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46話:出汁が取りたい!5
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異世界生活四十日目
鰹節と鯖節を作りはじめてから、数日が経った。
毎日、カビの状態をベススさんに鑑定してもらい、安全を確認しながら——
天日干しと乾燥を繰り返すこと六日目。
ついに、カチカチの節が完成した。
キン!
軽く叩くと金属音が鳴る。この音こそが、鰹節の完成を告げる合図。
聞いた話と違わない音だ。
本来、六日程度じゃここまで硬くならないはずだが……
そこはやはり、不思議な虹色カビの力ということにしておこう。
「ついにできましたな! 拙者、今から楽しみでござる!」
「ケイちゃん、すっかり食いしん坊になってきたね」
「働いてねえ割にはな」
「オカちゃん! 拙者も日々、土木工事をしているではないですか!」
「ハハハ、冗談だよ。最初のころと比べたら、立派に働いてるぜ」
すっかりケイちゃんは“土木チーム”の一員として認められているようだ。
「じゃあ、さっそく削り節にして、出汁を取ってみよう!」
「ヤマトくん、お願いね!」
「よし、まかせとけ!」
キーーーン
「えっ!?」
「硬すぎて……削れん」
「えーーーーーーっ!!」
「ヤッシーだと握りつぶしちゃうし、いい感じに削る方法……どうする?」
「メグミよ! わしの“ギザギザ”が役に立つと思うぞい」
「ガザ爺!? でも、どうやるの?」
「こうじゃ。片方で節を挟み、砕かぬように固定して……もう片方のハサミで引っ張る!」
ザリザリ……
「おおっ! 削れてる!」
「粗く削ったやつなら、ヤマトくんが薄く仕上げられるじゃろ」
「ああ、これならいけそうだ」
ガザ爺が粗削りにした節を、ヤマトくんが加工していくと——
まるで日本で見たことのある、ふにゃふにゃの花かつおが完成した。
「よーし、出汁を取るよー!」
鍋に湯を沸かし、沸騰してから削り節をパパッと投入。
火加減を弱めて、ひと煮立ちさせてから——
布でこして、出汁の完成!
「では、実食!」
ゴク、ゴクゴク……
「完璧な風味だ! なんか、知ってる鰹出汁より美味しい気がする!」
「これは……今まで感じたことのない、エネルギーを感じますな!」
「うまいのお……昆布より好きかもしれん」
「ガザ爺、今日はまだ終わりじゃないよ!」
「なんと!?」
「その昆布出汁と今の鰹出汁、そして鯖出汁を合わせて——
マツタケのお吸い物を作るの!」
「三種類も合わせる必要あるのかの?」
「ふふふ……“合わせ出汁”を知らないガザ爺には、まだ早い発言だったね!」
「楽しみじゃのう……!」
先ほど取った鰹出汁に、新しくとった昆布出汁、そして少量の鯖出汁を加える。
薄く切ったマツタケを浮かべて、沸騰直前まで温め——
塩ありと塩なし、二種類に分けて、香り草をのせて——
完成!
「これが——真・マツタケのお吸い物だよ!」
ゴク、ゴクゴク……モグモグ。
「これ! この味が欲しかったの! すごくおいしい! マツタケの香りも最高!」
「前回のものより、格段に凄い味ですな! ガブガブいけますぞ!」
「うぬぅ……これは……完全敗北じゃ! 合わせ出汁、恐るべし!」
「やばいっすね~! 脱皮して進化できそうっすー!」
「よし、外で警護してるみんなにも振る舞おう!」
「ワタルくーん! ナイトくーん! お吸い物ができたよー! 食べてみてー!」
「これは……メグミ様、このようなものは初めてです! なんというエネルギー……!」
「メグミさんの料理の凄さを知れてよかったですねナイトくん! 私は以前から知っていましたけどね!」
ワタルくんがまた、妙なところで張り合っている。
「いや、うらやましい限りですよ……こんな生活を、ワタルくんはずっとしてきたんですね」
ナイトくんは素直だ。
私たちはお吸い物を味わいながら、穏やかで和やかな時間を過ごした。
——出汁がちゃんと取れるようになって、本当によかった!
