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第3章/幻想物語 魔女の夢(過去の記憶)
第26話/忘れじの記憶 06-予兆[ライメル]
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「おいっ!早く逃げろ!」
「殺されるぞっ!何してる、そんなの
気にしないで早く走れっ!」
「….あぁ、ぁ…」
「なんなんだよ、一体っ!」
* * *
僕らが起きた時、外では魔王軍の襲撃が
起こっていた。
外の街は、既に火の海と化していた。
いきなりの出来事に、国民は大混乱。
そこら中に血が飛び散って、ちらほらと
人の四肢の一部が転がっている。
発狂、鳴き声、誰かを探している人の声…
様々な声が聞こえた。
街は、悲惨そのものだった。
「…は、うっ…おぇ…」
僕は、魔女に街が襲撃された日の事を
思い出してしまい、少し吐き気がした。
「ライメル、大丈夫…?」
「うん、大丈夫。僕らも戦おう…」
丁度良いさ、僕はここで、魔炎を進化させて
みせる。
「でも、また思い出すかもしれないし…
無理はしないでね。」
「分かってる。」
僕は、魔王軍との戦闘を開始した。
国民を巻き込むわけにはいかない。
出来るだけ魔術の範囲を小さくしないと
いけないんだな…
恐らく、これは魔力操作でどうにか出来る
はずだから、そこまで問題ではない。
それ以上に問題なのは、敵の強さだな。
今は、敵の実力が全く把握出来ていない状況
にあるから、奇襲をされた王国側は、確実に
不利な状況下にあるはずだ。
そして、国の兵が魔王軍よりも弱い場合、
ファンタジーに出てくる大逆転劇がない限り
国に勝ち目は無いと言っても過言では無い。
* * *
「すみません、僕も戦えます。」
「君は、どこから来たんだ?
いいや、協力感謝する。少年よ。」
よし、国の兵隊のリーダーには、国の仲間で
ある事は伝えられた。
これで、敵だと怪しまれる事もない。
思う存分、戦えるわけだ。
ここにいる魔王軍は、血も涙もない外道
ばかりだろうから、何も考えずに、ただ
目の前の敵を倒せばいいんだ。
「僕がこの戦いで、進化できるなら、
戦場を支配できるはずだ。」
血の匂いが、辺りに充満している。
叫び声も、さっきよりも酷く、大きく、
荒れ狂った声へと変化している。
早くこの戦いを終わらせないと、更に被害
が拡大する。
また、あの日の様な事には、なってほしくは
ないんだ…
* * *
「おい、なんだあのガキッ!」
「俺らのところに、1人で歩いてくるぜ!」
僕はようやく、魔王軍の下っぱらしき人を
発見した。そいつらが何か話しているが、
耳を向ける必要はない。
この国は思ったよりも広かったからか、
見つけるのに苦労した。
今回の敵は、2人かな。
「ごめん、ここで止まってられないから。
すぐに終わらせるね…」
「お前みたいなガキに、何が出来るんだ?」
久しぶりの実戦だからか、僕の腕は、普段
よりも少しだけ震えている。
でも、この緊張が恐らく、魔術進化のカギに
なるのだろう。
この緊張すらも、ものに出来れば、僕は
こいつらに勝てるはずだ。
「魔力解放60%”魔炎/赤”
君たちを、焼く。」
僕の周りを浮遊する赤く光る炎たちは、
瞬く間に、2人の下っぱに向かって、槍の
様にして放たれた。
その瞬間、炎の色はだんだん先の方から
蒼く染まって、赤い炎は、蒼い炎へと
変化した。
これが、魔術の進化だ。
「やった…!魔炎が蒼く光ってる!」
昨日行ったフォルトゥーナとの練習。
そこで学んだ事が、今活きてくる。
「な、なんだぁ?あいつ…」
「魔術を進化させたのか…?」
下っぱ達は、恐れを成して逃げていった。
「逃げたか。それじゃ違う敵を早く
探さないとな。」
僕は更に、14人の魔王軍の人間を魔術で
倒した。
その後、僕はこの襲撃をした魔王軍の兵隊の
リーダーであろう者と遭遇する。
その場では既に戦闘が起きていた様で、
僕がここにくる前、4人の国の兵隊のリーダーが、この場でやられている。
「お前が、リーダーだろ…?」
僕は冷静に、リーダーかどうかを確かめる。
「ああ、俺がこの襲撃の中心。
それが、どうしたって言うんだ…?」
そうか、こいつに反省する気は無いんだな。
人を殺める事に躊躇がない。
こいつは、死ぬべき人間なんだ。
「お前に死んでもらいたいんだ。
殺す理由は、お前が人をヤったから。
それ以外の理由はいらない。
魔力解放70%”魔炎/蒼 デュアル”」
「そんな攻撃で、俺を殺せるとでも?
