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50話 魔法実演 2/2
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「つ、次! クロ────」
「────は、はい!!」
レモネード先生の言葉に被せるように、クロは元気よく答える。
気合い十分のようだ。
「がんばれよ」
「あ、あの……」
「なんだ?」
「わ、わたしの名前……聞こえましたか?」
「いいや? クロの元気な声で、何も聞こえなかったぞ」
「そ、それなら大丈夫です……」
「? 何でもいいが、応援してるぞ」
「は、はい!」
クロはトボトボ歩き、線の元へと向かう。
「ふんッ、あんな女の魔術を見るなんて……時間の無駄ですよ」
「少なくとも、ヒョロヒョロの光矢を放つような奴よりは、数億倍有意義だと思うが」
「ば、バカにしてますね!!」
「もちろん」
「ぐぬぬ……次の試験で、痛い目を見せてあげますよ!!」
「口だけは達者だな」
「口以外も達者です!!」
そんなこと、大声で言うことじゃないだろ。
「さぁ、見せてください」
「は、はい……。い、行きます……」
クロは手を伸ばし、手の平を的に向ける。
「なんですか、杖を使うと使用魔力が、最大20パーセント減少するということも知らない────」
「────少し、黙れ」
クロの手の平に、漆黒の球が形成される。
それは下級魔術とは思えないほど、高度で綿密。
上級魔術に匹敵する、強大な魔術だ。
「《下級の闇球》」
闇球は、一瞬で的に着弾。
そして、的を粉砕した。
「なッ────」
「ボクの魔術でもギリギリ命中したのに……スゴい……」
「……ふっ、当然の結果だな」
クロの魔術コントロール、あれは一朝一晩でできるモノではない。
才能ある者が、何年も努力を重ねて至れる品物だ。
俺ほどになると、1つの魔術をみるだけで、その人の実力が理解できる。
クロは間違いなく、努力家だ。
「さすがね」
「……そ、それほどでも……ないです」
「ふふ。それじゃあ、最後は……アルカ受験生!」
「はい」
レモネード先生に呼ばれ、俺は線の上に立った。
「ここから的に向かって、下級魔術を放ってね」
「わかりました」
こうして立ってみると、的まで相当距離があるように思える。
20メートルというのは、中々に遠い。
「以前までなら、2メートルも魔術を飛ばせなかっただろう」
だが、今は違う。
「……クロも頑張ったんだ。俺も、頑張ろう」
手の平を、的に向ける。
そして、魔力を込める。
「なんですか、劣等生の間では杖を使わないのが流行っているんですかねぇ?」
「カラマリさん、少し黙ってください」
「な、なんですって! ボールさんも、あんな劣等生に感化されたんじゃないですよね!」
「……」
「ふんッ、無視ですか……」
「……す、すごい……ま、魔力です……」
「渦巻いていて……神々しさまで感じるな」
狙うのは、直径20センチ程度の的。
放つのは、俺の中で最強の下級魔術。
他のヤツらから奪った魔術では、レベルが足りない可能性がある。
だからこそ、俺が最初に覚えた魔術を……発動した。
「《下級の火球》」
放たれたのは、白炎の球。
轟々と空気を焦し、的へと着弾する。
着弾の瞬間、大爆発が起き、コロッセオの半分が熔解した。
「────ッッッ」
「そんな……バカな……劣等生如きが……」
「す、すごい………」
「……と、とんでも……ないわね……」
「?」
ここはイナカが入学する予定だった、超名門校だろ?
イナカほどの天才であれば、コロッセオを熔解させることくらい容易い。
全員がイナカと同程度の才能を誇っているだろうに。
何故、そんなに驚いているんだ?
「……アルカ受験生、これは……スゴすぎるわ」
「それって弱すぎるって意味か?」
この程度のこと、誰でもできるだろう。
他のみんなは後の人のことを考え、力をセーブしたのだろう。
自分の魔術でコロッセオを壊せば、他の人の魔術実演ができなくなってしまうからな。
俺は最後故に、セーブしなかった。
やろうと思えば、全員俺くらいのことはできたハズだ。
「強すぎるって意味よ」
「? この程度、誰でもできますよね?」
「……それは本気で言っているの?」
「王立ルノール魔術学院を受験する生徒なら、十分に可能だと思いますが?」
「……なるほど、常識が欠落しているのね」
「?」
よくわからないが、先生は呆れている。
「アルカ受験生、下級魔術の特徴は説明したわね?」
「下級魔術の飛距離は、平均10メートルって話ですよね?」
「ええ、そうよ」
「ですが、それはあくまでも世間一般での平均ですよね? 名門校である王立ルノール魔術学院を受験するような天才であれば、その常識を大きく覆せるハズですよね?」
「確かにあなたの言うとおり、我が校の生徒や受験生はほとんどが天才です。ですが、それでも……下級魔術でコロッセオを熔解させるような生徒はいません」
「え」
前世の記憶が正しければ、一般的な生徒でも下級魔術でコロッセオを熔解くらいはできたハズだ。
それが今世では、天才であっても……その程度。
「……アルカ受験生、あまりこんなことは言いたくないのだけど」
「……はい」
「……自重してね?」
