浜辺のスローライフ~カニさんたちとの異世界生活日誌~

かにすごくうまい

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34話:美味しくいただこう!2

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異世界生活二十四日目



今日は、香辛料と蜂蜜を探しに森へ。



メンバーは、ガザ爺、ワタルくん、ヤッシー、ケイちゃん、オカちゃん、サワキさん、そしてベススさん。



もちろん、私とミコちゃん、コメちゃんズも一緒だ。



「サワキさん、前に会ったスズメバチじゃない蜂を探したいんだけど、心当たりないかな? こう、首のあたりがモフモフしてる蜂なんだけど」



「うーん、メグミが探してるやつかはわからないが、心当たりはある」



「よかった! じゃあ、早速案内してくれる?」



「ああ、任せてくれ」



「メグミ殿~、どうしてまた蜂なんか探しに行くんですぞ~? 前にひどい目に遭ったではないですか~」



「今度探すのは、スズメバチより温厚なハズだから! 大丈夫!」



「“たぶん”とか“はず”とか“おそらく”で動けるメグミ殿、ほんとすごいですぞ……」



「じゃあ、まずはミツバチ探しから。道中で香辛料っぽいものを見つけたら、ベススさん判定お願いね!」



「任せてほしい。その“蜂蜜”とやらも、毒かどうか判定してみよう」



「いや、蜂蜜は大丈夫だから……」



ずんずん森に分け入っていく。



「ベススさん、このキノコ……毒かな?」



「ふむ、どれ……これは、そうだな。“燃えるような感じ”のする毒だ。私以外だったら死ぬだろう」



「ふーん、ベススさん以外は死ぬんだ~……って、ベススさんは大丈夫なの!?」



「私は体内に毒を溜められる構造だからな。むしろ、地上の毒の強さに感動しているところだ」



「……そ、そうなんだ」



どうやら、この世界のキノコはかなり危険らしい。いいダシが取れると思ったのにな……



……あ、そういえばダシ取ったことなかった。今度試してみよう。



その後もいろいろ判定してもらったけれど、見つかるのは致死レベルの毒物ばかり。



ベススさんはご満悦だけど、私たちにとっては成果ゼロである。



「メグミ、着いたぞ。あのあたりで、モフモフのやつを見かけた」



「よし、じゃあみんな!蜂を探して!見つけたらまず私に教えてね!」



「はーい!」



コメちゃんズがわらわらと散開していく。



「メグミー! こっちー!」



さっそくコメちゃんズの呼ぶ声が聞こえた。



「どれどれ……」



ブーーーン!



「おおっ! 首がモフモフ、おしりが縞々、ミツバチだ!」



「前に戦ったやつより、ぜんぜん可愛らしいっすねー」



「あれなら針も怖くなさそうですぞ!」



「いや、もともと針は俺たちに効かなかっただろ……」



「よーし! 近くに巣があるはず!」



ミツバチの飛んでいる方へ進んでいくと、だんだん数が増えてきた。



「明らかに私たち気づかれてるけど、まだ警戒はされてないみたい」



「あそこに見える巣、立派だね! あの中のトロッとした液体を、ちょっとだけおすそ分けしてもらおう!」



「ふむ、では私が先陣を切ろう」



ベススさんがサササッと巣に接近。



おおっと、めちゃくちゃミツバチが怒って襲いかかってる!



しかし全く動じず、ベススさんは蜂蜜を口に運ぶ。そしてそのまま戻ってきた。



「……あれは毒ではないな。残念だ……」



「いや、最初に言ったよねそれ……」



「ベススさんが大丈夫なら、ケイちゃん、これお願い。瓶に蜂蜜を少し分けてもらってきて」



「え、拙者ですか!? ま、まあベスス殿が平気だったなら……拙者も、たぶん……」



「では、行きますぞ!」



ケイちゃんもスススッと巣に接近。そして、案の定──



「痛くはないですけど、怖いですぞ~! 早く瓶がいっぱいになってほしいですぞ~!」



ようやく瓶を満たして戻ってきたケイちゃんだったが、ミツバチもブンブン怒って追いかけてきている!



「みんなー! 撤収!撤収だよー!!」



私たちは全力で巣から逃げた。



少し離れたところで採取した蜂蜜をひと舐め。



「どれどれ……おおっ、あま~い! しかも、花の香りもする! これは……超高級品の味!」



「拙者も……む、むむっ! 液体なのに、エネルギーを強く感じますぞ!」



「今日の目標の半分は達成、ってとこかのう」



「そうだね。あとは香辛料が見つかれば、もっと美味しい料理ができると思うんだけど……」



「私はもっと毒物と出会いたいぞ」



「あ、うん。ベススさんはそうだよね……」



こうして私たちは、無事に蜂蜜を手に入れた。



けれど、香辛料探しの旅は、まだまだ続くのであった。
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