魔力解放60%”突風”」
その瞬間、僕が放った炎は、一瞬にして
消え去ってしまう。
「なんだよ、こんなもんか?
粋がって出てきたくせに…もう少しくらい
楽しませて…くれよっ!!
魔力解放60”魔風”」
この攻撃から、今の僕は逃げる事しか
出来ない。そう、”今の”僕ならね。
「ごめんなさい…今の僕は、この程度の
実力しかありません。
でも”次の”僕は、一味違いますよ…
魔力解放80%”魔炎/蒼”」
僕はもう一度、さっきよりも威力を上げて
攻撃を仕掛けた。でも、この攻撃では、
絶対に防がれる。それは分かってる。
「なんだぁ?さっきと同じ攻撃じゃねえか!
やっぱりお前、弱いなあっ!
こんなの余裕で掻き消せるわ!
魔力解放40%”魔風 デュアル”」
こいつも、デュアルを習得している。
まあ、そんなものも意味無いんだけどね。
「今から、僕の進化を見てもらう。
まずは1つ、見てもらいます。
固有スキル:ディープ メシア」
このスキルの存在に気付いたのは、本当に
最近のことだ。数日前、なぜか僕は、この
スキルがある事に気付いたのだ。
僕が魔術の練習をフォルトゥーナに頼んだ
理由も、このスキルの存在に気付いたから
なんだ。
「このスキルは、今僕が放った攻撃と
同じ威力を持つ黒い光の刃が、自動的に
あなたを追跡するスキルですね。
この攻撃を、捌ききれますか!」
「なるほどな、少しは面白くなったな。
俺が全て、1つ残らず潰してやるっ!
魔炎/蒼の攻撃なんて、いくらあっても
変わらねえ、そうだろ!」
確かにその通りだ。
でも、魔炎/蒼じゃない攻撃ならどうだ?
「ここで、2つ目の進化です。
僕が放った、あの魔炎を見てください。」
魔王軍の兵隊のリーダーは、僕の魔炎に
目を向けた。その瞬間、炎の色は、さらに
変化を遂げたのだ。
その炎は、徐々に紫色の光を発して、最後
には、完全な紫へと変化した。
「魔炎/蒼から、魔炎/紫になる。
これが、僕の2つ目の進化です。
さあ、全部防ぎきってみろ。」
* * *
魔炎/紫の攻撃力は、蒼の何倍もの威力を
発すると言われている。
最初こそ、僕の攻撃を防ぎきれていたものの
何度も攻撃を重ねるにつれ、次第に体力が
無くなっていったのか、リーダーは地面に
倒れ込んでしまった。
「…お、俺はさっき、遠くからお前が
下っぱの2人と、戦ったのを見た…
お前はその時、魔炎が蒼に進化した
ばかりだったはずだ…
だったら何故っ!お前の扱う魔炎は、
さっき紫に進化したんだっ!
普通はあり得ないことなんだよ…
大体のやつは、魔炎を紫に出来ないまま
一生を終えるんだよ…
蒼にするのだって、本当はずっと、練習
を重ねないと変化しないはずなのにっ…
なんでお前は、そんな事が出来たんだ?
