音だ。
「…え、今何か、音がした気がする…
いいや、気がしたんじゃない。
確かに頭の中で響いていた。」
「そこだよライメル!
今すぐその炎を放ってみて!」
僕は言われるがままに、炎をフォルトゥーナ
に向けて放つ。
すると、さっきよりも確実に、威力が増して
いるのが分かる。
「僕は今、何をしたの…?」
「今のが、魔力解放の攻撃力を2倍にする
魔力操作の方法。
魔力解放デュアルって言う技だね。
でも、1発で出来るとは思わなかったな。
大体の人は、習得までに1年は掛かる。
まさかライメルって、天才?」
まあ、すごく難しい技なんだなってことは
伝わったから、良いや。
「ライメル、もう一度私に目掛けて、
魔術を放ってみて?
また、さっきの”デュアル”を使って。」
「分かった、やってみる。
魔力解放50%”魔炎/赤 デュアル”」
これがまた、成功すれば良いけど…
いいや、そんな心配はいらないな。
何故か分からないけど、感覚で出来るな。
さっきと同じ事をすれば良い。
僕はまた、デュアルを成功させた。
フォルトゥーナはひどく驚いていた。
「…なるほど、これが君の強さの根源か。
今さ、2連続でデュアルを成功させた
でしょ。それ、初めてやった人なら
普通はあり得ないよ?
普通の人なら、何度も何度も練習を重ねて
その感覚を、時間をかけて掴むもの。
でも、それを君は、すぐに成し遂げた。
恐らく君は、1度見たものや感じたことは
絶対に忘れないでしょ?
一瞬で全てのことを完全に記憶する力。
それが君の、1番の強さだと思う。
それに加えて、圧倒的な魔術のセンス。
今の君なら、魔炎を次の段階に進化させる
事も容易いと思う。」
これが、僕の才能なのかな。
一瞬で全てのことを完全に記憶する力。
そして、魔術のセンス…
「あのさ、フォルトゥーナ。
本当に今、魔炎を次の段階に進化出来る
のかな…」
「うん、でも、今すぐは無理だね。
魔術の進化は、戦闘時以外起こらない。
進化のためには、まずは戦闘。
実践が大切ってことだよ!」
なるほどね、結局は実践か。
「でも、今日はこれでおしまいにしよ?
魔力操作も、初めてだと疲れるし。」
フォルトゥーナが僕に言う。
「まあ、確かにいつもより疲れたなぁ。
じゃあ今日は、練習に付き合ってくれたし
美味しい食べ物作るね!」
「え!ヤッター!
付き合った甲斐があったよ~!」
そして僕らは、帰路に着いた。
でも、今日のフォルトゥーナは、少しだけ
怖かった様な気がする…
* * *
その後僕らは、ご飯を食べたあと、すぐに
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