「……はい」
劣化した時代に少々絶望しつつ。
俺はかなり、やらかしてしまったようだ。
「────は、はい!!」
レモネード先生の言葉に被せるように、クロは元気よく答える。
気合い十分のようだ。
「がんばれよ」
「あ、あの……」
「なんだ?」
「わ、わたしの名前……聞こえましたか?」
「いいや? クロの元気な声で、何も聞こえなかったぞ」
「そ、それなら大丈夫です……」
「? 何でもいいが、応援してるぞ」
「は、はい!」
クロはトボトボ歩き、線の元へと向かう。
「ふんッ、あんな女の魔術を見るなんて……時間の無駄ですよ」
「少なくとも、ヒョロヒョロの光矢を放つような奴よりは、数億倍有意義だと思うが」
「ば、バカにしてますね!!」
「もちろん」
「ぐぬぬ……次の試験で、痛い目を見せてあげますよ!!」
「口だけは達者だな」
「口以外も達者です!!」
そんなこと、大声で言うことじゃないだろ。
「さぁ、見せてください」
「は、はい……。い、行きます……」
クロは手を伸ばし、手の平を的に向ける。
「なんですか、杖を使うと使用魔力が、最大20パーセント減少するということも知らない────」
「────少し、黙れ」
クロの手の平に、漆黒の球が形成される。
それは下級魔術とは思えないほど、高度で綿密。
上級魔術に匹敵する、強大な魔術だ。
「《下級の闇球》」
闇球は、一瞬で的に着弾。
そして、的を粉砕した。
「なッ────」
「ボクの魔術でもギリギリ命中したのに……スゴい……」
「……ふっ、当然の結果だな」
クロの魔術コントロール、あれは一朝一晩でできるモノではない。
才能ある者が、何年も努力を重ねて至れる品物だ。
俺ほどになると、1つの魔術をみるだけで、その人の実力が理解できる。
クロは間違いなく、努力家だ。
「さすがね」
「……そ、それほどでも……ないです」
「ふふ。それじゃあ、最後は……アルカ受験生!」
「はい」
レモネード先生に呼ばれ、俺は線の上に立った。
「ここから的に向かって、下級魔術を放ってね」
「わかりました」
こうして立ってみると、的まで相当距離があるように思える。
20メートルというのは、中々に遠い。
「以前までなら、2メートルも魔術を飛ばせなかっただろう」
だが、今は違う。
「……クロも頑張ったんだ。俺も、頑張ろう」
手の平を、的に向ける。
そして、魔力を込める。
「なんですか、劣等生の間では杖を使わないのが流行っているんですかねぇ?」
「カラマリさん、少し黙ってください」
「な、なんですって! ボールさんも、あんな劣等生に感化されたんじゃないですよね!」
「……」
「ふんッ、無視ですか……」
「……す、すごい……ま、魔力です……」
「渦巻いていて……神々しさまで感じるな」
狙うのは、直径20センチ程度の的。
放つのは、俺の中で最強の下級魔術。
他のヤツらから奪った魔術では、レベルが足りない可能性がある。
だからこそ、俺が最初に覚えた魔術を……発動した。
「《下級の火球》」
放たれたのは、白炎の球。
轟々と空気を焦し、的へと着弾する。
着弾の瞬間、大爆発が起き、コロッセオの半分が熔解した。
「────ッッッ」
「そんな……バカな……劣等生如きが……」
「す、すごい………」
「……と、とんでも……ないわね……」
「?」
ここはイナカが入学する予定だった、超名門校だろ?
イナカほどの天才であれば、コロッセオを熔解させることくらい容易い。
全員がイナカと同程度の才能を誇っているだろうに。
何故、そんなに驚いているんだ?
「……アルカ受験生、これは……スゴすぎるわ」
「それって弱すぎるって意味か?」
この程度のこと、誰でもできるだろう。
他のみんなは後の人のことを考え、力をセーブしたのだろう。
自分の魔術でコロッセオを壊せば、他の人の魔術実演ができなくなってしまうからな。
俺は最後故に、セーブしなかった。
やろうと思えば、全員俺くらいのことはできたハズだ。
「強すぎるって意味よ」
「? この程度、誰でもできますよね?」
「……それは本気で言っているの?」
「王立ルノール魔術学院を受験する生徒なら、十分に可能だと思いますが?」
「……なるほど、常識が欠落しているのね」
「?」
よくわからないが、先生は呆れている。
「アルカ受験生、下級魔術の特徴は説明したわね?」
「下級魔術の飛距離は、平均10メートルって話ですよね?」
「ええ、そうよ」
「ですが、それはあくまでも世間一般での平均ですよね? 名門校である王立ルノール魔術学院を受験するような天才であれば、その常識を大きく覆せるハズですよね?」
「確かにあなたの言うとおり、我が校の生徒や受験生はほとんどが天才です。ですが、それでも……下級魔術でコロッセオを熔解させるような生徒はいません」
「え」
前世の記憶が正しければ、一般的な生徒でも下級魔術でコロッセオを熔解くらいはできたハズだ。
それが今世では、天才であっても……その程度。
「……アルカ受験生、あまりこんなことは言いたくないのだけど」
「……はい」
「……自重してね?」
「……はい」
劣化した時代に少々絶望しつつ。
俺はかなり、やらかしてしまったようだ。
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