鰹節と鯖節を作りはじめてから、数日が経った。
毎日、カビの状態をベススさんに鑑定してもらい、安全を確認しながら——
天日干しと乾燥を繰り返すこと六日目。
ついに、カチカチの節が完成した。
キン!
軽く叩くと金属音が鳴る。この音こそが、鰹節の完成を告げる合図。
聞いた話と違わない音だ。
本来、六日程度じゃここまで硬くならないはずだが……
そこはやはり、不思議な虹色カビの力ということにしておこう。
「ついにできましたな! 拙者、今から楽しみでござる!」
「ケイちゃん、すっかり食いしん坊になってきたね」
「働いてねえ割にはな」
「オカちゃん! 拙者も日々、土木工事をしているではないですか!」
「ハハハ、冗談だよ。最初のころと比べたら、立派に働いてるぜ」
すっかりケイちゃんは“土木チーム”の一員として認められているようだ。
「じゃあ、さっそく削り節にして、出汁を取ってみよう!」
「ヤマトくん、お願いね!」
「よし、まかせとけ!」
キーーーン
「えっ!?」
「硬すぎて……削れん」
「えーーーーーーっ!!」
「ヤッシーだと握りつぶしちゃうし、いい感じに削る方法……どうする?」
「メグミよ! わしの“ギザギザ”が役に立つと思うぞい」
「ガザ爺!? でも、どうやるの?」
「こうじゃ。片方で節を挟み、砕かぬように固定して……もう片方のハサミで引っ張る!」
ザリザリ……
「おおっ! 削れてる!」
「粗く削ったやつなら、ヤマトくんが薄く仕上げられるじゃろ」
「ああ、これならいけそうだ」
ガザ爺が粗削りにした節を、ヤマトくんが加工していくと——
まるで日本で見たことのある、ふにゃふにゃの花かつおが完成した。
「よーし、出汁を取るよー!」
鍋に湯を沸かし、沸騰してから削り節をパパッと投入。
火加減を弱めて、ひと煮立ちさせてから——
布でこして、出汁の完成!
「では、実食!」
ゴク、ゴクゴク……
「完璧な風味だ! なんか、知ってる鰹出汁より美味しい気がする!」
「これは……今まで感じたことのない、エネルギーを感じますな!」
「うまいのお……昆布より好きかもしれん」
「ガザ爺、今日はまだ終わりじゃないよ!」
「なんと!?」
「その昆布出汁と今の鰹出汁、そして鯖出汁を合わせて——
マツタケのお吸い物を作るの!」
「三種類も合わせる必要あるのかの?」
「ふふふ……“合わせ出汁”を知らないガザ爺には、まだ早い発言だったね!」
「楽しみじゃのう……!」
先ほど取った鰹出汁に、新しくとった昆布出汁、そして少量の鯖出汁を加える。
薄く切ったマツタケを浮かべて、沸騰直前まで温め——
塩ありと塩なし、二種類に分けて、香り草をのせて——
完成!
「これが——真・マツタケのお吸い物だよ!」
ゴク、ゴクゴク……モグモグ。
「これ! この味が欲しかったの! すごくおいしい! マツタケの香りも最高!」
「前回のものより、格段に凄い味ですな! ガブガブいけますぞ!」
「うぬぅ……これは……完全敗北じゃ! 合わせ出汁、恐るべし!」
「やばいっすね~! 脱皮して進化できそうっすー!」
「よし、外で警護してるみんなにも振る舞おう!」
「ワタルくーん! ナイトくーん! お吸い物ができたよー! 食べてみてー!」
「これは……メグミ様、このようなものは初めてです! なんというエネルギー……!」
「メグミさんの料理の凄さを知れてよかったですねナイトくん! 私は以前から知っていましたけどね!」
ワタルくんがまた、妙なところで張り合っている。
「いや、うらやましい限りですよ……こんな生活を、ワタルくんはずっとしてきたんですね」
ナイトくんは素直だ。
私たちはお吸い物を味わいながら、穏やかで和やかな時間を過ごした。
——出汁がちゃんと取れるようになって、本当によかった!
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