そんな事出来るのは、神しかっ…っ、!」
こいつ、僕にやられてるのに、よくも
ペラペラと話しを出来るな。
僕はそろそろ、こいつの言葉が耳障りに
感じたので、両手で思いっきり、こいつの
首を締め付けた。
「もう喋んなくて良いよ。
人を躊躇なく殺すやつの言葉なんて、
耳障りでしかないから。
もう、死んでいいよ…」
そして僕は、道に落ちていた剣を使いって、
こいつの心臓を突き刺した。
僕はこの時、感情がまるでなかったかの様に
無表情でいたのだ。
その瞬間に僕は、長い長い夢から、現実に
戻った。
第26話/忘れじの記憶 06-予兆[ライメル]
「殺されるぞっ!何してる、そんなの
気にしないで早く走れっ!」
「….あぁ、ぁ…」
「なんなんだよ、一体っ!」
* * *
僕らが起きた時、外では魔王軍の襲撃が
起こっていた。
外の街は、既に火の海と化していた。
いきなりの出来事に、国民は大混乱。
そこら中に血が飛び散って、ちらほらと
人の四肢の一部が転がっている。
発狂、鳴き声、誰かを探している人の声…
様々な声が聞こえた。
街は、悲惨そのものだった。
「…は、うっ…おぇ…」
僕は、魔女に街が襲撃された日の事を
思い出してしまい、少し吐き気がした。
「ライメル、大丈夫…?」
「うん、大丈夫。僕らも戦おう…」
丁度良いさ、僕はここで、魔炎を進化させて
みせる。
「でも、また思い出すかもしれないし…
無理はしないでね。」
「分かってる。」
僕は、魔王軍との戦闘を開始した。
国民を巻き込むわけにはいかない。
出来るだけ魔術の範囲を小さくしないと
いけないんだな…
恐らく、これは魔力操作でどうにか出来る
はずだから、そこまで問題ではない。
それ以上に問題なのは、敵の強さだな。
今は、敵の実力が全く把握出来ていない状況
にあるから、奇襲をされた王国側は、確実に
不利な状況下にあるはずだ。
そして、国の兵が魔王軍よりも弱い場合、
ファンタジーに出てくる大逆転劇がない限り
国に勝ち目は無いと言っても過言では無い。
* * *
「すみません、僕も戦えます。」
「君は、どこから来たんだ?
いいや、協力感謝する。少年よ。」
よし、国の兵隊のリーダーには、国の仲間で
ある事は伝えられた。
これで、敵だと怪しまれる事もない。
思う存分、戦えるわけだ。
ここにいる魔王軍は、血も涙もない外道
ばかりだろうから、何も考えずに、ただ
目の前の敵を倒せばいいんだ。
「僕がこの戦いで、進化できるなら、
戦場を支配できるはずだ。」
血の匂いが、辺りに充満している。
叫び声も、さっきよりも酷く、大きく、
荒れ狂った声へと変化している。
早くこの戦いを終わらせないと、更に被害
が拡大する。
また、あの日の様な事には、なってほしくは
ないんだ…
* * *
「おい、なんだあのガキッ!」
「俺らのところに、1人で歩いてくるぜ!」
僕はようやく、魔王軍の下っぱらしき人を
発見した。そいつらが何か話しているが、
耳を向ける必要はない。
この国は思ったよりも広かったからか、
見つけるのに苦労した。
今回の敵は、2人かな。
「ごめん、ここで止まってられないから。
すぐに終わらせるね…」
「お前みたいなガキに、何が出来るんだ?」
久しぶりの実戦だからか、僕の腕は、普段
よりも少しだけ震えている。
でも、この緊張が恐らく、魔術進化のカギに
なるのだろう。
この緊張すらも、ものに出来れば、僕は
こいつらに勝てるはずだ。
「魔力解放60%”魔炎/赤”
君たちを、焼く。」
僕の周りを浮遊する赤く光る炎たちは、
瞬く間に、2人の下っぱに向かって、槍の
様にして放たれた。
その瞬間、炎の色はだんだん先の方から
蒼く染まって、赤い炎は、蒼い炎へと
変化した。
これが、魔術の進化だ。
「やった…!魔炎が蒼く光ってる!」
昨日行ったフォルトゥーナとの練習。
そこで学んだ事が、今活きてくる。
「な、なんだぁ?あいつ…」
「魔術を進化させたのか…?」
下っぱ達は、恐れを成して逃げていった。
「逃げたか。それじゃ違う敵を早く
探さないとな。」
僕は更に、14人の魔王軍の人間を魔術で
倒した。
その後、僕はこの襲撃をした魔王軍の兵隊の
リーダーであろう者と遭遇する。
その場では既に戦闘が起きていた様で、
僕がここにくる前、4人の国の兵隊のリーダーが、この場でやられている。
「お前が、リーダーだろ…?」
僕は冷静に、リーダーかどうかを確かめる。
「ああ、俺がこの襲撃の中心。
それが、どうしたって言うんだ…?」
そうか、こいつに反省する気は無いんだな。
人を殺める事に躊躇がない。
こいつは、死ぬべき人間なんだ。
「お前に死んでもらいたいんだ。
殺す理由は、お前が人をヤったから。
それ以外の理由はいらない。
魔力解放70%”魔炎/蒼 デュアル”」
「そんな攻撃で、俺を殺せるとでも?
魔力解放60%”突風”」
その瞬間、僕が放った炎は、一瞬にして
消え去ってしまう。
「なんだよ、こんなもんか?
粋がって出てきたくせに…もう少しくらい
楽しませて…くれよっ!!
魔力解放60”魔風”」
この攻撃から、今の僕は逃げる事しか
出来ない。そう、”今の”僕ならね。
「ごめんなさい…今の僕は、この程度の
実力しかありません。
でも”次の”僕は、一味違いますよ…
魔力解放80%”魔炎/蒼”」
僕はもう一度、さっきよりも威力を上げて
攻撃を仕掛けた。でも、この攻撃では、
絶対に防がれる。それは分かってる。
「なんだぁ?さっきと同じ攻撃じゃねえか!
やっぱりお前、弱いなあっ!
こんなの余裕で掻き消せるわ!
魔力解放40%”魔風 デュアル”」
こいつも、デュアルを習得している。
まあ、そんなものも意味無いんだけどね。
「今から、僕の進化を見てもらう。
まずは1つ、見てもらいます。
固有スキル:ディープ メシア」
このスキルの存在に気付いたのは、本当に
最近のことだ。数日前、なぜか僕は、この
スキルがある事に気付いたのだ。
僕が魔術の練習をフォルトゥーナに頼んだ
理由も、このスキルの存在に気付いたから
なんだ。
「このスキルは、今僕が放った攻撃と
同じ威力を持つ黒い光の刃が、自動的に
あなたを追跡するスキルですね。
この攻撃を、捌ききれますか!」
「なるほどな、少しは面白くなったな。
俺が全て、1つ残らず潰してやるっ!
魔炎/蒼の攻撃なんて、いくらあっても
変わらねえ、そうだろ!」
確かにその通りだ。
でも、魔炎/蒼じゃない攻撃ならどうだ?
「ここで、2つ目の進化です。
僕が放った、あの魔炎を見てください。」
魔王軍の兵隊のリーダーは、僕の魔炎に
目を向けた。その瞬間、炎の色は、さらに
変化を遂げたのだ。
その炎は、徐々に紫色の光を発して、最後
には、完全な紫へと変化した。
「魔炎/蒼から、魔炎/紫になる。
これが、僕の2つ目の進化です。
さあ、全部防ぎきってみろ。」
* * *
魔炎/紫の攻撃力は、蒼の何倍もの威力を
発すると言われている。
最初こそ、僕の攻撃を防ぎきれていたものの
何度も攻撃を重ねるにつれ、次第に体力が
無くなっていったのか、リーダーは地面に
倒れ込んでしまった。
「…お、俺はさっき、遠くからお前が
下っぱの2人と、戦ったのを見た…
お前はその時、魔炎が蒼に進化した
ばかりだったはずだ…
だったら何故っ!お前の扱う魔炎は、
さっき紫に進化したんだっ!
普通はあり得ないことなんだよ…
大体のやつは、魔炎を紫に出来ないまま
一生を終えるんだよ…
蒼にするのだって、本当はずっと、練習
を重ねないと変化しないはずなのにっ…
なんでお前は、そんな事が出来たんだ?
そんな事出来るのは、神しかっ…っ、!」
こいつ、僕にやられてるのに、よくも
ペラペラと話しを出来るな。
僕はそろそろ、こいつの言葉が耳障りに
感じたので、両手で思いっきり、こいつの
首を締め付けた。
「もう喋んなくて良いよ。
人を躊躇なく殺すやつの言葉なんて、
耳障りでしかないから。
もう、死んでいいよ…」
そして僕は、道に落ちていた剣を使いって、
こいつの心臓を突き刺した。
僕はこの時、感情がまるでなかったかの様に
無表情でいたのだ。
その瞬間に僕は、長い長い夢から、現実に
戻った。
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